ジャックとローズの運命の恋を描く不朽の名作
「アバター」シリーズの巨匠ジェームズ・キャメロン監督による世界中を熱狂させた不滅のラブストーリー『タイタニック』。
実際に起きたタイタニック号沈没事件を題材に、上流階級の女性ローズと、貧しい青年ジャックとのはかなく美しい愛を描きます。
アカデミー賞では作品賞と監督賞をふくむ11部門を受賞しました。
運命の恋人ジャックとローズを、『レヴェナント: 蘇えりし者』(2015)のレオナルド・ディカプリオと、『愛を読むひと』(2008)ケイト・ウィンスレットが演じます。
何年経っても色あせることのない名作ラブストーリーです。何度でも観返したくなるその魅力をご紹介します。
映画『タイタニック』の作品情報

TM (C) 2011 Fox and its related entities. All rights reserved.
【公開】
1997年(アメリカ映画)
【監督・脚本】
ジェームズ・キャメロン
【キャスト】
レオナルド・ディカプリオ、ケイト・ウィンスレット、ビリー・ゼイン、デヴィッド・ワーナー、フランシス・フィッシャー、ダニー・ヌッチ、ビル・パクストン、グロリア・スチュアート、スージー・エイミス、キャシー・ベイツ、バーナード・ヒル、ジョナサン・ハイド、ヴィクター・ガーバー、マーク・リンゼイ・チャップマン、ヨアン・グリフィズ
【作品概要】
「ターミネーター」シリーズ、「アバター」シリーズの巨匠ジェームズ・キャメロンが監督を務めた不朽のラブストーリー。
沈みゆくタイタニック号を舞台に、貧しい絵描き志望のジャックと、愛なき結婚に苦悩していた上流階級のローズの運命の恋を美しく切なく描きます。
主演は『レヴェナント: 蘇えりし者』(2015)、『ワン・バトル・アフター・アナザー』(2025)のレオナルド・ディカプリオ、『愛を読むひと』(2008)のケイト・ウィンスレット。
共演はビリー・ゼイン、デヴィッド・ワーナー、フランシス・フィッシャー、キャシー・ベイツ。
映画『タイタニック』のあらすじとネタバレ

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1912年4月10日、イギリスの豪華客船タイタニック号がニューヨークに向けて処女航海に出発しました。
出港直前に運良く乗船券を手にした画家志望の青年ジャックは、新天地アメリカを夢見てタイタニック号に乗船し、そこで上流階級の令嬢ローズと運命の出会いを果たします。
身分違いの恋に落ちた二人は強い絆で結ばれていきました。
しかし出発から4日目の深夜、タイタニック号は巨大な氷河に激突してしまいます。
ネタバレ部分はこちらの記事で ↓
映画『タイタニック』の感想と評価

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人間界の縮図を映し出す豪華客船
不朽の名作として愛され続ける永遠のラブストーリーです。何度も繰り返し観ている方もきっと多いことでしょう。
ラストを知っていれば尚更、前半の若き美しき恋する二人をずっと見つめていたくなります。いつの間にか、作中の101歳のローズと同じ視線で、彼らの激動の数時間を思い起こしていることに気づかされるのではないでしょうか。
恋物語の醍醐味がつまった本作ですが、濃密な人間ドラマも見応えあります。タイタニック号は人間界の縮図として描かれているかのようです。
タイタニック号が沈没した直接の原因は、虚栄心が折り重なったことでした。
新聞のトップ記事になるために全速運転するようそそのかすオーナー、退任の花道を飾りたい思いからついその言葉に乗ってしまった船長。氷山を甘く見た慢心も、タイタニックを悲劇へと導きます。
見栄えを重視して、乗員数の半分しか救助ボートを用意しなかったのも愚かとしか言いようがありません。
そして、同じ船に乗っていながらも厳然として存在する身分の差。
ローズのいる一等船室と、ジャックが潜り込んだ三等船室の間には大きな壁がそびえています。その格差は酷く、タイタニック号が沈没しそうになった際、三等の乗客たちはデッキに出られないよう扉に鍵をかけられ危険な地階に閉じ込められるのです。
ローズの婚約者のキャルは、金ですべてが動かせると信じているとんでもない男で、ローズが彼にした仕打ちはひどかったとはいえ、銃を撃ちながらジャックとローズを追いかけます。
人の命を軽んじる姿勢がはっきりと現われており、特権階級の人間の冷酷さを体現しています。彼は卑怯な手で救命ボートに乗りこみ一命を取り留めますが、後年自殺しました。
貧しい生活に耐えるのを拒み娘を犠牲にする身勝手なローズの母。上流階級にいながらも人間らしい感情との狭間で苦悩するモリー。ボートに押し寄せる人達を留めるために発砲して命を殺め、追い詰められて自殺した航海士のマードック。
様々な立場の人達の姿を丁寧にすくいとる中、最も心打つのは人々の心を落ち着かせる為にデッキで演奏していた楽団の存在かもしれません。
もやはここまでだと一度は解散しながら、弾き続ける仲間のもとに全員が戻ってきて最後の時まで演奏を続ける姿は、人間の良心の象徴として描かれます。
最期の時を夜会服を着てブランデーを飲みながら待つ老紳士、抱き合ってその時を待つ老夫婦、幼い子供にやさしく物語を語って安心させて共に召されようとする母親。
人間の死に様は生き様でもあることを教えられます。
なぜローズは助かったのか

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あれだけの災害に遭いながら、なぜローズは助かったのでしょうか?
ひと言で言うと、彼女はとても生命力が強く、加えて強運を持っていたといえます。そして、誰よりも愛情深い熱い心が彼女を支える芯となっていました。
しかし、登場当初の彼女は、それらの自分の美点に気づいていません。彼女が隠し持つ美しく強い魂に気づいたのはジャックでした。
自殺未遂した彼女をなだめながらも、ローズが類い稀な強い生命力を持つことにはじめから気づいていたジャックは、君は飛ばないと断言するのです。
ジャックによって、ローズは自分の炎のような強い気性に気づきます。彼と過ごす時間を重ねるほどに、彼女は本当の自分を取り戻していきました。ジャックとの出会いがローズを成熟させたのです。
後押しするかのように、多くの幸運が彼女を守り続けます。
設計士のアンドリューズから託された救命衣、海で死んでいった航海士長が残した非常用の笛。これらがなければ、彼女が生き延びるのは難しかったことでしょう。
何より彼女に生きる力を与えたのは、最後の最後までローズにあきらめることを許さなかったジャックの存在でした。
凍える冷たい海で、ジャックは何があっても最後まで生きることをあきらめないとローズに約束させます。命をかけた言葉に、ローズははっきりと約束するとこたえました。
何が何でも生きるのだという強い思いは、ローズがジャックと共に育てあげた強い意志でした。
ローズは冷たい海に飛び込み、死んだ航海士の笛をつかんで必死で吹き鳴らして助けの船を呼び寄せます。
海に消えたジャックの後を追うことなく、思いを受け継ぐことこそが彼を永遠に残す道だと信じて、ローズはただひたすら生き抜いたのです。
まとめ

TM (C) 2011 Fox and its related entities. All rights reserved.
観る者に永遠を信じさせてくれる傑作『タイタニック』。
船首でジャックに体を支えられながら大きく手を広げたローズが、空を飛んでいると言って感動する名シーンがあります。
ローズは本当にそう感じたのでしょう。そして、彼こそが自分を人生に羽ばたくための翼をくれたことに気づいたに違いありません。
年を重ねてからもいつも大切に持ち歩く写真には、小型飛行機に乗り、馬の隣で微笑む若き日のローズが映っています。
女だからと言ってあきらめたりせず、すべてに果敢に挑戦して生きてきたローズ。それは、間違いなくジャックと一緒に作り上げた人生でした。
ローズは写真の後ろに在る愛しい永遠の恋人の姿を見ていたに違いありません。



































