教師に扮した国際テロリストが生徒を守るために敵と戦う小説『槐』が映画に!
大河警察小説の「機龍警察」シリーズや『半暮刻』などの作者月村了衛によるサバイバル・アクション小説『槐』が実写映画化決定しました。
ある中学校の野外活動部が合宿に訪れていた湖畔のキャンプ場に、突如として凶悪な武装集団が出現。周囲を占拠し、キャンプ場の客たちを惨殺し始めます。合宿に参加していた中学生たちも絶体絶命の大ピンチ。そこへ引率していた女性教師が敵に立ち向かっていきます。実は彼女は凄腕の国際テロリストだったのです。

(C)月村了衛/映画「槐」製作委員会
監督は、『ゴールデンカムイ』(2026)、「HiGH&LOW」シリーズの久保茂、主演に広瀬アリス。アクション監督は「キングダム」シリーズなどを手掛けた下村勇二です。
月村了衛のサバイバルアクション小説『槐』は、映画『ENJU エンジュ』として、2027年3月26日(金)に全国公開!映画公開に先駆けて、小説『槐』をネタバレ有りでご紹介します。
小説『槐』の主な登場人物
【弓原公一】
中学3年生。野外活動部の部長。
【由良季実枝(三ツ扇槐)】
公一が通う中学校の代理教諭。実は国際テロリスト。
【久野進太郎】
中学3年生。野外活動部員。
【小林早紀】
中学3年生。生徒会副会長。野外活動部員。
【新城茜】
中学3年生。野外活動部。薙刀部にも所属。
【名越景子】
中学3年生。野外活動部。
【日吉裕太】
中学3年生。生徒会副会長。野外活動部員。
【朝倉隆也】
中学3年生。問題児。
【脇田大輔】
教頭先生。
小説『槐』のあらすじとネタバレ
水楢中学校3年生の弓原公一は、昨年祖母が振込詐欺の犠牲になり、失意のうちに自殺するという悲しい出来事がありました。
祖母の敵をうちたいと願う公一は、密かに振込詐欺のことを調べ、グループのトップの頭のきれる溝淵という男の情報を頭に叩き込みます。
夏休みになり、公一は所属する野外活動部の合宿で湖畔のキャンプ場へ行くことになりました。メンバーは部員の男子3人、女子3人、それに特別参加の要注意人物の朝倉隆也で、生徒は7人。
これに陰気な脇田教頭と、6月から赴任したばかりの代理教諭の由良季実枝が加わり、参加者は総勢9人となりました。
9人が乗ったミニバスは、合宿所の湖畔のキャンプ場目指して走り出しました。
キャンプ場近くで、公一は待避所に例年よりも多くのバイクやワンボックスカーが止められているのを見ます。何か変だなと思ったのですが、そのまま不審車について話すきっかけを失ってしまいました。
やがてバスはキャンプ場につき、みなは合宿の準備に取り掛かりました。セミナーハウスを宿泊所とし、キャンプファイヤ―に使う薪集めに、由良先生が一人で行きました。
閉店したレストラン「湖畔亭」のそばのセミナーハウスで、そろそろ夕食の準備に取り掛かろうとしたころ、駐車場の方で銃声のような音がしました。
何だろうと思って生徒たちが騒ぎ始めた頃です。駐車場は所狭しとバイクや様々な車が止められ、異様な風体の男たちに占拠されていました。
怪しげな風体の男たちは、とてもまともな男たちとは見えません。
駐車場の入り口付近、キャンプ場に出入りするための唯一の道は、この男たちの複数の車によってバリケードのように封鎖されています。
用を問いただそうとしたキャンプ場の管理人が、男の一人によって隠し持った金属バッドで頭をたたき割られました。
それを皮切りに、ライフルを手にした何十人もの男たちがキャンプ場へ突っ込んでいき、間もなく、キャンプ場のあちこちから絶え間ない銃声と悲鳴が聞こえてきました。
この悪魔のような集団は「関帝連合」といい、振り込め詐欺で集めた40億円を下っ端部下にパクられたため、金の隠し場所と聞いたこのキャンプ場へやって来たのでした。
同じように大金を狙う中国系マフィアの蔡のグループもこちらへ向かっているという情報があり、一刻も早く大金を手に入れたいと、関帝連合はあせっていました。
手当たり次第にキャンプ場の客を惨殺した半グレ集団は、セミナーハウスにいた中学生たちを見つけました。ですが、子供は人質として利用価値があると言うボスの溝淵の発言によって、脇田教頭を始め公一たちは一命をとりとめます。
大金が隠されているという「赤い屋根のバンガロー」を知らないかと聞かれますが、中学生たちは誰一人知りません。
「役立たずは殺せ」と公一たちの命も危なくなりかけた時、見張りの半グレから「仲間が誰かに殺されている」という連絡が入ります。
誰がこの凶悪集団に反撃を開始しているのだろう。公一はこの場にいなければならないもう一人の人物、由良先生のことを思い出します。
一方の由良先生も薪集めに行った先で、半グレの一味に取り押さえられましたが、難なく彼らをやっつけてしまっていたのです。
由良先生は、実は「三ツ扇槐」という国際指名手配中の伝説的テロリストで、「日本赤軍」のカリスマ最高幹部・三ツ扇克子の孫でした。
超過激なゲリラ組織の拠点へ逃亡した克子によって、幼少期から過酷な戦闘訓練を叩き込まれて育ちます。
組織が壊滅したあと、槐は日本国内に偽名で潜伏し、身分を偽って中学校の教員として潜り込んでいたのです。
小説『槐』の感想と評価
地味な代理教師・由良季実枝が実は凄腕の国際テロリスト・三ツ扇槐だった!小説『槐』は衝撃的なストーリーで展開していきます。
中学生の弓原公一たちも由良先生の正体を知った時は驚きますが、その指示に従わねば、自分たちは死んでしまうことは明確でした。
殺すか、殺されるか。恐怖の中でも彼らは「生きる」ために、ありったけの知恵と精神力で、日常茶飯事殺人をしているような猟奇的な危険人物たちに立ち向かっていきます。
ここに見え隠れするのは、仲間を助けたいと言う気持ちと由良先生への信頼です。
中学生たちとは一線をひいて学園生活を送っていたはずの槐ですが、究極の土壇場で自分への信頼を中学生たちが持っていることに気が付き、自分を信頼しているこの子たちを守らねばと、使命感に燃えます。
国際テロリストといっても、その目的は平和をめざすもの。槐が心に描く平和への活動と中学生たちを守ることはいつしか同じものとなったのではないでしょうか。
自分を先生と慕う中学生たちをほっておけなくなっていく槐。激しい戦いの中でも、守るべき者を守る責任とそれに対する気持ちの移り変わりが詳細に描かれ胸を打ちます。
ラストで警察の目からうまく逃れて次のミッションに向かう槐。ダークなヒロインのその後が気になり、その活躍ぶりをもっと知りたくなりました。
映画『ENJU エンジュ』の見どころ
原作小説は漢字のタイトルを使用していますが、映画では英字とカタカナ表記。これによって、サバイバルアクションのイメージが一層強まるのではないでしょうか。
国際テロリストとして世界中から指名手配を受けている槐が密かに隠れたのは、中学校の代理教師。無愛想で地味に学園生活を過ごしていたのに、部活の夏期合宿代理引率者として引率に同行したために、大きな事件に巻き込まれます。
事件に巻き込まれたのは中学生たちも同じでした。教師として中学生たちに接していた槐は、彼らの命を守るために、自らの正体をさらけ出して敵と戦います。
このダークヒーローを演じるのは、ドラマや映画・CMで存在感を放っている広瀬アリス。リアルな生傷やあざがたくさんできたと、自身が述べるアクションぶりが大きな見どころとなることでしょう。
監督は『ゴールデンカムイ』(2026)、「HiGH&LOW」シリーズの久保茂昭。加えて、「キングダム」シリーズなどを手がけた日本アクション界の第一人者・下村勇二がアクションを指導します。
キレッ、キレッの格闘、銃撃戦、火薬使用の大爆発と、大迫力のアクションシーンに期待は高まります。
映画『ENJU エンジュ』の作品情報
【日本公開】
2027年(日本映画)
【原作】
月村了衛『槐』(光文社文庫刊)
【監督】
久保茂昭
【アクション監督】
下村勇二
【キャスト】
広瀬アリス
まとめ

(C)月村了衛/映画「槐」製作委員会
月村了衛の小説『槐』をネタバレ有りでご紹介しました。
部活の合宿としてキャンプ場へ行った中学生たちが、大金を手に入れようとする半グレ集団と中国系マフィアの争いに巻き込まれます。
殺人を何とも思わない狂気に駆られた半グレたちから中学生を守るために立ち上がったのは、代理教師として一般人になっていた国際テロリストの槐でした。
サバイバルナイフ一つで極悪非道な半グレたちの息の根を止める槐の神業のようなアクションに魅了される小説でした。
この痛快なアクション小説が、久保茂昭監督によって実写映画化。主役の槐は、広瀬アリスが演じます。
生徒を守る教師の矜持! スクリーンの大画面に正義の鉄拳が披露されること、間違いありません。
月村了衛のサバイバルアクション小説『槐』は、映画『ENJU エンジュ』として、2027年3月26日(金)に全国公開!






































