自由奔放な少女アストリッドが、伝説の作家リンドグレーンになるまで。
2019年12月7日より岩波ホールを皮切りに全国順次公開される映画『リンドグレーン』。
「長くつ下のピッピ」「ロッタちゃん」の作家であるアストリッド・リンドグレーンの、知られざる激動の半生を描いた感動作です。
この度、本作の予告編と場面写真が解禁されましたのでご紹介します。
映画『リンドグレーン』の予告編
このたび解禁された予告編と場面写真では、「ピッピ」のようなおさげ髪のアストリッドが、力いっぱいに叫び、躍っている姿が印象的で、彼女の著作に登場する元気いっぱいなキャラクターたちを彷彿とさせます。
しかし、執筆の才能を開花させた矢先、あまりにも過酷な運命が彼女を待ち受けていました。
田舎町でのびのびと育ったおてんばな少女から、息子のために奮闘するシングルマザーへと見事な変身を演じ切ったのは巨匠ビレ・アウグスト監督の娘で、本作での演技が絶賛された新星アルバ・アウグスト。
その他にも、『ヴェラの祈り』(2014)のマリア・ボネヴィーや、『未来を生きる君たちへ』(2010)などのトリーネ・ディアホム、『テルマ』(2018)のヘンリク・ラファエルセンなど、日本でも馴染みのある名俳優たちが顔を揃えます。
そして、予告編のラストは“作家リンドグレーン”誕生の予感を残して締めくくられます。
アストリッド・リンドグレーンとは?
母国スウェーデンのみならず日本を含め世界中で愛され、読み継がれている児童文学作家、アストリッド・リンドグレーン。
「長くつ下のピッピ」「やかまし村の子どもたち」「ロッタちゃん」シリーズ、そして『山賊のむすめローニャ』など、数々の著作は、全世界100か国以上で翻訳され、世界中の子どもたちに大いなる影響を与え続けてきました。
本国スウェーデンでは紙幣になるほどの存在ですが、実のところ、リンドグレーンの若き日々を知る人は少ないんです。
どんな経験や環境が、あれほどの名作の数々を生み出す力と才能を花開かせたのか、リンドグレーンの人生で最も激動といえる若かりし日々を描いたのが本作。
監督・脚本は、長編監督デビュー作『ASOAP』(2006)が、ベルリン国際映画祭で銀熊賞、及び最優秀新人作品賞に輝いたペアニレ・フィシャー・クリステンセン。
敬愛するリンドグレーンを“私を形作った人”と呼ぶほどのあくなき探求心で描きました。
映画『リンドグレーン』の作品情報
【日本公開】
2019年(デンマーク・スウェーデン合作映画)
【原題】
UNGA ASTRID
【監督・脚本】
ペアニレ・フィシャー・クリステンセン
【脚本】
キム・フォップス・オーカソン
【字幕】
大西公子
【字幕監修】
菱木晃子
【キャスト】
アルバ・アウグスト、マリア・ボネヴィー、マグヌス・クレッペル、ヘンリク・ラファエルセン、トリーネ・ディアホム
【作品概要】
監督・脚本は、長編監督デビュー作『A SOAP』(2006)が、ベルリン国際映画祭で銀熊賞、及び最優秀新人作品賞に輝いたペアニレ・フィシャー・クリステンセン。
主演リンドグレーン役に、巨匠ビレ・アウグスト監督の娘、新星アルバ・アウグスト。
その他、スウェーデン、デンマークを中心に北欧の才能が集結しました。
映画『リンドグレーン』のあらすじ
兄弟姉妹とスウェーデンのスモーランド地方の自然の中で伸び伸びと育ったアストリッドは、思春期を迎え、より広い世界や社会へ目が向きはじめます。
教会の土地で農業を営む、信仰に厚い家庭で育ちながら、“率直で自由奔放”な彼女は、次第に教会の教えや倫理観、保守的な田舎のしきたりや男女の扱いの違いに、息苦しさを覚え始めていました。
そんな折、文才を見込まれ地方新聞社で働き始めた彼女は、才能を開花させはじめます。
しかしその矢先、アストリッドの人生は、予期せぬ方向へと進んでいき…。
まとめ
本作は、多くのリンドグレーン作品を手がけてきた北欧文学翻訳家の菱木晃子が字幕監修しています。作品世界に寄り添った日本語字幕にも注目です。
なぜ、アストリッドは最も革新的で影響力のある作家になりえたのか…期待をさらに高める予告編と場面写真を、是非いち早くご覧ください。
映画『リンドグレーン』は2019年12月7日より岩波ホールを皮切りに全国順次公開です。