全国的にも貴重な上映機会の作品が多数
千葉県初上映のフレッシュな若手監督の上映作品がメインの『ちば映画祭』。
一度聞いたら脳内リピート確実なテーマソング、『ちば映画祭のテーマ~初期衝動~』もインパクト大です。
第10回目を迎える2019年は、千葉市生涯学習センターで開催されます。
3月29日(金)に前夜祭、3月30日(土)31日(日)に本祭が行われる『ちば映画祭』の詳細情報を、おすすめ映画のピックアップを交えながらお伝えして行きます。
CONTENTS
ちば映画祭とは
2019年で節目の10回目を迎える“ちば映画祭”は、千葉市のみならず千葉県初上映の、将来を期待するフレッシュな若手監督の作品をメインに上映。
作品を上映し、更に監督等との交流によって、より広く深く映画に触れる機会の提供を目指した、実行委員会主催の映画祭です。
過去には、真利子哲也監督、村松正浩監督、山戸結希監督、二宮健監督、杉田協士監督、大河原恵監督を特集。
そのほかにも山田篤宏監督、白石和彌監督、坂下雄一郎監督、瀬田なつき監督、渡辺大知監督、冨永昌敬監督、中野量太監督、など活躍中の監督の作品を上映してきました。
3月29日(金)は前夜祭として、千葉にゆかりのあるアマチュア作品をメインに上映。
3月30日(土)31日(日)の本祭では、8プログラム16作品が上映されます。
注目の監督特集は清原惟(きよはら ゆい)監督です。
第10回ちば映画祭の開催概要
【福永朱梨のTwitter】
出演作が3本上映されます
ちば映画祭さん
テーマソングのmvにも出てます!
そりゃもう全力で映画愛を胸に
走りました!!!みてね!! https://t.co/NfFWloiie7— 福永朱梨 (@akari__fukunaga) 2019年3月26日
開催日時
前夜祭:2019年3月29日(金)
本祭 :2019年3月30日(土)、31日(日)
開催場所
千葉市生涯学習センター
JR千葉駅「千葉公園口」「東口」「北口」から徒歩約8分
千葉モノレール千葉公園駅から徒歩5分
【前売チケット料金】
1プログラム券:800円
2プログラム回数券:1,200円
1日通し券:2,000円
【当日チケット料金】
1プログラム券:1,000円
2プログラム回数券:1,500円
1日通し券:2,500円
※高校生以下は全プログラム入場無料
※チケット購入方法につきましては公式サイトチケットページでご確認ください
清原惟監督の特集上映について
参考映像:映画『わたしたちの家』予告編
清原惟監督は1992年生まれ。東京都出身。
武東京藝術大学大学院映像研究科映画専攻監督領域にて、黒沢清監督、諏訪敦彦監督に師事。
修了制作の初長編作品『わたしたちの家』が、ぴあフィルムフェスティバル(以下PFFアワード)2017でグランプリを受賞、全国各地での上映や第68回ベルリン国際映画祭をはじめとする海外の国際映画祭での上映が続いています。
監督作品の多くは少女が主人公。
時に冒険もののような、また時にサスペンスのような、あるいはSFのような、あそび心に溢れた映画です。
そこで、ちば映画祭では「おとめ心・あそび心」と題し、全世界初の特集上映を実施。
代表作『わたしたちの家』の上映のほか、PFFアワード2015入選『ひとつのバガテル』、ほぼ上映機会のない『火星の日』『波』『網目をとおる すんでいる』といった短編映画も含め、2日にわたり5作品を上映します。
清原惟監督の特集上映スケジュール
短編映画『火星の日』(11分/2017/千葉県初上映)
2019年3月30日(土)
16:15~18:15(上映計88分+トーク)
・『火星の日』
・『波』
・『ひとつのバガテル』
2019年3月31日(日)
13:30~15:35(上映計95分+トーク)
・『網目をとおる すんでいる』
・『わたしたちの家』
短編映画『網目をとおる すんでいる』(15分/2018/千葉県初上映)
清原惟監督の特集上映プログラム
映画『火星の日』の作品情報
【製作年】
2017年
【キャスト】
青木悠里、倉本若菜、星野陽菜、橋本日香里、樽川菜々実、西村航
【作品概要】
時間を遡る、11分のショートムービー。千葉県初上映。
【あらすじ】
「火星には花は咲かないんだよね」
明日、青木さんが火星に行く。
彼女のアパートには、友人たちが次々に現れ、別れの挨拶をし…。
映画『波』の作品情報
【製作年】
2017年
【キャスト】
青木悠里、福地脩平
【作品概要】
屋久島の波間で揺れる、5分間の作品。千葉県初上映。
【あらすじ】
女は男に尾けられています。
男の姿は離れず、波の音はまだ聴こえません…。
映画『ひとつのバガテル』の作品情報
【製作年】
2015年
【キャスト】
青木悠里、原浩子、加藤周生、中島あかね、菊沢将憲、立原学、櫻井知佳、林暢彦、大高文人、小島智史、森曠士朗、古川美祥、橋本日香里、坂藤加菜、岩崎友哉
【作品概要】
PFFアワード2015入選。第16回TAMA NEW WAVEコンペティションノミネート。
音楽をめぐる、72分の冒険。千葉県初上映。
【あらすじ】
少女は迷宮の団地を彷徨う。
団地でピアノのある部屋を間借りして暮らしているあき。
ある時、一通の差出人不明の手紙を受け取り、手紙に示された場所を探し団地を歩きますが、それは存在しない番地でした。
あきは自分の音楽をみつけようとして…。
映画『網目をとおる すんでいる』の作品情報
【製作年】
2018年
【脚本と物語】
青木悠里、清原惟、坂藤加菜、中島あかね、よだまりえ
【キャスト】
坂藤加菜、よだまりえ
【作品概要】
瑞々しい映像となにげない会話。境界についての、15分の小品。千葉県初上映。
【あらすじ】
河原で見つけたビニールハウスにすんでいる「誰か」のことを想像するふたりの女性。
そしてほのかな謎が浮かび上がり…。
映画『わたしたちの家』の作品情報
【製作年】
2017年
【脚本】
清原惟、加藤法子
【キャスト】
河西和香、安野由記子、大沢まりを、藤原芽生、菊沢将憲、古屋利雄、吉田明花音、北村海歩、平川玲奈、大石貴也、小田篤、律子、伏見陵、タカラマハヤ
【作品概要】
第68回ベルリン国際映画祭・フォーラム部門正式出品。
PFFアワード2017グランプリ、第21回上海国際映画祭「Asian New Talent Award」部門最優秀アジア新人監督賞など海外の多くの映画祭で絶賛。世界を魅了した、80分の初長編作品。千葉県初上映。
【あらすじ】
この家には二つの時間が流れています。
母親桐子と二人で暮らしている、父親を失った14歳の少女セリ。
また、記憶を失った女性さなは、船内で出会った女性透子の家に住まわせてもらいます。
まったく別々の2つの物語が、ひとつの同じ「家」の中で交錯し、進行してゆき…。
【清原惟監督のTwitter】
🐠これからの上映情報🐠
🌳第10回ちば映画祭
清原惟監督特集「おとめ心・あそび心」3/30(土)
16:15~
『火星の日』
『波』
『ひとつのバガテル』3/31(日)
13:30~
『網目をとおる すんでいる』
『わたしたちの家』🌳第33回高崎映画祭
『わたしたちの家』
4/3(水) 19:00〜
4/4(木) 12:00~ pic.twitter.com/toB6miVTjv— 清原惟 YuiKiyohara (@kiyoshikoyui) 2019年3月14日
ちば映画祭2019注目作品ピックアップ①短編映画『からっぽ』
特集上映以外でも、ちば映画祭には興味深い作品が目白押し!
この章では選りすぐりの3作品をピックアップしてご紹介します。
野村奈央監督『からっぽ』
【製作年】
2018年
【監督・脚本】
野村奈央
【キャスト】
打越梨子、カワチカツアキ、須田暁、木村知貴
【作品概要】
世界最大の自主映画の祭典・PFFアワード2018にてエンタテイメント賞、第12回田辺・弁慶映画祭にてTBSラジオ賞を受賞後、2018年12月に劇場公開されたばかり。
ユーモア溢れるエンターテイメント作品。
映画『からっぽ』のあらすじ
渡良瀬まちは365日朝昼晩といくつものアルバイトをローテーションするスーパーフリーター。
ある日、まちはバイト先のちいさな飲み屋で自分をモデルに絵を描きたいという画家の岡崎由人に出会い、その夜、由人がスケッチした自分の絵に心を奪われ…。
野村奈央監督のTwitter
いよいよ今週末からです〜〜たのしみよろしくおねがいします🎎
今年も続々いろんなことお知らせできそうです、やったー🍡🌟 https://t.co/Af2rhXq3sD— のむらなお (@naoooooochi) 2019年3月26日
【上映日時】
2019年3月30日(土)13:55~
『席のむこう』(丹野幸一郎監督)と併映
ちば映画祭2019注目作品ピックアップ②短編映画『僕もあの子も』
松本花奈監督『僕もあの子も』
【製作年】
2016年
【脚本・監督】
松本花奈
【キャスト】
鶴巻紬、木口健太、徳永芳子
【作品概要】
松本花奈監督がシンガーソングライターの町あかりによる同名楽曲をもとに制作した貴重な短編。
少女の叔父へのほのかな愛と絶望のストーリーと少女の気持ちとマッチした主題歌も印象です。千葉県初上映。
映画『僕もあの子も』のあらすじ
アヤは、ずっと学校には行ったり行かなかったりで、天井しか見えない程のゴミ屋敷に母と二人で住んでいます。
何にもしない母の代わりに、こうじおじちゃんが遊びに来る。外にはこの間まで鳴いていた蝉の姿はもうありません。
そんな季節のアヤたちの話とは…。
松本花奈監督のTwitter
ホットペッパービューティーWeb cmを監督しました🌺
出演▶︎小川未祐さん、板垣瑞生さん、きりたんぽさん、菊池せいらさん
音楽▷神山羊さんです!!
かけがえのない瞬間がギュッと凝縮されていると思うので、目を離さないで見て頂けたら嬉しいです🌝https://t.co/RiY08oyw7t pic.twitter.com/us1rLZAixS
— 松本花奈 (@hana_m0124) 2019年2月27日
【上映日時】
3月30日(土) 18:45〜
『海にしずめる』(田崎恵美監督)と併映
ちば映画祭2019注目作品ピックアップ③短編映画『彼女はひとり』
中川奈月監督『彼女はひとり』
【製作年】
2018年
【監督・脚本】
中川奈月
【キャスト】
福永朱梨、金井浩人、美知枝、山中アラタ、中村優里、三坂知絵子、櫻井保幸、榮林桃伽、堀春菜、田中一平
【作品概要】
SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2018国際コンペティションに唯一選ばれ、同映画祭にてSKIPシティアワードを受賞し高い評価を得ました。
撮影は数々の映画で活躍中の芦澤明子。
映画『彼女はひとり』のあらすじ
高校生の澄子は、橋の上から身を投げるが、死ねずに生還しました。
数ヶ月ぶりに学校へ戻って来た澄子は、幼馴染の男子生徒、秀明を脅迫し始めます。
彼は教師である波多野と密かに交際しており、澄子はその秘密を握っていて…。
中川奈月監督のTwitter
昨日東京藝術大学大学院を卒業致しました。在学時にお世話になった方々、本当にありがとうございました。しばらくはゆるく生きていきたいと思いますが、フリーです。いつでもお仕事お待ちしております。今後ともよろしくお願い致します。
— 中川奈月 (@nakaG132) 2019年3月26日
【上映日時】
3月31日(日) 16:05〜
『恋はストーク』(亀山睦実監督)と併映
まとめ
春はちばでお会い出来たら嬉しいです🌸
ちばの方はふらっと🚲
ちょっと遠方の方は小旅行気分で🚃第10回 ちば映画祭は3月29日(金/前夜祭)~31日(日)です☺
当日券でお待ちしております‼#ちば映画祭 #皆さん一人一人がちば映画祭です #ちばで会おうhttps://t.co/dAu903LsPW pic.twitter.com/XQwkerBesQ— ちば映画祭 2019年3月開催!! (@chibaeigasai) 2019年3月25日
2019年で第10回目を迎える『ちば映画祭』。
3月29日(金)に前夜祭、3月30日(土)と31日(日)に本祭が、すべて千葉市生涯学習センターにて開催されます。
映画の上映だけではなく、監督等との交流によって、より広く深く映画に触れる機会の提供を目指しているという本映画祭。
フレッシュで勢いのある映画たちをぜひお楽しみください。