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Entry 2024/12/09
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『366日』あらすじ感想と評価レビュー。赤楚衛二と上白石萌歌がHYの名曲のラブストーリーを演じる|映画という星空を知るひとよ239

  • Writer :
  • 星野しげみ

連載コラム『映画という星空を知るひとよ』第239回

世代を超えて愛されるHYの名曲『366日』をモチーフにした、全く新しい映画オリジナルストーリーが誕生しました。

赤楚衛二演じる主人公・湊と上白石萌歌演じるヒロイン・美海の切ない恋愛物語、映画『366日』は2025年1月10日(金)公開!

高校生の頃に知り合った湊と美海。沖縄と東京、2つの都市を舞台に愛が紡がれ、すれ違う想いと突然の別れが訪れます。

HYの楽曲に彩られ、切なすぎる純愛を描いた映画『366日』を、公開に先駆けてご紹介します。

映画『366日』の作品情報


(C)2025映画「366日」製作委員会

【日本公開】
2025年(日本映画)

【原作】
「366日」物語委員会

【監督】
新城毅彦

【脚本】
福田果歩

【音楽】
日向萌

【主題歌】
HY

【キャスト】
赤楚衛二、上白石萌歌、中島裕翔、玉城ティナ、稲垣来泉、齋藤潤、溝端淳平、石田ひかり、国仲涼子、杉本哲太

【作品情報】
沖縄出身のバンド・HYの名曲からインスパイアされた映画『366日』。叶わぬ恋を歌った失恋ソングとして2008年に発表され、今なお世代を超えて愛され続けている楽曲をモチーフに誕生したオリジナルラブストーリーです。

監督は『午前0時、キスしに来てよ』(2019)など、少女漫画原作の恋愛映画を次々を手がける新城毅彦。主演に赤楚衛二、ヒロインに上白石萌歌を迎え、沖縄と東京を舞台に甘く切ない純愛物語が展開されます。

映画『366日』のあらすじ


(C)2025映画「366日」製作委員会

2003年、沖縄に住む高校生・湊(赤楚衛二)は、同じ高校の後輩・美海(上白石萌歌)と出会います。

HYという同じ音楽が好きな2人は自然と惹かれ合っていき、湊の卒業式の日に告白し付き合うことになりました。

母を病気で亡くし、音楽を作るという自分の夢を諦めかけていた湊でしたが、「いつか湊先輩が作った曲、聴きたいです」という美海の言葉に背中を押され、東京の大学へ進学します。

2年後、美海も上京し湊と再会し、東京での2人の幸せな日々が始まります。

音楽会社に就職が決まった湊と、通訳という自分の夢に向かって頑張る美海。満ち足りた毎日に、「こんな幸せが、365日ずっと続きますように」そう願っていた2人でしたが……。

ある日、湊は突然別れを告げ、美海のもとを去ってしまいます。

映画『366日』の感想と評価


(C)2025映画「366日」製作委員会

沖縄と東京、高校時代と現代を行ったり来たりして展開する純愛物語でした。

沖縄の高校に通う美海は、拾ったHYのMDがきっかけで、湊先輩と親しくなります。そんな美海をいつも見守るように側にいて支えるのは、幼なじみの琉晴でした。

素敵な先輩と付き合い、なおかつカッコいい幼なじみと仲良しの美海。明るくチャーミングな美海だからこそ、こんな恵まれた状況になっているのでしょう。

物語の前半では、何の心配もない幸せそのものの満ち足りた笑顔の湊と美海の2人が映し出されます

赤楚衛二と上白石萌歌というフレッシュな2人の息のあった演技が作品を盛り立て、微笑ましく鑑賞出来たのですが、湊は、愛する美海の将来を想うあまりに、ある事情から別れを告げます。

お互いに大好きなのに、どうしても一緒にいられないという事情に心が痛み、もどかしさも感じる瞬間です。

愛するがゆえのこととはいえ、湊は優し過ぎるのではないでしょうか。

愛する人を大切にしたいという気持ちは、どんな形で表現すれば一番いいのかと、考えさせられました。

作品を彩るのは『366日』をはじめとするHYの名曲の数々です。優しい調べが、甘く切ないラブストーリーの世界へ導いてくれます。

まとめ


(C)2025映画「366日」製作委員会

赤楚衛二と上白石萌歌がW主演で描く、純愛物語『366日』をご紹介しました。

幅広い年代のファンから愛されるバンドHYの名曲『366日』をモチーフにした本作は、沖縄の美しい風景とともに、ピュアな心で人を愛する2人のラブストーリーを披露しています。

「365日じゃ足りないくらい、あなたを愛しています――」

こんな2人がやがて遭遇するすれ違い……。何が2人にあったのかと、どうぞその結末を劇場で見届けてください。

映画『366日』は2025年1月10日(金)公開!

星野しげみプロフィール

滋賀県出身の元陸上自衛官。現役時代にはイベントPRなど広報の仕事に携わる。退職後、専業主婦を経て以前から好きだった「書くこと」を追求。2020年よりCinemarcheでの記事執筆・編集業を開始し現在に至る。

時間を見つけて勤しむ読書は年間100冊前後。好きな小説が映画化されるとすぐに観に行き、映像となった活字の世界を楽しむ。



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