第27回うえだ城下町映画祭は2023年11月17日(金)〜19日(日)に開催!
長野県上田市でロケ撮影された作品をはじめとする日本映画の上映をはじめ、映画関係者のゲストトークや人材発掘を目的とした自主制作映画コンテストなども企画している「うえだ城下町映画祭」。
27回目を迎えた本映画祭が、2023年11月17日(金)〜19日(日)の3日間に開催されます。
本映画祭の企画の一つである自主制作映画コンテストも、2023年度で21回目に。応募総数131作品から選ばれた14作品と、実行委員会特別賞作品・1作が上映されます。
本記事では、第27回うえだ城下町映画祭の開催情報、第21回自主制作映画コンテストにおけるノミネート作品の各作品情報をご紹介いたします。
CONTENTS
「うえだ城下町映画祭」とは?
「うえだ城下町映画祭」は、大正時代から映画の撮影が行われ、現在までその関わりが脈々と続いている長野県上田地域で催される映画祭です。
上田市は昔から数多くの劇場公開映画のロケ地として使われ、映画関係者と市民の交流や映像に携わる人材の育成を図り、上田地域における映画を中心とした映像文化の振興に努めています。
現在もフィルムコミッションによる支援体制を整え間断なくロケが行われ、「うえだ城下町映画祭」は“ロケ地で行う映画祭”として定着しています。
また、“映画に魅せられた街・上田”では、映画文化の振興とプロ・アマを問わずに映画制作に関わる者が集う拠点になることを願い、優れた自主制作映画を発掘し、次代に続く制作者を支援しています。
2023年度の本映画祭でも自主制作映画コンテストを企画し、全国応募総数131作品の中から選出した14作品と、実行委員会特別賞作品・1作を上映します。
「第27回うえだ城下町映画祭」の開催情報
105年の歴史を誇る上田のミニシアター「上田映劇」では、「フィルムの陰影、ビデオの光」をテーマにフィルム関連作品を中心とした9作品を上映。
「フィルム映画の魅力を感じられる作品」として35㎜フィルムで上映する『貸間あり』ほか6作、【もう一度観たい!2022年の日本映画たち】として一般公募で選ばれた『メタモルフォーゼの縁側』、上田ロケ関連作品である『おーい!どんちゃん』と『もっと超越した所へ。』&主題歌MV『果てしない二人』が今回上映されます。
【開催期間】
2023年11月17日(金)〜19日(日)
【開催会場】
・上田映劇
長野県上田市中央2-12-30(TEL:0268-22-0269)
*JR上田駅より徒歩で約10分
・犀の角
長野県上田市中央2-11-20(TEL:0268-71-5221)
※JR上田駅より徒歩で約10分
・海野町ふれあいサロン
長野県上田市中央2-11
※JR上田駅より徒歩で約10分
・上田市マルチメディア情報センター
長野県上田市下之郷812-1(TEL:0268-39-1000)
※JR上田駅より車で約20分
【チケット料金】
・優秀映画『貸間あり』専用鑑賞券:500円
・1回券:800円
・3回回数券:2100円(前売り1800円)
【前売チケット販売期間】
2023年10月3日(火)10時00分~11月16日(木)
【チケット取り扱い場所】
上田映劇、犀の角、上田文化会館、丸子文化会館、真田中央公民館、上田創造館、観光会館売店、上田市マルチメディア情報センター、文化政策課(上田市役所本庁舎4階)
JTBレジャーチケット……コンビニの店内端末でご購入可能(発券番号/1回券:0263284、3回回数券:0263285、『貸間あり』専用券:0263286)
《「第27回うえだ城下町映画祭」公式サイト・上映プログラム紹介ページはコチラ→》
「自主制作映画コンテスト」ノミネート作品上映会の概要
【上映日時】
11月18日(土)・19日(日)/開場:8時30分、上映開始:9時00分
※11月25日(土)・26日(日)/上田市マルチメディア情報センターにて受賞作品上映会を予定。
【上映会場】
犀の角
【入場料金】
入場無料
※席数50、満席の場合と上映途中の入場不可。
※各作品上映後に監督の舞台挨拶あり。
「自主制作映画コンテスト」ノミネート作品情報
『さまよえ記憶』
【監督】
野口雄大
【キャスト】
永夏子、モロ師岡、竹原芳子、野口聡太
【あらすじ】
佐藤詩織は、行方不明になった息子・隆の行方を探し続けていた。
ある日詩織は、「欲しい情報」と「それに見合った価値のある記憶」を交換できる情報質屋と出会い、引き込まれていく。
今を生きて欲しいと願う父・英樹は、詩織を守ろうと奮闘する。だが愛する息子に再会するため、詩織は自身の大切な記憶を預けてしまい……。
『エイジ オブ エターナル』
【監督】
目黒貴之
【キャスト】
目黒貴之、大藤瑛史、金子晃翔、芦原健介、榊菜津美、綱島えりか、漣☆マーガリン ほか
【あらすじ】
サチオは売れないピン芸人。しかし、売れずとも「ピン」にこだわっているのには訳がある。それは小学6年生の時の親友「エイジ」との約束があったからだ。
エイジとサチオは、いつでも一緒でクラスメイトの人気者だったが、大人になったサチオには熱狂的な女性ファンが一人いるだけ。
バイトもクビになり、先輩芸人とはソリが合わず、劇場に観にきてくれた少ない客とも喧嘩をしたりと、なにをやってもうまくいかない。
そんな中、心を許せる人物がただ一人だけ現れる。それをよく思わないでいる女性ファン。エイジとの約束を忘れられないサチオはそれでもエイジを想い、今夜も独りで舞台に立つ。
『最後の生活』
【監督】
渡邉高章
【キャスト】
星能豊、渡邉帆貴、松井美帆、北林佑基、岡田深、井神沙恵、滝沢めぐみ、宇佐美紗麗、本庄司、笈川健太
【あらすじ】
父を亡くしてから学校へ行かなくなった小学生の春陽の元に、母の兄である小説家の「おじさん」がやってきた。
春陽とおじさんの心の交流を描いたある夏の物語。
『ドキュメント石垣 2023年3月陸自ミサイル基地開設の瞬間』
【監督】
湯本雅典
【あらすじ】
2023年3月、沖縄県石垣島では陸上自衛隊石垣駐屯地開設のための作業、ミサイル発射台車両を含む軍用車両と弾薬の陸揚げから搬入が一気に行われた。
駐屯地ゲートでは自衛隊員が自動小銃を携行し、自衛隊員は市街地の宿舎から迷彩服で出勤する。
この日常が本土に報道されない中で、その一部始終を映像で伝える。
『恋も噂も七十五日』
【監督】
新庄凜々子
【キャスト】
安岡由希、山崎龍吾、吉野真生、北野七海、金子優里、嶋谷美輪、土井茜莉、玉井琴望
【あらすじ】
かつて一世を風靡した都市伝説・口裂け女。
コロナ禍の現代に生きる、ある口裂け女は仲間たちが忘れ去られ消えていく中、一人取り残されていた。
「私、キレイ?」と声をかけても振り向く人間は居らず、友人もトイレの花子さんただ一人。そんな彼女はある日、エイトと名乗る男と出会い、恋に落ちる。
『たまには蜂蜜を。』
【監督】
邉拓耶
【キャスト】
櫻井遥翔/鈴木暢海、櫻井明子/唐澤里美、櫻井燈弥/邉拓耶
【あらすじ】
台所に朝日が差し込む。冬ということを教えてくれるかのように。お湯を沸かし立ち昇る水蒸気がやかんの注ぎ口からたくさん出ている。
いつもの朝の光景……そこへ久しぶりの来客。弟が帰って来る。夢を追い家族から離れた弟、想うがゆえに静かに見守ってきた兄、そんな家族を愛で包み込んできた母それぞれの想いがぶつかる。
オープニングからエンディングまで全編ワンカットで挑む、一人一人の愛を映し出すヒューマンドラマ。
『私の愛を疑うな』
【監督】
浅田若奈
【キャスト】
高橋ユキノ、藤本かえで、有川拓也、中村樹里
【あらすじ】
二人暮らしをしている幾島縁奈(25)と出水朝陽(25)は家族でも恋人でもなく、友だちである。
しかし周囲からは恋人に見なされたり、「遊んでられるのも今のうち」と期間限定の関係だと決めつけられたりする。
二人の関係が疑われ、軽んじられる言葉に怒りを感じ、やるせなさに傷ついてしまう。二人は自分たちの存在を証明するためにある行動に出る。
『春の結晶』
【監督】
安川徳寛
【キャスト】
中澤実子、櫻井成美、鎌田らい樹、さくら、松崎未夢、宮田龍平、佐藤鯨、宮澤美保
【あらすじ】
インスタントカメラを通し見つめ合う璃子と優香。
別れ際の2人は頬を寄せ写真を撮る。最後の1枚。
優香の彼氏が現れ、カメラを手にし、優香の写真を撮る。
彼氏にしか見せない優香の表情。璃子は特別な感情に気づく。
『ゴミ屑と花』
【監督】
大黒友也
【キャスト】
植木祥平、花柳のぞみ、岩本淳、中野剛、木村知貴、ステファニー・アリアン
【あらすじ】
精神的な理由により自衛隊航空パイロットを辞め、家族を養うためゴミ収集の仕事を始めた尾崎浩一(33)。研修期間の指導員・橋本花(20)とともに深夜のゴミ収集を始める。
200件ものゴミを回収していく中で重たいゴミ、汚物、悪臭にまみれたゴミに圧倒される。浩一たちを鬱陶しがるサラリーマン、感謝の声掛けをする店員、気にも留めず通り過ぎる人……。
様々な人の眼差しを受けながら、周囲を汚さず通行者に配慮しながらひたむきに働く花。浩一は彼女の生き方にある種の『美しさ』を感じる。
誰に称賛されるわけでもない影の功労者……アンサングヒーローの物語。
『そろそろ音楽をはじめようと思う』
【監督】
小野親一
【キャスト】
DAN、林田麻里、川上テルヒサ、ステラ、谷口豊、ブルース、工藤ちゃん、菅原八七 ほか
【あらすじ】
ある日小さなライブハウスで互いのパフォーマンスに感化され、自分と正反対のような性格の違いを認めながらも意気投合したダイと大野。
二人は次第に距離を縮め、お互いの恋人を紹介する程の仲になるのだが……。
不器用な30代男達の音楽、恋愛、仕事、友情。本作の監督と主演男優の長年の付き合いにおける、笑いあり涙ありの半実話(?)の物語。
『にびさびの巣』
【監督】
岡田深
【キャスト】
竹内啓、岡田深、ノブヲ、夏目志乃、一芭、有希九美
【あらすじ】
地元石川県を出て東京で暮らす晴人は、祖母である悦子の死をきっかけに変わりゆく人や街、時間の変化に戸惑い生きづらさを感じていた。
そんなある日、晴人へ姉の茜から「家がなくなる」と連絡が来る。そしてその内容には祖母からの遺言が書き綴られていた。
晴人は祖母の遺言を果たすため、小さい頃の記憶から今もなお当たり前のように変わりゆく故郷へと足を運ぶ。
変わらずあると思っていた場所、変わるはずがないと信じていたもの、家に染み付く記憶とそして姉の嘘……巣立ったツバメはまだ子どものまま、帰る場所を探していく。
『ゴールド』
【監督】
知多良
【キャスト】
小畑みなみ、サトウヒロキ、幸田純佳、松木大輔、太志、椋田涼、ゆかわたかし、関口蒼、卯ノ原圭吾、加茂井彩音、平川はる香、ksayaka、グッナイ小形
【あらすじ】
正社員のミキと、フリーターの弘樹。二人は高円寺の路上ライブで偶然出会い恋人になる。
ミキの自立した強さに惹かれ憧れた弘樹は正社員になる。しかしミキは、弘樹に無理しないで楽なバイトをしててほしかった。毎日笑っててほしかった。
弘樹は男ばかりの職場で、陰口や差別的な発言に傷つき、毎晩溜息をつくようになる。ミキはミスをしがちな後輩と、パワハラやセクハラ発言をする上司の間で疲弊し、弘樹にキツイ冗談を言い傷つけてしまう。笑顔を奪ってしまう。
稼ぎのない男との付き合いを反対する友人。「あるがまま」なんて甘やかしだと腐すベンチャー企業社長。「あるがまま」生きるために声を上げ社会を変えようとする後輩。誰にも言えない秘密を抱えて普通のフリをして生きる人。少数であることを非難されても、称賛と受け止める高円寺の飲み友だち。
仕事と生活の間で様々な人たちに出会い、なにかがズレていく2人。それでもミキは弘樹と一緒に居たかった。同じ時を過ごしたかった。
『平坦な戦場で』
【監督】
遠上恵未
【キャスト】
櫻井成美、野村陽介、玉りんど、佐倉萌、竹下かおり
【あらすじ】
高校2年、冬。のぶえと村木は仲睦まじく過ごしていた。
ある夜、村木は路上で泣いていた女性を家まで送り届けるも、突然女性から「お金は払うから、抱いてほしい」と頼まれてしまう。
その頃には、場の空気が断れなくなっており、村木は女性を抱くことに。しかし、この経験がトラウマになった村木は、学校を休むようになる。
のぶえは村木のいない日常に孤独を募らせていく。
『abend』
【監督】
高橋佑輔
【キャスト】
荒井涼、ひがしゆうき、塚原知也、サラハ、みやたに、田村祐貴、山根真央、深崎ゆづき
【あらすじ】
謎の外資系IT企業に就職した新人プログラマーの佐藤は、プログラミングの研修合宿に行くことになる。
ワンボックスカーで人里離れた研修所に連れて行かれた佐藤たちの前に現れたのは、殺気立ったプログラミング講師・大藤だった。
大藤の指導方法は常軌を逸していた。地獄のプログラミング研修が始まる……!
実行委員会特別賞情報
『ブライトロード303号室奥田美紀様宛て』
【監督】
白田悠太
【キャスト】
渡部智子、土田有希、秋村和希、藤原絵里、板倉愛実、小池首領、下遠航、旭桃果、鈴木はるか、鈴木雅子、土屋士、杉咲佳穂、Aoka
【あらすじ】
バイトを転々としながら出会い系で知り合った女性と一晩だけの関係を繰り返す春子。彼女は、自らの人生や家族との関係に悩んでいます。
ヨガの教室を一人で経営する美紀は、生徒や息子との関係に悩みを抱えていました。
コロナ渦の東京に生きる孤独なレズビアンの女性2人の日常が次第に交錯し、人生の分岐点を迎えます。
《「第27回うえだ城下町映画祭」公式サイト・上映プログラム紹介ページはコチラ→》
まとめ
第27回目の開催となる「うえだ城下町映画祭」。本年度も2023年11月17日(金)〜19日(日)の3日間、長野県上田市で開催されます。
全国から131作品の応募があった第21回自主制作映画コンテストは、受賞候補であるノミネート14作品を「犀の角」で、11月18日(土)の表彰式で発表する大賞作品は、11月19日(日)に「上田映劇」で上映が決定しました。
また受賞作品上映会は、2023年11月25日(土)・26日(日)に上田市マルチメディア情報センターで行われます。
うえだ城下町映画祭の自主制作映画コンテストは、映画文化の振興とプロ・アマを問わずに映画制作に関わる者が集う拠点になることを願ったコンテストです。
未だ見ぬ感性を発掘し、新たな感動を求め、自主制作映画に秘められた可能性にもっと光が当たること。そして、未知数の新たな才能を観せる場の提供と次の代に続く才能の支援をめざすこと。
優れた自主制作映画を発掘し、次代に続く制作者を支援しているうえだ城下町映画祭へ、ぜひ足をお運びください。
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