『ワンダヴィジョン』はDisney+で配信。
製作会社の違いから共演が絶望的とまでされていた「X-MEN」シリーズとのクロスオーバーにより激震が走った『ワンダヴィジョン』の「Episode5」。
続く「Episode6」では顔見せ程度のコラボレーションではなく、完全にシナリオの一部に「X-MEN」シリーズが入り込んでいることが明らかになります。
今回は前話で登場したエヴァン・ピーターズ演じる「クイックシルバー」ことピエトロが動き回る「Episode6/ハロウィーンの不気味な夜に」をネタバレあらすじを含めご紹介させていただきます。
CONTENTS
ドラマ『ワンダヴィジョン』の作品情報
【配信】
2021年1月15日(Disney+独占配信)
【原題】
WandaVision
【監督】
マット・シャクマン
【キャスト】
エリザベス・オルセン、ポール・ベタニー、テヨナ・パリス、キャスリン・ハーン、カット・デニングス、ランドール・パーク、エヴァン・ピーターズ
【作品概要】
アメリカンコミック『マーベル・コミックス』を映像化する企画「MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)」の「フェーズ4」開始作となる配信ドラマ。
監督を務めたのは『ファーゴ』や『ゲーム・オブ・スローンズ』、『ザ・ボーイズ』など大ヒットドラマのエピソードを数多く手がけてきたドラマ監督のマット・シャクマン。
ドラマ『ワンダヴィジョンEpisode6』のあらすじとネタバレ
ワンダとヴィジョンが暮らし始め、初のハロウィーンの日を迎えます。
「ワンダの双子の兄弟」としてピエトロが家に住み着きますが、ワンダとヴィジョンはピエトロが息子のビリーとトミーに気に入られていることを理由に追い出しはしませんでした。
各人の仮装が終わり、ビリーとトミーがお菓子集めに出かける準備をし始めた頃、ヴィジョンは街の平和を見回りに行くために家族とは別行動を取ろうとします。
ワンダは「筋書きと違う」とつぶやきヴィジョンを止めますが、既に彼女を疑っているヴィジョンはひとり家を出ていきます。
ピエトロに子供たちの面倒をお願いすることにしたワンダは、ピエトロがたびたび自分と大きな記憶違いを起こすことに疑問を感じていました。
一方「S.W.O.R.D」の現長官ヘイワードは、この事態を解消するためにはワンダの殺害以外にないと計画を練り始めますが、ワンダの殺害によって「ヘックス」の中と外にどのような影響があるか分からないとモニカは意義を唱えます。
「キャプテン・マーベル」のキャロル・ダンバースをはじめ、ヒーローに協力的な姿勢を示すモニカを気に入らないヘイワードは、モニカとウー、そしてルイスを拘束し「S.W.O.R.D」の基地から追い出そうとします。
作戦司令部から出たところで同行していた職員を逆に拘束したモニカたちは、性急なヘイワードの行動の理由を探るため動き始めます。
ワンダはピエトロが高速移動の能力を使い、トミーとビリーと共にお菓子を乱獲したりカボチャを破壊して回っていることを怒り、ピエトロに文句を言いますが、ピエトロは「破天荒な行動で家族を引っ掻き回すことが自分の役割」と言い張ります。
ピエトロと同じ高速移動の能力に目覚め、街を高速で移動して回りたいと言うトミーに、ワンダはビリーと一緒に高速移動をすること、「エリス街」より外へは決して行かないことを強く言い聞かせます。
一方、臨時基地の事務所に潜入したモニカたちは、サーバからヘイワードが「ヴィブラニウム」の発する線量を測定し、「ヘックス」内部のヴィジョンの位置を特定していたことを知ります。
モニカは再度「ヘックス」内部に潜入しワンダと接触を図ろうとしますが、サーバ内からモニカの血液検査の結果を発見したルイスは、モニカの細胞が恐るべきスピードで書き換えられていることを知り、モニカを制止。
しかし、細胞が書き換えられたことでワンダの心を感じ取れたモニカは、「ヘックス」への潜入を止めようとはせず、ウーも潜入に同行することにします。
モニカたちから同行を求められるルイスでしたが、ヘイワードのみが閲覧出来るファイルを発見したことから、解析のため臨時基地に留まることにしました。
ドラマ『ワンダヴィジョン Episode6』の感想と評価
「ウエストビュー」を包み込む六角形のフィールド「ヘックス」。
洗脳されワンダの筋書き通りの行動を取ることを強要される「ヘックス」において、外と内で真実を知るための行動を行う登場人物が現れた「Episode5」でしたが、「Episode6」では事態に対応すべき「S.W.O.R.D」も一枚岩ではない「危うさ」が描かれ始めていました。
今回は「X-MEN」シリーズから参戦を果たした「クイックシルバー」ことピエトロと、他ヒーローとの繋がりを持つモニカたちをピックアップして今後の展開を考察していきます。
「S.W.O.R.D」の手先?ピエトロの目的とは
本話では破天荒な性格のピエトロが、高速移動の能力を使い実際に動き回ると同時に、ワンダに探りを入れる様子が描かれています。
ピエトロは、自身がこの世界の演者のひとりであることを自覚しているような台詞を発しただけでなく、「ヘックス」をどのように操っているのかを、ワンダから聞き出そうとしていました。
「ヘックス」内の演者が自身の行動を理解している様子は、登場人物の一人であるアグネスによってくり返し周知されており、放送を受信していた「S.W.O.R.D」の長官ヘイワードも知ることが出来たと考えることができます。
「Episode6」の終盤に登場する「白目(カタラクト)」と言う単語は「白内障」と言う意味を持っていますが、同時に「X-MEN」シリーズに登場するキャラクターであり、天候操作能力を発揮する際には“白目”と化す「ストーム」を連想させる単語でもあります。
また「ヘックス」内に入り込んだ物体は、ワンダの望む形に変換されますが、ピエトロならば変換されることなく侵入可能です。それゆえに「S.W.O.R.D」は既に次元の突破を可能とする技術を手に入れ、「別次元世界のピエトロ」と思われるピエトロを事態解決の要として「ヘックス」に潜入させたのではと考察できるのです。
各ヒーローとの繋がりを持つモニカたち
「ヘックス」の外で事態の解決のために動くモニカ、ウー、そしてルイスの3人は、それぞれ「アベンジャーズ」のヒーローたちと繋がりを持っています。
モニカは『キャプテン・マーベル』(2019)作中にて、幼少期より「キャプテン・マーベル」ことキャロル・ダンバースと接点を持ち、彼女が装備するスーツのデザインを手がけるなど深い絆で結ばれています。
ウーは『アントマン&ワスプ』(2018)作中で「アントマン」ことスコット・ラングが協定を破らないかを監視するFBI捜査官として登場。そしてルイスは「マイティ・ソー」シリーズにて、ヒロインであるジェーンの親友としてソーと関わりを持つことになります。
このように事態の平和的解決を目指す3人は、ヒーローとの出会いによってヒーローに対する独自の目線を会得しており、彼らの今後の活躍がさらに期待されます。
まとめ
ワンダとヴィジョン、ピエトロ、そして「S.W.O.R.D」。数々の想いが入り乱れさらに混沌とする「ヘックス」の内側と外側で、物語はどう収束していくのか。
そして、他の「アベンジャーズ」や「X-MEN」の登場は実現するのか。
いよいよ終盤に差し掛かるドラマ『ワンダヴィジョン』から目が離せません。