〈障害〉と〈健常〉のあいだ すべての人がマイノリティ。
障害がある人、ない人、グレーな人たちの十人十色な《生》がほとばしるバリアフリー社会人サークルcolorsの500 日をきりとった”人間まるだし” スーパーカラフルドキュメンタリー『ラプソディ オブ colors』。
映画『ラプソディ オブ colors』 が、2021年5月29日よりポレポレ東中野ほか全国順次公開することが決定しました。
あわせて、キービジュアル、予告編、出演者、監督コメントが到着しましたのでご紹介します。
CONTENTS
映画『ラプソディ オブ colors』について
障害がある人、ない人、グレーな人たちが集まるバリアフリー社会人サークルcolors。毎月10本ものイベント開催に年間800人が来場しています。
大学教授の講義や音楽フェス、いい加減な飲み会など。発達障害、身体障害、音楽家、写真家、ただの呑んべえ、食いしん坊ほかカラフルな参加者たちの《生》がほとばしります。
「感動の物語」の一言では片付かない!問答無用、人間まるだしの日々の記録。2018年から始まったcolorsの撮影は予定を遥かに超過、しかしカメラは止まりませんでした。
本作は、誰もが複雑なグラデーションの中にいることに気付かされます。
監督は、『kapiwとapappo~アイヌの姉妹の物語~』(2016)で民族の中の個人を瑞々しく描いた佐藤隆之。
佐藤隆之監督は本作の製作を通して「私の見ていた世界の狭さとコミュニケーション能力不足に愕然!」「障害や福祉のレクチャーではない"人間まるだし"な映画にしたかった」と振り返っています。
colors代表・石川悧々さんは、頚椎損傷と脳の血腫による障害者であり、DET(障害平等研修)のトップファシリテーターとして活躍。強烈な個性で聖女とも魔女とも称されています。
もう一人の強烈なキャラクター、中村和利さんは、地域の障害福祉の立役者でNPO法人理事長。服はヨレヨレ、だらしなさ満載。そんな2人の発言や関係からも目が離せません。
出演:石川悧々(イシカワ リリ)のコメント
本作の公開に先駆け、出演した石川悧々は以下のようなコメントを寄せています。
「生きてる意味はなんだろう?」と、誰しも一度は自問するだろうが、それは障害者の場合には自問だけではなく、赤の他人から言われたりもする。
健常者も障害者も「colors」の中で一緒になってゴチャゴチャと遊び、そして、その人たちの生活までも撮ったこの映画は、輝きと強さと、同時に非情な残酷さがあふれ出している。
「障害者を応援しよう」という映画を見慣れた皆さんには大変ショッキングな内容だが、それも含めて全部が現実だ。
そんな丸裸のリアルを目の当たりにしたら、皆さんの心は必ず震える。そしたら「生きてる意味」の謎がちょっとは解け、障害者にその問いかけをするってことが何なのか、解るかもしれない。
自分を楽しむことの天才と、生きてることへの意味付けの天才が、この映画の中に何人も出てくる。
それは思うよりも楽で簡単に出来ることなんだと、この映画を観て感じてもらえたならば、私も映画の中で全てを丸裸にされた甲斐がある。
製作/監督:佐藤隆之 (サトウ タカユキ)のコメント
本作の公開にあたり、佐藤隆之監督は以下のようなコメントを寄せています。
撮影開始当初の旗印は【アンチ感動ポルノ】だった。障害当事者や深く関わる人達は皆それに賛同してくれた。ほとんどの人たちがいわゆる【感動物語】に仕立て上げられることに抵抗感を感じていたのだ。
しかし、撮影を進めるうちにそんな旗印は私の中で次第に薄らいできた。眼の前の現実があまりに面白く、また予想以上の展開になって、そして私自身がその波に飲み込まれていったから。
2年弱の撮影と約1年の編集作業は平坦な道のりではなかった。ある出演者は編集後になって出演を拒絶し連絡がとれなくなった。またある聾の人には意図や計画をうまく伝えることができず、悔しさと自責に苛まれた。完成した作品も劇場公開が決まるまでには紆余曲折があった。意図せぬままにすべてがあるがままに流れ、その波に乗れたのは幸運としか言いようがない。その幸運はこの映画を観る人にもきっと繋がっていくと思う。
映画『ラプソディ オブ colors』の予告編
この度解禁された予告編では、バリアフリー社会人サークルcolorsで開催されたイベントの様子が切り取られています。
また、colorsが入居する建物が取り壊される場面も収められ、今は無きコミュニティの記録の断片が映し出されます。
障害と健常に境はあるのか?人間まるだしのラプソディ(狂騒曲)が響きます。
映画『ラプソディ オブ colors』の作品情報
【日本公開】
2021年(日本映画)
【監督】
佐藤隆之
【キャスト】
石川悧々、中村和利、新井寿明、上田繁、Mayumi
映画『ラプソディ オブ colors』のあらすじ
2018年から始まったcolorsの撮影は予定を遥かに超過、しかしカメラは止まりませんでした。「感動の物語」の一言では片付かない!問答無用、人間まるだしの日々の記録。
大学教授の講義や音楽フェス、いい加減な飲み会など。発達障害、身体障害、音楽家、写真家、ただの呑んべえ、食いしん坊ほかカラフルな参加者たちの《生》がほとばしります。
色々な人物や色々な出来事が次から次へと現れます。難病の百人一首シンガーの野望、脳性麻痺の元デリヘル嬢が悩むエッチと介助。実録・ガイドヘルパー物語と…。
さらには、colorsが入居する建物の突然の取り壊しが決まり、まさかの閉鎖へ。colors代表と参加者たちの日々は、色々な人たちの色々な世界は…何色に染まるのか!?
まとめ
問答無用、人間まるだしのラプソディ(狂騒曲)。現役タクシードライバー監督がアクセル全開!500日のスーパーカラフルドキュメンタリーの幕開けです。
監督も含めて 出演者はみなグレーゾーン!十人十色なラプソディがスクリーンに鳴り響きます。
映画『ラプソディ オブ colors』 は、2021年5月29日よりポレポレ東中野ほか全国順次ロードショーです。