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Entry 2021/09/28
Update

インディジョーンズ/最後の聖戦|ネタバレ結末あらすじとラスト感想考察。キャストのハリソンフォードが魅せる聖杯探索の冒険とアクション!

  • Writer :
  • 秋國まゆ

アクションアドベンチャー映画の金字塔「インディ・ジョーンズ」シリーズ第3作。

スティーヴン・スピルバーグが監督を務めた、1989年製作のアメリカのアクションアドベンチャー映画『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』。

キリストの血を受けた聖杯を巡り、行方不明になった父親と一緒に聖杯探索の旅に出た考古学者インディと、ヨーロッパで猛威を振るうナチスが熾烈な戦いを繰り広げていく物語とは、具体的にどんな内容だったのでしょうか。

ハリソン・フォード主演で贈る、アクションアドベンチャー映画の金字塔「インディ・ジョーンズ」シリーズの第3作、『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』のネタバレあらすじと作品情報をご紹介いたします。

映画『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』の作品情報


TM & (C) 1989, 2021 Lucasfilm Ltd. All Rights Reserved.

【公開】
1989年(アメリカ映画)

【原案】
ジョージ・ルーカス、フランク・マーシャル

【監督】
スティーヴン・スピルバーグ

【キャスト】
ハリソン・フォード、ショーン・コネリー、デンホルム・エリオット、アリソン・ドゥーディ、ジョン・リス=デイヴィス、ジュリアン・グローヴァー、リヴァー・フェニックス、マイケル・バーン、ケヴォルク・マリキャン

【作品概要】
「ジュラシック・パーク」シリーズや「インディ・ジョーンズ」シリーズ、『プライベート・ライアン』(1998)、『硫黄島からの手紙』(2006)などを手掛けたスティーヴン・スピルバーグが監督を務めたアメリカのアクションアドベンチャー作品。

本作は『インディ・ジョーンズ/レイダース 失われたアーク《聖櫃》』(1981)や、『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』(1984)に続く、「インディ・ジョーンズ」シリーズの第3作品目となります。

主演を務めるのは、「インディ・ジョーンズ」シリーズや「スター・ウォーズ」シリーズなどに出演するハリソン・フォードです。

映画『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』のあらすじとネタバレ


TM & (C) 1989, 2021 Lucasfilm Ltd. All Rights Reserved.

1912年、アメリカ・ユタ州。12歳のインディアナ・ジョーンズはボーイスカウトの活動の最中、1520年にメキシコ高原にあったアステカ帝国を征服したエルナン・コルテスが、スペインのコンキスタドール(アメリカ大陸征服者、侵略者のこと)、フランシスコ・バスケス・デ・コロナドに与えた十字架の盗掘を目撃。

それは博物館に収めるべき文化財であるため、インディアナはコロナドの十字架を巡って、盗掘団たちと争います。

しかし結局、インディアナが取ったコロナドの十字架は、保安官を騙した盗掘団に奪われてしまいました。

盗掘団のリーダーのフェドーラ(ガース)は、盗掘団からコロナドの十字架を掠めとった彼のガッツを褒め、自身が被っていた帽子をプレゼントしました。

1938年、ポルトガル沖。アメリカ人で有名な考古学者にして、無類の冒険家に成長したインディアナは、再びフェドーラたちからコロナドの十字架を掠めとり、16年前の雪辱を果たすことが出来ました。

アメリカ・ニューヨーク。大学に戻ったインディアナは、ヘンリーの学生時代の旧友であり大学の副学部長、そして博物館の館長でもあるマーカス・ブロディに、取り戻したコロナドの十字架を手渡します。

その後、インディアナの元にアメリカの大富豪であり、マーカスの博物館のスポンサーであるウォルター・ドノバンが訪ね、ある依頼を持ちかけました。

それはアーサー王伝説に登場する、イエス・キリストの血を受けた聖杯を探してほしいという依頼でした。

伝説によると、アリマタヤのヨセフの手に渡った聖杯は1,000年間、紛失しており、十字軍に参加した3人兄弟の騎士がそれを見つけました。

兄弟の2人はその後、150年かけて砂漠を脱出。1人は故国フランスに戻り、驚くべき長寿を全うし、死ぬ前に修道僧に聖杯について語っていました。

その修道僧が遺した書物によると、「聖杯が祀られている場所は、2つの鍵を手掛かりに探せ」と記されています。

1つの鍵は、ドノバンが手に入れた石板であり、その石板には聖杯にまつわる伝説を裏付ける言葉が記されていました。

左上の部分だけ欠けてしまっていますが、それは途中で死んだ兄弟の墓に眠っていました。

この3兄弟が見つけ、守ってきた聖杯で水を汲んで飲むと、永遠の命が得られるという言い伝えがありました。

そう話すドノバンはインディアナに、聖杯に関する情報を記した手帳を持ったまま、自分が雇った調査団の団長ヘンリーが行方不明になってしまったと伝えます。

これを聞いたインディアナは葛藤の末、ヘンリーと聖杯を探すため、ドノバンの依頼を引き受けることにしました。

インディアナはドノバンと別れ、マーカスと一緒に自分の実家へ向かいます。すると、家の中は何者かによって荒らされており、今日届いた手紙が床に散乱していました。

その手紙を見て、インディアナは自分宛てにイタリアのヴェネツィアから送られた郵便物を思い出し、上着のポケットに入れていた郵便物を開封してみました。

するとそこには、聖杯探索で得た情報がぎっしり詰まった、ヘンリーの手帳が入っていたのです。

これを見て、インディアナたちはヘンリーが誰かに狙われていると悟り、手帳を持ってヴェネツィアに飛ぶことにしました。

イタリア・ヴェネツィア。インディアナたちは到着早々、ヘンリーの助手を務めていたオーストリア人の考古学者エルザ・シュナイダーと遭遇し、彼女に案内されて元教会だった図書館へ向かいます。

その図書館の柱には、十字軍が戦利品としてトルコに持ち帰ったというステンドグラスが飾られており、柱の近くにはステンドグラスに記されたローマ数字と同じ、「3」「7」が刻まれていました。


TM & (C) 1989, 2021 Lucasfilm Ltd. All Rights Reserved.

残る「10」は、ステンドグラスの下の床に刻まれており、その床を少し破壊すると、地下へ続く隠し通路が出現。

インディアナとシュナイダーはライターの火を明かりにして、地下を探索。地下には十字軍の遠征が始まる600年前に記されたであろう異教文字と、白骨化した死体の数々とネズミの大群、床に浸った石油。

そして奥に眠るのは、十字軍の騎士が眠る棺でした。インディアナが棺を開けると、騎士の遺体の上に大きな盾が置かれており、その盾には石板と同じ文字が刻まれていました。

インディアナはこれが第2の鍵だと思い、石板の欠けた部分を、手帳に挟んであった石板の写しに書いていきます。

するとそこへ、謎の男たちが石油に火をつけ、炎上させた炎の渦が接近。インディアナたちは棺を縦にして炎から身を守り、水中にある抜け道を通って図書館を脱出します。

しかし男たちは、そんなインディアナたちを執拗に追いかけ、機関銃を使って殺そうとしてくるのです。

インディアナはモーターボートを使って追走劇を繰り広げ、ヘンリーが捕まったことを知っていそうな男1人を残して、他の男たちを撃退。

男の正体が、1,000年間聖杯を守り続けてきた組織「十字剣兄弟団」のカジムであり、邪な思いで聖杯を手に入れようとする者を排除するのが、彼らの役目であることを知りました。

カジムはインディアナがただ、父親を捜すために聖杯を手に入れようとしていると知ると、攻撃的な態度を変え、彼らを助けようとある場所を教えます。

それは世界征服のために伝説を利用し、聖杯を手に入れようとするナチスが、聖杯探索のための拠点およびヘンリーの監禁場所にしている場所、「ブルンワルド城」のことでした。

カジムと別れたインディアナは、滞在先のホテルでマーカスと合流。石板の文字を完成させ、解析した結果、第一次十字軍が1年間籠城したトルコの町の名前「アレクサンドレッタ(現在のイスケンデルン)」と記されていることが判明しました。

マーカスはインディアナに、聖杯への手掛かりをかき集め完成した地図を見せます。そこには石板で書かれていた「砂漠を横切り、山を越え、三日月の谷へ」と一致する、オアシスがある町が東にあり、砂漠から南方向に川と山があり、その先に三日月の形に弧を描いた谷がありました。

聖杯探索の出発点となるのが、アレクサンドレッタだと推測するインディアナ。彼は友人であり、エジプトの発掘王サラーに協力を求めることを決め、マーカスに一足早くサラーの元へ向かうよう指示しました。

以下、『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』ネタバレ・結末の記載がございます。『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。


TM & (C) 1989, 2021 Lucasfilm Ltd. All Rights Reserved.

オーストリア=ドイツの国境にある、ブルンワルド城。インディアナとシュナイダーはヘンリーを救出するべく、ナチの巣窟となっているこの城へ飛び込んでいきました。

インディアナは単身、ヘンリーの救出に向かい成功するも、窓を蹴破ったせいでナチに気づかれてしまい、親子そろって捕まってしまいます。

挙句の果てに、一緒についてきたシュナイダーは、聖杯探索のためにナチに協力している敵であることが発覚。それと同時に、親子そろって彼女のハニートラップに引っかかってしまったことが判明しました。

さらにシュナイダー以外にも、ドノバンも永遠の命を得るためにナチと共謀しており、ヘンリーが捕まったのもインディアナに依頼したのも、全て聖杯を手に入れるために仕掛けた罠でした。

シュナイダーたちがナチスの総統アドルフ・ヒトラーとの謁見のため、城から離れた隙を狙って、縄で椅子に縛りつけられてしまったジョーンズ親子は、城からの脱出を試みます。

縄をインディアナのライターの火で焼け切ろうとしたら、ヘンリーが誤って絨毯に落としてしまい、つけっぱなしの火が部屋中に燃え広がり大炎上。

ジョーンズ親子が急いで逃げ込んだ暖炉は、実はナチの通信室と繋がっている回転扉となっており、緩んだ縄を解こうとしたインディアナの肘がスイッチに当たり、2回転してナチに発見されてしまいます。

ジョーンズ親子は回転扉を利用し、襲い掛かってきたナチ全員を炎上する部屋に取り残し、縄がほどけて自由になったところで通信室を出ました。

しかしそこで、ヘンリーが腰かけた椅子が隠し階段のスイッチになっており、彼の近くにいたインディアナが階段から転げ落ち、モーターボートが船舶する場所へ落下。

その間に他のナチに追いつかれてしまい、ジョーンズ親子はモーターボートのそばに置いてあった、サイドカー付きのバイクで脱走します。

互いにバイクに乗った追走劇を繰り広げた末、インディアナの機転のおかげで敵を撒いたジョーンズ親子は手帳を奪還するべく、ドイツ・ベルリンへ向かうことにしました。

この間、インディアナは聖杯研究に没頭するあまり家庭を蔑ろにし、母親が重病であることに気づかず死なせてしまったヘンリーを非難します。これはジョーンズ親子が長年燻らせている確執でした。

ヘンリーの妻は、彼のやることを理解を示していましたが、自身の病気のことは隠し続けていました。だから気づけなかったとヘンリーは言います。

ドイツ・ベルリン。インディアナはナチに扮し、ヒトラーのそばから離れて1人になった隙を狙い、シュナイダーから奪われた手帳を取り戻しました。

その後、ベルリン脱出に挑むジョーンズ親子に、再び苦難が待ち受けていました。

ヒトラーにサインを求める観衆に揉まれ、インディアナがヒトラーに急接近するも、ファンと勘違いされて事なきを得ました。

ベルリン空港から飛行船に乗り、脱出を図るも、ナチに正体がバレてドイツに航路を変更されてしまったり。その飛行船から小型飛行機に乗り換え、ベルリン脱出を図るもナチの戦闘機2機に追いかけられてしまったり。

機関銃を撃ったことがないヘンリーが銃座についたことで、誤って方向舵を撃ってしまい、牧場へ不時着してしまったり。牧場から車を奪って戦闘機と追走劇を繰り広げたり、ミサイルを投下されて車を爆破されてしまったりなど…。

幾度となく襲い掛かってくる苦難を乗り越えて来たジョーンズ親子。2人は飛行船の中で、聖杯を手に入れるための最後の試練について話していました。

「命懸けの3つの仕掛けが施された、アレクサンドレッタの試練はこうだ。1つ目は神の息、悔い改めて通れ」

「2つ目は神の言葉、神の足跡をたどって進め」「3つ目は神の道、獅子の頭から飛び降りて勇気を示せ」

トルコ南部にあるハタイ共和国。ジョーンズ親子はサラーと落ち合い、ナチに捕まったマーカスの救出と、聖杯探索のため砂漠へ向かいます。

その砂漠では、既にマーカスから奪った地図を使い、ドノバンたちが聖杯探索に来ていました。しかもドノバンたちは、用心のためか戦車まで持ってきていたのです。

インディアナが双眼鏡で見ているのが、光の反射でドノバンたちにバレてしまったのか、ドノバンたちは戦車から1発砲弾を撃ち込んできました。

その砲弾はインディアナたちが乗ってきた車に被弾し大破。周囲を警戒するドノバンたちに、今度はカジムたち十字剣兄弟団が襲撃します。

激しい銃撃戦の末、ドノバンたちは十字剣兄弟団を撃退。カジムは死の間際、ドノバンとシュナイダーに「聖なる杯は悪しき者に永遠の呪いをもたらす」と言い、息を引き取りました。


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インディアナとサラーが馬とラクダを奪う一方、マーカスの救出に向かったヘンリーは、戦車に戻ってきたナチに捕まってしまいます。

インディアナは馬の手綱を巧みに操り、戦車や車で追いかけてくるナチを翻弄し、戦車の砲台をわざと暴発させて無効化させました。

そしてインディアナは、ヘンリーを救うために戦車に飛び乗り、戦車の上に立ちながら襲い掛かってくるナチを次々と倒していきます。

ヘンリーたちもインディアナを救うため、囚われた戦車の中でナチと戦い、砲台を奪って横に着けたナチの車を破壊。ナチが撃った弾が戦車内で跳弾し、操縦士と撃った本人が死亡しました。

残るナチはあと1人。操縦士がいない今、戦車は崖へまっしぐら。そんな中、インディアナはサラーと協力して、ヘンリーたちを先に戦車から離れさせ、生き残ったナチと一騎打ちに挑みます。

2人を乗せた戦車は、そのまま崖の下へと落下。その衝撃でナチは死亡し、インディアナは間一髪のところで崖に生えた枝につかまり、一命を取り留めました。

一瞬、インディアナが死んでしまったかと思った3人は、彼の生存に泣いて喜びました。インディアナたちがいる崖は、偶然にも聖杯がある三日月の谷でした。

その後、インディアナたちは聖杯が眠る遺跡に足を踏み入れると、先に着いていたドノバンたちが、ナチの兵士を使って試練を突破しようとしているのを目撃。

試練の攻略方法を知らず奥へ進んだ兵士たちは皆、トラップに引っかかり絶命していました。その様子を岩陰に隠れて見ていたインディアナたちは、ドノバンたちに見つかり捕まってしまいます。

インディアナと対峙したドノバンは、「ナチは聖杯伝説を道具に使って、世界を征服する。俺の目的は聖杯そのものと、そこから得られる永遠の命だ」と、ナチとは利害が一致したから協力しているにすぎないと主張しました。


TM & (C) 1989, 2021 Lucasfilm Ltd. All Rights Reserved.

さらにドノバンは、インディアナに聖杯を取ってくるよう要求し、彼が拒否できないようにヘンリーを撃ちます。インディアナは葛藤の末、ヘンリーを救うためにドノバンの要求に従うことにしました。

インディアナは手帳にある攻略方法を見ながら、3つの試練に挑みます。1つ目の試練「神の息」は、悔い改めた者は謙虚に跪くものだと思い、インディアナはその場に跪いて突破。

2つ目の試練「神の言葉」は、インディアナはラテン語で言う神「IEHOVA」の綴りどおりに、床に刻まれたアルファベットを踏んでいき、無事突破。一文字でも間違えると、床下へ落ちる仕掛けになっていました。

そして最後の試練「神の道」は、インディアナは切り立った崖から神を信じて1歩踏み出し、空中に浮かぶ橋の上を渡って向こう側へ渡って突破。

その先で待っていたのは、聖杯を見つけ700年間守ってきた、3人兄弟の最後の生き残りである騎士でした。

騎士が自分に1対1で勝負に挑み、勝利したインディアナに自身の剣を授けようとしたその瞬間、インディアナの後をついてきたドノバンとシュナイダーが乱入。

ドノバンに聖杯はどれか問われた騎士は、こう答えました。「多くの杯の中から、1つ正しい杯を選べ。正しく選べば永遠の命が、誤って選べば命を落とす」

ドノバンはシュナイダーに選ばせ、彼女が選んだ杯に水を汲み飲みました。その結果、選択を誤ったドノバンは、急激に老いて体が朽ち果てて死んでしまいました。

イエスが元大工であることを思い出したインディアナが選んだ杯は、木製の杯。その結果、正しい選択をしたインディアナは、本物の聖杯を発見しました。

それを見た騎士は、インディアナに「杯を床の紋章の外に持ち出すな。そこが永遠の命を保つ境界だ」と忠告しました。

その後、ヘンリーたちの元へ帰還したインディアナは、瀕死のヘンリーの口と腹の傷に杯に注いできた水を飲ませます。

その結果、ヘンリーは息を吹き返し、撃たれた腹の傷も見る見るうちに塞がりました。そこへ十字剣兄弟団が駆けつけ、ナチの残党は逮捕。

それにインディアナたちが安堵している隙を突き、聖杯に対し学術的な興味以上に物欲的な方が勝るシュナイダーが、聖杯を強奪。歓喜のあまり、聖杯を紋章の外に持ち出してしまいます。

それにより遺跡が崩壊し、シュナイダーが思わず聖杯を床に落としたことで、床が裂け落ちそうになってしまうのです。

それでもシュナイダーは、インディアナの手を掴んで助かるよりも、聖杯の方を優先してしまいます。そのせいでシュナイダーは、そのまま奈落の底へと落ちていきました。

インディアナも聖杯に手を伸ばしますが、助けてくれたヘンリーに説得され諦めます。

崩れゆく遺跡を後にするインディアナたちに、最後の騎士は手をあげて見送りました。

映画『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』の感想と評価


TM & (C) 1989, 2021 Lucasfilm Ltd. All Rights Reserved.

ジョーンズ親子の確執

同じ考古学者であるインディアナとヘンリーですが、だからと言って仲の良い親子ではありませんでした。

2人の間にある確執は、聖杯研究に没頭するあまり、家庭を蔑ろにしたヘンリーが、自分の妻でありインディアナの母親の病気に気づかず死なせてしまったことです。

そのせいでジョーンズ親子は、母親亡き今、親1人子1人のたがいにとって唯一の家族なのに、十数年も会っていませんでした。

再会してもどことなくぎこちない雰囲気が漂うジョーンズ親子ですが、それでも内心は互いに大事に想い合っています。

その証拠に、2人はどちらかが捕まったり死にそうになったりした時は、もう1人が危険を顧みず真っ先に助けに行こうとしていました。

特にインディアナが崖から落ちて死んだかと思われた場面では、ヘンリーは「もう少し、あの子と向き合い話をする時間があれば…」と、家庭を蔑ろにしてしまったことへの後悔を語っています

またインディアナの方も、自分のことを泣くほど心配してくれたことや、鳥の大群をけしかけて戦闘機を墜落させたヘンリーのことを尊敬し、父親からの愛情を感じて嬉しかったことでしょう。

ナチと共謀するシュナイダーとドノバン


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ドノバンはインディアナに依頼した時に語っていたように、伝説にある「聖杯の水を飲めば永遠の命が得られる」ことを信じており、聖杯と永遠の命を得るためにナチと共謀しました。

シュナイダーはナチスの政治・社会思想「ナチズム」は持っていないものの、聖杯に対して学術的な興味以上に、物欲的な興味の方が勝っているため、聖杯という唯一の宝物を手に入れたくてナチと共謀します。

この2人の敵により、ジョーンズ親子とマーカス、彼らに協力するサラーによる聖杯探索は困難を極め、何度も妨害されてしまうのです。

欲に溺れた2人の執念深い妨害工作と手帳の奪い合いは、ハラハラドキドキして驚かされる展開ばかりなので、目が離せません。

己の欲に溺れ悪に染まった2人に待ち受けていた結末は、ドノバンは朽ち果てて死亡、己の命より聖杯を優先したシュナイダーは奈落の底へ転落という悲惨なもので、悪役らしい最期でした。

まとめ


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確執がある考古学者の親子が、ナチと共謀する強欲な男女と、永遠の命が得られるという伝説がある聖杯を巡って争う、アメリカのアクションアドベンチャー作品でした。

本作の見どころは、ジョーンズ親子を取り巻く人間模様と、聖杯探索と手帳を巡った争いです。

シュナイダーが誤った杯を選んだのは、単なる偶然か、それともドノバンに対する裏切りなのか明確に描かれていません

もしかしたら、ドノバンがカジムやヘンリーを撃ったのを見て、聖杯を手に入れるためなら簡単に罪のない人間を殺す彼に嫌気がさしたのかなと考察できます。

ジョーンズ親子が繰り広げるドタバタな聖杯探索の旅は、ハラハラドキドキするスリルがあり、互いのミスで窮地に陥る彼らのドジさに思わず笑ってしまうほど観ていて楽しいです。

正義感が強く行動力がある考古学者の親子が、聖杯を巡ってナチスとその協力者たちと戦い、冒険するアクションアドベンチャー映画が観たい人に、とてもオススメな作品です。

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