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映画ザ・シークレットマン |あらすじとキャスト。真実のウォーターゲート事件とは

  • Writer :
  • 金田まこちゃ

リーアム・ニーソン主演による実話であるウォーターゲート事件の全容を内部告発したFBI副長官の姿を描いた『ザ・シークレットマン』

2月24日(土)より新宿バルト9ほか全国ロードショー!

『コンカッション』や『パークランド ケネディ暗殺、真実の4日間』のピーター・ランデスマン監督が徹底的なリサーチの末に脚本を書き上げた本作のあらすじとキャストをご紹介します。

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1.映画『ザ・シークレットマン』の作品情報

【公開】
2018年(アメリカ映画)

【原題】
Mark Felt: The Man Who Brought Down the White House

【監督】
ピーター・ランデズマン

【キャスト】
リーアム・ニーソン、ダイアン・レイン、マートン・ソーカス、アイク・バリンホルツ、トニー・ゴールドウィン、ブルース・グリーンウッド、マイケル・C・ホール、ブライアン・ダーシー・ジョーンズ、ジョシュ・ルーカス、エディ・マーサン、ウェンディ・マクレンドン=コービ、マイカ・モンロー、トム・サイズモア、ジュリアン・モリス、ケイト・ウォルシュ、ノア・ワイリー

【作品概要】
アメリカ合衆国で初めて任期途中に辞任へと追い込まれたリチャード・ニクソン大統領。その引き金となったウォーターゲート事件と、事件をの全容を白日の下に晒し、ディープ・スロートと呼ばれた告発者の全容を描いたサスペンス映画。

フェルト役を『シンドラーのリスト』や『96時間』で知られるリーアム・ニーソンが演じ、その妻オードリー役を『トスカーナの休日』のダイアン・レインが務めています。

演出は『コンカッション』や『パークランド ケネディ暗殺、真実の4日間』のピーター・ランデスマン。

2.アメリカを震撼させた「ウォーターゲート事件」とは?

1972年6月17日、ワシントンのウォーターゲートビル民主党本部に盗聴器を仕掛けようとした男たちが逮捕されました。

共和党ニクソン陣営は当初関与を否定していましたが、大統領による事件の揉み消しや不正工作、司法妨害などが徐々に明らかになります。

世論の反発から、リチャード・ニクソン大統領はアメリカ合衆国史上初めて任期途中で辞任に追い込まれます。

ウォーターゲート事件で最大の謎となったのが、ニクソン政権の不法行為や腐敗を暴いた内部告発者の存在です。

通称「ディープ・スロート」と呼ばれたその人物は、30年以上に渡り正体が不明のままで「米国史上最も有名な匿名の情報提供者」と呼ばれるほどでした。

2005年に情報源の正体は、当時のFBI副長官マーク・フェルトだった事が判明します。

本作では“FBI捜査官の鑑”とまで称賛された、マーク・フェルトが、極秘の捜査情報をマスコミへリークし、危険を晒しながら真相を暴くに至った全貌を描いています。

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3.映画『ザ・シークレットマン』のキャスト

リーアム・ニーソン(マーク・フェルト役)

ウォーターゲート事件に挑んだFBI捜査官マーク・フェルトを演じているリーアム・ニーソンは、1981年に『エクスカリバー』で映画デビュー。

1983年に公開された『銀河伝説クルール』でアメリカ進出し、映画の傍らいくつかのTVドラマにも出演します。

1993年に『シンドラーのリスト』のオスカー・シンドラー役でアカデミー主演賞にノミネートされます。

2008年に主演した映画『96時間』以降は、アクション俳優として新境地を開拓しています。

ダイアン・レイン(オードリー・フェルト役)

マーク・フェルトの妻オードリー・フェルトを演じるダイアン・レインは、幼い頃から演劇に携わっており、6歳で舞台デビューを果たしました。

『桜の園』や『メデア』などの舞台への出演で称賛を受け、1979年に公開された『リトル・ロマンス』で映画デビューを果たします。

2002年に出演した映画『運命の女』で、アカデミー賞主演女優賞の他に、ゴールデングローブ賞主演女優賞、全米映画俳優組合賞主演女優賞、放送映画批評家協会賞主演女優賞にノミネートされます。

近年では「ジャスティス・リーグ」シリーズで、スーパーマンの地球での親マーサ・ケントを演じています。

マートン・ソーカス(L. パトリック・グレイ役)

FBI長官代理のL. パトリック・グレイを演じるマートン・ソーカス。

ニュージーランドやオーストラリアのテレビドラマや映画で活躍する俳優で、戯曲の執筆も手がけています。

映画「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズにケレボルン役で出演、他の出演作に2002年の映画『トリプルX』、2010年の映画『アリス・イン・ワンダーランド』、2014年の映画『イコライザー』などがあります。

トニー・ゴールドウィン(エド・ミラー役)

FBI捜査官のエド・ミラーを演じる、トニー・ゴールドウィン。

祖父、父、兄ともに映画プロデューサーで、母は女優という芸能一家に産まれました。

1990年の映画『ゴースト/ニューヨークの幻』で悪役カールブラナーを演じ知名度を上げました。

数多くのテレビドラマに出演し、『スキャンダル』でのグラント大統領役が有名です。

他の出演作に映画『ラストサムライ』や、ドラマ『Lの世界』『LAW & ORDER:クリミナル・インテント』など。

マイケル・C・ホール(ジョン・ディーン役)

フェルトの捜査を妨害する、大統領法律顧問のジョン・ディーンを演じる、マイケル・C・ホール。

1999年に『キャバレー』でブロードウェイに進出。

ドラマシリーズ『シックス・フィート・アンダー』で、ゲイであることを隠している複雑な役柄を繊細に演じ注目されます。

2003年に映画『ペイチェック 消された記憶』に出演し、映画デビューを果たします。

2006年から2013年まで放送された海外ドラマ『デクスター 警察官は殺人鬼』で、“血痕鑑識官とシリアル・キラー”という二つの顔を持つデクスター・モーガンを演じて大人気となりました。

4.映画『ザ・シークレットマン』のあらすじ

ある日の深夜、5人の男がワシントンD.C.の民主党本部に侵入し、盗聴器を仕掛けようとしたところを逮捕されます。

事件の指揮を担当したFBI副長官フェルトは、背後にホワイトハウスの関係者がいると確信します。

大統領相手であろうとも、捜査の手を緩めないフェルトでしたが、長年FBIのトップに君臨したフーバー長官の急死後に、長官代理に就任したグレイは、ホワイトハウスの意向を汲み捜査の早期終結を指示します。

真実が闇に葬られてしまう危機に直面したフェルトは、捜査を続行し、事件の全容を明らかにするため一世一代の賭けに出ますが…。

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5.映画『ザ・シークレットマン』の見どころ

今作で脚本・監督・製作を務めたピーター・ランデズマンは、映画に携わる前はニューヨーク・タイムズ・マガジン、アトランティック・マンスリー、ニューヨーカーなどで報道記者や従軍記者として活躍していました。

FBI副長官という現場の人間でありながら、歴史の進路を変えようとしたフェルトに興味を持ったピーター・ランデズマン。

かつて身につけた記者魂で、2008年にフェルトが亡くなるまでの3年間、直接会って話を聞き続け、その時の印象を、以下のように語っています。

「私はフェルトを訪ね、ワシントンに行き、フェルトという人物を調べ、情報提供という行動に出た経緯と理由を調べました。そしてそれらがわかったとき、ただただ圧倒されました。フェルトの行動は政治とはほとんど関係がなく、信念から行ったものだったのです。そしてフェルトは、自分のキャリアも、友情も、妻の命も、自分の将来をも代償を払わなければなりませんでした。誰にも知られずひそかに、自分を犠牲にしていたのです」

なぜフェルトがそのような行動に出たのか」を映画を通して表現する事を考えた、ピーター・ランデズマンは、フェルトの娘ジョアンとその息子のマーク・ジュニアや、多くのFBI捜査官から話を聞き、フェルトが書いた書籍や資料などを徹底的に調査して、脚本を書きあげました。

主演を務めたリーアム・ニーソンもフェルトという人物にも惚れ込み、フェルトの自伝『The FBI Pyramid』とボブ・ウッドワードの回顧録『ディープ・スロート 大統領を葬った男』を読み、フェルトが出演したTV番組を何本も見て、役作りを行いました。

アメリカ政治史上最大の謎と言われたウォーターゲート事件と“ディープ・スロートの真相”に、徹底的なリサーチを重ねた本作。

国家の最高権力機関に挑んだ、フェルトの信念とは何だったのか?

非常に興味深い作品となっています。

まとめ

1974年のウォーターゲート事件の真実をフェルト本人の視点から初めて描いた本作。

アメリカ国内外で上映直後に、トランプ大統領のロシア疑惑やFBI長官解任など、現政権に取沙汰される様々な疑惑が「当時と驚くほどよく似ている」と話題を呼んでいます。

映画『ザ・シークレットマン』2018年2月24日より新宿バルト9ほか全国ロードショーです。

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