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Entry 2025/07/26
Update

【ネタバレ】ファンタスティック4:ファーストステップ|あらすじ感想とラスト結末評価。家族の絆を描いた原初のチームヒーロー

  • Writer :
  • 糸魚川悟

原初のチームヒーローがついにMCUに参戦

個別のヒーローがチームとして結集した「アベンジャーズ」のような作品ではなく、初めからチームとして創造された作品はスタン・リーとジャック・カービーによって1961年にデビューした「ファンタスティック・フォー」がアメリカンコミックでの原初とされてます。

そんな伝説的とも言えるチームである「ファンタスティック・フォー」はマーベル作品の顔とも言える作品でありながら、「マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)」では『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』(2022)で別の宇宙の存在として少しだけ顔見せする程度の扱いでした。

しかし、シリーズ37作目にしてついに「ファンタスティック・フォー」がMCUに主人公として参戦。

今回は2026年に迫る集合作に向けた最重要映画『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』(2025)を、ネタバレあらすじを含めご紹介させていただきます。

映画『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』の作品情報

【日本公開】
2025年(アメリカ映画)

【原題】
The Fantastic Four: First Steps

【監督】
マット・シャックマン

【脚本】
ジェフリー・キャプラン、イアン・スプリンガー、ジョシュ・フリードマン

【キャスト】
ペドロ・パスカル、ヴァネッサ・カービー、エボン・モス=バクラック、ジョセフ・クイン、ジュリア・ガーナー、サラ・ナイルズ、マーク・ゲイティス、ナターシャ・リオン、ポール・ウォルター・ハウザー、ラルフ・アイネソン

【作品概要】
「マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)」37作目にして、「マルチバース・サーガ」の完結となる「フェーズ6」の始動作。

高い評価を受けたドラマシリーズ「マンダロリアン」で主演を務めるペドロ・パスカルがチームのリーダーであるリード・リチャーズを演じ、『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』(2023)に出演したヴァネッサ・カービーがその妻スー・ストームを演じました。

映画『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』のあらすじとネタバレ

アース828、1960年。

科学者のリード・リチャーズ、スー・ストーム、ジョニー・ストーム、ベン・グリムの4人は未知なる宇宙を開拓するために宇宙船で宇宙へと乗り出しましたが、宇宙嵐に巻き込まれたことで全員の身体が変異し、特殊な力を授かり地球へと舞い戻ることとなりました。

4人はその力を災害や犯罪、平和を脅かす存在との対峙のため使い続けたことで人々の支持を集め、「ファンタスティック・フォー」と呼ばれ「世界の守護者」としての地位を手にすることになりました。

1964年、リードの妻であるスーの妊娠が分かると、彼女の妊娠は瞬く間に世界を駆け抜け、「ファンタスティック・フォー」への祝福ムードが世界中に広まります。

卵程度の大きさの有機物を数メートル先に移動させる「ブリッジ」と呼ばれる瞬間移動装置の開発に成功したリードは、生まれてくる子供に自身たちと同じような変異が見られないかを心配しさまざまな検査をスーに行っていました。

宇宙の深淵から届く謎のメッセージに興味を示さないリードに対し、ジョニーは聞き覚えのない宇宙語のそのメッセージに興味を示しますが解読は不可能な状態でした。

ある日、宇宙からサーフボードのような乗り物に乗った銀色の女性「シルバーサーファー」が現れます。

彼女は自身が「ギャラクタス」の使者であることを名乗ると、地球がギャラクタスと言う惑星を食べる生命体によって滅亡することを宣告し、最期の時間を大切な人たちと共に過ごすことを勧め空へと去っていきました。

身体を燃やし空を駆ける能力を持つジョニーはシルバーサーファーを追いかけると、宇宙の深淵からのメッセージと同じ言葉を彼女から投げかけられるのでした。

シルバーサーファーの纏っていた物質から彼女が直近で寄っていた惑星を特定したリードは、彼女の言葉通り5つの惑星が謎の存在によって消滅させられていることに気づき、ギャラクタスと言う危険因子が迫っていることを再認識します。

ギャラクタスの対処法を探るため即座に宇宙へ旅立つことに決めた4人は、宇宙船「エクセルシオール」に乗り、シルバーサーファーの痕跡を追跡。

地球から遠く離れた惑星でギャラクタスの存在を感知した4人は、ギャラクタスの巨大な宇宙船が惑星を破壊する様子を目の当たりにします。

ギャラクタスの宇宙船に捕まった4人は、シルバーサーファーの案内で数百メートルの巨大な身体を持つギャラクタスと対峙。

ギャラクタスは宇宙が始まる遥か以前から絶望するほどの飢えと共に生きていると4人に語りますが、スーのお腹の中にいる子供から強いエネルギーを感じ取ると、4人に子供と引き換えであれば、地球の破壊を免除すると交渉を持ち掛けます。

咄嗟のことに動揺する4人はギャラクタスの提案を拒否し、子供を奪おうとするシルバーサーファーの攻撃を避け、「エクセルシオール」に乗り込み、ギャラクタスの宇宙船を脱出し地球へと舞い戻りました。

スーは「エクセルシオール」の中で出産した子供にフランクリンと名付け、帰還した「ファンタスティック・フォー」とフランクリンを人類は暖かく迎え入れますが、ギャラクタスとの会話をリードが報告すると、世間はリード達がギャラクタスにフランクリンを捧げなかったことを罵倒するようになります。

一方、フランクリンから数百億年自身を悩ませていた「飢え」をなくすほどのパワーを感じたギャラクタスは、フランクリンを奪った上で地球を滅亡させるために、地球に向かって宇宙船を発進させました。

以下、赤文字・ピンク背景のエリアには『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』のネタバレ・結末の記載がございます。『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。

ギャラクタスの宇宙船が太陽系に迫るころ、日を重ねるごとに「ファンタスティック・フォー」へのバッシングは強まっていき、遂に彼の居住するタワーの前に多くの人が詰めかける事態となります。

全くの未知の存在であるギャラクタスを打倒するすべはリードにすら見当がつかず、フランクリンを諦めるしかないと言う世間の言論に、リードは納得しかけてしまいます。

痺れを切らしたスーは、自身をバッシングする人間たちの前にフランクリンと共に立ち、「世界のためにフランクリンを諦めることはしないが、フランクリンのために世界を諦めることもしない」とギャラクタスに打倒することと、そのために全人類の団結を求める声を上げ、世間からの協力を得ることに成功しました。

リードは巨大な「ブリッジ」を世界各地に設置することで地球そのものを遠く離れた宇宙へと瞬間移動させ、ギャラクタスの追跡を振り切る荒唐無稽な計画を閃き、スーやベンが世界に対し呼びかけることで、その計画は着実に実施へと向かい始めます。

一方、ギャラクタスの船に乗り込んだ際にシルバーサーファーと交流していたジョニーは、彼女が地球を離れる際に行った宇宙語が英語では「仲間と共に死ね」と言う意味であったことを聞き出しており、その一文から地球に対して送られていたメッセージの全文を解読する作業に没頭していました。

ギャラクタスの宇宙船が火星を通り過ぎたころ、世界中に建設した「ブリッジ」を起動し地球を瞬間移動させる計画が実行に移されますが、先んじて地球に到達したシルバーサーファーによってニューヨークを除く各地の「ブリッジ」が破壊されてしまいます。

タイムズスクエアに設置された「ブリッジ」にシルバーサーファーが迫る中、ジョニーは彼女と対峙し地球に飛ばされたメッセージがシルバーサーファーの故郷から送られたものであることを彼女に伝えます。

シルバーサーファーはかつてシャラ・バルと呼ばれる家族を持った女性であり、ギャラクタスに狙われた自身の惑星を守るために、ギャラクタスに身を捧げていました。

メッセージの中には彼女に対する感謝の言葉以外にも、彼女がギャラクタスを連れてきたことで滅ぼされた惑星からの怨嗟の声も交じっており、ジョニーからの説得を受けるシルバーサーファーはパニックとなり、ジョニーに家族を連れて地球を脱出するように告げると逃げ出してしまいます。

計画が失敗し絶望的な状況に陥る中、リードは残った最後の「ブリッジ」にギャラクタスをおびき寄せ、ギャラクタスを遠い宇宙へと瞬間移動させる苦し紛れの策を思いつきます。

その策を成功させるためにはフランクリンという囮が必要不可欠であり、4人はギャラクタスとの最後の戦いに身を投じることとなります。

民間人を地下都市に避難させた4人は、宇宙船から地上に降り立ったギャラクタスと対峙。

数百メートルもの身体を持つギャラクタスは4人の攻撃をものともせずフランクリンを奪おうとしますが、スーが自身の持つテレキネシスの力のすべてを出し切り、「ブリッジ」によって発生したポータルの中へとギャラクタスを押し込みます。

ポータルに押し込まれたギャラクタスはポータル外に逃れようと抵抗しますが、決死の特攻を試みようとするジョニーを押しのけ現れたシルバーサーファーの突撃を受けたことで、彼女もろともポータルの中へと飲み込まれていきました。

力を出し切ったスーの心臓は止まっており、リードたちは悲嘆にくれますが、フランクリンがスーに触れると彼女は息を吹き返し、危機を乗り越えた4人とフランクリンは再び「世界の守護者」としての日々を送ることとなるのでした。

4年後、4歳となったフランクリンに本の読み聞かせをするスーは、少しの間フランクリンのもとを離れます。

フランクリンのもとに戻ったスーは、緑のマントを着た人間がフランクリンに接触している姿を目撃するのでした。

映画『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』の感想と評価

守るべきは世界か家族か

「ファンタスティック・フォー」が遂にMCUに参戦となった本作は、原初の「チームヒーロー」を描いた作品として何よりもその「絆」に重点を置き物語が作られていました。

惑星を喰らう宇宙生命体「ギャラクタス」は「地球の滅亡」か「リードとスーの子供」のどちらかを「ファンタスティック・フォー」に要求します。

圧倒的な技術と力を持つ勝てる見込みのない敵から突き付けられた究極の二者択一を前に、「ファンタスティック・フォー」の面々は考えるまでもなく意見を一致させ行動に移します。

お互いのことを思いやる気持ちや、信頼しているからこその何気ない日常の会話が、目的が一致しているだけのチームの多いMCUの中では新鮮に映り、彼らがどのように「アベンジャーズ」の世界へと飛び込んでくるのかの期待が膨らむ作品でした。

「ファンタスティック・フォー」のお馴染みのヴィランたち

「ファンタスティック・フォー」は本作を含めて5作の実写映画化が行われています。

本作に登場した「シルバーサーファー」と「ギャラクタス」というヴィランは2007年公開の『ファンタスティック・フォー:銀河の危機』(2007)でもメインヴィランとして描かれており、ファンにとってはMCU版のリブート作品と言った形で本作を楽しんだ方もいるかもしれません。

このように原作においても「ファンタスティック・フォー」と言えばこのヴィランと言うお馴染みの敵が存在しており、その一人が「ギャラクタス」でした。

そして5作の実写映画化の中で4度に渡ってヴィランとして登場し、原作でも幾度となく敵として立ちはだかるヴィランこそが「ドクター・ドゥーム」です。

MCUにおいては2026年公開の『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』(2026)においてメインヴィランとして登場することが確定している「ドクター・ドゥーム」。

「ファンタスティック・フォー」と切っても切れない関係である彼の登場が、「アベンジャーズ」にどのような影響をもたらすことになるのかが楽しみになる1作でした。

まとめ

2007年の『ファンタスティック・フォー:銀河の危機』と同じチームと同じヴィランと聞き、単なる焼き直しと感じてしまう方もいるかもしれません。

しかし、本作は作中の時代を原作が発刊された1960年にすることによって、当時の未来的世界観が反映されており、過去作とは全く異なった趣を感じることの出来る1作となっています。

映画『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』は完全に独立した作品になっているとも言えるため、他のMCU作品を全く知らないと言う人にもオススメの作品です。


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