Cinemarche

映画感想レビュー&考察サイト

アクション映画

007ゴールデンアイ|ネタバレあらすじ感想と結末の評価解説。ピアース・ブロスナン演じる5代目ボンドが初登場

  • Writer :
  • 秋國まゆ

大人気スパイアクション映画「007」シリーズ第17作!

マーティン・キャンベルが監督を務めた、1995年製作のイギリス・アメリカ合作の大人気スパイアクション映画『007/ゴールデンアイ』。


(C)1995 Seventeen Leasing Corporation and Danjaq, LLC.

「007」ことMI6の敏腕諜報員ジェームズ・ボンドが、NATOの最新鋭のヘリを強奪した国際犯罪組織「ヤヌス」とソ連軍の将校の陰謀を阻止しようとする姿とは、具体的にどんな姿だったのでしょうか。

ピアース・ブロスナンが5代目ジェームズ・ボンド役を務めた最初の作品である、「007」シリーズ第17作目『007/ゴールデンアイ』のネタバレあらすじと作品解説をご紹介いたします。

スポンサーリンク

映画『007/ゴールデンアイ』の作品情報


(C)1995 Seventeen Leasing Corporation and Danjaq, LLC.

【公開】
1995年(イギリス・アメリカ合作映画)

【原作】
ジョン・ガードナーの小説『ゴールデンアイ』

【監督】
マーティン・キャンベル

【キャスト】
ピアース・ブロスナン、ショーン・ビーン、イザベラ・スコルプコ、ファムケ・ヤンセン、ジョー・ドン・ベイカー、チェッキー・カリョ、ゴットフリード・ジョン、アラン・カミング、セレナ・ゴードン、デスモンド・リュウェリン、サマンサ・ボンド、ジュディ・デンチ、ミニー・ドライヴァー、ロビー・コルトレーン 、マイケル・キッチン、サイモン・クンツ、パヴェル・ダグラス、オリビエ・ラジュー、コンスタンティン・グレゴリー、ビリー・J・ミッチェル、ウラジミール・ミラノヴィッチ

【作品概要】
『クリミナル・ロウ』(1989)や『マスク・オブ・ゾロ』(1998)、『バーティカル・リミット』(2000)のマーティン・キャンベルが監督を務めた、イギリス・アメリカ合作のスパイアクション作品。

「007」シリーズ作品の原作者イアン・フレミングの後継者ジョン・ガードナーが前作『007/消されたライセンス』に引き続き執筆した小説『ゴールデンアイ』をもとに描かれた、「007」シリーズ第17作目です。

当時、イアン・フレミング原作の「007」シリーズの小説は短編『ナッソーの夜』(2008年に映画『007/慰めの報酬』として映画化された)だけが残っていましたが、本作では原作として使用されませんでした。

アメリカのテレビドラマシリーズ「探偵レミルトン・スティール」(1982~1987)で人気を博したピアース・ブロスナンが、5代目ジェームズ・ボンド役を務めています。

映画『007/ゴールデンアイ』のあらすじとネタバレ


(C)1995 Seventeen Leasing Corporation and Danjaq, LLC.

崩壊前のソビエト連邦(USSR)。「007」こと英国情報局秘密情報部「MI6」の敏腕諜報員ジェームズ・ボンドは、同じMI6の「00部署」の諜報員である「006」ことアレック・トレヴェルヤンと共に、アーカンゲルにある化学兵器工場に侵入。化学兵器もろとも工場を爆破しようとします。

しかしボンドが爆弾をセットしている間に、アレックは工場の警備責任者であるソ連軍の大佐アーカディ・グリゴリビッチ・ウルモフに拘束され、彼の目前で射殺されてしまいました。

やむを得ず、ボンドは兄弟同然であるアレックを見捨てて工場から脱出。離陸しようとしていたソ連軍の小型飛行機を奪って逃走します。

その直後、ボンドがセットした爆弾が起爆し、工場は爆発。ボンドは無事任務を達成しました。

それから9年後、ロシア・モナコ。ボンドは「ボンドカー」こと愛車のアストンマーティン・DB5を運転しながら、新任部長Mの命令によって自身の精神分析をしにきた女性アナリストを誘惑していました。

するとそこへ、爆走する赤のフェラーリF355GTSが登場。ボンドは美女ドライバーと顔を見合わせながら、カーチェイスを繰り広げていきます。

ですが、どんどんスピードが増していくことに恐怖した女性アナリストが止めるよう言うと、ボンドは素直に従いカーチェイスをやめました。

その日の夜。カジノに現れたフェラーリのドライバーに接触したボンドは、彼女と彼女が乗り込んだヨットを撮影し、Mの秘書であるマネーペニーに調査を依頼します。

その結果、彼女の名前はゼニア・ザラゲブナ・オナトップ、旧ソ連空軍の戦闘機パイロットであり、国際犯罪組織「ヤヌス」の一員であることが判明。

さらに、ヨットの所有者がヤヌスの幹部であることが分かったため、ボンドはMに許可を貰い、ゼニアを監視することにしました。

その翌日、事件が起きます。ボンドがマークしていたゼニアが、パイロット2人を殺害し、フランス海軍のフリゲート艦上からデモ飛行しようとしていたヘリコプターを強奪したのです。

盗まれたヘリコプター「タイガー」は、レーダー探知・無線・電磁気による妨害に対して防備できる、北大西洋条約機構(NATO)の最新鋭戦闘ヘリコプターでした。

その場面を目撃したボンドは、MI6の幕僚主任ビル・タナーに頼んで、ヤヌスによるタイガー強奪事件を追います。


(C)1995 Seventeen Leasing Corporation and Danjaq, LLC.

タイガーを捜索した結果、ロシア・セヴェルナヤにあることが判明。そこには廃れた宇宙兵器管理センターがありました。

しかし実はロシアは、廃センターとなったその場所で秘密裏に「ゴールデンアイ」と呼ばれる兵器を開発していたのです。

「ゴールデンアイ」は、冷戦下のソ連で開発された小型核爆弾を内蔵した衛星兵器です。

そして小型核爆弾が起爆した時に生じる高出力の電磁パルス(EMP)は、照射した目標とその半径50キロ圏内にある電子回路を破壊することができます。

ボンドたちが衛星中継で宇宙兵器管理センターを監視していると、そこから突如緊急通報が発せられたのです。

これを受け、米英のMIG29戦闘機3機が宇宙兵器管理センターに接近。しかし、宇宙兵器管理センターに照射されたEMPによって操縦不能に陥り、墜落してしまいました。

直撃した宇宙兵器管理センターは壊滅。そこにいた兵士も、宇宙兵器管理センターの職員も全員死んでしまったと誰もが思っていました。

ですが彼らは、「ゴールデンアイ」が起動するよりも前に、ゼニアの銃撃を受け殺されていました。

外部への緊急通報をしたのは、ゼニアの銃撃を受け倒れていた宇宙兵器管理センターの職員イリーナでした。

それに気づいたゼニアはイリーナにトドメを刺した上で、再びタイガーに乗って逃走。しかしゼニアは気づきませんでした。

殺したと思っていた宇宙兵器管理センターのプログラマー、ナターリア・フョードロヴナ・シミョノヴァが奇跡的に生き残り、脱出していたことを………。

これを受け、ボンドたちMI6は、ゼニアがタイガーを盗んだのは逃亡用に使うためであり、彼女に協力した内通者がいるに違いないと推理しました。

何故なら、宇宙空間に存在する「ゴールデンアイ」にアクセスできるのは、アクセス・コードを知る内部の人間しかいないからです。

「ゴールデンアイ」にアクセスできる者が誰か調べた結果、この9年間でロシア軍の将軍兼宇宙兵器管理センターの局長にまでのぼりつめたウルモフであることが判明。

ですが、現時点でヤヌスに関して分かっていることは、ヤヌスに関する情報はロシアの都市サンクト・ペテルブルグを拠点として武器売買を行っているということのみ。ヤヌスのボスが誰か、知っている者はいませんでした。

Mはウルモフがなぜヤヌスと繋がっているのか、誰が何を企んでいるのかを突き止めるべく、ボンドに「ゴールデンアイ」を追うよう命じます。

以下、『007/ゴールデンアイ』ネタバレ・結末の記載がございます。『007/ゴールデンアイ』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。

スポンサーリンク


(C)1995 Seventeen Leasing Corporation and Danjaq, LLC.

一方ウルモフは、サンクト・ペテルブルグで開かれたロシアの国家防衛委員会の会議に出席し、「セヴェルナヤで起きた事故は、シベリア分離派が政治的混乱を招くために行った犯行だ」と虚偽の報告をします。

その際、ウルモフはロシアの防衛大臣デミトリ・ミシュキンから、宇宙兵器管理センターのプログラマーであるボリス・クリシェンコ以外に行方不明者がいることを知らされるのです。

サンクト・ペテルブルグに渡ったボンドは、捜査協力者であるCIAのエージェント、ジャック・ウェイドと合流。

ヤヌスのボスはソ連の情報機関・秘密警察「ソ連国家保安委員会(KGB)」やロシア軍の上層部にコネがあること。

それとヤヌスのボスのライバルが、以前ボンドが戦った元KGBのスパイ、ヴァレンティン・ズコフスキーであるという情報を得ることが出来ました。

ボンドは早速、ズコフスキーに接触します。その際、ズコフスキーからヤヌスのボスはコサックであると知らされました。

コサックとは、第二次世界大戦中、ナチス・ドイツに協力した軍事的共同体のことです。

ヤヌスのボスは他のコサック同様、旧ソ連の悪徳体制に迫害を受けた反共産主義者であり、彼らと共に第二次世界大戦ではナチス・ドイツに協力していました。

ですがナチス・ドイツが敗戦した戦争末期、コサックは英国が旧ソ連と戦ってくれると信じて、英国に降伏。

ところが英国は彼らを裏切り、ソ連へ送還したのです。これにより、大勢のコサックが処刑されました。

そう話すズコフスキーに、ボンドは過去の因縁をチャラにするための金を渡す代わりに、ヤヌスのボスに引き合わせて欲しいと頼みました。

しかし、待ち合わせ場所であるホテルに現れたのはズコフスキーではなく、ゼニアでした。

ボンドはゼニアを通じて、ヤヌスのボスと接触するチャンスを掴みます。しかしそこで待っていたのは、9年前にウルモフに殺されたはずのアレックでした。

アレックはボンドに、自分がヤヌスのボスであることを告げます。アレックと彼の両親は処刑を免れ生き延びたものの、それを恥じた彼の両親は自殺してしまいました。

孤児となったアレックがコサックであると知りつつも、「まだ子供だからその記憶はないだろう」と考え、MI6は彼をスカウトしました。

皮肉にも両親を自殺に追いやった英国政府に雇われることとなったアレックは、英国に恨みを抱きつつ、ヤヌスのボスとMI6の諜報員という2つの顔を持って生きる道を選んだのです。

そして9年前、自らの死を偽装したアレックでしたが、ボンドがタイマーを6分から3分に変えたため工場の爆破に巻き込まれ、顔に火傷を負いながら生き延びていました。

そう告白したアレックはボンドを捕らえ、用済みとなったタイガーの中に閉じ込め爆殺しようとします。

その中には、ナターリアの姿が。彼女はボリスが裏切り者だと知らずに接触を図ったために、ヤヌスに捕まってしまったのです。

ですが間一髪のところで、ボンドたちは緊急脱出ボタンを押してタイガーから脱出。その直後、2人を殺すために発射されたタイガーのミサイルで、タイガーは爆発しました。

するとそこへ、ロシア軍が登場。捕らえられたボンドたちは、ミシュキンによる尋問を受けることになりました。

ここでボンドたちは、セヴェルナヤで起きた事故はウルモフの仕業であると告げます。さらにナターリアは、「ゴールデンアイ」は2基存在すると明かしました。

するとそこへウルモフが割って入り、ボンドの銃ワルサーPPKを使ってミシュキンと、見張りの兵士を殺害。ボンドに「ゴールデンアイ」強奪とミシュキン暗殺という自ら犯した罪をなすりつけ、殺そうとします。

ボンドは見張りの兵士が持っていた銃を持ち、ナターリアと共に逃亡。しかしウルモフと兵士たちとの銃撃戦の最中、ナターリアが連れ去られてしまうのです。

ボンドはロシア軍の戦車を奪い、ナターリアを連れ去ったウルモフが乗った車を追跡。サンクト・ペテルブルグ市内で壮絶なカーチェイスを繰り広げていきます。

カーチェイスの末、ボンドはヤヌスが拠点としている軍用列車(ミサイルを積んでいる列車)を発見。先回りをした上で大砲を撃ち、列車を停めました。

追い詰められたアレック・ゼニア・ウルモフ。アレックはナターリアを人質に取り、「女か任務か、今度はどちらを選ぶ?」と言ってボンドを脅迫します。

これに対しボンドは、ウルモフにアレックがコサックであることを明かした上で彼を倒し、ナターリアを奪還しました。

ナターリアはボリスのコンピューターをハッキングし、逃げた2人の行方を追います。その結果、ヤヌスの隠れアジトがキューバにあることが判明。

ボンドはMI6の特務装備開発課「Q課」の課長であるQが開発したクォーツ時計(鉄板をも焼き切るレーザートーチ機能を装備している)を使って、ナターリアと共に爆弾が仕掛けられた列車から間一髪のところで脱出します。


(C)1995 Seventeen Leasing Corporation and Danjaq, LLC.

その後、キューバに飛んだボンドたちはウェイドが用意した小型飛行機を使って、「ゴールデンアイ」を起動させるために必要な、宇宙兵器管理センターと同規模の衛星通信用パラボラアンテナを上空から探しましたが、どこにも見当たりません。

それもそのはず、だってパラボラアンテナとアジトは湖の底に隠されていたからです。アジトから飛来したであろうミサイルの攻撃を受け、小型飛行機はジャングルに墜落。

さらにそこへ、ゼニアが襲来。死闘の末、ボンドは今度こそゼニアを倒すことに成功しました。

ボンドたちは、パラボラアンテナの中央にアジトへの入り口があるのを発見。「ゴールデンアイ」での二度目の攻撃を防ごうと内部へ侵入します。

しかしすぐさまヤヌスに見つかってしまい、ボンドはアレックに投降しました。でもそれは、ナターリアが「ゴールデンアイ」の点火コードにアクセスするための時間を稼ぐためです。

アレックとボリスの元へ連行されたボンドは、ボリスが銀行の記録を弄っていることと、「ゴールデンアイ」攻撃目標がロンドンであることを目の当たりにします。

それらを見て、ボンドは、アレックがボリスを使って英国銀行に不正アクセスして大金を引き出し、その操作記録を「ゴールデンアイ」で銀行もろとも爆破して隠滅しようとしていると悟りました。

しかし、アレックが隠滅しようとしているのは銀行の操作記録だけではありません。納税記録・証券記録・クレジット・不動産登記・犯罪記録も消して、英国経済に壊滅的な打撃を与えることがアレックの計画でした。

自らの計画を明かしたアレックは、再び捕まえたナターリアを人質に取った上で、ボンドに「コサックを裏切った英国は、1945年のインフレを再体験する」と告げます。

ですが、「ゴールデンアイ」の点火コードへのアクセスに成功したナターリアが、「ゴールデンアイ」のアクセス・コードを書き換え、大気圏突入させて大西洋上で自爆させるよう仕向けていたのです。

それに激怒したアレックは、ボリスにアクセス・コードを解除するよう命じますが、ボリスが知恵を振り絞っても解除できません。

この間、ボリスは癖なのか、ボンドが持っていたペンをずっと弄っていました。そのペンがただのペンではなく、Qが開発したパーカー・ジョッター・ボールペン型C-4手榴弾とは知らずに………。

焦りからくる激情に駆られたアレックたちは、ナターリアにアクセス・コードを教えるよう迫ります。

同時に、ボリスが知らずして3回ノックし、パーカー・ジョッター・ボールペン型C-4手榴弾の4秒信管が作動させたのを見たボンドは、ナターリアに向けられたそれを弾き飛ばしました。

その直後、パーカー・ジョッター・ボールペン型C-4手榴弾が起爆し爆発。アジト内部にある機材やコンピューターが次々と火花をあげショートしていきました。

「ゴールデンアイ」を遠隔操作するための発信機があるパラボラアンテナに急ぐボンド、それを阻止したいアレック、逃亡用のヘリを調達しに行ったナターリア、「ゴールデンアイ」のアクセス権を取り戻そうと必死になっているボリス。

「ゴールデンアイ」が自爆するまでのタイムリミットが刻一刻と迫る中、各々がすべきことのために命がけで奔走します。

その結果、ボリスは再アクセスに成功。パラボラアンテナの向きを再セットしました。

それに気づいたボンドは、鎖が巻かれた鉄の棒をパラボラアンテナを動かす歯車にかませ、パラボラアンテナを強制的に停止させます。

そしてボンドは、アレックと1対1の死闘を繰り広げていくのです。死闘の末、ボンドはパラボラアンテナの鉄面パネルの上にアレックを突き落とし、ナターリアが奪った敵のヘリに飛び移り逃走。

アレックは、爆破し落下したクレードルの下敷きになり死亡。運よく生き残っていたボリスは、爆発の影響で破裂した液体窒素を体中に浴びて凍死しました。

「ゴールデンアイ」は大気圏突入時に自爆しました。無事地上に生還したボンドたちは、恋人同士の甘い時間を堪能しようとします。

ですがそこは、ウェイドと彼が連れてきたアメリカ海兵隊が待機していた場所でした。2人は彼らに無事救助され、ヘリに乗って米軍基地に向かいました。

スポンサーリンク

映画『007/ゴールデンアイ』の感想と評価


(C)1995 Seventeen Leasing Corporation and Danjaq, LLC.

ボンドvsアレックによるスパイ対決

本作の主人公ジェームズ・ボンドと、本作の悪役であるアレックは、共にMI6の「00部署」に所属する英国諜報員です。

しかも孤児である2人はMI6で兄弟同然に育ったため、互いの手の内は読めています。ボンドにとって、アレックはこれ以上ないくらいやりづらい敵だったに違いありません。

それはアレックも同じでしょう。アレックもまた、あの手この手を使ってボンドを殺そうとしますが、そのどれもがボンドの奇策によって失敗に終わってしまいます。

これまで数多くの凶悪犯罪者と戦ってきたMI6の敏腕諜報員ボンドと、英国への復讐を目的として作った国際犯罪組織「ヤヌス」のボスと英国諜報員の2つの顔を持っていたアレック

この2人によるスパイ同士の対決は、頭脳戦・銃撃戦・肉弾戦のすべてが観ているだけでとてもハラハラドキドキしますし、どうやってピンチを切り抜けるのかとワクワクします。

ナターリアvsボリスによるプログラマー対決


(C)1995 Seventeen Leasing Corporation and Danjaq, LLC.

ウルモフとゼニアが宇宙兵器管理センターに乗り込む前は、2級プログラマーであるナターリアは、1級プログラマーであるボリスに、プログラマーとしてのスキルが劣っていました。

しかし物語の後半、キューバにあるヤヌスの隠れアジトにて、ナターリアはボリスを出し抜きます。プログラマーとしては格上であるはずのボリスが、ナターリアが書き換えたアクセス・コードを解除できなかったのです。

ナターリアに負けた、アクセス権を取り戻さなければアレックに殺されるという焦燥感から、激昂するボリス。

ですが、ナターリアの怒りはそれ以上です。何故なら、ボリスとナターリアもボンドたちのように、同僚兼友人だったから。

ボリスはヤヌスの一員であることを隠していただけでなく、これまで一緒に働いてきたナターリアたちがウルモフたちに殺されることを承知の上で、彼らを招き入れました。

ナターリアはボリスに裏切られ、さらに同僚たちも無残に殺されたことへの怒りを、プログラマーとして友人として、彼にぶつけました。

ナターリアとボリスによる対決も、ボンドたちの戦いとはまた違った面白さがあり胸躍ります。

まとめ


(C)1995 Seventeen Leasing Corporation and Danjaq, LLC.

「007」ことMI6の敏腕諜報員ジェームズ・ボンドが、英国への復讐を企む国際犯罪組織に立ち向かう、イギリス・アメリカ合作のスパイアクション作品でした。

本作の見どころは、ボンドとボンドガールであるナターリアのラブロマンス、ボンドvsアレックの激闘の数々、それからロシア各地で繰り広げられる壮絶なカーチェイスです。

特にロシアのサンクト・ペテルブルグ市内で繰り広げられたカーチェイスは、ボンドがボンドカーではなく、敵軍から奪った戦車を使っています。

戦車を乗り回し、サンクト・ペテルブルグ市内で大暴れするボンドの姿は思わず笑みがこぼれるくらい面白いです。

作中では前作『007/消されたライセンス』(1989)を最後に、Q以外のMI6のメンバーを演じた俳優は全員交代しているため、ボンドやMたちの新しい一面を見ることができました。

また本作でのボンド役の第1候補は、「96時間」シリーズのリーアム・ニーソンだったのに、リーアム・ニーソンは「アクション映画に惹かれない」という理由で断ったという裏話もあります。

ピアース・ブロスナン演じる5代目ジェームズ・ボンドが、2つの顔を持つ英国諜報員と激闘を繰り広げていく、ワクワクドキドキがとまらないスパイアクション映画が観たい人に、とてもオススメな作品です。

関連記事

アクション映画

レッドクリフ パート1|ネタバレあらすじ感想とラスト結末評価。日本人の中村獅童も熱演する歴史スペクタクル・アクション!

『三国志演義』を完全映画化した歴史スペクタクル・アクション巨編第1部! ジョン・ウーが脚本・監督を務め、製作費100億円をかけて挑んだ入魂作、2008年製作のアメリカ・中国・日本・台湾・韓国合作の歴史 …

アクション映画

映画『ブラック・ウィドウ』ネタバレ結末感想とあらすじ解説。ラストのエンドロール後のスカーレット・ヨハンソンも見逃すな!

孤高の暗殺者が過去の悪夢と再び対峙するアクション・アドベンチャー ケイト・ショートランドが監督を務めた、2021年製作のアメリカのアクション・アドベンチャー映画、『ブラック・ウィドウ』。 ロシアの極秘 …

アクション映画

映画『キングダム』あらすじネタバレと感想。ロケ地が中国ゆえの画面の説得力に圧倒される

2019年4月19日(金)ロードショー! コミックス通算50巻を超える原泰久の人気コミック『キングダム』がついに映画化。 主役コンビの信役と漂役に山崎賢人と吉沢亮が。 共演に長澤まさみ、橋本環奈、本郷 …

アクション映画

映画『ダーティファイター』ネタバレあらすじ感想と結末の評価解説。オラウータン(クライド)の愛しさと滅法強いのストリートファイターの勇ましさ!

長距離トラック運転手が巻き起こす喧嘩と恋を描いたアクションコメディ! ジェームズ・ファーゴが監督を務めた、1978年製作のアメリカのアクションコメディ映画『ダーティファイター』。 アメリカ大陸を股にか …

アクション映画

韓国映画『安市城グレート・バトル』あらすじネタバレと感想。歴史アクションとキャラクターの魅力に迫る

映画『安市城 グレート・バトル』は2019年7月5日(金)よりシネマート新宿ほか順次公開 韓国で観客動員数500万人を超える大ヒット! かつて唐の軍隊20万人に立ち向かった、小さな城の偉大な姿を描いた …

U-NEXT
タキザワレオの映画ぶった切り評伝『2000年の狂人』
山田あゆみの『あしたも映画日和』
【連載コラム】NETFLIXおすすめ作品特集
【連載コラム】U-NEXT B級映画 ザ・虎の穴
【連載コラム】光の国からシンは来る?
星野しげみ『映画という星空を知るひとよ』
編集長、河合のび。
映画『ベイビーわるきゅーれ』髙石あかりインタビュー
【草彅剛×水川あさみインタビュー】映画『ミッドナイトスワン』服部樹咲演じる一果を巡るふたりの“母”の対決
永瀬正敏×水原希子インタビュー|映画『Malu夢路』現在と過去日本とマレーシアなど境界が曖昧な世界へ身を委ねる
【KREVAインタビュー】映画『461個のおべんとう』井ノ原快彦の“自然体”の意味と歌詞を紡ぎ続ける“漁師”の話
【玉城ティナ インタビュー】ドラマ『そして、ユリコは一人になった』女優として“自己の表現”への正解を探し続ける
【ビー・ガン監督インタビュー】映画『ロングデイズ・ジャーニー』芸術が追い求める“永遠なるもの”を表現するために
オリヴィエ・アサイヤス監督インタビュー|映画『冬時間のパリ』『HHH候孝賢』“立ち位置”を問われる現代だからこそ“映画”を撮り続ける
【べーナズ・ジャファリ インタビュー】映画『ある女優の不在』イランにおける女性の現実の中でも“希望”を絶やさない
【イッセー尾形インタビュー】映画『漫画誕生』役者として“言葉にはできないモノ”を見せる
【広末涼子インタビュー】映画『太陽の家』母親役を通して得た“理想の家族”とは
アーロン・クォックインタビュー|映画最新作『プロジェクト・グーテンベルク』『ファストフード店の住人たち』では“見たことのないアーロン”を演じる
【柄本明インタビュー】映画『ある船頭の話』百戦錬磨の役者が語る“宿命”と撮影現場の魅力
【平田満インタビュー】映画『五億円のじんせい』名バイプレイヤーが語る「嘘と役者」についての事柄
【白石和彌監督インタビュー】香取慎吾だからこそ『凪待ち』という被災者へのレクイエムを託せた
【Cinemarche独占・多部未華子インタビュー】映画『多十郎殉愛記』のヒロイン役や舞台俳優としても活躍する女優の素顔に迫る
日本映画大学