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Entry 2023/11/02
Update

『MY(K)NIGHTマイ・ナイト』あらすじ感想と評価解説。キャストのザ・ランペイジ3人が贈る素敵なナイトぶりに癒されるオリジナルストーリー|TIFF東京国際映画祭2023-11

  • Writer :
  • 星野しげみ

映画『MY(K)NIGHT マイ・ナイト』は第36回東京国際映画祭ガラ・セレクションにて上映!

横浜の夜に3組の男女が織り成す特別な時間と心の再生を描いた『MY(K)NIGHT マイ・ナイト』。3組の孤独な男女に訪れた、たった一晩の小さな冒険を描く完全オリジナルストーリーです。

第36回東京国際映画祭ガラ・セレクションで上映された本作は、2023年12月1日(金)より全国公開されます。

新たな出会いで世界が変わる!「マイ・ナイト」と呼ばれるデートセラピストたちが、一夜限りの恋人となり癒しの時間を与えます

刹那と灯、イチヤとmiyupo、刻と沙都子、3組の男女が一夜だけの特別な時間をどのように過ごすのか。ちょっぴりほろ苦さのあるハートフルな物語をご紹介します。

【連載コラム】『TIFF東京国際映画祭2023』記事一覧はこちら

映画『MY(K)NIGHT マイ・ナイト』の作品情報


(C)2023 HI-AX「MY(K)NIGHT」

【日本公開】
2023年(日本映画)

【監督・脚本】
中川龍太郎

【企画プロデュース】
EXILE HIRO

【コンセプトプロデューサー】
小竹正人

【音楽】
YUKI KANESAKA

【キャスト】
川村壱馬、RIKU、吉野北人、安達祐実、穂志もえか、夏子、織田梨沙、中山求一郎、松本妃代、坂井真紀、村上淳

【作品概要】
監督は『わたしは光をにぎっている』(2019)や『蒲田前奏曲』(2019)などを手がけてきた中川龍太郎。またEXILE HIROが本作の企画プロデュースを務めました。

「THE RAMPAGE」のメンバーである川村壱馬・RIKU・吉野北人の3人が「デートセラピスト」として女性を癒す男性たちをそれぞれ演じるほか、3人が癒す“恋人”役として安達祐実、穂志もえか、夏子が出演しました。

映画『MY(K)NIGHT マイ・ナイト』のあらすじ


(C)2023 HI-AX「MY(K)NIGHT」

「今夜も世界を救いに行きますか」

横浜にある事務所「MY KNIGHT」の“デートセラピスト”として働く、刹那、イチヤ、刻の3人の若者がいました。彼らの仕事は女性を癒し、一夜限りの恋人になって世界を救うというものでした。

ある夜の刻の相手は、夫の浮気を知り、満たされない心を埋めようとする主婦の沙都子でした。刻は「さっちゃんが本当にしたいこと、俺が叶えるよ」と傷ついた沙都子とともに、彼女の“やってみたかったこと”を実現していきます。

刹那は、余命わずかな母親に婚約者を紹介したい高校教師・灯とデートをします。「久しぶりに顔を出したと思ったら、私を捨てるって話ね」と母親の病室に入った途端に言われ深く傷ついた灯に対し、刹那は優しい心遣いを見せました。

イチヤは、フォロワー7万人のインスタグラマー・miyupoと会っていました。彼を連れて中華街の人気店を巡るmiyupoは、写真を撮るばかりで料理には一切手を付けない。そんな彼女を怪訝に思いながらも、イチヤは一緒にいることで癒しを与えていきます。

それぞれに悩みや思いを抱え、“救い”を求めている3人の女性たち。夜の横浜を舞台に、3組の男女の誰も知らない物語が始まります。

映画『MY(K)NIGHT マイ・ナイト』の感想と評価


(C)2023 HI-AX「MY(K)NIGHT」

一夜限りの恋人を演出して癒してくれるデートセラピスト。3人のセラピストたちに仕事を依頼した女性たちと、心の傷を癒す不思議な時間が流れます。

舞台は横浜。美しい夜景を背景に、三人三様それぞれのデートが始まり、セラピストたちは女性の寂しさに徐々に触れていきます。

あくまで“ナイト”に徹する彼らに扮するのは、川村壱馬、RIKU、吉野北人。みな、ダンス&ボーカルグループ「RAMPAGE(ランペイジ)」のメンバーです。

「RAMPAGE」は「暴れ回る」という意味で、その名の通りステージを踊り暴れるパフォーマンスで観客を魅了するグループですが、本作では彼らはダンスパフォーマンスの豪快さや激しさからは想像もできないほど、繊細で優しい演技を披露しています。

デートの相手を優しく見守り、包み込むようにして話を聞いてあげるセラピストの懐の大きさに、誰もが癒されたいと思うのではないでしょうか。

本作の企画プロデュースは、EXILE HIROが務めました。日常に潜む女性たちの行き場のない悩みや寂しさをモチーフにした3つの物語には、EXILEの楽曲にあるようなHIRO独特の世界観が見え隠れしています

せつなく甘い大人の情緒漂うメロディーまで聞こえて来そうな『MY (K)NIGHT マイ・ナイト』。鑑賞後はデートセラピストの施術を受けた気分になるのは間違いないでしょう。

まとめ


(C)2023 HI-AX「MY(K)NIGHT」

横浜を舞台に、3人の“デートセラピスト”が贈る癒しのオリジナルストーリー『MY(K)NIGHT マイ・ナイト』をご紹介しました。

「私の騎士(ナイト)」とも言える素敵なイケメンたちを、「THE RAMPAGE」のメンバーである川村壱馬、RIKU、吉野北人が好演。ファンばかりか、女性にはたまらないナイトぶりを見せています。

彼らのナイトサービスを受ける女性たちは、安達祐実、穂志もえか、夏子が演じていますが、それぞれに傷ついた心を持ち、癒されない日常に浸っています。

そんな彼女たちをたった一夜で元気づけるプロのデートセラピストの成せる業を、たっぷりとご覧ください。

第36回東京国際映画祭ガラ・セレクションで上映された『MY (K)NIGHT マイ・ナイト』は2023年12月1日(金)より全国公開!

【連載コラム】『TIFF東京国際映画祭2023』記事一覧はこちら





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