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Entry 2023/10/22
Update

【ネタバレ】インディジョーンズと運命のダイヤル|あらすじ感想と結末の評価解説。ハリソン・フォードが秘宝を巡っての争奪戦に挑む

  • Writer :
  • 秋國まゆ

名作アクション・アドベンチャー
「インディ・ジョーンズ」シリーズ第5作!

ジェームズ・マンゴールドが監督を務めた、2023年・アメリカ製作のアクション・アドベンチャー映画『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』。

考古学者であり凄腕のトレジャーハンターでもあるインディ・ジョーンズの前に、彼の旧友の娘ヘレナが現れ、インディが若き日に見つけた「アンティキティラのダイヤル」の話を持ちかけます。

“人類の歴史を変える力”を持つとされるダイヤルを巡って、インディは因縁の宿敵である元ナチスの科学者フォラーと、世界を股にかけた争奪戦を繰り広げます。

本記事では、映画『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』のネタバレあらすじと作品の魅力をご紹介いたします。

映画『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』の作品情報

【日本公開】
2023年(アメリカ映画)

【製作総指揮】
スティーヴン・スピルバーグ、ジョージ・ルーカス

【監督】
ジェームズ・マンゴールド

【脚本】
ジェズ・バターワース、ジョン=ヘンリー・バターワース

【キャスト】
ハリソン・フォード、フィービー・ウォーラー=ブリッジ、アントニオ・バンデラス、ジョン・リス=デイヴィス、シャワネット・レネー・ウィルソン、トーマス・クレッチマン、トビー・ジョーンズ、ボイド・ホルブルック、オリヴィエ・リヒタース、イーサン・イシドール、マッツ・ミケルセン

【作品概要】
LOGAN ローガン』(2017)『フォードvsフェラーリ』(2020)のジェームズ・マンゴールドが監督を務めた、映画「インディ・ジョーンズ」シリーズ第5作。

ハリソン・フォードが引き続きインディを演じ、インディの宿敵フォラー役を『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』(2022)『アナザーラウンド』(2021)のマッツ・ミケルセン、インディとともに冒険の旅に出るヘレナ役を『ハン・ソロ スター・ウォーズ・ストーリー』(2018)のフィービー・ウォーラー=ブリッジがそれぞれ演じます。

映画『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』のあらすじとネタバレ

1944年。考古学者にして凄腕のトレジャーハンターであるインディアナ・ジョーンズ(愛称はインディ)と、彼の友人であるオックスフォード大学の考古学教授バジル・ショーは、「ナチスが『ロンギヌスの槍』を略奪した」という話を聞き、歴史を守るべく槍を手に入れようとします。

「ロンギヌスの槍」とは、磔刑に処されたイエス・キリストを突いたとされる聖なる槍。ナチスが劣勢へ陥る中、総統アドルフ・ヒトラーは超常の力を手に入れようと、部下のヴェーパー大佐と学者ユンゲル・フォラーにロンギヌスの槍を見つけ出せと命じていたのです。

インディはバジルに荷物を預け、森の茂みに隠れているよう告げると、単身ドイツ軍の将校に扮してナチスの要塞に侵入。しかしアメリカからのスパイだと疑われ拘束されたインディは、ヴェーパーに尋問されてしまいます。

その最中、フォラーが上司であるヴェーパーに「槍を見つけた」と報告しに来ました。ヴェーパーたちは槍をヒトラーに届けるべく、ベルリン行きの列車に槍を積み込みに向かいました。

彼らの話を聞いていたインディは、自力でナチスの要塞から脱出。既に発車していた列車に飛び乗り、ロンギヌスの槍を手に入れます。

しかし発見された槍は、複製品でした。インディより先にその事実に気づいたフォラーは、ヴェーパーに「ロンギヌスの槍は偽物だったが、一緒に見つけた『アンティキティラのダイヤル』の部品は本物だ」と報告しました。

シチリア島の都市シラクサ出身の天才数学者であり、同時に傑出した発明家・エンジニアでもあったアルキメデスが作り上げた「アンティキティラのダイヤル」。

紀元前213年。「ローマの剣」といわれた共和政ローマ期の政治家・将軍のマルケルスが率いるローマ軍がシラクサの街を包囲。アルキメデスは地中海の太陽エネルギーを鏡に取り込む方法を考案し、凹面鏡で集めた太陽光線によってローマ軍の軍船を焼き払ったと言われています。

そんなアルキメデスの発明品の一つである「アンティキティラのダイヤル」は、“人類の歴史を変える力”を持つとされる究極の秘宝とされていました。

一方、槍自体は偽物だったものの、この列車には“本物の力”を持つ秘宝があると気づいたインディは、列車を止めるために先頭車両へ。その道中、インディはここにないはずの自分の荷物と、ナチスに発見され椅子に縛りつけられていたバジルを発見します。

インディはバジルを救出し、ともに先頭車両へ。その道中、二つの部品へと分解されていた「アンティキティラのダイヤル」の部品を運よくフォラーから手に入れました。

槍だけでなく、ダイヤルの部品まで盗まれたことを知ったヴェーパーは、インディたちの前に立ちはだかります。列車の上での死闘の末、インディはバジルの手助けもあってヴェーパーとの一騎討ちに勝利。その直後にフォラーが現れるも、迫りくる鉄道架線柱に気づかずにそのまま激突しました。

峠を通り抜け橋に差しかかったタイミングで、インディたちは列車から飛び降り、ダイヤルの部品を手に祖国へと帰還しました。

時が経ち、1969年のアメリカ・ニューヨーク。インディはニューヨーク市立大学ハンター校「ハンター・カレッジ」で教鞭を執っていました。

しかし、世間は「世界初の月面着陸」から帰還した宇宙飛行士たちに注目し、生徒たちもまともに講義を受けてくれません。やがて定年退職を迎えたインディの前に、彼が名づけ親となったバジルの娘ヘレナが現れます。

ヘレナは「アンティキティラのダイヤル」の研究に死の間際まで取り憑かれていた、父バジルが遺したノートに記されていた内容を話し始めます。

1902年、素潜り漁師がギリシャ沖に沈んだローマ軍の巨大な沈没船を発見し、その甲板の下から、蠟で密封された用途不明の時計に似た装置も見つけたこと。

またインディたちが手に入れたダイヤルの部品は、かつてアルキメデスがシラクサ包囲戦の時、ローマ軍から隠すためにダイヤルを二つに分解したうちの“半分”であったこと。

ヘレナは「手に入れたダイヤルの部品は、フレンチアルプスの川で見失った」と父から聞いたと言った上で、インディにこれからそれを探しに行かないかと誘います。

ヘレナから話を持ちかけられたインディは、彼女を連れてハンター・カレッジへ。カレッジ内の保管室には、彼が過去の冒険で入手した秘宝とともに、例のダイヤルの部品と、バジルから手紙で送られ続けていた研究資料が保管されていました。

バジルの研究資料によると、アルキメデスは天体の動きを予測するために「アンティキティラのダイヤル」を発明し、その過程で「“時間の裂け目”を予測する方法」を見つけ出したというのです。

インディはヘレナに、バジルの家を最後に訪ねた時のことを覚えていないかと何度も尋ねましたが、当時12歳だったから覚えてないと言われてしまいます。

実はインディは、バジルの正気を取り戻すべく、彼が亡くなる前に彼の自宅を訪ねていました。

インディの説得を受けたバジルは「もう半分のダイヤルの部品の在り処が書かれている幻の銘板『グラフィコス』を誰かが発見し両方を揃えてしまう前に、必ずダイヤルの部品を破壊する」のを条件に、ダイヤルの部品を彼に託しました。

その話を聞いたヘレナは「やっぱり予感してたんだ」とポツリと呟きます。彼女の呟きから、ヘレナが自分に嘘を吐きダイヤルの部品を騙しとろうとしていると気づいたインディはヘレナを問い詰めました。

するとそこへ、ヘレナとダイヤルの部品を狙う男たちが襲来。ヘレナはダイヤルの部品を鞄にしまうと、インディを囮にして逃走しました。

インディは一度は男たちを撒きましたが、彼らに殺害されたカレッジの同僚2人の死体を発見。警察に通報しようとしたところで捕まってしまいました。

男たちはインディをバンに乗せ、ヘレナとの関係性について問います。しかしその途中、バンは街の大通りで行われている宇宙飛行士の帰還を祝うパレードに遭遇し、足止めを食らってしまいます。

やむを得ず男たちは車から降り、インディを連れて徒歩で移動しますが、その隙を突いたインディは人混みに紛れて逃走。逃走劇の末、インディは再び男たちを撒きました。

二人に逃げられてしまった男たちは、インディの同僚を殺害した罪を彼自身に擦りつけます。殺人犯としてマスコミに報道されてしまったインディに救いの手を差し伸べたのは、聖櫃を巡る争奪戦や聖杯探索に協力した彼の友人で、エジプトの発掘屋サラーでした。

中東戦争で犠牲になりかけた自分を救ってくれたインディへの恩返しとして、サラーはヘレナに関する情報提供と、モロッコ・タンジェ行きの飛行機のチケットとパスポートを手配しました。

サラーから聞いた情報によると、ヘレナは去年、盗品を競売にかけたことでタンジェで逮捕されていました。また彼女の保釈金を支払ったのは、モロッコの有名なギャングであるビッグ・ラヒムの息子アジズとのことでした。

まあラヒムが所有するホテル「アトランティック・ホテル」で、年に1度開催される違法オークションが今週に控えていました。ヘレナがそのオークションでダイヤルを出品すると考えたインディは、急いでタンジェへと向かいます。

アトランティック・ホテルに到着したインディは、ヘレナの相棒である少年テディの制止を振り切り、オークションに乱入。ヘレナに盗まれたダイヤルの部品を取り返そうとしますが、そこにインディの宿敵フォラーも姿を現しました。

以下、『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』ネタバレ・結末の記載がございます。『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。

実はフォラーは、戦後は自らの過去と身分を隠し、アメリカのアポロ計画に使用されたロケット開発を担ったアラバマ大学の教授「ユルゲン・シュミット」として生きていました。

インディたちはオークション会場の客を巻き込みながら、ダイヤルの部品を巡って争奪戦を繰り広げます。争奪戦の末、ダイヤルの部品とバジルの研究内容が記されたノート7冊を奪ったフォラーは、自身の部下であるクレーバーとハウケとともに車で逃走しました。

クレーバーとハウケは、ニューヨークでインディとヘレナを捕らえようとした張本人たちであり、フォラーの正体を知らずにお目付役として同行していたCIA捜査官メイソンの指示を無視し、クレーバーは任務の邪魔であったインディの同僚2人を殺害したのです。

インディたちはテディが盗んだボロい三輪自動車に乗り、街中を爆走しながら空港へと向かうフォラーたちを追跡。しかしそんなインディたちを、ヘレナに騙され婚約指輪まで売られたと知ったアジズとその手下たちが追ってきました。

激しいカーチェイスの末、フォラーたちはメイソンと米軍に合流しタンジェから脱出。しかしメイソンは、クレーバーの一般人殺害や全国放送されていたパレードでの騒動などを理由に、CIAはフォラーへの出資と協力を中止したと告げます。

フォラーは「グラフィコス」とダイヤルのもう半分の部品を入手すべく、もう一度力を貸してくれないかとメイソンに頼むも断られてしまいます。その結果、フォラーたちはメイソンたちを殺害し、乗っていた米軍のヘリを乗っ取って地中海へと向かいました。

一方のインディたちはアジズ一味を撃退したものの、荒い運転で酷使したために車は故障し立ち往生していました。インディは「こんな散々な目に遭ったのは全部お前のせいだ」とヘレナを責め、彼女と口論します。

しかしヘレナは、バジルのノート7冊分の重要な研究内容を完全に記憶していました。また「グラフィコス」の在処を示す暗号も、古代ギリシアの歴史家ポリュビオスによって発明された換字式暗号「ポリュビオスの暗号表」で解けることまで突き止めていました。

またアルキメデスがローマ兵に包囲された場所であるエーゲ海に「グラフィコス」はあると推理したインディは「君たちはエーゲ海に行くための船がない。僕はギリシャにベテランダイバーである古い友人がいて、大きくて立派な船を持っている」とヘレナに告げました。

インディは修理した車でヘレナたちと駅へ向かい、列車でカサブランカへ。さらにカサブランカから飛行機でギリシャの首都アテネへ。そしてインディの旧友であるスペイン最高の潜水士レナルドと合流し、彼の船でエーゲ海へと出発します。

その道中でインディはヘレナに、バジルからの手紙に何度も出てきた「1969年8月20日」と「1939年8月20日」という日付の意味がノートに書かれていないかと尋ねました。

「1969年8月20日」は今日から3日後の日付、また「1939年8月20日」はヒトラーがポーランドを侵攻した日の2週間前の日付でした。ヘレナは「まさかダイヤルに魔力があると信じてるの?」と笑い、逆に「もし過去に戻れるとしたら、何をしたい?」と尋ねます。

対してインディは「息子の軍への入隊を阻止する」と答えました。実はインディと彼の妻マリオン・レイヴンウッドの息子は、父への反抗心ゆえに軍に入隊し、その後戦地で亡くなっていたのです。

インディには、息子を亡くした妻の悲しみを慰める術がありませんでした。やがて結婚生活は破綻し、現在は離婚協議中であるというインディは「もし過去に戻れたら、息子にそのことを伝えたい」と語りました。

翌日。インディとヘレナは、レナルドと彼の仲間1人と一緒にエーゲ海の深海へ潜水。「グラフィコス」を積んでいたとされるローマ軍の沈没船を発見したものの、沈没船内でウナギの大群に襲われ、何とか回収した「グラフィコス」も追ってきたフォラーたちに奪われてしまいました。

フォラーは、インディに「グラフィコス」に記された暗号の解読を命じます。当然インディは拒否しましたが、フォラーは彼の目の前でレナルドを射殺しました。

ヘレナは「死ぬよりマシだ」とフォラーに自ら協力を申し出ます。ヘレナが解読した暗号によると「私のメカナ(装置)は、私が去った街に私とともにある。そこでは狼が歩くことを教え、9のうち1の下に私は横たわる」と記されていました。

暗号の意味をさらに読み解いた結果、アルキメデスが去ったエジプト・アレキサンドリアの図書館があった数学の学術機関の屋根を支えていた、ギリシャ神話の9人姉妹の女神のうちの初めの女神クレイオーの像の下にあるアルキメデスの墓の中に、ダイヤルのもう半分の部品があると判明。

しかしヘレナは、フォラーが謎解きに集中している隙を突き、密かにインディに火を点けてもらったダイナマイトをプレゼント。爆発直前にグラフィコスを手に3人で船から脱出しました。

フォラーたちが乗ってきた船を奪い、逃走に成功したインディたち。また「グラフィコス」に施されていた仕掛けに気づいたインディが、ライターの火で銘板を炙って見ると、蝋に覆われていた本物の「グラフィコス」が姿を現しました。

本物の「グラフィコス」の表面には「ディオニュシオスが耳にすると、風の囁きが嵐のようになる場所を探せ」という暗号が。インディとヘレナは、それはロバの耳のような地形により音が非常に反響する特性を持つ、シラクサ考古博物公園内の洞窟「ディオニュシオスの耳」だと推理しました。

シチリアに到着後、インディたちは洞窟から観光客がいなくなるまでの間に食事と買い物を済ませます。しかしヘレナと手を組めば金儲けできると思っていたテディは、インディが同行する限りそれは敵わないのではと不満を抱き、二人から離れました。

そんなテディの前に、インディたちの後を追いかけてきたフォラーたちが出現。彼を捜していたインディの目の前で連れ去らわれてしまいました。

ダイヤルの情報を引き出すまでは、フォラーたちもテディを殺しはしないと考えたインディたちは、先にディオニュシオスの耳へ向かうことに。仕掛けが施されたディオニュシオスの耳の中を探索した結果、インディたちはついにアルキメデスの眠る棺と、ダイヤルのもう半分の部品を見つけました。

ところが、棺に彫られた不死鳥にはなぜか「プロペラ」が付いていました。しかも白骨化したアルキメデスの亡骸の腕には、彼が生きていた時代には存在しはずの「腕時計」も。その腕時計を見たヘレナは、父バジルの言葉通り、ダイヤルには“時空を超える力”があると確信します。

そこへ、テディからディオニュシオスの耳のことを聞き出したフォラーたちが。フォラーはヘレナを人質に取ると、インディにダイヤルのもう半分の部品を渡すよう脅迫しました。

フォラーはダイヤルの二つの部品を一つへ揃えると、アルキメデスの棺の中にあった腕時計をその中心に埋め込みました。しかしダイヤルが動き出した瞬間、手錠で繋がれていたハウケから逃げおおせたテディがクレーバーに飛びかかりました。

騒ぎに乗じて、テディがクレーバーから奪った銃を受け取ったインディは反撃に出ます。そしてヘレナにテディを連れて逃げるよう促しましたが、銃撃戦の末に銃弾を受け、そのままフォラーたちに拘束されてしまいました。

フォラーたちはインディを連れ、とある飛行場に車で向かいます。その道中、フォラーはダイヤルの1つ目の針で「目的地」を設定し、2つ目の針でアレキサンドリア座標に基づく「“時間の裂け目”の位置」を割り出します。

「今度こそナチスを勝たせるため、自分が犯した過ちや失態を正すために、1939年8月20日に戻る」「そしてV-1ロケットの開発進捗を聞くために、ミュンヘンで自分の到着を待つヒトラーを暗殺する」……フィラーはついに、真の目的を明かしました。

ナチスの残党たちが飛行場で用意していた爆撃機で、インディとともに飛び立つフォラーたち。しかし“時間の裂け目”への突入まで残り数十秒の時点で、インディは「アルキメデスは“大陸移動説”を知らないため、ダイヤルの針路は必ずズレて別の場所・時代を指し示す」と訴えました。

インディの推理は的中し、爆撃機がダイヤルの指し示した“時間の裂け目”を通って辿り着いたのは、ローマ軍によるシラクサ包囲戦が行われている紀元前212年のシチリアでした。

ローマ軍とアルキメデスは爆撃機を見て「ドラゴン」と誤認し、ローマ軍のガレー船は突如上空に現れたドラゴンへの投石機による射撃攻撃を開始。投石が命中した爆撃機は黒煙を上げ、射撃攻撃を受けたナチスの残党1人とパイロット1人も絶命しました。

フォラーが頭を抱えている中、密かに爆撃機に乗り込んでいたヘレナのハッチを開け、乗っていたナチスの残党の大半を海に落下。パラシュートを装着しヘレナと脱出を図るインディをフォラーは妨害しようとしますが、ヘレナに銃で撃たれてしまいました。

インディたちがパラシュート降下した直後、爆撃機は墜落。

爆撃機を追ってきたアルキメデスは、墜落現場から腕時計とダイヤルを回収し、地上に降り立ったインディたちに気づくと「どこから来たのか」と尋ねます。研究を続けてきた「歴史」そのものが目の前にあることに感動しながらも、インディは「2000年の未来から旅してきたのです」と答えました。

アルキメデスは腕時計とダイヤルをインディに見せ「君は私にいつでも会えたのだ」と言いました。そこでインディたちは、助けを求めたアルキメデス自身がダイヤルの座標を“ここ”に設定していたのだと気づきました。

そこへ、爆撃機を追って同じく“時間の裂け目”を通ってきた、テディが乗る飛行機が到着。テディは飛行場に止まっていた小型飛行機に乗り込み、機内で休んでいた無関係のパイロットとひと悶着あったものの「仲間を助けに行きたい」と懇願したた目に操縦を代わってもらったのです。

“時間の裂け目”から現代へ戻ろうとする一行に対し、インディは苦しみや悲しみがある現代には戻らず、自身が長年求め続けてきた「歴史」が存在する“この時代”に残りたいと願います。

銃で撃たれ重傷を負っているインディは、“この時代”の医療では決して助かりません。ヘレナは必死に説得したものの、彼の意志は固くテコでも動きません。仕方なくヘレナは、インディを殴って気絶させました。

次にインディが目覚めたのは、自宅のベッドの上。インディは「なぜ置いていかなかった」とヘレナを問い詰めますが、「あなたがいれば歴史が変わってしまうし、何よりあなたは“この時代”にいなくちゃいけない」とヘレナは答えました。

インディは「誰のために?」と尋ねます。その問いに答えるように、ヘレナから報せを受けたマリオン、サラーとその子どもたちが次々と彼の家にやって来ました。

ヘレナはインディたちを二人きりにするため、テディとサラーたちを連れて外へ出かけます。インディとマリオンは、お互いに体を労わりながら抱き合い、優しいキスを交わしました。

映画『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』の感想と評価

第二次世界大戦末期のドイツ、ナチスが略奪した宝物が積まれた列車から、インディと旧友バジルが「アンティキティラのダイヤル」の部品を入手したことから始まった本作の物語。

走行中の列車の上での対決に、タンジェでの激しいカーチェイス、時間の裂け目を通って辿り着いた紀元前212年のシチリア上空での最終対決と、インディ役を演じるハリソン・フォードが肉体の衰えを感じさせないアクションを魅せてくれます

ですがハリソン・フォードも、彼が演じるインディも高齢なため、作中では若かりし頃よりも体力が衰えたことをヘレナに愚痴っていました。

そんなインディとハリソン・フォードの姿にはほっこりしますし、インディとヘレナが作中随所で口喧嘩をする場面も、どこかシリーズ第1作『
レイダース 失われたアーク《聖櫃》
』における若き日のインディとマリオンの口喧嘩を彷彿とさせ微笑ましいです。

一方、ヘレナは「過去の時代の歴史」という目に見えない価値に取り憑かれた父バジルとの確執から、「金」という目に見える価値に強く執着し、金儲けのためならば名付け親であるインディをも騙し「アンティキティラのダイヤル」を盗んで競売にかけようとしました。

しかし物語が進むにつれて、同じ「歴史を追い求める者」であるインディの姿に父を思い起こし、同時に息子の死を囚われ続けるインディに父の死に囚われる自分自身を見出したことで起こった彼女の心の変化は見逃せません。

また、これまでの「インディ・ジョーンズ」シリーズ作品以上の謎解きを、インディたちとともに解くような感覚が味わえてとても楽しいです。

まとめ

本作のキャスティングに関しては、ハリソン・フォードが高齢であるために「ジュラシック・ワールド」シリーズで知られるクリス・プラットがインディ役の候補に挙がっているとメディアで報じられたこともありました。

その報道に対し、本作の製作を務めるフランク・マーシャル、製作総指揮を務めるスティーヴン・スピルバーグは「他の誰かを『インディアナ・ジョーンズ』と呼ぶことはない」「インディアナ・ジョーンズを演じられるのは、ハリソン・フォードただ一人」だと当時コメント。

また、長年インディ役を演じてきたハリソン・フォード自身も「私は『インディアナ・ジョーンズ』だ。私が去れば、彼も去っていく」と語りました。

「インディ・ジョーンズ」シリーズの主人公インディアナ・ジョーンズ役を、シリーズ第1作目から本作まで演じ続けたハリソン・フォード。

本人だけでなく、製作に携わったスタッフも「インディアナ・ジョーンズ=ハリソン・フォード」という意識と愛着があったからだったと知ると、視聴者もより一層インディとハリソン・フォードに魅了されることでしょう。

ハリソン・フォード続投により実現した、「インディ・ジョーンズ」シリーズ最大にして最高の冒険を描いたアクション・アドベンチャー映画が観たい人に、とてもオススメな作品です。




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