映画『ゾンビランド:ダブルタップ』が11月22日(金)より全国ロードショー。
2009年北米公開の前作『ゾンビランド』から10年の時を経て、役者と制作陣が更にパワーアップして戻ってきました。
この10年でエマ・ストーン、ジェシー・アイゼンバーグをはじめとする俳優たち、アカデミー賞受賞級に成長。
さらに、脚本のレット・リースとポール・ワーニックは、「デッドプール」シリーズを担当、監督のルーベン・フライシャーは『ヴェノム』の演出を務めるまでに成長しました。
そんな成長を遂げたキャスト陣と制作スタッフが再集結した『ゾンビランド:ダブルタップ』を紹介します。
スポンサーリンク
CONTENTS
映画『ゾンビランド:ダブルタップ』の作品情報
(C)2019 Sony Pictures Digital Productions Inc. All rights reserved
【公開】
2019年(アメリカ映画)
【監督】
ルーベン・フライシャー
【キャスト】
ウッディ・ハレルソン、ジェシー・アイゼンバーグ、エマ・ストーン、アビゲイル・ブレスリン、ゾーイ・ドゥイッチ、アバン・ジョーギア、ロザリオ・ドーソン
【作品概要】
スターへと成長した俳優陣と映画スタッフが夢の再集結を果たした、続編『ゾンビランド:ダブルタップ』。2009年の前作『ゾンビランド』から10年後の世界を舞台に、おなじみの悪ノリや小ネタの数々が繰り広げらるゾンビコメディです。
映画『ゾンビランド:ダブルタップ』のあらすじとネタバレ
(C)2019 Sony Pictures Digital Productions Inc. All rights reserved
前作『ゾンビランド』から10年後。
自分の家を探すコロンバス、ネイティブ・アメリカンの血をひくタラハシー、コロンバスの恋人であるウィチタ、ウィチタの妹のリトルロックの4人は、ホワイトハウスを寝床にして、ゾンビだらけの世界を生き抜いていました。
そんな中、トラブルが起きてしまいます。
コロンバスからのプロポーズに拒絶反応を感じてしまったウィチタとタラハシー、過剰な親心に嫌気を感じていたリトルロックが家出をしてしまいました。
ウィチタとリトルロックの家出から1ヶ月。
悲観にくれるコロンバスとタラハシーは、ショッピングモールに向かった際に、マディソンという女性に出会います。
そして、コロンバスはマディソンをホワイトハウスに連れ帰り、2人は関係を持ってしまいました。
しかし、そこにウィチタが戻ってきます。
戻ったウィチタは、道中でリトルロックとはぐれてしまったと語ります。
リトルロックは道中で出会ったヒッピー風の男バークレーと恋におちてしまい、ウィチタを残して、グレースランドに旅立ってしまいました。
新型の凶暴なゾンビ「T-800」にリトルロックが襲われないかが心配なタラハシー、コロンバス、ウィチタの3人はマディソンと共に、リトルロックを探しに行くことになります。
その道中、ゾンビに襲われる4人。その後、マディソンにゾンビ化の兆候が出てきてしまい、コロンバスはマディソンを処理します。
3人はグレースランドにあるエルビス・プレスリーをテーマにしたモーテルに到着。
タラハシーはモーテルに住むネバダという女性と恋に落ちてしまいます。
モーテルで一晩を過ごした3人。翌朝、タラハシーとコロンバスにそっくりなゾンビハンターがモーテルに現れます。
現れたゾンビに襲われ、2人はゾンビ化してしまいました。2人を倒した3人はネバダを残し、リトルロックを探しにモーテルを後にします。
3人は、道中でマディソンと再開。マディソンはゾンビ化したのではなく、ナッツアレルギーの反応が出ただけでした。コロンバスもマディソンのことを処理できていませんでした。
そして、4人は「バビロン」と呼ばれる銃禁止の平和な場所に到着し、リトルロックと再会しました。
スポンサーリンク
スポンサーリンク
映画『ゾンビランド:ダブルタップ』の感想と評価
俳優たちがパワーアップで悪ノリも健在
本作品『ゾンビランド:ダブルタップ』の大きな魅力は、なんと言っても、前作『ゾンビランド』でも見られた悪ノリの健在の数々。
10年間で飛躍的に成長した俳優陣が再集結して、相も変わらず、決して気取らずに楽しんで悪ノリたっぷりと見せてくれます。
エマ・ストーンは2016年公開の『ラ・ラ・ランド』で、ジェシー・アイゼンバーグは、それよりも早い2010年に『ソーシャル・ネットワーク』でアカデミー賞を受賞。
ウッディ・ハレルソンも『スリー・ビルボード』(2017)でアカデミー賞にノミネート。
アビゲイル・ブレスリンも『ファイナル・ガール』(2015)をはじめ主演を担う役者へと成長しました。
スター級の俳優たちが全力で悪ノリをし続ける姿は、映画ファンにはタマラらない満足感を与えてくれます。
特に、エマ・ストーンの女優としての存在感はとても印象的でした。
ルーベン・フライシャー監督がインタビューで、「セリフがないシーンでも、存在感があった」と語っているように、エマ・ストーンが演じることにたの住む姿が魅力があふれていました。
そして、もうひとつの映画ファンの魅力である小ネタの数々も、ターミネーター2、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)、エルビス・プレスリーなど、前作より更にパワーアップしています。
また『ゾンビランド』自体へのパロディやルールも引き続き魅力あるものでした。
そして、何と言っても注目のビル・マーレイだって、他に劣らず、パワーアップして再登場します。
10年を経て『ゾンビランド』は、ハリウッドで成功したスター俳優たちが、今なおファンを楽しませてくれる悪ノリ全開で続けてくれた、豪華なゾンビ・コメディへと変貌をとげていました。
意外にも社会派⁈家族のあり方について言及
また本作は、ただのゾンビ・コメディ映画にも止まっておらず、お笑いとしてのテイストに社会派な一面も盛り込んだ作品にもなっています。
ゾンビだらけの絶望的な世界で、「自分の家」を探し続けるコロンバスの姿は、現代を生きる観客に重なる部分もあり、最終的には「自分の家」とは場所のことではなく、誰と過ごすかのことなんだという、本質的な回答が提示されます。
そして、コロンバスの見つけた家族は、血縁を超えたタラハシー、ウィチタ、リトルロック、ネバダの4人。
映画『ゾンビランド:ダブルタップ』でも、他者との関係構築は遺伝子や血脈にあるものではないという、“ニュー・ファミリーというコミュニティ形成”を新しい家族のあり方が示唆しています。
また、世界の課題に対する、ヒッピー的な姿勢の否定も描かれました。最近だと『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』でもヒッピーはモチーフになっていました。
本作品『ゾンビランド:ダブルタップ』でも、ゾンビに勝つことができない姿を通して、ヒッピー的な姿勢の限界が描かれています。
そこでも観客に送るメッセージとして、現代を生き抜く姿への問題提議がなされているのでしょう。
まとめ
本作品『ゾンビランド:ダブルタップ』に再集結したエマ・ストーンをはじめ、ジェシー・アイゼンバーグら俳優たち、2009年に北米で公開された前作『ゾンビランド』から、10年の月日のなかで大きくスターダムにのしあがりました。
そんなキャストたちや、ルーベン・フライシャー監督率いるスタッフ陣も、前作のファンである観客を更に楽しませるために、大幅にパワーアップして再集結してくれました。
前作『ゾンビランド』の魅力を決して失うことなく、悪ノリや小ネタもテンコ盛りのサービス精神で多く飛躍させてくれました。
ゾンビ映画や娯楽映画ファンにはたまらない、ハリウッド俳優としてのトップスターを成し遂げた、豪華キャストたちの全力の悪ノリは注目です!