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映画『96時間/レクイエム』ネタバレあらすじ感想と結末の評価解説。元CIAの父が娘のために大暴走するサスペンスアクション最終章

  • Writer :
  • 秋國まゆ

リーアム・ニーソン主演のサスペンス・アクションシリーズ最終章。

オリビエ・メガトンが監督を務めた、2015年製作のフランスのサスペンス・アクション映画、『96時間/レクイエム』。

愛する家族と自身の命を狙うマフィアを壊滅させた元CIA工作員が、幸せな家族との暮らしを取り戻そうとしていた矢先、何者かに殺された元妻殺しの容疑をかけられてしまう物語とは、具体的にどんな内容だったのでしょうか。

復讐の鬼と化した最強の父親が、並外れた頭脳と肉体を駆使して犯人捜しに奔走する、リーアム・ニーソン主演のサスペンス・アクションシリーズ最終章、『96時間/レクイエム』のネタバレあらすじと作品情報をご紹介いたします。

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映画『96時間/レクイエム』の作品情報


(C)2014 Twentieth Century Fox. All Rights Reserved.

【公開】
2015年(フランス映画)

【脚本】
リュック・ベッソン、ロバート・マーク・ケイメン

【監督】
オリビエ・メガトン

【キャスト】
リーアム・ニーソン、フォレスト・ウィテカー、ファムケ・ヤンセン、マギー・グレイス、ダグレイ・スコット、サム・スプルエル、リーランド・オーサー、ジョン・グライス、アンドリュー・ハワード、ディラン・ブルーノ、アンドリュー・ボルバ

【作品概要】
『レッド・サイレン』(2003)や『トランスポーター3 アンリミテッド』(2009)、前作「96時間/リベンジ」(2012)などを手掛けた、オリビエ・メガトンが監督を務めたフランスのサスペンス・アクション作品です。

トレイン・ミッション』や『フライト・ゲーム』(2014)、「96時間」シリーズなどに出演する、リーアム・ニーソンが主演を務めています。

映画『96時間/レクイエム』のあらすじとネタバレ


(C)2014 Twentieth Century Fox. All Rights Reserved.

元CIA工作員のブライアン・ミルズは、パリやブールで起きた事件を経て、娘キムと元妻レノーアと失われた家族の絆を取り戻し、幸せな生活を送っていました。(前作「96時間」「96時間/リベンジ」参照)

ブライアンは、一人暮らしを始めた大学生のキムの家を訪ね、サプライズで誕生日プレゼントを贈りました。

ブライアンは、キムの家にやって来た彼女の恋人、ジミーと軽く自己紹介をすませ、車で帰宅。

夕飯の支度をしていると、昼間にディナーの誘いを断ったレノーアが、サプライズで訪ねてきました。

レノーアはブライアンに、いくつかの会社を経営している大富豪で、再婚相手のスチュアート・セントジョンとの夫婦問題を相談しに来たのです。

レノーアとスチュアートは、もう夫婦関係が破綻しており、レノーア自身、何度か夫婦関係を取り戻そうと奮闘しましたが失敗。

今はレノーアは、事件を経て再びブライアンに心惹かれており、スチュアートが今度は、夫婦関係を取り戻そうとしていました。

それを知ったブライアンは、レノーアに自宅のアパートの合鍵を渡し、「もし1人になりたくなったら、ここへ逃げてくればいい」と言いました。

次の日、ブライアンは元CIA工作員で友人でもある、サム・グロスマンとケイシー・マーク、バーニー・ハリスとゴルフ場へ。

その際、ブライアンはサムたちに、自身も心惹かれるレノーアとのことを相談しました。

その時、ブライアンの元に、キムから「相談したいことがあるから会いたい」と、着信が入ります。

実はキムは、ジミーとの間に子供を授かっており、妊娠したことをブライアンに打ち明けようとしたのです。

しかしキムは、ブライアンと会っても、なかなかタイミングが掴めず、打ち明けられませんでした。

その日の夜、ブライアンのアパートに、突如スチュアートが訪問。彼はブライアンに、レノーアとの結婚生活を今後どうするか答えが出るまで、レノーアに会わないで欲しいと言いに来たのです。

ところが翌日、ブライアンはレノーアから、「大事な話をしたいからベーグルを買ってきて」というメールが送られてきました。

ブライアンがベーグルを買い、家に戻ると、寝室のベッドの上に横たわるレノーアの死体がありました。

廊下の床にはナイフが転がっており、レノーアは、何者かの手によって殺されてしまったのです。

ブライアンがレノーアの死に困惑していると、そこへタイミング良く、ロサンゼルス市警察の警官が2人駆けつけてきました。

警官たちは、近隣住民から「殺されるという女性の悲鳴を聞いた」との通報を受け、ブライアンのアパートに駆けつけたのです。

ブライアンはすぐさま、警官たちに「俺じゃない、彼女は誰かに殺されたんだ」と言うも、現場の状況から彼を容疑者だと断定した警官たちは、聞く耳を持ってくれません。

そこでブライアンは、警官たちを押しのけ、アパートから逃走。彼は住宅街を駆け抜け、他の住民の家の敷地内に忍び込み、ガレージ下の下水道に逃げ込み、警官たちを撒きました。

そしてブライアンは、公衆電話を使って、キムに電話をかけます。「ママが死んだんだ。パパのアパートで、ママは誰かに殺された。パパは犯人に罪を着せられた、犯人もその目的も分からない」

「よく聞けキム。誰一人信用するな」そう告げるブライアンとの通話後、キムは突然の母親の死にショックを受け、膝から崩れ落ちました。

一方、ロサンゼルス市警察のフランク・ドッツラー警部は、部下であり刑事のガルシアとスミスと共に、ブライアンのアパートを家宅捜査していました。

ドッツラー警部は、逃走したブライアンが、下水道に逃げ込んだこと。警官から銃を奪ったものの、結局1発も撃たなかったことから、手強い犯人だと感心しました。

さらにドッツラー警部たちは、レノーアとスチュアートが暮らす豪邸を訪れ、レノーアの所持品を押収し、家宅捜査を行いました。

その時、事情聴取を受けたスチュアートは、レノーアと親密だったブライアンが犯人だと証言。

対して、実家に帰ってきていたキムは、「パパはママを愛していた。2人が電話していたのは私の話よ。絶対にパパはママを殺していない」と強く否定しました。

一方ブライアンは、隠れ家に身を潜め、自らの潔白の証明とレノーアの仇を討つために、独自に捜査を開始。

まずブライアンは、アパート前に停められていたレノーアの車のGPSデータを調べるべく、ロサンゼルス市警の駐車場に移動した彼女の車に忍び込み、GPSデータをUSBメモリに転送させます。

その際、ブライアンはロサンゼルス市警に冷凍保管されたレノーアの遺体から、彼女の髪の毛も採取しました。

その後ブライアンは、再び隠れ家に戻り、パソコンでGPSデータを調べると、レノーアが事件前夜に、街外れのガソリンスタンドに寄っていたことを知ります。

ブライアンは、ロサンゼルス市警の警官を装い、店員に頼んで、ガソリンスタンドの防犯カメラの映像を見せてもらいました。

するとその映像には、誰かを待っている様子のレノーアが、手の甲に刺青を入れた男に拉致された姿が映っていました。

同時刻、レノーアの車のGPSデータを調べ、街外れのガソリンスタンドに寄っていることを突き止めたガルシアとスミスが、ガソリンスタンドにやって来ました。

そしてガルシアたちは、店員の証言でブライアンが来ていることを知り、防犯カメラの映像を凝視するブライアンを逮捕。

彼らは応援を呼び、ブライアンをロサンゼルス市警へ連行します。その報告を聞いたドッツラー警部は、ブライアンに遊ばれていると警告しました。

しかし、その警告も虚しく、ブライアンは自力で手錠を外し、パトカーを奪取。ガルシアたちは、パトカーを奪ったブライアンを追跡します。

710号線で激しいカーチェイスを繰り広げるブライアンとガルシアたちロサンゼルス市警。ブライアンは華麗なハンドル捌きを見せ、24キロ南下して逃走し、彼らを振り切ります。

ブライアンは隠れ家に戻る前、警官から奪った携帯電話を使い、自身の経歴を調べ、行動を先読みしてくるドッツラー警部に連絡を取りました。

「俺が何者で、何ができるかよく分かったな」「君のことが分かり始めたところだ。だが一つ教えてくれ、君はCIAか?どの部署の所属だ?」

「俺は無実だ、2日でそれを証明できる。真犯人を捜す」「君は無実かもしれないが、それを判断するのは裁判所だ。私の仕事は、君を裁判所へ引き渡すこと」

「幸運を祈る」そう言うと、ブライアンは警官から奪った携帯を、観光バスの荷台に捨て、その場を立ち去っていきました。

ドッツラー警部はその後、防犯カメラの映像を見て、その鋭い洞察力で、レノーアを殺した真犯人は別にいるのではないかと推測しました。

その頃ブライアンは、隠れ家で待っていたサムに事情を話し、通信のプロである彼に、自分とレノーアの携帯電話の通信記録の解析を頼みました。

その時ブライアンは、何か犯人に繋がる手掛かりになればと、サムにレノーアの髪の毛を渡しました。


(C)2014 Twentieth Century Fox. All Rights Reserved.

次の日、サムたち仲間はブライアンの代わりに、レノーアの葬儀に出席。サムはその時、キムに「いつも通りに行動しろ、行動が読めるように」と、ブライアンからの伝言を伝えました。

そのまた次の日。キムはブライアンの指示に従い、いつも通りに大学へ行き、途中でコンビニに寄り、棚の奥から4番目にあるよく冷えたヨーグルトを買おうとします。

ジミーにこのキムの習慣を聞いて知っていたブライアンが、事前に貼っておいた「すぐに飲め」と言うメモを見つけたキムは、これを実行しました。

するとキムは、大学の講義中吐き気を催し、トイレに駆け込みます。そこには、ブライアンが待ち伏せていました。

ブライアンは、吐き気を消す薬をキムに与え、同時にドッツラー警部が無断でつけた、盗聴器を取り外します。

レノーアの突然の死とブライアンが容疑者として疑われていること、自身の妊娠に、悲しみと不安を抱えていたキムは、ブライアンと会ったことで安心して気持ちが爆発。ついに彼に、妊娠したと打ち明けるのです。

今度はブライアンが一瞬、驚きのあまり動揺しましたがすぐに気持ちを切り替え、キムに言いました。

「キム、心配しなくていい。安全な場所に逃げ、今後どうするか考えよう。あのドッツラー警部は洞察力が鋭いから、変なそぶりを見せると疑われる。自然に振る舞うんだ」

そう言われたキムはブライアンに、「スチュアートが何かに怯え、ボディーガードを雇った」と伝えます。

以下、『96時間/レクイエム』ネタバレ・結末の記載がございます。『96時間/レクイエム』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。

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(C)2014 Twentieth Century Fox. All Rights Reserved.

その直後、ブライアンたちの元に、ドッツラー警部とキムを監視していたガルシアたち警官が、ブライアン逮捕のために駆けつけてきました。

その時既に、トイレから移動していたブライアンは、ドッツラー警部たちと廊下で遭遇。彼は近くの倉庫に手榴弾を投げ、軽い爆発事故を起こし、それによって避難する生徒の中に紛れ込み、大学から脱出します。

ブライアンはその後、会社から出てきたスチュアートを車で尾行。しかしその途中で、後ろから現れた別の黒のSUVの車に、ブライアンは何度も追突され、崖から突き落とされてしまいます。

ブライアンは転落した直後に、車から脱出。その後車は爆発し、炎上しました。

ブライアンはすぐさま道路に戻り、通りかかった車をジャックし、自分を殺そうとした襲撃者を追いかけます。

近くの酒屋の前に停まっている黒のSUVの車を見つけ、ブライアンは車から降り、突入。激しい銃撃戦と格闘線の末、自分を襲ったロシア人の襲撃者たち4人を殺しました。

ブライアンが最後に戦った男の正体は、手の甲に刺青があるマランコフの部下、マキシムでした。

ブライアンはその後、隠れ家に逃げ込んだスチュアートを見つけ出し、水責めをしながら尋問します。

スチュアートは最初、このまましらばっくれる気満々でいたから強気でしたが、やがて水責めに耐えきれず、ポロポロと真相を白状していきました。

ロシア系犯罪組織のボスで、元スペツナズ所属の兵士オレグ・マランコフと、兵器売買の取引現場で知り合い、それ以降何度も取り引きしていること。

しかしそれも、最初はかなり儲けましたが、だんだん儲けが少なくなり、ついにマランコフに借りた金すら返済できない状況に陥ってしまったこと。

返済できないスチュアートに、堪忍袋の尾が切れたマランコフが、レノーアを殺したこと。

スチュアートは、レノーアと親睦を深めていくブライアンに嫉妬し、腹いせとしてマランコフに、ブライアンの正体を話し、戦うように仕向けたことを。

しかし、スチュアートにとっては好都合なその話も、ブライアンが死んだ後、キムが狙われるのではないかという疑惑が浮上します。

そう思ったブライアンは、一旦スチュアートを隠れ家に匿い、サムたち仲間と協力して、スチュアートの家にいたキムを連れ出しました。

その直後、キムを見張っていたガルシアたち監視班が、ブライアンの仲間に襲撃されたと報告を受けたドッツラー警部やスミスら他の警官が駆けつけます。

しかし、ブライアンたちは既に立ち去った後でした。悔しそうにするドッツラー警部はその直後、部下に解析を頼んだ防犯カメラの映像から、レノーアを拉致した犯人は、ブライアンとはまた別の男であると確証を得ます。

ブライアンはその後、スチュアートによる情報提供で、マランコフがダウンタウンのペントハウスにいること、警備状況を把握。

単身、ハンドガン1丁持って、乗り込んでいきました。スチュアートも、マランコフと取引しに来たと見せかけ、エレベーター前まで行きました。

スチュアートが見守る中、サムとキムは、ここまでブライアンを乗せてきた車の中で、彼とレノーアの通信記録の解析をしていきます。

ブライアンはまず、地下の駐車場から上の階、警備エリアに侵入し、そこにいた警備の兵士たちやマランコフの手下たちと戦うことに。

激しい銃撃戦と格闘戦の末、ブライアンはマランコフの手下全員倒し、奥の扉の向こう、ペントハウスにいるマランコフと一騎討ちに挑みます。

機関銃を持ち、米軍の特殊部隊シールズのような部隊、スペツナズの一員であったマランコフ。

対して、元CIA工作員であり、狙撃・格闘・射撃のプロであるブライアン。

彼らは激しい銃撃戦と格闘戦を繰り広げ、その結果、ブライアンはマランコフに致命傷を与え、尋問しました。

するとマランコフから、スチュアートは自分に、ブライアンとレノーアを殺させようとしたこと。

それが失敗したと見た彼は、今度はブライアンに、レノーアを殺したのは自分だと言い、消そうとしていることを打ち明けました。

ブライアンは、自分が止めを刺さずとも、致命傷を負ったせいでそのまま死んだマランコフの元を去り、スチュアートの元へ向かいます。


(C)2014 Twentieth Century Fox. All Rights Reserved.

その直前、キムは通信記録を解析した結果、何者かがブライアンの携帯を使い、事件前夜にガソリンスタンドへレノーアを呼び出したことを知りました。

その直後、それを見たスチュアートは、サムを銃で撃ち、キムを自身の車に乗せて誘拐します。

ドッツラー警部たちは、独自のルートでマランコフのペントハウスを見つけ出し、ブライアン逮捕へ乗り出しました。

ブライアンは、警官たちの監視網を潜り抜け、キムを救出するべく、スチュアートを追跡します。

その道中、ブライアンは、突如車の回線を繋げてきたドッツラー警部から、スチュアートの企みを聞き知りました。

スチュアートはレノーアが殺される前、自分たち夫婦に多額の生命保険をかけており、スチュアートは保険金で借金を返済しようとし、レノーアを殺したのではないかということでした。

それを聞いたブライアンは、キムの携帯のGPSを辿って、黒のポルシェでサンタモニカ空港へ向かいます。

まさにサンタモニカ空港で、スチュアートたちが乗るジェット機が離陸しようとしたその瞬間、ブライアンが到着。彼は黒のポルシェごと横から突っ込み、前輪を破壊します。

ジェット機は前につんのめり、停止。スチュアートはキムを人質に取り、彼女の米神に銃口を向けたまま、降りてきました。

ブライアンはスチュアートに銃口を向け、両者膠着状態に陥ったかと思いきや、キムが自力でスチュアートの腕の中から脱出。その瞬間、ブライアンの銃がスチュアート目掛けて火を噴きます。

ブライアンはスチュアートに詰め寄り、事件前夜にアパートを訪ねに来た時、自分が少し席を離した隙に、自分の携帯を使ってレノーアを呼び出したのだなと言いました。

そして、仲間のマランコフたちにレノーアを殺させ、ブライアンを監視させたマキシムに、レノーアの携帯からブライアンを呼び出し罪を着せたのだと。

ブライアンは、この期に及んで自分は殺されないと高を括って、こちらを嘲笑うスチュアートを殺そうとしましたが、キムの懇願により殺すのをやめました。

「お前にはコネがある。弁護士の力を借りれば、お前は数年で出所できるだろう」「だがその時は、俺がお前を見つけ出す。覚悟しておけ」

ブライアンはその後、ドッツラー警部と会い、彼が初めから、自分の無実を確信していたことを知りました。

「そしてメールの送信履歴を調べた、私には真相が読めていた」「奴は妻の保険金で、借金を返そうとしていた」

「だが君が逃げたことで、事態が拗れた」「保険金を自分のものにしようと考えた奴は、俺にマランコフを消させようとした。娘を囮に使って」

無実が証明されたブライアンは、後日キムとジミーと会い、「妊娠した子供を産むか産まないかは、お前たちが決めろ」と言いました。

それに対しキムは、「もし生まれてきた子供が女の子なら、ママの名前をつける」と言いました。

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映画『96時間/レクイエム』の感想と評価


(C)2014 Twentieth Century Fox. All Rights Reserved.

元CIA工作員vsロサンゼルス市警察の警部

本作最大の見どころは、元CIA工作員で最強の父親ブライアンと、ロサンゼルス市警察のドッツラー警部による、キレ者対決です。

ブライアンも元CIA工作員とあって、洞察力が鋭いですが、ドッツラー警部も洞察力が鋭く、初見であるはずのブライアンの行動を先読みしていきます。

ブライアンが現れた場所には、必ずその直後に、ドッツラー警部やその部下たちが駆けつける。どちらが先手を打つのか後手に回るのか、ハラハラドキドキがとまりません。

しかもブライアンたちは、それぞれが独自の捜査によって真犯人が他にいて、それがマランコフ率いるロシア系犯罪組織を操っているということまで、突き止めていくのです。

物語の後半まで、敵同士だったブライアンたちが、物語の終盤、真犯人を逮捕すべく共闘する場面。騙し騙され、追走劇を繰り返してきた2人がタッグを組むと、こんなにも格好良く頼もしいのだと感心します。

真犯人の正体と企み


(C)2014 Twentieth Century Fox. All Rights Reserved.

ブライアンは無実を証明するため、レノーアの仇を討つために独自に捜査を開始。その結果、物語の後半では、スチュアートがレノーア殺害を計画した犯人であることが明かされます。

スチュアートはブライアンを邪魔に思っていたことは、物語の前半で彼の口から語られていましたが、レノーアの殺害の動機は明確には描かれていません。

ただ、親密になっていくブライアンとレノーアを疎ましく感じていたのなら、自分以外の男に心惹かれた彼女への愛情が、激しい殺意に変わってもおかしくないです。

しかしスチュアートは、自分の手を汚さずしてレノーアを殺し、挙句の果てに、邪魔なブライアンとマランコフたちを潰し合わせようとします。

借金返済のために保険金を狙って、レノーアを殺害。邪魔な者たちも殺し合ってくれて万々歳なスチュアート。そんな彼に捌きの鉄槌を下してくれたブライアンの姿に、観ているこちらもスカッとした気持ちになります。

まとめ


(C)2014 Twentieth Century Fox. All Rights Reserved.

元CIA工作員である最強の父親が、愛する元妻の仇を討つため、ロシア系犯罪組織とロサンゼルス市警察を相手に立ち向かっていく、フランスのサスペンス・アクション作品でした。

本作の見どころは、ブライアンvsドッツラー警部によるキレ者対決と、ブライアンvsロシア系犯罪組織による銃撃戦と格闘戦です。

今回は前作も協力してくれた仲間のサムに加え、爆破のプロのケイシーや狙撃のプロのバーニーが、ブライアンの捜査とキムの救出を協力してくれています。

ブライアンたち元CIA工作員による戦いも、ブライアンとマランコフたちによる激闘も、どちらも今までより、大迫力でスリリングなアクション場面となっています。

エクステンデッド・カット版では、サム・ケイシー・バーニーが警備会社を経営しており、そこにブライアンが従業員として、彼らとまた一緒に働いている姿が描かれていました

元CIA工作員の最強の父親がかつての仲間たちと協力して、警察や犯罪組織、本当の悪と激闘を繰り広げていくサスペンス・アクション映画が観たい人に、とてもオススメな作品です。

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