映画『爆裂魔神少女 バーストマシンガール』は2019年11月22日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷、シネマート新宿ほか全国ロードショー!
2008年に製作・公開されるやトンデモな描写で大ヒット、国内でも海外でも人気を博し、アメリカではDVDを10万枚以上売り上げた、伝説のカルトムービー『片腕マシンガール』。
その“極悪リブート版”である『爆裂魔神少女 バーストマシンガール』が、オリジナルを上回るパワーで、令和の世を騒がせに参上します。
オリジナルのもつカオスな世界観を、日活無国籍アクション他の、邦画プログラムピクチャーの香りを漂わせながら、情け無用のバイオレンス描写が炸裂するアクション映画です。
親にもらったこの体、こんなバケモノに誰がした?ヤツらを皆殺しにするまで、”魔神少女(マシンガール)”は止まらない!!
CONTENTS
映画『爆裂魔神少女 バーストマシンガール』の作品情報
【公開】
2019年11月22日(金)(日本映画)
【監督・脚本・編集】
小林勇貴
【出演】
搗宮姫奈、花影香音、坂口拓(TAK∴)、北原里英、根岸季衣
【作品概要】
最凶を称する製作陣が、最狂を誇る監督と共に世界に放つ、極悪エンターテイメント・バイオレンスムービー。
監督はPFFアワードの出身で、本物の不良少年を起用した問題作『孤高の遠吠』で世間を騒がし、間宮祥太朗主演の『全員死刑』でメジャー映画デビューを果たした小林勇貴。
プロデューサーは『片腕マシンガール』製作に参加し、『冷たい熱帯魚』『日本で一番悪い奴ら』と問題作を連発する千葉善紀と、特殊効果の分野で活躍するだけでなく、『東京残酷警察』など過激な残酷描写を持つ映画を監督した西村喜廣が務めています。
高い身体能力を買われ、主演の”魔神少女(マシンガール)”姉妹に選ばれた搗宮姫奈と花影香音が、アクション監督の坂口拓の指導で、激しいバイオレンスシーンを演じ切りました。
姉妹に敵対する殺し屋を、元AKB48で現在は女優として『サニー/32』など問題作に出演している北原里英が、姉妹に敵対する組織のボスを、ベテラン女優・根岸季衣が演じています。
映画『爆裂魔神少女 バーストマシンガール』のあらすじ
どこか昭和の香りが漂わせる、無法地帯のスラム街の『イシナリ地区』。
街は臓器売買組織の元締め・ダルマ屋が支配し、そこに住む貧乏人は自らの、そして家族の肉体を切り売りして暮らしていました。
幼い頃、親に身体の一部を売られた姉妹、アミ(搗宮姫奈)とヨシエ(花影香音)は、今はゴダイ一座の見世物小屋で暮らしています。
そこで姉妹はアイドルとして舞台に立ち、一座の仲間と共に暮らしていました。その見世物小屋に、流れ者のマツカタ(坂口拓)が現れ、仁義を切ってワラジを脱ぎます。
実はその正体は、”殺し屋協会ランキング5位”の称号を持つ殺し屋でした。
一方親によって片腕を売られたヨシエは、アミには内緒でマシンガン義手を装着すると、ダルマ屋の女ボス・青山ダルマ(根岸季衣)への復讐を開始します。
“ダルマ屋”の臓器売買所に乗り込んだヨシエは、ダルマの息子を半殺しの目に遭わせます。激怒したダルマは、改造人間兵器“ドリルブラシスターズ”を送り込みます。
激しい闘いの果てに、ダルマ屋に囚われたヨシエ。知らせを聞いたアミは、ヨシエを返してもらうべくダルマ屋に乗り込みます。
しかしダルマは話の通じる相手ではなく、凄惨なリンチの果てに片腕を切断されたアミ。
なおも怒りの収まらないダルマは、ゴダイ一座を皆殺しにするため、”殺し屋協会ランキング1位”の凄腕殺し屋、橘キキョウ(北原里英)を送りこみます。
対決するキキョウとマツカタ。そして復活したアミは、憎きダルマ屋一味の皆殺しを決意し、失った片腕にマシンガンを付け立ちあがります。
アミは捕らわれたヨシエを救う事ができるのか。人間離れした非常識バトルの果てに、姉妹は復讐を遂げることができたのか!?
映画『爆裂魔神少女 バーストマシンガール』の感想と評価
究極のバット・テイスト映画を味わい尽くせ!
日本で大ヒットしても、海外では見向きもされない映画がある一方、日本では広く知られずとも、海外では大人気を獲得している映画があります。
参考映像:『片腕マシンガール』予告編(2008年公開)
その代表作が『片腕マシンガール』。プロデューサーの千葉善紀は、当初は海外映画の買い付けや宣伝の業務に携わり、多くのB級・C級映画を取り扱っていました。
海外のファンタスティック系映画祭で、ジャンル映画を上映した時の、熱い盛り上がりを体験した彼は、こういった映画を作って映画祭に持ち込みたいと考えます。
面白い映画は必ず売れる、日本で求められない映画なら、海外に売り込めばいい。こうした思いで作られた映画が『片腕マシンガール』です。
この千葉善紀が製作した数々の映画で、大きな役割を果たしたのが特殊造形作家の西村喜廣。『片腕マシンガール』他多くの作品の、過激な特殊効果を担当し、彼はこの作品群で「残酷効果」と名付た、新たな映像表現の新分野を打ち出しました。
『東京残酷警察』や『蠱毒 ミートボールマシン』など、自ら監督も行う様になった西村喜廣。海外で注目を集める、バットテイストな日本映画のスタイルを確立しました。
そして千葉善紀と西村喜廣が、問題作を放つ新人・小林勇貴に、全ての原点である映画、『片腕マシンガール』のリブート版を監督させます。
こうして誕生したのが『爆裂魔神少女 バーストマシンガール』です。
過激なアクションとパンクな映像表現が炸裂!
この作品のアクション監督は、俳優として『キングダム』に出演した坂口拓(TAK∴)。アクション監督としては、匠馬敏郎の名義も使用しています。
その身体能力も買われ、主人公姉妹に選ばれた搗宮姫奈と花影香音ですが、彼の下で2ヶ月に渡る厳しいアクション訓練を受けました。こうして完成したアクションシーンを、坂口拓は現状考えられる最高のものである、と語っています。
対集団戦あり、キャットファイトあり、小林勇貴と西村喜廣によるハイテンポな編集の効果もあって、最後までジェットコースターの様に、一気に見せる作りとなっています。
搗宮姫奈と花影香音の体を張ったアクションの成果は、激しさだけでなくパンチラシーンにも大いに発揮されています。
ここまで遠慮なく見せると、チラリズムのつつましい風情はどこに?…という感想は置いて、並みのお色気アクションB級映画&Vシネマが、尻尾を巻いて逃げる出来栄えです。
参考映像:『プラネット・テラー in グラインドハウス』予告編(2007年日本公開)
『片腕マシンガール』は“片足マシンガール”が登場する、ロバート・ロドリゲス監督作品『プラネット・テラー in グラインドハウス』に、大きな影響を受けた作品です。
本作の搗宮姫奈と花影香音はそのアクションとルックスで、ロドリゲス監督の秘蔵っ娘、エレクトラ&エリース・アヴェラン双子姉妹に勝っている…と、宣言しましょう。
ノリとパワーと若き力で、『グラインドハウス』を越えた『爆裂魔神少女 バーストマシンガール』。将に恐るべき映画です。
数多くのカルトムービー要素を更にパワーアップ
古く懐かしい日活映画のロゴと、弾ける銃声で始まるこの映画は、日活無国籍アクションや東映任侠映画を思わせる作りになっています。
鈴木清順や石井輝男の作品を思わせる色彩美が、画面を飾る『爆裂魔神少女 バーストマシンガール』。女子高生が仁義を切る一方で、アイドル活動にポップなCM、とち狂った改造人間の登場と、新旧入り混じったトンデモ日本の姿を描いています。
アニメや漫画が技巧も表現も進化する中、内に閉じこもった邦画への挑戦として、この映画を監督した小林勇貴。俳優陣もその期待に応える演技と活躍を見せています。
脚本を読み実写化は無理、と思ったベテランの根岸季衣。しかし若き日は劇団“つかこうへい事務所”の看板女優だった彼女は、嬉々としてシュールな悪役を演じています。
アイドル活動を終えた直後に、本作の撮影に臨んだ北原里英。ワンカットで撮った初登場シーン、ユニークなガンアクションはお気に入りで、思い入れのある作品だと語っています。
元AKB48のアイドルである、彼女が映画で見せる姿には、伝説のカルト映画監督、フランク・ヘネンロッターも腰を抜かす事必至。この人の女優魂は、間違いなく本物です。
まとめ
邦洋様々なパワフルな映画の、バットテイストをかき集めて、更にそれをパワーアップした作品、それが『爆裂魔神少女 バーストマシンガール』です。
この映画はファンタスティック系映画祭に集まる、ジャンル映画好きの映画ファンにならって、ノって騒いで楽しむのが大正解の映画です。
どうかパンクロックを愛でる感覚で、応援するなり絶叫するなりして楽しんで下さい。
チープな雰囲気の漂う映画と思う方もいるでしょうが、作り込まれたスラム街のセットは、デタラメ日本でありながら、70年代の邦画プログラムピクチャーを思わせる力作。
美術を担当した佐々木記貴や、これを作り上げたスタッフの底力と本気度には、映画ファンも納得させられるでしょう。
おっと、『片腕マシンガール』ファンの方、今回のマシンガン義手が、お馴染みのガトリングガンで無い事に、不満を感じていますね?
ご安心を。全ての点でオリジナルをパワーアップした作品ですから…。この映画、どこもかしこも抜かり無し、と語っておきましょう。
映画『爆裂魔神少女 バーストマシンガール』は2019年11月22日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷、シネマート新宿ほか全国ロードショー!