第36回東京国際映画祭・コンペティション部門への正式出品が決定!
朝井リョウによる小説『正欲』を監督・岸善幸×脚本・港岳彦のもと、稲垣吾郎、新垣結衣、磯村勇斗、佐藤寛太、東野絢香を迎えて映画化した『正欲』が2023年11月10日(金)より全国ロードショーされます。
この度、映画『正欲』の第36回東京国際映画祭・コンペティション部門への正式出品が決定しました。
第36回東京国際映画祭は、2023年10月23日(月)~11月1日(水)に開催。本映画祭での上映が『正欲』のワールドプレミアとなります。
この度の出品決定に際し、本作のメインキャスト陣からコメントが到着しました。
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CONTENTS
映画『正欲』について
映画『正欲』の原作小説は、2009年の『桐島、部活やめるってよ』で第22回小説すばる新人賞を受賞し、2013年の『何者』では直木賞を受賞した朝井リョウが、作家生活10周年で書き上げた渾身の一作です。
朝井自身が「小説家としても一人の人間としても、明らかに大きなターニングポイントとなる作品です」と語った小説は、2021年3月に発売されるやいなやその内容が波紋を呼び、第34回柴田錬三郎賞を受賞した話題作です。
家庭環境、性的指向、容姿……様々に異なる背景を持つ人たちを同じ地平で描写しながら「人が生きていくための推進力になるのは何なのか」というテーマを炙り出していく衝撃的な物語を綴った原作小説。
そんな原作を、ある種のラブストーリーとして映画化を試みたのは、『あゝ、荒野』(2017)、『前科者』(2022)などを経てその手腕にさらに期待が高まる演出家・岸善幸と、原作を大胆に再構築しながら監督の演出の可能性を拡げていく脚本家・港岳彦。
このふたりのタッグにより、生きていくための原動力が「当たり前」とは違う形である人たちの人生を大胆な演出表現をもって映像として浮かび上がらせ、2023年の日本映画最大の意欲作の誕生を予感させます。
検察官として横浜検察庁に務め、妻と息子と3人でマイホームに暮らす寺井啓喜役には稲垣吾郎。広島のショッピングモールで契約社員として働く桐生夏月役には新垣結衣。
また両親の事故死をきっかけに広島に戻ってきた夏月の同級生・佐々木佳道役を磯村勇斗を演じる他、佐藤寛太がダンスサークルで活動し、大学の準ミスターに選ばれるほどの容姿を持つ諸橋大也役、東野絢香は大也と同じ大学に通う神戸八重子役を務めます。
物語が進むにつれ、別の場所でそれぞれの人生を歩んできた彼らの関係は、少しずつ交わっていく。どうしたって降りられないこの世界で、生き延びるために大切なものを、強い衝撃や深い感動とともに提示します。
第36回東京国際映画祭の上映情報
第36回東京国際映画祭は、2023年10月23日(月)~11月1日(水)に開催し、本映画祭での上映が『正欲』のワールドプレミアとなります。
【上映日時・会場】
・10月25日(水)20:45~:TOHOシネマズ日比谷・スクリーン12
・10月27日(金)18:00~:ヒューマントラストシネマ有楽町・スクリーン1
・10月31日(火)10:20~:TOHOシネマズ日比谷・スクリーン12
【先行抽選販売】
受付期間:9月27日(水)15:00〜9月29日(金)23:59
受付方法:東京国際映画祭公式サイトにて
購入期間:10月3日(火)13:00〜10月5日(木)23:59
※詳しくは、東京国際映画祭公式サイトをご覧ください。
映画『正欲』の場面写真
この度、豪華キャスト陣の出演シーンを写し出した、新たな場面写真も解禁になりました。
家族団らん中のはずが、啓喜(稲垣吾郎)を見る妻・由美(山田真歩)と息子・泰希(潤浩)の表情は穏やかではない様子が切り取られ、ショッピングモールでの接客中の夏月(新垣結衣)は何かをこらえるようにうつむき、佳道は何とも言えない表情で一心に誰かを見つめているようです。
ダンスサークルのリーダー・高見優芽(坂東希)が同席する中、学祭実行委員として大也(佐藤寛太)にイベント出演依頼をする神戸(東野絢香)や、啓喜にある事件の資料を渡す検察事務官の越川秀己(宇野祥平)、パソコン画面をのぞき込む子供たちと由美、右近(鈴木康介)、目を閉じて一心不乱に水を浴びる中学生時代の夏月(滝口芽里衣)と佳道(齋藤潤)など、物語を彩るさまざまな登場人物たちの気になる場面写真が到着しました。
果たしてどんなシーンに仕上がっているのか、映画本編への期待は高まるばかりです。
映画『正欲』キャストからのコメント
第36回東京国際映画祭コンペティション部門への正式出品決定に際し、本作メインキャスト陣からコメントが到着しました。稲垣吾郎、新垣結衣はあらためて完成した本作への思いを語り、磯村勇斗、佐藤寛太、東野絢香もそれぞれコメントを寄せています。
稲垣吾郎コメント
観た後、それぞれ違った感じ方をしていただきたい映画になっていると思います。
全てに疑問を持ちながら、純粋な気持ちで演技に向き合うことができました。
新垣結衣コメント
問われている感覚が、原作を読んだ時から、映画が完成した後もずっとそばにあります。
自分が想像しえない世界は確実にあって、そこにいまも生きている人がいる。
それがどういうことなのかを常に考えながら撮影した作品でした。
磯村勇斗コメント
観終わった後、温かい気持ちになり、自分を大切にしようと思いました。
この『正欲』を通して、我々と観て下さった方が「何か」を共有し育み、互いに勇気を持って、一歩でも半歩でも自分の人生を進めていけるようなれたら嬉しいです。
佐藤寛太コメント
善く生きるということ。人と共存するということ。人生の意義を考えること。
暮らしのなかでは保留することができる答えのない問いが、映画という実態を伴って眼の前に現れました。
僕はこの作品を引きずって大人になっていこうと思います。
東野絢香のコメント
完成された『正欲』は、人間の命がとても美しく描かれた映画でした。
上手に息が吸えない私たちに、今を生きるための酸素を送り届けてくれる作品です。
この映画が、少しでも多くの方に届く事を、心から願っております。
映画『正欲』の作品情報
【日本公開】
2023年(日本映画)
【原作】
朝井リョウ『正欲』(新潮文庫刊)
【監督】
岸善幸
【脚本】
港岳彦
【キャスト】
稲垣吾郎、新垣結衣、磯村勇斗、佐藤寛太、東野絢香、山田真歩、宇野祥平、渡辺大知、徳永えり、岩瀬亮、坂東希、山本浩司
映画『正欲』のあらすじ
横浜に暮らす検事の寺井啓喜は、息子が不登校になり、教育方針を巡って妻と度々衝突しています。
広島のショッピングモールで販売員として働く桐生夏月は、実家暮らしで代わり映えのしない日々を繰り返しています。
ある日、中学のときに転校していった佐々木佳道が地元に戻ってきたことを知ります。
ダンスサークルに所属し、準ミスターに選ばれるほどの容姿を持つ諸橋大也。学園祭でダイバーシティをテーマにしたイベントで、大也が所属するダンスサークルの出演を計画した神戸八重子はそんな大也を気にしていました。
まとめ
朝井リョウによる長編小説を『あゝ、荒野』(2017)、『前科者』(2022)の岸善幸が映画化した『正欲』。
傑作か、問題作か……日本映画界を代表する実力派俳優が集結し、今のこの時代にこそ必要とされる、心を激しく揺り動かす、痛烈な衝撃作が誕生します。
主題歌『呼吸のように』を手がけたのは、類まれなる音楽センスで絶大な人気を誇るVaundy。映画世界を端的に凝縮した、かけがえのない人とのつながりを歌うその楽曲が深い余韻を響かせます。
映画『正欲』は、2023年11月10日(金)より全国ロードショーです。
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