映画『宇宙の彼方より』は2023年6月3日(土)より下北沢トリウッドを皮切りに、6月10日(土)より大阪シアターセブン、6月17日(土)より横浜シネマノヴェチェント、7月1日(土)よりシネマ神戸にて全国順次公開!
宇宙から飛来した奇妙な隕石がもたらした“色”によって、人々の心身が蝕まれてゆく恐怖を描き出したSFホラー映画『宇宙の彼方より』。
「クトゥルー神話の生みの親」ことH・P・ラヴクラフトの小説『宇宙の彼方の色(The Color Out of Space)』(1927)を原作とし、製作から10年以上が経った現在も世界の映画祭で評価され続けている作品です。
このたび、映画『宇宙の彼方より』の追加場面写真が新たに解禁。さらに『ONE PIECE FILM RED』の監督・谷口悟朗、『ラヴクラフト傑作集』の漫画家・田辺剛ら著名人からの応援コメントが到着しました。
また“世界初”の劇場公開を記念し、東京・大阪・神奈川の各公開館では映画上映後トークショー等のイベント開催も決定。本記事では、今回解禁された各情報をご紹介していきます。
CONTENTS
映画『宇宙の彼方より』とは?
映画『宇宙の彼方より』追加場面写真
クトゥルー神話を愛するベトナム系ドイツ人のフアン・ヴ監督が、原作小説に忠実な描写とともに、自身の両親が移民を決意したベトナム戦争下のアメリカ、第二次世界大戦下のドイツも新たに作品の舞台にするなど、独自の解釈をも盛り込んだ野心作『宇宙の彼方より』。
本作は製作から10年以上が経った今なお、ヨーロッパの数多くの映画祭に入選。2022年に開催された28年の歴史を持つフランスの映画祭レトランジュ・フェスティバル・パリでも上映されるなど、世界各地を魅了し続けている本作が、原作小説発表から95周年の2023年に日本での“世界初”劇場公開へと辿り着きました。
また今回の劇場公開にあたり、新字幕監修を日本のクトゥルー神話研究の第一人者にして作家の森瀬繚が担当。より鮮明となった『宇宙の彼方より』の恐怖が日本の観客に襲いかかります。
このたび、映画『宇宙の彼方より』の追加場面写真が新たに解禁。さらに『ONE PIECE FILM RED』の監督・谷口悟朗、『ラヴクラフト傑作集』の漫画家・田辺剛ら著名人からの応援コメントが到着しました。
また“世界初”の劇場公開を記念し、東京・大阪・神奈川の各公開館では映画上映後トークショー等のイベント開催も決定。
本作の新字幕監修を担当した森瀬繚をはじめ、「クトゥルー狂言」を発表している作家・浅尾典彦、「ウルトラマンシリーズ」「ゴジラシリーズ」の特撮助監督として知られ、昨年監督作『特撮喜劇 大木勇造 人生最大の決戦』が公開された石井良和などの登壇が決定しました。
映画『宇宙の彼方より』応援コメント(敬称略・順不同)
映画『宇宙の彼方より』追加場面写真
谷口悟朗(『ONE PIECE FILM RED』監督)
ラヴクラフティアンや静かに日常を侵食する何かが大好きな人は観ておくべきです。
シュヴァーベンというドイツの中でも特異な場所が原作の雰囲気をより強く醸し出していますし、第二次世界大戦当時の出来事というのも原作のテーマを邪魔していない。
なにより過激なクリーチャーに頼らないスタイルが作風にあっています。
どこか懐かしくもあり、21世紀の技術だから可能になったところもある古くて新しい映画。
田辺剛(『ラヴクラフト傑作集』漫画家)
原作に忠実なシーンが多く、小説に似た雰囲気を感じました。映画化されたラヴクラフト作品は楽しいです。山村でガードナー家の人々の頭と身体が病んでいくモノクロ映像が記憶に残る。
アーミンの肉眼で見た映像をもっと見たかったです。
友野詳(グループSNE所属作家/ゲームデザイナー)
映画『宇宙の彼方より』追加場面写真
モノクロ画面だからこそ見える「色」がある……創造力に刺激を受け、次は『暗黒神話TRPGトレイル・オブ・クトゥルー』で、この映画を遊ぶシナリオを作ってみようかと……。見ておいてね。
浅尾典彦(作家/日本SF作家クラブ会員/夢人塔代表)
ラヴクラフトの作品を支えるのは雰囲気だ。後半への盛り上げのために、特に前半の世界観が大切になる。本作はモノトーンの画面と効果音を駆使して、いかにもラヴクラフトらしい陰鬱なムードを醸し出しており、大切に作られている。
プロハンバーガー ex.高野政所(DJ/プロデューサー)
2020年、コロナの時に仕事が無さすぎて、陰謀論とスピリチュアルと宇宙にハマってしまい。
どういう経緯か今「プロハンバーガー」になってしまっている自分からすると、人間には自由意志なんてものはなく、人生の中で「何がどうなったにしろ全部宇宙のせいだろ」という事にしておくのが色々と生きていく上で、ストレスを溜めないという事に気づいたんです。
この物語で語られるような不可思議で明らかに嫌なことの連続も、ようするに「宇宙のせいだから」って事で片付けられるので、やはり、未知の恐怖も含めての底知れない宇宙のヤバさを感じざるを得ませんでした。絶対に見ましょう。
加藤才紀子(俳優/『とら男』)
映画『宇宙の彼方より』追加場面写真
未知との遭遇によって、人々の関係が脆く崩れ、孤立していくさまに、観ているこちら側もジワジワと恐怖を感じる。モノクロの映像に時折混ざる赤みを帯びた空や木々が禍々しく、まるで自然が怒っているみたいだ。最後、思いもよらぬ静かな驚きに、想像せずにはいられない。
石井良和(『ウルトラマンギンガ』監督)
画面から広がるモノクロ画面の丁寧に作られた構図。
ちょっとした構図も、普通の観客には気がつかないように合成、構成されている。
そして、画に見えない部分であるサウンド、効果音や音楽が、画面とは違うサブの物語を語っていく。私はすぐに魅了され、無意識のうちに、映画空間にひきづり込まれる。
ラブクラフト原作の異次元へと導いてくれる映画である。
『ウルトラQ』のように、怪獣や宇宙人はないが、少しずつ、日常をむしばんでいく非現実な世界を楽しんでほしい。
映画『宇宙の彼方より』劇場イベント情報!
東京・下北沢トリウッド/6月3日(土)
森瀬繚(新字幕監修)×七月鏡一(漫画家)による上映後トークショー
*加藤才紀子(俳優/『とら男』)、小川深彩(俳優/『偽神』監督)、中西舞(『喰之女』監督)によるトークショーも別日に開催予定。
大阪・十三シアターセブン/6月10日(土)
浅尾典彦(SF作家)による上映後トークショー
*【連動企画/6月9日(金)】”クトゥルーvs.クトゥルー”
《浅尾典彦出演》クトゥルー狂言・特別上映×クトゥルー小説・朗読イベント
神奈川・横浜シネマノヴェチェント 6月/17日(土)
「ラヴクラフトvs特撮」
石井良和(『ウルトラマンギンガ』監督)による上映後トークショー
兵庫・シネマ神戸:7月1日(土)
公開記念企画:ラブクラフト同原作のニコラス・ケイジ主演作『カラー・アウト・オブ・スペース─遭遇─』(2019/ファインフィルムズ配給)×『宇宙の彼方より』同時上映 !
映画『宇宙の彼方より』の作品情報
【日本公開】
2023年公開(ドイツ映画:2010年制作)
【原題】
Die Farbe
【原作】
H・P・ラヴクラフト『宇宙の彼方の色(The Color Out of Space)』
【制作・監督・脚本・編集】
フアン・ヴ
【キャスト】
マルコ・ライプニッツ、ミヒャエル・コルシュ、エリック・ラスタッター、インゴ・ハイセ、ラルフ・リヒテンベルク
映画『宇宙の彼方より』のあらすじ
その色はどこへ去ったのか……。
1975年、アーカム。ジョナサン・デイビスは父親の失踪を知る。父親の足取りは第二次世界大戦中に駐屯していたドイツ、シュヴァーベン=フランケン地方の森へと再び赴いていた。
かつて、そこで父親が目撃した不可思議な現象とは一体なにか。全ては宇宙の彼方より飛来した隕石から始まった……。
まとめ
映画『宇宙の彼方より』追加場面写真
「クトゥルー神話の生みの親」H・P・ラヴクラフトの傑作小説の世界を“忠実かつ野心的”に描き出し、製作から10年以上が経った現在も世界の映画祭で評価され続けているSFホラー映画『宇宙の彼方より』。
このたび、映画の追加場面写真が新たに解禁。さらに『ONE PIECE FILM RED』の監督・谷口悟朗、『ラヴクラフト傑作集』の漫画家・田辺剛ら著名人からの応援コメントが到着しました。
そして“世界初”の劇場公開を記念し、東京・大阪・神奈川の各公開館では映画上映後トークショー等のイベント開催も決定。
トークショーでは、映画の新字幕監修を手がけた森瀬繚、浅尾典彦などクトゥルー神話を愛する人々の視点はもちろん、『ウルトラマンギンガ』で知られる石井良和監督の「特撮」という視点など、ラヴクラフトの世界を様々な視点から読み解ける機会となるはずです。
また兵庫・シネマ神戸でのニコラス・ケイジ主演作『カラー・アウト・オブ・スペース─遭遇─』との同時上映イベントも、「同じ原作小説をどう映画化したのか?」という視点から各映画をより濃厚に楽しめるイベントとなるでしょう。
映画『宇宙の彼方より』は2023年6月日(土)より下北沢トリウッド他にて全国順次公開!
その他の上映間は、6月10日より大阪シアターセブン、6月17日横浜シネマノヴェチェント、7月1日よりシネマ神戸にて上映!