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映画『ハン・ソロ スター・ウォーズ・ストーリー』あらすじと感想レビュー!

  • Writer :
  • 村松健太郎

映画『ハン・ソロ スター・ウォーズ・ストーリー』は、6月29日(金)より全国ロードショー

『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』に続くスター・ウォーズシリーズ公式スピンオフ作品第2弾。

シリーズ屈指の人気キャラクター、ハン・ソロの若き日の姿を描いており、ファンならお馴染みのチューバッカ、ランド・カルレシアン、ミレニアム・ファルコン号など多くのキーアイコンも登場。

エピソード4~7までハリソン・フォードが好演したハン・ソロを引き継いだのは、若手注目株オールデン・エアエンライク。監督はオスカー監督でもある実力はロン・ハワード!

映画『ハン・ソロ スター・ウォーズ・ストーリー』の作品情報


(C)2018 Lucasfilm Ltd. All Rights reserved

【公開】
2018年(アメリカ映画)

【原題】
Solo: A Star Wars Story

【監督】
ロン・ハワード

【キャスト】
オールデン・エアエンライク、ウッディ・ハレルソン、エミリア・クラーク、ドナルド・グローバー、タンディ・ニュートン、フィービー・ウォーラー=ブリッジ、ヨーナス・スオタモ、ポール・ベタニー

【作品概要】
『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』に続く、スター・ウォーズシリーズ公式スピンオフ作品第2弾。

ルークやレイアと出会う前のハン・ソロが、アウトローながら内に秘めた正義感と試練に立ち向かう姿を描いた作品。

かつてハリソン・フォードが演じた若き日のハン・ソロを、今作で務めたのは、『ヘイル、シーザー!』で知られるオールデン・エアエンライク。ハン・ソロの相棒となるチューバッカも登場!

演出は『ダ・ヴィンチ・コード』で知られる名匠ロン・ハワード監督です。

映画『ハン・ソロ スター・ウォーズ・ストーリー』のあらすじ


(C)2018 Lucasfilm Ltd. All Rights reserved

パイロットを夢見るハン。しかし、若き日の彼はただの町のアウトローに過ぎませんでした。

その後、帝国軍に入るここで、一人=ソロという二つ名を得たものの、パイロットの夢がはかなわない日々。

そこで出会った謎の男トビアス・ベケットから闇の商売に手を貸さないかと誘われます。

そこで奴隷扱いされていたウーキー族チューバッカとも出会いました。

高速宇宙船が必要になった一行は、生粋のギャンブラーランド・カルレシアンと彼の持つ船ミレニアム・ファルコン号を賭けた勝負に打って出ます。

そこには昔なじみの女性キーラーの姿もありました。

やがて、銀河のその名を轟かす名パイロットの最初の大仕事とは…?

映画『ハン・ソロ スター・ウォーズ・ストーリー』の感想と評価


(C)2018 Lucasfilm Ltd. All Rights reserved

このスピンオフ、ありか?なしか?

今までと違って、全米を中心に先行して公開された国が多い中での日本上陸。

興行収入の面では大苦戦していて、その作品の内容自体もありか?なしか?非常に意見が分かれていますが、いよいよ日本に『ハン・ソロ スター・ウォーズ・ストーリー』が上陸します。

これは『ハン・ソロ』という作品が、本当の意味でのスピンオフ作品であるところが大きい

スピンオフ作品第1弾の『ローグ・ワン』はスピンオフ作品とは言いつつも、エピソード4に直結する内容で“スター・ウォーズエピソード3.9”ともいうべき内容でした。

これに対して『ハン・ソロ』はシリーズを示す記号的なキャラクターは多数登場するものの、エピソードカウントされている本シリーズからはっきりとはずれた物語になっています。

この立ち位置がシリーズの中でも初めての出来事で、そのことに対しての戸惑いは作り手から受け手まで多くの人が抱えていたのでしょう。

例えて言えば、『ローグ・ワン』は『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズに対する『ホビット』シリーズのような存在だったのに対して、本作『ハン・ソロ』は『踊る大捜査線』シリーズに対する『交渉人真下正義』のような立ち位置の作品となっています。

『交渉人』は『踊る』の本筋にあったサラリーマン刑事の悲哀の部分をオミットして、『サブウェイ・パニック』(1974/ジョセフ・サージェント監督)に、全面的なオマージュをささげたサスペンスにシフトチェンジしていました。

直前の『踊る2』で真下正義が交渉人として研修を受けていたことと、現実問題としてシリーズに欠かすことができない和久平八郎役のいかりや長介が死去していたために、シリーズの単純な継続ができない中でのスピンオフ展開だった。

スター・ウォーズでもエピソード7でハン・ソロが息子であるカイロ・レンに殺されたという事情があります。

その一方でディズニー傘下の新体制になってからは、とにかくエピソード4~6のいわゆるクラシック3部作に寄せていくという戦略の中でスピンオフ作品の主役に据えることができるのはハン・ソロというキャラクターしかいなかった

流石にルークやレイア姫そのものの物語を描いてしまうと、クラシック三部作の二人の自分探しの部分を台無ししてしまいかねないからです。

そんな作品の作られかたを“妥協の産物”として見るか“新機軸”として見るかで意見も、受け取り方も変わってくるのではないでしょうか。

まとめ


(C)2018 Lucasfilm Ltd. All Rights reserved

本作品は『ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー』に続き、スター・ウォーズのファンに贈られた知られざるハン・ソロの物語を解き明かしたスピンオフ作品です。

ハリソン・フォードが演じてきた、人気キャラクターのハン・ソロの若き日の姿に扮したのは、『ヘイル、シーザー!』などで注目株となったオールデン・エアエンライク。

そのほか、同じく若き日の悪友ランド・カルリジアンをドナルド・グローバーが務め、もちろん、ハン・ソロの相棒となるチューバッカも登場します!

『ダ・ヴィンチ・コード』で知られた名匠ロン・ハワード監督の演出が務めます。

さて、本作『ハン・ソロ スター・ウォーズ・ストーリー』のスピンオフはありか?なしか?要注目です!!

映画『ハン・ソロ スター・ウォーズ・ストーリー』は、6月29日(金)より全国ロードショー

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