10月25日に東京・六本木ヒルズで開幕した第31回東京国際映画祭。
オープニングセレモニーで存在感をしめしたのが、映画『21世紀の女の子』です。
総勢39人の女性がセレモニーに参加し、レッドカーペットを華やかに彩りました。
ここでは、その映画『21世紀の女の子』について探って行きます。
映画『21世紀の女の子』の作品情報
【公開】
2019年(日本映画)
【企画・プロデュース】
山戸結希
【作品概要】
山戸結希監督が企画・プロデュースを務めた本作。
80年代後半〜90年代⽣まれの新進映画監督14名+アニメーション監督1名が参加しました。
全編に共通した“あるひとつのテーマ”を、各監督が8分以内の短編で表現するオムニバス作品です。
映画『21世紀の女の子』の各作品の紹介
『回転てん子とどりーむ母ちゃん』
【監督】
山中瑶子
【キャスト】
北浦愛、南果歩、神尾てん子、杉野希妃
『粘膜』
【監督】
加藤綾佳
【キャスト】
日南響子、久保陽香
『projection』
【監督】
金子由里奈
【キャスト】
伊藤沙莉、土居志央梨、小川あん
『恋愛乾燥剤』
【監督】
枝優花
【キャスト】
山田杏奈、藤原隆介
『out of fashion』
【監督】
東佳苗
【キャスト】
モトーラ世理奈、筒井のどか
『君のシーツ』
【監督】
井樫彩
【キャスト】
三浦透子、清水くるみ、小柳 友
『Mirror』
【監督】
竹内里紗
【キャスト】
瀧内公美、朝倉あき、手島実優
『セフレとセックスレス』
【監督】
ふくだももこ
【キャスト】
黒川芽以、木口健太
『ミューズ』
【監督】
安川有果
【キャスト】
石橋静河、村上淳、中村ゆり
『I wanna be your cat』
【監督】
首藤凜
【キャスト】
木下あかり、武谷公雄
『珊瑚樹』
【監督】
夏都愛未
【キャスト】
堀春菜、倉島颯良、福島珠理
『reborn』
【監督】
坂本ユカリ
【キャスト】
松井玲奈、平井亜門
『愛はどこにも消えない』
【監督】
松本花奈
【キャスト】
橋本 愛、南 沙良、小野花梨、柳 英里紗
『離ればなれの花々へ』
【監督】
山戸結希
【キャスト】
唐田えりか、竹内ももこ、詩歩
エンドロールアニメーション
【監督】
玉川 桜
映画『21世紀の女の子』とは
2018年の東京には、個性豊かな、「映画の女の子」たちが生きています。
彼女たちは、80年代後半~90年代生まれの映画監督であり、確固たる意志と、はなやかな才能を秘めた力強い作家たちです。
それらの才能を、2018年のこの今に、定点観測し、鮮やかに記録する。
オムニバス企画に収まりきらないほどの流れ星を追いかけるようなこの試みは、やがてたった一つの星座を描くことになります。
短篇集のタイトルは、『21世紀の女の子』(英題:21st Century Girl)。
本作品には、企画・プロデュースを務める山戸結希のほか、映画の未来の星々そのものである、12名の新進監督、くわえて公募により選出された1名の新星監督がチャレンジを表明。
全編に共通した“あるひとつのテーマ”を、各々の地点から、8分以内の短編で表現し、1本のオムニバス作品となることを予定しています。
21世紀の女の子の、女の子による、女の子のための、とびっきりの映画たち。
真の「21世紀の女の子」の姿を、あなたの目で、私たちの目で、確認してみましょう。
“あるひとつのテーマ”
全編を通して描かれているのは、“自分自身のセクシャリティあるいはジェンダーが揺らいだ瞬間”です。
企画・プロデュースを務めた山戸監督は
『21世紀の女の子』というプロジェクトに参加するすべての映画監督、すべての女優さんにとって、たったひとつの未来を夢見る心が、この華やかな場で可視化されるということに、心からの喜びを感じます。こうした場を通して、その足跡を見かけた、ある女の子の心が、その暗闇において勇気づけられ、鼓舞されるような光景が、2018年年10月25日の六本木にあることを、ただ願っています
と作品への願いを語っています。
多数の新鋭監督と女優がタッグを組んだ本作。全ての女性への希望となることでしょう。
山戸結希監督のプロフィール
参考映像:『おとぎ話みたい』(2014)
1989年生まれ。
大学3年次で映画研究会に所属し、独学で『あの子が海辺で踊ってる』を撮影します。
同作が第24回東京学生映画祭で審査員特別賞を受賞しました。
自主配給で『あの子が海辺で踊ってる』をポレポレ東中野にて上映。当時無名の新人ながら、同館のレイトショー動員を記録するヒットとなり注目を集めました。
2013年にはMOOSIC LAB 2013において『おとぎ話みたい』がグランプリ、最優秀女優賞、ベストミュージシャン賞を受賞。
2014年に5人組ダンス&ボーカルグループ「東京女子流」の映画初主演作となる青春劇『5つ数えれば君の夢』の監督・脚本を務めました。
そして2016年、小松菜奈・菅田将暉W主演の長篇『溺れるナイフ』を監督。興行収入7億円を突破、述べ60万人以上を動員し、20代女性の監督作品において、前例なきヒットとなりました。
いま最も勢いのある、澄み切った感性の若手監督です。
まとめ
第31回東京国際映画祭のレッドカーペットを華やかに彩り、その存在感を示した映画『21世紀の女の子』。
“自分自身のセクシャリティあるいはジェンダーが揺らいだ瞬間”のテーマのもと、新進映画監督14名+アニメーション監督1名が参加しました。
企画・プロデュースを務めた山戸結希監督が、女の子たちの希望の光になるようにと願いを込めた作品です。
東京国際映画祭のチケットは好評につき完売していますが、2019年新春にロードショー予定とのこと。
ほんとうの“21世紀の女の子”の姿を、ぜひ皆さんの目でご覧下さい。