Cinemarche

映画感想レビュー&考察サイト

新作映画ニュース

Entry 2021/03/30
Update

【新宿東口映画祭2021】開催日/上映劇場/作品情報。「君の名は」「のらくろ」など多彩なラインナップが揃う

  • Writer :
  • 石井夏子

映画の街・新宿から、新しい映像文化を発信。

東京新宿にある映画館・武蔵野館は昨年2020年で100周年を迎えました。100周年を記念し、武蔵野館・シネマカリテでは、2019年6月より、月ごとにテーマを決めての企画上映を行ってきました。

そして2021年、これまでの100年へ感謝と、これからの100年への礎を築くことを願って、「新宿東口映画祭」が、2021年5月28日(金)より実施されます。

「新宿東口映画祭」の開催日程や上映作品についてお伝えします。

「新宿東口映画祭」について

新宿の歴史・文化を振り返りながら、「映画の街・新宿」として新しい映画文化を発信していくことを目指す「新宿東口映画祭」。

開催劇場である、武蔵野館・シネマカリテで完結するのではなく、地域のイベントの一つとして新宿東口地区の更なる活性化につなげていき、さらに、来年以降も継続して開催することによって、新宿から映画文化を発信していくことができればと考えているそう。

映画祭では様々な視点から映画を楽しんで頂けるよう多彩な作品がされています。

「新宿東口映画祭」概要

【開催期間】
2021年5月28日(金)~ 2021年6月10 日(木)

【開催場所】
武蔵野館 〒160-0022 東京都新宿区新宿 3-27-10 武蔵野ビル 3F
シネマカリテ 〒160-0022 東京都新宿区新宿 3-37-12 新宿 NOWA ビル B1F

【上映作品】
『昭和枯れすすき』『君の名は・第一部』『君の名は・第二部』『君の名は・第三部』『シリウスの伝説』『星の王子さま プチ★プランス』『アストロガンガー』『小さな園の大きな奇跡』『閃光少女』『チャンブラにて』『淪落の人』『なまくら刀』『カリガリ博士』『狂へる悪魔』『「のらくろ二等兵」教練の巻・演習の巻』『のらくろ伍長』『お伽話「日本一桃太郎」』『泳げや泳げ』『一寸法師「ちび助物語」』『雀のお宿』『天狗退治』

■各作品の上映日程、入場料金などにつきましては、決定次第公式HP等で告知されます。
■上映作品及びイベントは諸事情により中止となる場合がございます。

上映作品紹介

画像:『カリガリ博士』

写真提供:マツダ映画社

映画がまだ「活動写真」と呼ばれ、音がつかなかった時代は、活動弁士たちによる上映が行われてきました。

その歴史を再度見つめ直し、無声映画や活動弁士の魅力を改めて感じてほしい。そんな思いが込められた作品や、懐かしのTVアニメ新宿に所縁のある作品など、様々な視点から映画を楽しんで頂けるよう多彩な作品がラインナップされています。

活弁上映作品

画像:『狂へる悪魔』

写真提供:マツダ映画社

ドイツ表現主義の映画で最も古く、また最も影響力が高いと評され、今日でも世界的に高く評価されている『カリガリ博士』を、かつて武蔵野館で弁士を務めていた徳川夢声と福地悟朗の当時の貴重な音声素材を復元した特別版にて上映。

また『カリガリ博士』と2本立てで、1886年に原作が出版されて以来、数多く映画化されている「ジキルとハイド」作品の中でも決定版との評価が高い『狂へる悪魔』も上映されます。

活弁アニメーション作品

画像:『なまくら刀』

国立映画アーカイブ所蔵

現存する最古のアニメーション『なまくら刀』日本漫画にその名を残す「のらくろ」シリーズ、時代を超えて語り継がれるお伽話の『桃太郎』『雀のお宿』『一寸法師』など、大人も子供も楽しめる無声アニメの8本を活弁上映します。

日本独特の映画文化である無声映画の弁士・楽士付上映の心躍るライブ・エンターテイメントの世界を是非お楽しみ下さい。

日本映画

画像:『昭和枯れすすき』

(C)1975 松竹株式会社

日本映画からは、新宿を舞台に昭和の生んだ大ヒット曲をモチーフに兄妹の愛の姿を描いた『昭和枯れすすき』

そして、ラジオドラマでの人気を受けて映画化されると大ヒットを記録し、氏家眞知子のストールの巻き方が「眞知子巻き」と呼ばれて女性の間で流行した日本の恋愛映画の金字塔とも評される「君の名は」全3部作を上映します。

アニメーション作品

画像:『シリウスの伝説』

(C) 2021 SANRIO CO., LTD. APPROVAL NO. L618285

アニメーション作品は、製作期間3年、8万枚のセル画を使用し、当時アニメーションで表現するのが最も難しいとされた「火」と「水」の世界を舞台に、水の王子「シリウス」と火の姫「マルタ」の禁じられた悲しい恋の行方を描いたフルアニメーション大作『シリウスの伝説』

世界中で愛されているサン・テグジュペリ原作の同名児童文学をアニメ化した、夢とメルヘンに満ち溢れた永遠の名作『星の王子さま プチ★プランス』と、意思を持つ巨大ロボットが主人公の少年と合体して敵と戦うという斬新な設定が話題となったロボットアニメーション『アストロガンガー』の豪華ラインナップとなっています。

武蔵野エンタテインメント配給作品

画像:『淪落の人』

NO CEILING FILM PRODUCTION LIMITED (C) 2018

日本中を温かな感動で包み大ヒットした『淪落の人を手掛けた武蔵野エンタテインメント配給作品特集も用意されています。

その他の上映予定作品は、『小さな園の大きな奇跡』『閃光少女 Our Shining Days』『チャンブラにて』の3本です。

まとめ


また、新宿東口映画祭提携企画として、現在活躍中の人気弁士が一堂に会する『第1回 カツベン映画祭』の同時開催も決定しました。

このほかにも、イベント企画、そして映画祭の第1回目を彩る話題の新作映画など豪華作品を準備中です。

新宿東口映画祭では1本1本丁寧に厳選した魅力的な作品が用意されています。

新宿東口映画祭は、2021年5月28日(金)~ 2021年6月10日(木)に、武蔵野館とシネマカリテにて開催です。

どうぞご期待ください!!



関連記事

新作映画ニュース

『N号棟』あらすじ/キャスト/公開日/上映館。ホラー映画主演の萩原みのりが恐怖体験を増幅する演技に挑む

実際の幽霊団地事件を基にした“考察型”恐怖体験ホラー映画 気鋭の実力派女優・萩原みのり主演作、2000年に実際起きた都市伝説にもなっている幽霊団地事件を基にした“考察型”恐怖体験ホラー映画。 (C)「 …

新作映画ニュース

【2019年11月22日〜23日公開】Cinemarcheおすすめ映画情報

あなたと映画の結び目。 チョッとだけツウ好みな映画WEBマガジン【Cinemarche:シネマルシェ】 (C)Cinemarche 映画感想レビュー&考察サイト「Cinemarche(シネマ …

新作映画ニュース

映画『パラサイト』キャストの貧困息子ギウ役はチェ・ウシク【演技評価とプロフィール】

第72回カンヌ国際映画祭“最高賞”パルムドール&第92回アカデミー賞作品賞受賞作『パラサイト 半地下の家族』は2020年1月10日より全国公開! 第72回カンヌ国際映画祭最高賞パルムドール受賞に加え、 …

新作映画ニュース

映画『誰がハマーショルドを殺したか』あらすじ/上映館。日本公開が決定した冷戦最大の陰謀に迫るドキュメンタリー!

サンダンス映画祭で監督賞を受賞。 世界史を覆す衝撃の問題作。 国連事務総長事故死の裏に隠された計画の存在に迫り、サンダンス映画祭で監督賞を受賞したドキュメンタリー映画『Cold Case Hammar …

新作映画ニュース

『ジュラシック・ワールド 炎の王国』あらすじと劇場情報。4DX体験映像公開!

『ジュラシック・パーク』シリーズ最新作となる映画『ジュラシック・ワールド 炎の王国』が2018年7月13日に公開。 火山の大噴火というステージで、恐竜か人かの究極の選択を迫られる生死をかけたアドベンチ …

【坂井真紀インタビュー】ドラマ『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』女優という役の“描かれない部分”を想像し“元気”を届ける仕事
【川添野愛インタビュー】映画『忌怪島/きかいじま』
【光石研インタビュー】映画『逃げきれた夢』
映画『ベイビーわるきゅーれ2ベイビー』伊澤彩織インタビュー
映画『Sin Clock』窪塚洋介×牧賢治監督インタビュー
映画『レッドシューズ』朝比奈彩インタビュー
映画『あつい胸さわぎ』吉田美月喜インタビュー
映画『ONE PIECE FILM RED』谷口悟朗監督インタビュー
『シン・仮面ライダー』コラム / 仮面の男の名はシン
【連載コラム】光の国からシンは来る?
【連載コラム】NETFLIXおすすめ作品特集
【連載コラム】U-NEXT B級映画 ザ・虎の穴
星野しげみ『映画という星空を知るひとよ』
編集長、河合のび。
映画『ベイビーわるきゅーれ』髙石あかりインタビュー
【草彅剛×水川あさみインタビュー】映画『ミッドナイトスワン』服部樹咲演じる一果を巡るふたりの“母”の対決
永瀬正敏×水原希子インタビュー|映画『Malu夢路』現在と過去日本とマレーシアなど境界が曖昧な世界へ身を委ねる
【イッセー尾形インタビュー】映画『漫画誕生』役者として“言葉にはできないモノ”を見せる
【広末涼子インタビュー】映画『太陽の家』母親役を通して得た“理想の家族”とは
【柄本明インタビュー】映画『ある船頭の話』百戦錬磨の役者が語る“宿命”と撮影現場の魅力
日本映画大学