最強の元狙撃兵vs凶悪麻薬カルテルによる戦いを描いたサスペンスアクション!
ロバート・ロレンツが脚本・監督を務めた、2021年製作のアメリカのサスペンスアクション映画『マークスマン』。
愛する妻に先立たれ、アリゾナ州の国境地帯にある町の牧場で独りひっそりと暮らしていた元海兵隊員の狙撃兵は、メキシコの凶悪な麻薬カルテルに命を狙われている親子と出会います。
そのことがきっかけで始まる孤独な元狙撃兵の戦いと、残された男の子との命懸けの逃避行とは、具体的にどんな内容だったのでしょうか。
リーアム・ニーソンが最強の元狙撃兵と化して、メキシコの凶悪な麻薬カルテルと全面抗争を繰り広げていく映画『マークスマン』のネタバレあらすじと作品解説をご紹介いたします。
映画『マークスマン』の作品情報
(C) 2020 AZIL Films, LLC. All Rights Reserved.
【公開】
2022年(アメリカ映画)
【脚本】
ロバート・ロレンツ、クリス・チャールズ、ダニー・クラヴィッツ
【監督】
ロバート・ロレンツ
【キャスト】
リーアム・ニーソン、キャサリン・ウィニック、フアン・パブロ・ラバ、テレサ・ルイス、ジェイコブ・ペレス、ディラン・ケニン、ルース・レインズ
【作品概要】
『人生の特等席』(2012)で映画監督デビューを果たしたロバート・ロレンツが脚本・監督を務めた、アメリカのサスペンスアクション作品です。
「96時間」シリーズのリーアム・ニーソンが主演を務めています。
映画『マークスマン』のあらすじとネタバレ
(C) 2020 AZIL Films, LLC. All Rights Reserved.
最愛の妻に先立たれ、元海兵隊の狙撃兵ジム・ハンソンは、メキシコ国境付近にあるアメリカ・アリゾナ州ナコという町で牧場を営みながら、愛犬のジャクソンと静かに暮らしていました。
そんなある日の月曜日、ジムはメキシコの凶悪な麻薬カルテル(以後、カルテルと表記)の魔の手から逃れ、越境してきた母子と出会います。
ジムはいつものように、アメリカ合衆国税関・国境警備局(CBP)に密入国者がいると通報しようとしましたが、その母子は通報されたくないのだというのです。
ジムは葛藤の末、越境時にフェンスで足を負傷した母親ローラを病院に運ぶため、トランシーバーを使ってCBPに連絡しました。
するとそこへ、メキシコ側から母子を追ってきたカルテルが襲来。母子の引き渡しを要求する彼らに対し、ジムは毅然とした態度で「もうじき国境警備隊が到着する。騒ぎを起こしたくなければ即刻立ち去れ」と言いました。
これに激怒したカルテルが強硬手段に出ようとしたので、ジムは迷わず持っているライフル銃の引き金に手をかけ発砲。銃撃戦を繰り広げていきます。
銃撃戦の末、カルテルの襲撃を退けたジムでしたが、カルテルに撃たれたローラは、ジムに11歳の息子ミゲルを託して絶命しました。
「彼らは息子を捕まえて殺すでしょう」「だからこの子を守って、イリノイ州シカゴにいる親戚の元に送り届けて欲しい」と………。
その日の夜。ジムの通報により駆けつけたCBPが2人を保護し、ジャクソンをCBPの支局にある拘留施設に入れました。
火曜日。CBPの支局の駐車場に停めた車の中で目を覚ましたジムは、ジャクソンと一緒に何か食べに行こうと思い、車を発進させようとします。
しかしその瞬間、すぐそばにある国境検問所でカルテルの車を発見。さらにローラが渡してきた彼女の鞄には、大金が入っていたことに気づきます。
日々の生活で手いっぱいだったジムでしたが、葛藤の末に彼女の頼みを引き受けることにしました。
ジムは急いで拘留施設からミゲルを連れ出し、シカゴに向けて出発します。その際、ジムは受付にいたCBPの捜査官から、ミゲルはメキシコに強制送還される予定であったことを知らされます。
シカゴへの道中、ミゲルと一緒にステーキハウスで腹ごしらえしたジムは、ニューメキシコ州プエブロ・ロックスにあるガソリンスタンドに立ち寄り、ガソリンと全州が載っている地図を調達。
車内でジャクソンを撫でるミゲルの姿を見て、少しは緊張がほぐれたかと安堵します。公衆電話を使ってサラに電話をかけた時、ジムはカルテルによって家が全焼したことを知りました。
これを受け、ムスッとした顔で一切口を聞こうとしないミゲルに対する不満が爆発。ジムは「クソッタレ!俺を巻き込みやがって。少しは俺に感謝したらどうだ」と文句を言います。
これに対しミゲルは、「僕だってこんな国にいたくない。家に帰りたい」、「なぜ僕に構うの?僕を助けたいなら国境まで戻ってよ」と反論しました。
ミゲルと激しく口論するジムでしたが、ローラとの約束を守るため、彼をシカゴに連れていくことは頑として譲りませんでした。
映画『マークスマン』の感想と評価
(C) 2020 AZIL Films, LLC. All Rights Reserved.
妻に先立たれた元海兵隊の狙撃兵のジムは、彼女と過ごした牧場を営みながら、愛犬のジャクソンと一緒に静かに暮らしていました。
ですが家賃が半年以上滞納しているため、90日以内に返済できなければ牧場は競売にかけられてしまいます。
それでもジムは、この牧場を手放せない理由がありました。それは牧場の敷地内にある丘の上に、最愛の妻の遺灰を撒いたからです。
だからこそジムは、誰に何と言われようと牧場を手放すわけにはいきません。
ですがその反面、ジムは生きる希望だった妻を亡くしたことで、生きる気力を失ってしまいました。
そんなジムの運命を大きく変えたのは、カルテルの魔の手から逃れ越境してきたローラとミゲルとの出会いです。
彼らを助けたことで自身もカルテルに命を狙われるようになり、挙句の果てに大事な家を燃やされたことで、ジムは内心不満でいっぱいでした。
ですが、ジムはなんだかんだ言ってローラから託された使命を全うする道を選び、ミゲルを無事シカゴに送り届けようと奮闘するのです。
それはジム自身がもとよりお人好しの性格だったからと、軍人ならではの正義感の強さが起因しているのではないのかと考察します。
そんなジムがライフル銃を構えて狙撃する場面はとても格好良いですし、どれも目を奪われるアクション描写です。
そして何といっても、ジムとミゲル、孤独な2人が徐々に心の距離を近づけていき、奇妙な友情を築いていく姿は胸を熱くさせます。
まとめ
(C) 2020 AZIL Films, LLC. All Rights Reserved.
妻に先立たれた元海兵隊の狙撃兵と、家族を失ったメキシコ人の少年が、メキシコの凶悪な麻薬カルテルから逃れるためアメリカ横断逃避行をするという、アメリカのサスペンスアクション作品でした。
本作の見どころは、ひょんなことから行動を共にすることになったジムたちの友情と、アメリカを横断する逃避行、そしてジムがミゲルを狙うカルテルを次々と狙撃していくアクション場面です。
旅の初めは反目しあっていたジムたちでしたが、幾多の視線を共に潜り抜けてきたからか、はたまた互いの身の上話を話したからか、徐々に奇妙な友情が芽生え始めます。
物語の終盤では、あれほど親戚がいるところへ帰りたかったミゲルが、後ろ髪を引かれる思いで扉を開けていました。
そしてそんなミゲルに何も言わず、バスに乗り去っていったジム。これも渋く男らしい去り方でしびれます。
ですがジムは、マウリシオとの戦いで致命傷を負っているため、その後彼が生きているのかどうかわかりません。
もしあのまま息を引き取ったのだとしたら、きっとジムは安らかな気持ちで逝き、最愛の妻とジャクソンがいる場所へ行ったのではないかと考察します。
リーアム・ニーソンが愛する人を失った凄腕の狙撃兵を演じ、アウトローの美学を魅せるサスペンスアクション映画が観たい人に、とてもオススメな作品です。