映画『またヴィンセントは襲われる』は2024年5月10日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館他にて全国公開
映画『またヴィンセントは襲われる』が2024年5月10日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館他にて全国公開となります。
第76回カンヌ国際映画祭・批評家週間に選出された不条理サバイバル・スリラーで、本作は「ただ目が合っただけ」で周囲の人々に襲われるようになった男が、生き残りの戦いの果てに辿り着く《終末》を描きます。
監督は本作が長編デビュー作となるステファン・カスタン、主演をカリム・ルクルーが務めます。
目の合った人すべてに襲撃されるという激しい恐怖に圧倒される本作の魅力をご紹介します。
映画『またヴィンセントは襲われる』の作品情報
【公開】
2024年(フランス映画)
【原作】
マチュー・ナールト
【監督】
ステファン・カスタン
【脚本】
マチュー・ナールト、ドミニク・ボーマール、ステファン・カスタン
【キャスト】
カリム・ルクルー、ビマーラ・ボンス
【作品概要】
第76回カンヌ国際映画祭の批評家週間に選出され、ゴールデンカメラ賞にノミネートされた、ステファン・カスタン監督作品。
自分と視線が合った人が襲い掛かかってくるさまを描く戦慄の不条理サバイバル・スリラーです。
主人公ヴィンセントを『バック・ノール』(2020)のカリム・ルクルーが演じます。
シッチェス・カタロニア国際映画祭では最優秀主演俳優賞を獲得するなど、世界各地の映画祭で高く評価されました。
映画『またヴィンセントは襲われる』のあらすじ
会社で働いていたヴィンセントは、ある日、同じ職場で働く実習生から突然暴行を受けました。
ケガが癒える間もなく、今度は別の同僚にも襲われます。ところが、加害者たちには襲撃時の記憶が全くありませんでした。
「事件の原因は被害者の方にあるのでは」と疑われるヴィンセント。しかし、彼に突然殺意を向けて襲いかかってくる者は後を絶たなくなり、見ず知らずの他人ですら命を狙ってくるようになります。
「自分と目線が合った瞬間に、人々は襲いかかってくる」という襲撃の法則をかろうじて発見したヴィンセントは、生き残りをかけて身を守ろうとしますが…。
映画『またヴィンセントは襲われる』の感想と評価
不条理な暴力に襲われ続ける、恐怖のサバイバル・スリラーです。理不尽で突発的な暴力の恐ろしさをとことん描ききっています。暴力そのものの恐ろしさに加え、いつその危険が襲いかかってくるかわからない心理的な恐怖・ストレスにさらされる姿もリアルに描かれます。
ごく平凡な会社員の主人公・ヴィンセントは、ある日突然理由もなく会社の実習生にPCで殴られ、その後も、同僚から突如襲われペンで手首を何度も刺されてしまいます。冒頭から激しい暴力描写に圧倒されます。
まったく理由もなく突然襲撃されるのはどれほど恐ろしいことでしょうか。まったく見知らぬ人からまでも襲われる恐怖は、言葉では言い表せません。
やがてヴィンセントは、「目が合った相手が自分に襲いかかる」という法則に気づき、自衛策を考え始めます。
まるでマインドコントロールされているかのように、人々はヴィンセントと目が合っただけで、凶暴性をむき出しにして彼に襲いかかっていきます。
ヴィンセントにとって、「人の目を見ることが出来ない」ということもまた、精神的に大きな苦痛となっていきました。やましくないのに人目を避け、目を伏せて生きていくしかなくなった彼は、孤独という大きな敵にも苦しめられるようになっていきます。
町から逃げ出し、人の少ない場所に身を隠すヴィンセント。果たして、この苦痛ばかりの生活から彼は逃れ切ることができるのでしょうか。
予測不能で刺激的なストーリーに翻弄されながら、ヴィンセントがたどり着く場所をどうぞ最後まで見守ってください。
まとめ
ある日突然、平凡な男が世界中の人々から襲われる恐怖を描いた不条理スリラー『またヴィンセントは襲われる』。
殴る者と殴られる者。追う者と追われる者。この2種類に分かれた人間たちが、強烈なサバイバルを繰り広げます。
必死で自衛を試みるヴァンサンの行く末を、手に汗握って見守ってください。
映画『またヴィンセントは襲われる』は2024年5月10日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館他にて全国公開です。