メガヒットカーアクション「ワイルド・スピード」シリーズの第5作。
ジャスティン・リンが製作総指揮・監督を務めた、2011年製作のアメリカのメガヒットカー・アクション映画『ワイルド・スピード MEGA MAX』。
連続トラック強盗犯のドミニク・トレットと、元FBI捜査官ブライアン・オコナーが逃亡生活を終わらせて自由を得るため、裏社会を牛耳る男から1億ドル強奪する姿とは、具体的にどんな内容だったのでしょうか。
ポール・ウォーカーやヴィン・ディーゼルらオリジナルキャストに加え、ドウェイン・ジョンソンが剛腕捜査官として出演する「ワイルド・スピード」シリーズの第5作目、映画『ワイルド・スピード MEGA MAX』のネタバレあらすじと作品解説をご紹介いたします。
映画『ワイルド・スピード MEGA MAX』の作品情報
(C)2011 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.
【公開】
2011年(アメリカ映画)
【脚本】
クリス・モーガン
【監督】
ジャスティン・リン
【キャスト】
ヴィン・ディーゼル、ポール・ウォーカー、ジョーダナ・ブリュースター、ドウェイン・ジョンソン、タイリース・ギブソン、クリス・“リュダクリス”・ブリッジス、ガル・ガドット、マット・シュルツ、サン・カン、テゴ・カルデロン、ドン・オマール、ヨアキム・デ・アルメイダ、エルサ・パタキ、マイケル・アービー、アリミ・バラード、ヨーゴ・コンスタンティン、ジェフ・ミード、フェルナンド・チェン、エヴァ・メンデス
【作品概要】
シリーズ第3作目『ワイルド・スピード TOKYO DRIFT』(2006)や、前作『ワイルド・スピード MAX』(2009)のジャスティン・リンが製作総指揮・監督を務めた、アメリカのカー・アクション作品。
本作は前作『ワイルド・スピード MAX』(2009)の後日譚を描いた、「ワイルド・スピード」シリーズの第5作です。
「ワイルド・スピード」シリーズでドミニク・トレット役でお馴染みのヴィン・ディーゼルが主演を務め、製作も兼任しています。
映画『ワイルド・スピード MEGA MAX』のあらすじとネタバレ
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アメリカ・ロサンゼルス。仲間と共に輸送トラックやガソリン給油車を襲撃し、強盗してきた凄腕のストリート・レーサー、ドミニク・トレット(愛称ドム)は、ついに裁判長から懲役25年の服役刑を言い渡されてしまいました。
ドムは他の受刑者たちと一緒に、護送車モーターコーチインダストリーズ・MC-9に乗り、ロンポック刑務所へ移送されます。
ですがその途中、艶消しブラックのクライスラーダッジ・チャージャー(1970年式)に乗るドムの相棒であり元FBI捜査官ブライアン・オコナーと、黒のアキュラ・NSX(2003年式)に乗るドムの妹ミア。
そして、ドミニカ共和国でドムと一緒にガソリン給油車を襲撃していた仲間テゴ・レオとリコ・サントスが、黒のポンティアック・ファイヤーバード Trans Am(1978年式)に乗って護送車を襲撃。
それによって護送車は派手に横転し大破してしまいましたが、死者は1人もいませんでした。
中にいた受刑者26名は脱走し、その中の1人であるドムは、ブライアンたちと共にその場から逃走しました。
ドムの逃亡を幇助したとして、FBIと地元警察からドム同様、ブライアンとミアは、国際指名手配されることになってしまいました。
黒の日産・スカイラインGT-R(KPGC10、1972年式)に乗り換え、ブラジルのリオ・デ・ジャネイロに逃亡したブライアンとミアは、そこでかつての仲間ヴィンスと再会し、逃亡中に別れたドムが来るのを彼の家で待つことにしました。
ロサンゼルスからリオへ逃亡したヴィンスは、ここで出会った女性ローザと結婚し、家庭を持っていました。
ヴィンスはブライアンたちに、一緒に列車の貨物車に積まれた高級車3台を盗んで、金を稼がないかと仕事の話を持ちかけます。
なんでもヴィンス曰く、リオでは盗難車は高値で売れるのだという。逃亡資金が必要だったブライアンたちは、一緒に高級車を盗むことにしました。
乗客として列車に乗ったブライアンたちが、車掌からカードキーを盗み、高級車が積まれた貨物車へ侵入。
ブライアンたちは盗む予定の高級車が、麻薬取締局の押収品であることを知りました。
そこからブライアンの合図で、ヴィンスとその仲間が乗るファスト・ファイブ ヘイスト・トラックが貨物車に横づけし、外からこじ開けます。そこでブライアンとミアは、別行動していたドムと再会しました。
ヴィンスが黒のデ・トマソ パンテーラ(1972年式)を、ミアがダークブルーに2本のストライプが入ったフォード・GT40(1966年式)を盗んで、その場から逃走。
しかしドムがミアを、ヴィンスとは逆方向に逃げるよう指示したため、ヴィンスの仲間は激怒。ドムたちを殺そうとします。
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列車の窓からトラックを見た麻薬取締官3人は、窃盗団が高級車を盗みにきたと、すぐさま現場へ急行するも、ヴィンスの仲間によって射殺されてしまいました。
ドムは最後の1台である、シルバーのシボレー コルベットグランドスポーツロードスター(C2、1966年式)を盗み、列車に激突したトラックの上で窮地に立たされたブライアンを、間一髪のところで救出します。
トラックは橋にぶつかり、列車を巻き込んで爆発しました。しかしその直後、ドムたちは車と共に崖下の運河へ落下。
生き残ったヴィンスの仲間と、リオの裏社会を牛耳る悪徳実業家エルナン・レイエスの手下たちに捕まってしまいました。
両手を拘束され鎖で宙吊りにされたドムたちの前に、レイエスが登場。「派手にやってくれたな、部下を3人殺し、(列車に乗っていた)麻薬取締官も3人死んだ」
「問題はあの車だ、どこにあるか言えば解放する」「君らの流儀は知らんが、リオでは殺すなら殺すでストレートにやる」
「君の妹は美人だそうだな。姿を隠しても、必ず捜し出す」………そうドムたちを脅した後、レイエスはヴィンスの仲間、もとい自身の手下たちと共に車でその場から立ち去りました。
見張りの男がレイエスの手下2人になったところで、ドムたちは自由な足を使って彼らを襲撃。何とかミアの元へ無事帰還しました。
レイエスが何故フォード・GT40を躍起になって探そうとしているのか、その理由を探るため、ドムたちはフォード・GT40を調べることにしました。
そこへヴィンスが登場。ブライアンはレイエスたちとグルなのか問い詰めました。
ですがヴィンス自身、仲間がレイエスの手下だったとは知らず、自分も騙されていたと弁明します。
しかしその後、ドムたちが席を外している隙に、ヴィンスはフォード・GT40に搭載されたカーナビゲーションから、チップを抜き取りました。
それはすぐにドムにバレてしまい、ヴィンスは必死に弁明します。「狙いは車だと思った、それがまさかこのチップが狙いだったなんて」
「チップを奴らに渡してくる、それで万事解決だ」………しかしドムは、レイエスの手下と手を組み、事実上仲間を裏切ったヴィンスの言葉に耳を貸そうとしません。
そんなドムの態度に、ヴィンスは過去の不満を爆発させて立ち去っていきました。「俺のこと信じてないんだな、ブライアンが警官だと言った時もだ」
「その結果どうなったと思う?」「俺はアメリカに帰国できず、ミアも犯罪者になっちまった」
以下、『ワイルド・スピード MEGA MAX』ネタバレ・結末の記載がございます。『ワイルド・スピード MEGA MAX』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。
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一方その頃、姿を現したブライアンとドムを確保するべく、アメリカ外交保安部(DSS)の特別捜査班のトップ、剛腕捜査官ルーク・ホブスがブラジルへ来日。
ブラジル警察の署長アルメイダに、現地での通訳として、ブラジル警察の新人警官エレナ・ニベス巡査を指名しました。
ホブスがエレナを指名した理由は、警官だった最愛の恋人を射殺され、その半年後警官になった彼女は決意が固く、レイエスに買収されていない唯一の警官だったからです。
ホブスはエレナを通訳兼追加捜査員としてチームに加え、部下のウィルクスとチャト、マックとフスコと共に、逃げたドムたちの行方を追いかけます。
一方その頃、ドムたちは、ヴィンスが抜き取ったチップの中身を調べていました。その結果、チップの中にはレイエスの金儲けの実態が記録されていることが判明。
その直後、ドムたちの元にレイエスの手下たちが襲撃。さらにホブス率いる部隊も到着し、3者乱れる銃撃戦へと発展しました。
ホブスから逃げるドムと鉢合わせしたエレナは、彼が落としていったネックレスを拾います。そのネックレスは、ドムの亡き恋人レティ・オルティスの形見です。
何とかホブスたちとレイエスの手下たちの追跡を撒いたドムたちは、再び二手に分かれることに。するとミアは、ドムとブライアンに、ブライアンの子供を妊娠したと打ち明けます。
それを聞いた2人は、ミアにずっと一緒にいることを約束し、3人が本当の家族になれる喜びを分かち合いました。
その日の夜。ミアが寝た後、ブライアンはドムと話をしました。「父親を覚えてるか?」
「父親か…。死んだ親父のことならなんでも覚えてるぜ」「…俺は親父を覚えてない。声も笑顔も顔も、全く覚えてないんだ」
「親父が早死にしたから、記憶にないんだ」………だから、父親になれる自信がないと不安になっているブライアンに、ドムは「お前ならいい父親になれる」と励ましました。
そしてブライアンは、生まれてくる子供のためにも逃亡生活から足を洗いたいと、ドムに相談しました。
これに対しドムは、ブライアンにある提案をします。「じゃあこうしよう。このチップを使って最後の仕事をする」
「レイエスが持っている1億ドルを奪い取って、永遠に姿を消そう」「その金さえあれば、新しいパスポートに新しい人生、自由を買える」
ドムが提案した1億ドル強奪計画遂行のためには、信頼できるチームが必要でした。そのためドムたちは、変幻自在に潜入できるドムの仲間ハン・ソウルオー、嘘が上手いブライアンの幼馴染ローマン・ピアース、電子機器に詳しいメカニックとして、ブライアンのマイアミ時代の仲間テズ・パーカー。
敵の内部情報を盗める人物としてレオとサントス、腕っぷしが強く何でも器用にこなせる何でも屋として、元麻薬密売組織の一員ジゼル・ヤシャールをリオに召集しました。
全員揃ったところで、ドムたちは早速作戦会議をしました。「標的は麻薬組織のボスであるレイエス。奴の取引は全部現金」
「金を保管しておくアジトがあるはずね」「それがリオのあちこちに10ヶ所もある」「その金は全て俺たちが頂く」
「計画が成功すれば1億ドル手に入る。1億ドルとその他のおまけも、皆で山分けだ」「1人1100万ドルか、悪くない」
「でも10ヶ所全部襲えっこないわ」「1ヶ所襲ったら、残りを厳重に警備するだろうしな」
「そのとおり」………そう不敵に笑って答えたドムが考えた計画は、まずレブロンにあるレイエスの会社の建物を襲撃し、あえて「他(の金の隠し場所)も襲う」と宣戦布告して、全ての金を警備が最も厳重な1ヶ所に集めさせるというものでした。
同時刻。ホブスたちは奪還したフォード・GT40を元通りにしながら調べ、カーナビゲーションにチップが入っていないことに気がつきました。
するとそこへ、車の所有者であるレイエスの会社が、強盗事件にあったとの情報が入ります。
すぐさまその強盗事件を捜査し、監視カメラの映像を解析した結果、ホブスたちはドムとブライアンのかつての仲間たちがブラジルに入国したことを突き止めました。
その頃レイエスは、手下の1人からドムたちに襲撃されたと聞いて、全ての金を警備が厳重な1ヶ所に集めるよう命じました。
その後ドムたちは、レイエスの金が集められた場所を突き止めました。その場所は何と、ブラジル警察の本部だったのです。
ローマンとテズ、レオとサントスの活躍により、ドムたちは金が隠されている金庫が重さ10トンもある銅を混ぜた特殊合金で作られていることと、それがレイエスの手紋がないと開かないこと。
防犯カメラは広角撮影で動きも速く、偽の映像を流すことが出来ないことが判明。これを突破するには、防犯カメラが追いつけないほど速い車が必要です。
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ドムは、ブライアンと一緒に、防犯カメラ回避練習用の速い車を調達しに行きました。
ドムとブライアンは、ドムの愛車である艶消しグレーのダッジ・チャージャー(1970年式)に乗り、夜の街で行われているストリート・レースに参加。
その結果、水色で横に「GT3RS」とペイントされたポルシェ GT3RS 996型(1999年式)をゲット。帰りを待つミアたちの元へ戻り、早速皆で防犯カメラ回避の練習を始めます。
しかしドムたちの腕をもってしても、どうしても防犯カメラを回避できません。それと同時進行で、ハンが裏稼業で入手したブラジル警察本部にある金庫と同型のものを使って、テズは電子式の鍵について調べます。
しかしいくら調べたところで、肝心なレイエンの手紋がないと金庫は開きません。そこでジゼルは、ハンと一緒にレイエスがいるビーチへ赴き、色仕掛けでレイモンの手紋を入手します。
しかしここで、ドムたちに緊急事態発生。ホブスたちDSSが逮捕状を出したことによって、ドム・ブライアン・ミアだけでなく、ローマンたちも全員国際指名手配されてしまったのです。
その日の夜。ドムたちは、ホブスたちをストリート・レース会場に誘き寄せ、ドムはホブスを挑発します。
「お前らが麻薬取締官を殺したかどうかなんて関係ない。指令どおり、お前らを逮捕するだけだ」
「お前(ブライアンのこと)は警官の誓いをすべて破ったクズ野郎。貴様(ドムのこと)はレンチで人を殴る悪党だ。許せんな、2人とも両手を後ろに回せ」
「そそっかしいな、俺たちがどこにいると思ってる?ここはアメリカじゃねえ、ブラジルだぜ!」
その瞬間、ストリート・レース会場にいた大勢のブラジル人レーサーが、ホブスたちに一斉に銃口を向けます。
さすがのホブスたちも形勢不利だと判断し、出直すことにしました。この間、テズはホブスたちが乗る装甲車に発信機をつけました。
エレナからネックレスを取り返しに行ったドムが戻った後、ブライアンたちはブラジル警察本部に忍び込み、パトカーを4台強奪しました。
決行前日。市場にいたミアは、レイエスの手下たちに襲われそうになりますが、そこへ現れたヴィンスによって無事ドムたちの元へ帰還します。
ミアと一緒に戻ってきたヴィンスは、ドムたちと和解して再び彼の仲間「ファミリー」に戻り、計画に加担することになりました。
そしてドムたちは、ミアの妊娠祝いと計画成功を祈願して杯を交わしました。「金は結局儚いものさ」
「一番大切なのは仲間の存在だ」「今ここにいるファミリーに、乾杯」
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計画当日。発信機の位置情報から、ホブスたちが街の反対側にいることを確認したドムたちは、各自出発の準備を進めます。
しかしそこへ、街の反対側にいるはずのホブスたちが突入してきたのです。実はホブスは、発信機をつけられたことに気づいており、それを逆手にとってドムたちの居場所を割り出したのです。
ドムは突入時に、自身の愛車を壊したホブスと肉弾戦を繰り広げるも、ブライアンたちと共にあえなく逮捕されてしまいました。
ブラジル警察本部への連行中、レイエスの手下たちからの襲撃に遭い、ホブスの部下が全員殺されてしまいます。
ホブスが殺されかけたその瞬間、エレナに頼んで自由にしてもらったドム・ヴィンス・ブライアンが、銃を使ってレイエスの手下を撃退。
おかげでホブスは一命をとりとめましたが、ヴィンスが腹を撃たれて瀕死に陥ってしまいました。
「なあ、ドム。俺の息子に会ってくれ」「名前はドミニクで、愛称はニコ。お前の名前からとったんだ」
これに対し、ドムが「必ず会いに行く」と約束すると、ヴィンスは静かに息を引き取りました。
ヴィンスの死を弔った後、ドムはレイエスが自分たちの計画を知り、こちらを殺す気で待ち構えていることを承知の上で、このまま計画を強行しようとします。
そんなドムに、最初に着いて行くと言ったのはホブスでした。「お前と一緒に、(部下たちを殺した)レイエスを倒す」
尻込みしていたブライアンたちも、危険を承知の上で、ドムに着いていくことを決心しました。
自分に着いてきてくれるファミリーとホブスに、ドムはこう言いました。「レイエスが守りてえのは、金庫の中の金だ」
「その金庫を餌に、奴をおびき出す」………手始めに、ホブスとエレナが乗る装甲車が、ブラジル警察本部へ正面から突撃し、証拠品倉庫と隣接する壁を破壊します。
ホブスたちが駆けつけたブラジル警察の警官たちを足止めしてくれている間に、ドムとブライアンが金庫を牽引リールで繋ぎ、2台のチャージャーSRT-8で金庫ごと1億ドルを強奪しました。
隠れ家で待つミアの誘導に従い、ドムたちは金庫を引きずりながら街を爆走。それに気づいたレイエス一味と、レイエスに買収された汚職警官たちが猛追します。
壮絶なカーチェイスの末、ドムたちは息の合った連携プレイと、ハンとローマンが助太刀に入ってくれたおかげで大勢の追手を振り切りました。
そして橋での最終決戦、ドムは父親になるブライアンを先に逃がし、追ってくる複数台のパトカーとレイエス一味が乗る車へ特攻。
金庫を使って何台もの車を破壊し、最後は車から飛び降りて、レイエスとその一味が乗る車に金庫と車をぶつけて倒しました。
それでも生き残ったレイエスの手下ジジをブライアンが、レイエスをホブスがそれぞれ射殺しました。
ホブスはドムたちにこう言いました。「逃がすわけにはいかん、俺の主義だ」「だが1日猶予をやる」
「金庫を置いて、時間を有効に使え」「明日はまた、お前らを追いかける」………再戦を誓ったドムたちが去った後、ホブスは金庫を開けましたが、中身は空っぽでした。
実はドムたちは、警察車両と差が出来た10秒間に、本物の金庫と練習用に使った偽物の金庫を入れ替えていたのです。
無事1億ドルを手に入れたドムたちファミリー。それぞれが願っていた自由な人生をスタートさせる中、ドムはヴィンスの遺族に、彼の分け前を贈りました。
ミアのお腹が大きくなった頃、ドムは恋人となったエレナを連れて、ミアとブライアンの元を訪れます。そしてブライアンは、ドムとの最後の対決に挑みました。
映画『ワイルド・スピード MEGA MAX』の感想と評価
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リオに集結したファミリー
リオに逃亡したドム・ブライアン・ミアは、リオの裏社会を牛耳る悪徳実業家レイエスの金儲けの実態が記録されているチップを巡って、レイエス一味と激闘を繰り広げていきます。
そしてドムたちは、執拗に手下を差し向けて襲い掛かってくるレイエスから、1億ドルもの大金を盗もうと計画するのです。
その計画に必要な人員を補充するため、ドムとブライアンはかつての仲間をリオに召集しました。
これまでの「ワイルド・スピード」シリーズに登場したオリジナルキャストが勢揃いした場面は、「ワイルド・スピード」ファンにとって作中で一番興奮すること間違いなしです。
さらに、作中ドムに見捨てられてしまったヴィンスが決行前日、ドムたちファミリーの元へ戻って計画に加担することになる場面は、画面の前で思わず「おかえり」と叫んでしまうほど感激します。
絆がとても深く、互いに家族のように大事に想い合っているドムたちファミリーが、1億ドル強奪するためにリオの街で暴れまわるチームアクション場面は迫力と爽快感があってとても面白いです。
ファミリーの前に立ち塞がる強敵ホブス
(C)2011 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.
これまで幾度となく警察に追われ、振り切ってきたドムたちファミリー。しかし、本作で登場したDSSの剛腕捜査官ホブス相手だと、そう簡単にはいきません。
ホブスはドムたちがどんな場所へ逃げようとすぐに見つけますし、何よりどんな強敵にも負けなかったドムが珍しく苦戦を強いられています。
しかもホブスの裏をかいたつもりが、それを逆手に取られてドムたちの居場所を特定されてしまうのです。
格闘戦や銃撃戦はもちろん、頭脳戦でもドムに負けないホブスは、これまでのシリーズ作品に登場したどんな敵よりも強敵です。
正義感が強いホブスは、決して悪を許しません。そのため物語の終盤では、部下たちを殺したレイエスとその一味、そしてレイエスと癒着する汚職警官たちに鉄槌を下すため、ファミリーと共闘します。
敵となったら苦戦を強いられ、味方となったらとても頼もしいホブスと、ドム・ブライアンの最強コンビが再戦する日が待ち遠しいです。
まとめ
(C)2011 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.
ドムたちファミリーと彼らを追うホブスたち、リオの裏社会を牛耳る悪徳実業家とその一味が、リオ・デ・ジャネイロで激闘を繰り広げていくアメリカのカー・アクション作品でした。
作中ではドムたちが金庫ごと1億ドルを強奪したり、ヴィンスが殺されてしまったり、ハンとジゼル、ドムとエレナが最後にくっついたりと驚かされることが沢山描かれています。なので本作を鑑賞する際は、最後まで見逃さないでください。
エンディングでは、黒のダッジ・チャージャー SRT-8(2011年式)に乗るドムと、シルバーの日産・GT-R(R35、2010年式)に乗るブライアンがレースをしている姿が描かれていました。
そしてミッドクレジットでは、ワシントンDCにあるDSS本部にいるホブスの元に、FBI捜査官モニカ・フェンテスが訪ねてきます。
そしてモニカは、死んだはずのレティの写真が入った、ベルリンで起きた護送隊ハイジャック事件の捜査資料をホブスに見せ、「幽霊を信じる?」と問いかけていました。
ドムたちファミリーが魅せるチームアクション場面と、強敵ホブス役を演じるドウェイン・ジョンソンの豪快な戦いっぷりが観られる、ワクワクドキドキのカー・アクション映画が観たい人にとてもオススメな作品です。