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Entry 2025/09/22
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【映画ネタバレ】THE MONKEYザ・モンキー|あらすじ感想考察と結末評価。猿のおもちゃのネジを巻くと人が死ぬ!?恐怖のモンキー映画はブラックユーモア盛り沢山

  • Writer :
  • 菅浪瑛子

スティーブン・キング原作小説を『ロングレッグス』(2025)のオズグッド・パーキンス監督が映画化!

双子の少年ビルとハルは、父が遺したお土産の中からぜんまい式のドラムを叩く猿のおもちゃを見つけます。

その後、シッターのアニー、そして母のロイスを不慮の事故で亡くします。ハルはそれが猿の仕業だと思い、切り刻んで捨てますが、伯父の元に預けられた双子の元に猿のおもちゃが戻ってきます。

ビルとハルで協力して井戸の中に猿を封印しますが、25年後再び猿が帰ってきて、ハルの身の回りで不慮の事故が相次ぎ始め……。

スティーブン・キングの短編ホラー小説『猿とシンバル』を、『ロングレッグス』(2025)のオズグッド・パーキンス監督が映画化。

製作には、「死霊館」や「ソウ」シリーズのジェームズ・ワンが名を連ねました。

双子のビルとハルの成長した姿を1人二役で演じたのは、『ダイバージェント』シリーズのテオ・ジェームズ。

映画『THE MONKEY ザ・モンキー』の作品情報


(C)2025 C2 MOTION PICTURE GROUP, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

【公開】
2025年(アメリカ映画)

【原題】
The Monkey

【監督、脚本】
オズグッド・パーキンス

【原作】
スティーブン・キング『猿とシンバル』

【製作】
ジェームズ・ワン、デイブ・キャプラン、ブライアン・カバナー=ジョーンズ、クリス・ファーガソン

【キャスト】
テオ・ジェームズ、タチアナ・マズラニー、クリスチャン・コンベリー、コリン・オブライエン、アダム・スコット、イライジャ・ウッド、ローハン・キャンベル、サラ・レビ、オズグッド・パーキンス、テス・デゲンスタイン、ダニカ・ドレイアー

【作品概要】
スティーブン・キングの短編ホラー小説『猿とシンバル』を、『ロングレッグス』(2025)のオズグッド・パーキンス監督が映画化。また、チップ伯父役で出演も果たしました。

1人二役で少年時代のビルとハルを演じたのは、Netflixドラマ『ONE PIECE』(2023)でサンジの子供時代を演じたクリスチャン・コンベリー。成長した姿を演じたのは、『ダイバージェント』シリーズや『アーカイヴ』(2021)のテオ・ジェームズ。

その他のキャストに、『ボストン ストロング 〜ダメな僕だから英雄になれた〜』(2018)のタチアナ・マズラニー、『ハリガン氏の電話』(2022)のコリン・オブライエンに、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのイライジャ・ウッド。

映画『THE MONKEY ザ・モンキー』のあらすじとネタバレ


(C)2025 C2 MOTION PICTURE GROUP, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

双子の少年ハルとビルはある日、父が遺した品物の中からぜんまい式のドラムを叩く猿のおもちゃを見つけます。

ぜんまいを巻いても反応のないおもちゃに、兄のハルは興味をなくしますが、ビルはどこか不穏な空気を感じていました。

ハルとビルは、シッターのアニーに連れられて、レストランに行きます。鉄板でシェフがパフォーマンスをしているなか、ハルは猿のおもちゃの音楽がどこかで聞こえたような気がしました。

そして不慮の事故によってアニーの首がきれ、生首が鉄板の上に転がります。突然の死を悲しむ二人に、母・ロイスは、「人はいつか死ぬ」と慰めます。

その後、猿のおもちゃは何かとハルに付き纏い、そんなハルをビルはからかい、学校でいじめに遭います。

ビルを憎んだハルは、アニーの死に猿のおもちゃが関わっているかもしれないと思い、おもちゃに「僕の願いはビルが死ぬことだ」と言ってねじを巻きます。

しかし、そこで亡くなったのはビルではなく、母・ロイスでした。

猿のおもちゃは願いを聞いてくれるわけではない、誰が死ぬかは猿次第、箱に書いてあった通りただ命が好きだと気づいたハルは、猿のおもちゃを切り刻み、ゴミ収集車が回収するのを見届けました。

そしてハルとビルはチップ伯父とアイダ伯母さんの元に引き取られます。そこに捨てたはずの猿のおもちゃがあり、恐怖を覚えたハルは切り刻んで捨てたはずだ、ねじを巻くと誰かが死ぬとビルに言います。

ビルは試してみようとねじを巻きます。亡くなったのは、チップ伯父でした。普通では考えられない事故によってチップ伯父が亡くなったことから、ハルとビルは猿の仕業だと確信し、はるか深い井戸の奥に猿を封印します。

以下、赤文字・ピンク背景のエリアには『THE MONKEY ザ・モンキー』ネタバレ・結末の記載がございます。『THE MONKEY ザ・モンキー』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。


(C)2025 C2 MOTION PICTURE GROUP, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

25年後、ハルはいつか猿が戻ってくるかもしれないという恐怖から、家族を遠ざけ息子・ピーティーとも年に1回面会するだけで、ビルとも疎遠になっていました。

ハルは、年に一回の面会のため、ピーティーに会いに行くと父親のプロフェッショナルというテッドと再婚するため、面会は今回で最後にしてほしいと言われてしまいます。

受け入れられないまま、ピーティーと過ごす最後の一週間。そこに、何年も疎遠であったビルから連絡がきます。

アイダ小母さんが、不慮の事故で亡くなったとビルは言い、伯母さんの家に猿のおもちゃがないか確認するようビルは一方的に命令して電話を切ります。

モーテルにいたハルが動揺しているとその目の前で、プールに入ろうとした女性が不慮の事故によって肉体が破裂、ハルは返り血で真っ赤になってしまいます。

ハルはピーティーに説明することなく、母の元に帰そうとしますが、ピーティーは一緒に過ごせる最後の機会だから着いていくと言って聞きません。

アイダ伯母さんの家に行くと不動産の女性が案内してくれますが、その女性がアイダ伯母さんが亡くなった後、町の人々が次々と不慮の事故で亡くなっていると話します。

それを聞いたハルは猿が帰ってきたことを確信します。そんななか、隣にいた不動産の女性もハルの横で不慮の事故により銃が暴発、体が粉々になってしまいます。

血まみれのままピーティーと共にモーテルに向かったハルの元にまたしてもビルから電話がやってきます。

近くで監視しているかのように電話をしてくるビルに、ハルは突然全てビルが仕組んだことだと気づきます。猿のおもちゃを持っているのはビルで、ビルが町の人々を殺していると気づいたハルは、ビルのいどころを探します。

そこに、ビルに利用され逆上した青年・リッキーがやってきて言われるままビルの隠れ家にやってきます。犬用の侵入口から入れと言われたピーティーは、中に入っていきます。

様々なところに仕掛けられたトラップを避けながら進み、ビルと対面したピーティーは、ハルに忠告されたにも関わらず、猿のおもちゃのねじを巻いてしまいます。

そしてその矛先が向かったのはリッキーでした。リッキーが殺されたのを見たハルはピーティーを助けに家の中へと入っていきます。

ビルと久しぶりに再会したハルに、ビルは「この猿は願いなんて聞いてくれない、俺はお前を殺したいと願っていたのに」と言います。

ピーティーを巻き込んだことを怒り、どうしてそこまでするのかとハルが問い詰めると「お前が母さんを殺したからだ」とビルは言います。

「あれは誰のせいでもない、居合わせただけだ」とハルは言い、「子供の頃に寄り添い会えたならな」と言い、ビルに手を差し伸べます。

ビルは子供の頃の癖でふざけてなかなか手を取りませんでしたが、とうとうその手を取ります。互いに歩み寄れたと思った瞬間、猿が手を振り下ろし、ビルは不慮の事故で命を落とします。

騒然としながらハルはピーティーをつれ、事故により人が死んでいく、異常な光景を目の当たりにしながら町を後にします。

「猿をどうするの」とピーティーに聞かれたハルは、「見守り続ける」と答えるのでした。

映画『THE MONKEY ザ・モンキー』の感想と評価


(C)2025 C2 MOTION PICTURE GROUP, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

死を招く猿のおもちゃの恐怖を描いたモンキーパニックホラー。

冒頭から腸が飛び出し、人がどんどん死んでいく、容赦ないスプラッタ描写は70〜80年代のスラッシャーや「ファイナル・デスティネーション」シリーズを彷彿とさせます。

そんなスプラッタ描写と共に描かれるのは、家族の絆の物語です。

近しい関係であればあるほど愛憎は深まり、その溝も深くなっていきます。

幼い頃から兄・ビルに揶揄われ、不遇な目に遭ってきたハルは、怒りから兄を殺してくれと猿に頼みますが、それが新たな悲劇を招きます。そして、猿の恐ろしさをハルは知りますが、ビルはまだ知りませんでした。

伯父の死によって猿を封印した2人ですが、その後ビルはハルがねじを巻き、母が死んだこと、そしてハルは自分を殺したいと願ったに違いないという事実に気づいてしまいます。

それから、ビルは復讐のためだけに生き、ハルはビルからも家族からも逃げ続けていました。そんなハルに対し、ピーティーは知りたいという思いと同時になぜ父は自分を愛してくれないのかという気持ちがあったのでしょう。

しかし、ハルはピーティーが大事だからこそ遠ざけていました、それが大きなすれ違いをうんでいることにも気づいたいましたが、猿の話をしても普通の人は信じないでしょう。

兄弟、そして父子のドラマを主軸にしてはいますが、本作は湿っぽい映画というよりは、ブラックユーモアのきいたホラーコメディといえるでしょう。

伯母の家にやってきたハルを案内した不動産屋の女性はどこか面白いことのように、人がポンポンッと消えてしまったと不謹慎な表現をします。そして、その後自分自身も銃の誤射により、肉体が飛び散ってしまうのです。

除草機に巻き込まれ亡くなった人の血飛沫を浴びながらドリンクを飲む男性や、運び出された死体に群がるチアガールの集団と、人が死んでいてもどこかカラッとしたコミカルさが本作にはあります。

そのブラックユーモアが1番効いているのは、やっと兄弟で手を取り合ったというのに、ビルの頭が吹き飛んでしまったシーンでしょう。

人の都合などお構いなし、自分の好きな時に好きなように命を奪う猿の不条理さは、まさに神の不条理さに近いものがあるかもしれません。

劇中に出てくる葬式での神父の不謹慎な説教も、神に対するブラックユーモアと言えるでしょう。

全ては神の思し召し、理由があると言っても到底信じられないような不条理な事象はいくらでもあります

そんな神の不条理をもシニカルに描き出したのが本作と言えるかもしれません。

まとめ


(C)2025 C2 MOTION PICTURE GROUP, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

スティーブン・キングの短編ホラー小説『猿とシンバル』を、オズグッド・パーキンス監督が映画化しました。

前作、『ロングレッグス』(2025)は、連続殺人鬼による恐怖を描いていました。

前作とはまた違ったジャンル映画に挑戦した本作では、様々な不慮の事故による死を演出しています。

中でもインパクトがあるのは、モーテルでビキニの女性が木っ端微塵になるシーンではないでしょうか。

換気扇により水に電流が走り、電流の流れた水に飛び込んだことで発火し木っ端微塵となる流れは「ファイナル・デスティネーション」シリーズを彷彿させるでしょう。

さらに監督自身が扮した伯父は、寝袋に入っていたところを何十頭の野馬が踏みつけ亡くなっています。

キャラクターの不謹慎なセリフや、死のレパートリーとスプラッタ映画らしい不謹慎さもジャンル映画好きにはたまらないでしょう。




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