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Entry 2023/03/29
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【ネタバレ】1950鋼の第7中隊|あらすじ結末感想と評価解説。戦争映画おすすめ作品は“朝鮮戦争・長津湖の戦い”を3人の名匠監督で描く|B級映画 ザ・虎の穴ロードショー106

  • Writer :
  • 秋國まゆ

連載コラム「B級映画 ザ・虎の穴ロードショー」第106回

深夜テレビの放送や、レンタルビデオ店で目にする機会があったB級映画たち。現在では、新作・旧作含めたB級映画の数々を、動画配信U-NEXTで鑑賞することも可能です。

そんな気になるB級映画のお宝掘り出し物を、Cinemarcheのシネマダイバーがご紹介する「B級映画 ザ・虎の穴ロードショー」第106回は、チェン・カイコー監督とツイ・ハーク監督、ダンテ・ラム監督が演出を務めた映画『1950 鋼の第7中隊』です。

国共内戦後、まもなく帰郷した人民志願軍・第9師団第7中隊長の伍千里。兄・百里の戦死を両親に伝え、戦争による軍の手当で家を建てると約束するも、中国の朝鮮戦争への参戦が決定。千里は「一緒に行きたい」という弟の万里を許さず第7中隊へ戻りました。

そして1950年11月27日の夕刻、長津湖を陣地とするアメリカ第31歩兵連隊の掃討作戦が開始。中国人民志願軍とアメリカ軍率いる国連軍の「長津湖の戦い」が始まります。

アジアの名だたる監督陣が作り上げた戦争スペクタクル巨編『1950 鋼の第7中隊』の魅力を、ネタバレあらすじとともにご紹介いたします。

【連載コラム】「B級映画 ザ・虎の穴ロードショー」記事一覧はこちら

映画『1950 鋼の第7中隊』の作品情報


(C)2021 Bona Entertainment Company Limited All Rights Reserved.

【日本公開】
2022年(中国映画)

【原題】
長津湖 The Battle at Lake Changjin

【監督】
チェン・カイコー、ツイ・ハーク、ダンテ・ラム

【脚本】
ラン・シャオロン、ホアン・チェンシン

【キャスト】
ウー・ジン、イー・ヤンチェンシー、ドゥアン・イーホン、チュウ・ヤーウェン、チャン・ハンユー、

【作品概要】
『さらば、わが愛/覇王別姫』(1993)のチェン・カイコー、「ワンス・アポン・ア・タイム」シリーズのツイ・ハーク、『オペレーション:レッド・シー』(2018)のダンテ・ラムというアジア名だたる監督陣が集結した中国の戦争スペクタクル作品です。

「ウルフ・オブ・ウォー」シリーズのウー・ジンが主演を務め、『少年の君』(2021)のイー・ヤンチェンシーと共演しています。

映画『1950 鋼の第7中隊』のあらすじとネタバレ


(C)2021 Bona Entertainment Company Limited All Rights Reserved.

国共内戦(中国国民党率いる国民革命軍と中国共産党率いる中国工農紅軍との間で行われた内戦)後、まもなく帰郷した中国人民志願軍・第9師団第7中隊長の伍千里は、兄の百里が戦死したことを両親に報告します。

戦争による軍の手当で、先祖代々船で暮らしてきた両親に家を建てることを約束する千里。

しかし中国が、韓国と北朝鮮が朝鮮半島の主権を巡り争う「朝鮮戦争」への参戦を決定したことで、彼の休暇は取り消されてしまいました。千里の弟・万里は「一緒に行きたい」と言いましたが、千里はそれを許しませんでした。

1950年9月15日。朝鮮戦争に介入したダグラス・マッカーサー元帥率いるアメリカ軍を中心とした国連軍が、韓国・仁川に上陸。前後してアメリカ空軍は敵の全地域を爆撃し、短期間で制空権を掌握しました。

1950年10月4日、中国・北京。「アメリカ軍7万人が仁川に上陸した」という情報が中南海・頤年堂にいる中共中央主席・中央人民政府主席・中革軍委主席の毛沢東の耳に届きました。

さらに前日の10月3日には、アメリカ陸軍の第1騎兵師団と第24師団が集結し、北緯38度線を越える構えであることも知りました。

1950年10月5日、午前3時。毛沢東は自宅である「豊沢園」の菊香書屋に中国人民革命軍事委員会副主席の彭徳懐を呼び、この一件について意見を求めました。

彭は北朝鮮への出兵を支持し「北朝鮮・東部戦線にも部隊を送り、長津湖でアメリカ軍と一線を交えるべきだ」と進言。毛沢東は彭を中国人民志願軍の総司令官兼政治委員に任命し、全軍の統率を命じました。

1950年10月7日。アメリカ軍は北緯38度線を爆撃。北緯38度線の北側に進軍し、朝鮮人民軍を中国・北朝鮮間の国境(以下、中朝国境)付近にまで追い込みます。さらにマッカーサーは「北朝鮮・平壌を落とし、北朝鮮・興南港を奪取した」と報告を受けます。

マッカーサーはアメリカ第10軍団長エドワルド・M・アーモンド少将、アメリカ海兵隊第1海兵師団長オリバー・P・スミス少将、アメリカ第8軍司令官ウォルトン・H・ウォーカー中将に計画を進めるよう命令。彼がいう「計画」とは、この戦争にアメリカ軍が勝利し、朝鮮半島全土を掌握することでした。

マッカーサーの命を受け、アメリカ軍は北西の鴨緑江へと前進。スミス師団長率いる第1海兵師団の2万5000もの兵が北朝鮮・元山に上陸し、東部戦線の狼林山脈の長津湖へ向かいます。

北朝鮮・大楡洞にある中国人民志願軍総司令部。電報と中国人民志願軍第一副司令官の鄧華から「アメリカ軍が北上し長津湖に向かっている」と報告を受けた彭は、ある作戦を思いつきます。

それは、まず西部戦線に戦力を集中させてアメリカ軍の侵攻を阻み、同時に国内から戦略予備部隊を送ることにより、長津湖でアメリカ軍を叩くという作戦でした。

彭からの報告を受け、毛沢東は「宋時輪(中国人民志願軍副司令員兼第9兵団司令員・政治委員)が率いる第9兵団に全面的に任せる。敵を誘い込み殲滅しろ」と命じました。

以下、『1950 鋼の第7中隊』ネタバレ・結末の記載がございます。『1950 鋼の第7中隊』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。


(C)2021 Bona Entertainment Company Limited All Rights Reserved.

千里が戻った第7中隊を含む第9兵団は山東で集合し、軍用列車に乗って中朝国境へと向かいます。

その山東にて、兄を追って軍へ入隊した万里の姿を見つけた千里は愕然としますが、弟の揺るがぬ意志に心動かされ、千里は彼に銃を渡し第7中隊へ迎え入れました。

中国の国境付近にある輯安駅にて、第9兵団は補充分の無線機20台と、4名の暗号通信兵を北朝鮮に運ぶよう指示を受けます。

しかしレール修理のため、中朝国境にある鴨緑江大橋付近の谷に停車した軍用列車が、アメリカ空軍の対地攻撃機・軽爆撃機の3機に爆撃されてしまいました。

徒歩での移動を余儀なくされた第7中隊。しかし、巡回中のアメリカ海軍と海兵隊が運用する戦闘機2機と遭遇、千里たちは遺体を装いました。

しかし迂回して戻ってきた戦闘機は、容赦なく千里たちを銃撃。万里と年が近く親しかった仲間の張小三がこの空爆で命を落とし、彼は戦争の非情さを知るのでした。

その日の夜。中国人民志願軍・第9兵団第6中隊は「電波塔を破壊してアメリカ軍の交信を断つ」という任務を遂行すべく、雲山にあるアメリカ軍の前哨基地を急襲。

しかし敵の圧倒的な火力により、電波塔破壊に使う爆薬を持つ兵をはじめ第6中隊の大半が死傷してしまいます。

彼らの姿を見た第7中隊は二手に分かれ、千里と第7中隊政治委員の梅生、第7中隊火力小隊長の余従戎、砲兵部隊の第3分隊は第6中隊の救出へ。

また万里と第7中隊砲兵小隊長の雷睡生率いる小隊は、12台の無線機と4名の暗号通信兵を守りながら、北朝鮮への行軍を再開することにしました。

そんな彼らの背後に迫り来るのは、戦車2台以上を保有する敵の増援部隊。雲山での壮絶な激闘の末、伍兄弟に梅生、余従戎、第7中隊の狙撃兵の平河の活躍により、何度も訪れたピンチを潜り抜けて全て撃退しました。

また雷睡生たちも、戦車と兵員輸送車を爆撃砲で爆撃。数十人の敵兵を罠に嵌め、一網打尽にしたことで敵兵が来る心配がなくなった千里たちは、戦闘中に第6中隊長の計春耕から聞いた彼らの任務を無事達成します。

その後、第9兵団は北朝鮮に無線機と暗号通信兵を無事護送し、束の間の休息をとります。しかし、そこへ現れた彭の秘書である劉から「第9兵団は長津湖・新興里の1100高地へ向かえ」と指令を言い渡されます。

一方、アメリカ軍の第1海兵師団は、東部戦線の下碣隅里にあるアメリカ軍飛行場へと帰還。直後にアーモンド軍団長が飛行場を訪れ「マッカーサーの命令に背いて飛行場を建設し、必勝の信念なしに戦うなど致命的な過ちだ」とスミス師団長を糾弾します。

これに対し、スミス師団長は「兵士の命を守るために飛行場を建設した」と返答。そして「我らアメリカ兵は極寒の地に閉じ込められている。雲山にいる味方も中国軍の急襲に遭った」「この戦いは元帥殿が思っているほど楽じゃない」と反論します。

アーモンド軍団長は「11月25日、私の軍隊は西部戦線を攻撃するからお前らも来い」とだけスミス師団長に命じると、その場から立ち去っていきました。

一方の第9兵団は長津湖へ急行するも、氷点下31度での行軍は過酷で厳しく、さらに物資不足が千里たち兵士を苦境へと陥れます。

1950年11月23日。極寒の地で迎えた感謝祭で賑わうなか、スミス師団長たちは巡回するパイロットからの情報で、中国人民志願軍総司令部が大楡洞にあることを突き止めます。

1950年11月25日。中国人民志願軍総司令部にいた彭たちが防空壕へ避難する中、司令室にある重要な地図を取りに戻った劉が、アメリカ軍の戦闘機の爆撃により死んでしまいました。

実は劉というのは偽名で、彼は正体を隠して従軍していた毛沢東の長男の毛岸英でした。岸英の戦死を受け、彭は鄧華に11月27日、第9兵団は長津湖で総攻撃を開始するよう命じます。

彭は北朝鮮・承芳洞にある第9兵団前線本部に「中国人民志願軍の第38軍・第39軍・第40軍はすでに北朝鮮・清川江に集結した」「第9兵団も至急長津湖に兵を配置せよ。2日以内に東西の戦線で同時に総攻撃を行う」と通達しました。

その日の夜。アメリカ陸軍・第7歩兵師団第31歩兵連隊長のアラン・D・マクリーン大佐率いる部隊が長津湖に到着。来たる中国人民志願軍との戦いに向けて基地を設営していきます。

その近くの山に、中国人民志願軍の第9中隊と第7中隊がいるとは知らずに………。

1950年11月26日。第9中隊はすぐ下の道を行軍するアメリカ軍の戦車と半装軌車などの配置を見て、彼らはアメリカ陸軍・第7歩兵師団第31歩兵連隊だと推測。さらにその行軍方向や速度から、彼らが本部を設営するのは1100高地の近くだと推測しました。

アメリカ陸軍・第7歩兵師団第31歩兵連隊は「北極熊連隊」という異名を持つ精鋭部隊であり、第一次世界大戦ではシベリアで、第二次世界大戦では太平洋で戦ったアメリカ軍の切り札です。

その頃、「3個師団が最も中朝国境寄りの柳潭里に、2個師団が新興里に到着した」と部下から報告を受けた宋時輪。

スミス師団長の部隊の移動速度から考えて、アメリカ軍の行軍ルートだと隊列は長く伸びるはずと推測した宋時輪は「その隊列を寸断し、スミス師団長の部隊を全滅させる機会を待とう」と言いました。

その日の夜、第7中隊は1100高地に向けて出発。夜明け前に辿り着いて、北極熊連隊の行軍を阻止しようとします。


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1950年11月27日、夕刻。長津湖を陣地とする、北極熊連隊の掃討作戦が開始。かくして、中国人民志願軍とアメリカ軍による「長津湖の戦い」の火蓋が切って落とされたのです。

中国人民志願軍の夜間奇襲に気づいた北極熊連隊は、すぐさま戦車や機関銃などにより基地防衛に臨むも、中国人民志願軍に四方八方を囲まれてしまい、撤退を余儀なくされます。

対して、中国人民志願軍は戦車や監視塔などを爆撃しつつ、星条旗を掲げた本部を目指しひたすら突き進みました。

壮絶な銃撃戦の末に北極熊連隊は壊滅し、本部からの逃走を図ったマクリーン大佐は、千里からの銃撃を受けます。兄を追って本部に駆け込んだ万里は、20人の敵を殺して一人前の兵士として認められるべく、瀕死のマクリーン大佐に止めを刺そうとします。

そんな万里を、千里は「銃を撃つべき時もあれば、撃たなくていい時もある」と言って制止しました。伍兄弟が本部を去った直後、マクリーン大佐は静かに息を引き取りました。

戦いを終え少し気が緩んだ千里たちのもとに、撤退した部隊からの救援要請を受けて駆けつけたアメリカ軍の戦闘機が襲来。基地にマーカー弾を投下するも、中国兵が放つバズーカ砲によって撃墜されました。

続々と現れるアメリカ軍の爆撃機がマーカー弾を頼りに爆弾を投下していく中、雷睡生はマーカー弾を敵に送り返すべく、ジープに乗せて走り去ります。

しかし後退する北極熊連隊と合流した直後、爆撃機が北極熊連隊の戦車を爆撃し、雷睡生は爆風によって横転したジープの下敷きとなってしまいます。

雷睡生の姿を目にした千里たちは、急いで車を持ち上げ彼の体を引きずりだします。雷睡生は駆けつけた皆に「頼む、俺を一人にしないでくれ」と頼みながら、息を引き取りました。

千里と百里の師匠であり、第7中隊の皆が「親父」と慕っていた彼を失い、第7中隊は悲しみに暮れました。千里と梅生は、戦争に行く前に見た家族の姿を語り合い、この戦争に勝って第7中隊の皆を無事家族の元へ帰すことを強く誓いました。

一方、下碣隅里にあるアメリカ軍飛行場は中国人民志願軍の奇襲を受け、スミス師団長たちアメリカ軍は大規模撤退を決断。下碣隅里から水門橋へ退却する際に1071高地を通過します。

中国人民志願軍・第20軍第58師団第3中隊は、丸1日陣地を死守し、アメリカ軍の攻撃を7度も阻みました。しかしアメリカ軍戦闘機の爆撃と、戦車部隊の砲撃により第3中隊は壊滅状態に。

最後の一人となってしまった第3中隊長の楊根思は、爆薬で敵戦車に特攻するも、その途中で爆死してしまいました。

スミス師団長率いる第1海兵師団は興南港へ撤退途中、凍死した中国兵たちを発見。スミス師団長は彼らに敬意を表す一方で「これほど強靭な意志を持つ敵に、我々がどうして勝てるというのだろうか」と疑問に思うのでした。

そして、1950年12月24日。10万5000人のアメリカ軍・第10軍団が興南港から撤退し、中国人民志願軍・第9兵団が興南港を占領しました。

「長津湖の戦い」において、中国人民志願軍はアメリカ軍の主力部隊を殲滅。東部戦線におけるアメリカ軍主力部隊・第1海兵師団は設立以来最大の苦難に直面したといわれ、中国人民志願軍・第9兵団は東部戦線の主戦場・長津湖で大きな戦績を打ち立てました。

一方、西部戦線でも中国人民志願軍が勝利。「クリスマス前に朝鮮戦争を終結させる」というマッカーサーの計画は打ち砕かれ、アメリカ軍を筆頭とする国連軍は北緯38度線まで後退することに。

これを機に、朝鮮の戦局は大きく変わったのでした……。

映画『1950 鋼の第7中隊』の感想と評価


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“鋼の第7中隊”で描かれる絆

入隊前は故郷の川辺で友人たちと遊んでいたわんぱく少年だった万里が、兄と共に戦場を駆け抜けていくにつれて、兵士として心身ともに成長していく様は本作の見どころの一つといえます。

また第7中隊の精神的支柱である千里、文学通のインテリ指導員の梅生、常に明るく前向きな余従戎、そして第7中隊の皆が「親父」と呼んで慕っている雷睡生。

彼らが和気藹々としている姿は見ていてとても心が和みますし、ひとたび戦場に向かうと不屈の戦士となる姿はには非常に驚かされます。まただからこそ、最後の最後で雷睡生が皆を守るため命を落とした場面にはショックを受けますし、涙が止まらなくなります

ド派手で迫力満点の「長津湖の戦い」


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朝鮮戦争において1950年11月27日、現在の朝鮮民主主義人民共和国・咸鏡南道長津郡の長津湖周辺にて起こった戦闘「長津湖の戦い」。

作中では迫力があってハラハラドキドキさせられるアクションシーンが多く描かれていますが、やはり物語の後半で描かれる「長津湖の戦い」での激闘が本作で一番の見どころです。

千里たち第7中隊が相対するのは、「北極熊連隊」という異名を持つ当時のアメリカ軍の精鋭部隊両軍が死力を尽くして戦うド迫力なアクションには、両者が知ることになる“哀しき現実”も相まって心を震わされるはずです。

まとめ


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マッカーサー率いるアメリカ軍を中心とする国連軍と、千里・万里の伍兄弟ら中国人民志願軍の激闘を描いた中国の戦争スペクタクル作品でした。

本作は映画スタッフ1.2万人、エキストラ7万人、450社に及ぶVFXスタジオが参加するなど、製作費270億円以上をかけて壮大なスケールで描かれた作品です。

また千里たち第7中隊の人々を演じるウー・ジンやイー・ヤンチェンシーら優れたキャスト陣が、72年前の兵士たちの姿を再現しただけでなく、キャラクターたちに血肉を通わせるほどの熱演っぷりを魅せてくれます。

またウー・ジンやイー・ヤンチェンシーたち自身も、ほぼ半年にわたる長期間撮影の間、厳しい軍事訓練を受け、氷点下30度に達する冬を過ごしたことでまるで家族のような結束を深めたといいます。

ウー・ジンやイー・ヤンチェンシーら中国を代表する実力派俳優が、命を賭して戦う中国人民志願軍・第9師団第7中隊を熱演する戦争スペクタクル巨編が観たい人に、とてもオススメな作品です。

【連載コラム】「B級映画 ザ・虎の穴ロードショー」記事一覧はこちら




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