北海道出身・高橋佑輔監督による、オール雪山ロケのサバイバルアドベンチャー!
かつて、その大地には険しい山々に囲まれたファリとネスタリコという2つの村がありました。長きにわたる寒波により、深刻な食糧難に陥った2つの村は争い始め、やがて謎の熱病が大地に蔓延し、戦は膠着状態に陥ります。
ファリの村人ショウは、仲間たちとともに新天地を目指して山越えを試みますが、山には「白獣」が住んでいるという噂が……。
北海道出身の高橋佑輔監督の初長編映画『白獣』は、監督自らが脚本・撮影・編集のほかVFXまで手がけました。また氷点下20度にもなる雪山でオールロケを敢行し、自然光で全て撮影が行われました。
極寒の雪山の美しく荘厳な映像、そして厳しい寒さが、役者の演技にもリアリティを生み出しています。
映画『白獣』の作品情報

【公開】
2023年(日本映画)
【監督・脚本・撮影・VFX・編集】
高橋佑輔
【キャスト】
嶺俊郎、堀正幸、原浩太、みやたに、清水大雅、安藤友樹、楠野未侑、青木冬太、森幸光
【作品概要】
監督を務めたのは、本作が初長編作となる高橋佑輔監督。北海道出身の監督は、氷点下20度にもなる極寒の雪山でオールロケかつ自然光での撮影に挑戦しました。狂気ともいうべき撮影で行われた本作ですが、監督自ら脚本・撮影・編集のほかVFXまで手がけています。
堀正幸、みやたに、森幸光らキャスト陣は、高橋佑輔監督がその後に手がける「キラークイーン」シリーズにも出演しています。
映画『白獣』のあらすじ

かつて、その大地には険しい山々に囲まれたファリとネスタリコという2つの村がありました。
長きにわたる寒波により、深刻な食糧難に陥った2つの村は争いを始めます。しかし、謎の熱病が大地に蔓延し、戦は膠着状態に。そこでファリの人々は新天地を目指し、山を越えようと試みます。
古の言い伝えにより大地を囲む険しい山々には“白獣”という魔物が住んでいると言われていました。山を越えようとするものは、一人残らず白獣の餌食となり、越えることができないという言い伝えです。
そんななか新天地を目指すファリの村人・ショウたちは、仲間の一人が熱病に感染してしまうのを目の当たりにします。
このままでは仲間が死んでしまう……途方に暮れるショウたちは、偶然、黄金の銃を持つ謎の男と出会います。
行き倒れ寸前だったその男の名はカサ。カサの宿敵は、ネスタリコで最強と謳われた戦士だったのです。
戦が終わったことも知らずに“敵”囚われる者たち、新天地を目指すもの、そして“白獣”の言い伝え……。
雪山で繰り広げられる争いの果てにあるものとは。
映画『白獣』の感想と評価

遠い昔、因縁の争いを繰り広げていた2つの村「ファリ」と「ネスタリコ」。
まるでゲームの世界のような設定で繰り広げられるサバイバルアドベンチャーですが、本作で目を見張るのは、厳寒の雪山で撮影された映像美と、迫り来る寒さでしょう。
身も凍る氷点下20度にもなる雪山で、すでに争いが終わったことも知らず“敵”に囚われている者や、戦士として育てられた己の生き方に疑問を感じる者、そして楽園が広がっていると信じ新天地を目指す者……様々な登場人物の思惑が交錯していきます。
皆に共通しているのは、不確かな“何か”に囚われ、自問し、突き進んでいる姿です。その不安や戸惑い、恐怖、全てを包み込むのが雪山なのです。見ている観客にも突き刺さってくるような極寒の寒さが役者の演技にも現れ、身に迫る危機を感じさせます。
また、雪山で繰り広げられる銃撃戦や、ナイフによる戦闘なども見どころの一つです。雪山というロケーションがさらにアクションを引き立てます。
雪山で撮影が行われた本作ですが、舞台設定はいつの時代か分からない昔の話であり、現実の世界で撮影されているのに、架空の世界という奇妙さも面白いところです。
雪山でのオールロケという狂気ともいうべき撮影で作り上げられた本作は、まさに身に迫るものを感じさせるサバイバルアクションになっています。
まとめ

氷点下20度にもなる雪山でオールロケ、そして自然光で撮影された高橋佑輔監督の初長編作『白獣』。
ハリウッド映画やゲームの世界など様々な設定を融合した世界観や、VFXによる演出は、低予算映画ならではの味わいがクセになるジャンル映画になっています。
そのようなテイストは、高橋佑輔が次に手がける「キラークイーン」シリーズにも踏襲されています。
屋外ロケで撮影しつつVFXを用いてSFの要素も取り込んだアクション映画を作り上げる高橋佑輔監督。監督自ら監督・脚本だけでなく、撮影や編集、VFXまで手がけ、そのこだわりが映画にも表れています。
その原点ともいうべき『白獣』には、監督の狂気ともいうべき熱量を感じることができるでしょう。


































