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Entry 2017/09/21
Update

映画『プッシャー』動画無料視聴はU-NEXT!ネタバレ感想も

  • Writer :
  • 山田 苺

カンヌでも評価を得た『ドライヴ』や、賛否両論を巻き起こした『オンリー・ゴッド』『ネオン・デーモン』のニコラス・ウィンディング・レフン監督。

最近の作品は、好き嫌いの分かれそうなラインナップとなっていて非常に面白いのですが、今回は『オンリー・ゴッド』『ネオン・デーモン』のほうが好みという方には打ってつけの初期作『プッシャー』を紹介します。

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1.映画『プッシャー』の作品情報


(C)1996 Balboa Enterprise ApS. All rights reserved.

【公開】
1999年(イギリス映画)

【原題】
Pushe

【監督】
ニコラス・ウィンディング・レフン

【キャスト】
キム・ボドゥニア、ズラッコ・ブリック、ローラ・ドライスベイク、スラッコ・ラボヴィック、マッツ・ミケルセン

【作品概要】
ニコラス・ウィンディング・レフン監督のデビュー作で、トリロジーの第一弾。

麻薬密売人とは行っても、そんなおどろおどろしい雰囲気はあまりなく、ダメな男が麻薬取引によって背負った借金や失態で徐々に追い詰められていくという、生活に根付いたタイプの麻薬映画とも言えます。

今やかっこいいおじ様となった『ドクター・ストレンジ』、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』にも出演したマッツ・ミケルセンの果てしないバカさを見ると、本当出世したなあとひしひし感じることも出来ます。

痛い思いをして彫ったであろう後頭部のタトゥーのセンスも、キャラと相まって壊滅的です。

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2.映画『プッシャー』のあらすじとネタバレ


(C)1996 Balboa Enterprise ApS. All rights reserved.

月曜日

麻薬密売人のフランクは相棒のトニーと常に行動し、取引にきちんと応じない人物には恫喝も辞さないスタンスで金を集めたりしています。

フランクとトニーが一緒にいる時はて大抵くだらない話か、下品な話をしてばかり。

薬物の隠し場所として使っている、娼婦ヴィクの家に訪れた際も、フランクと彼女は良好な関係を気づけていました。

取立てが終わると、バーにトニーと2人で乗り込むフランクはベロベロになるまで酔っ払います。

火曜日

フランクに大きな薬物取引の話が舞い込みます。

そこで麻薬の元締めで料理好きのミロに取引の薬物を調達しに行きますが、フランクはミロに借金をしている状態でした。

それでもミロはフランクの日ごろの評価もあって、ひとまずヘロインを渡します。

その後取引の金額で多少もめたりもするも条件は成立し、スーパーの駐車場にて取引を行うことになりました。

水曜日

取引当日。フランクはミロのところに顔を出し、取引が無事終わり次第金を返すと伝え、約束の駐車場へ向かいます。

途中、フランクとトニーはドラッグストアで精力剤を買おうとしますが、些細な会話でフランクは機嫌を損ねます。

その後、取引相手と落ち合いますが、突如警察のがさ入れが入り、フランクは必死で逃げ出し証拠のヘ薬物を捨てるも身柄を拘束されてしまいます。

取調室でも警官に挑発的な態度をとり、結局フランクは拘留されるのです。

以下、赤文字・ピンク背景のエリアには『プッシャー』ネタバレ・結末の記載がございます。『プッシャー』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。

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木曜日

警官にバケツの水をぶっ掛けられ、フランクは叩き起こされますが、拘留期間がもうすぐ終わることを知っているので、変わらず持っている薬物の情報を吐きません。

すると警官はフランク自身が今狙われてもおかしくない身であることを説明し、その証拠としてトニーのサインが記入された誓約書を見せました。

トニーがフランクの情報を警察に漏らした証拠を知ったフランクは、保釈されたもののショックに打ちのめされます。

ミロの元に手ぶらで現れたフランクは事情を説明しても、理解してもらえるどころか嘘をついてお金と薬物を自分のものにしているのではないかと疑いまでかけられます。

しかしミロは当初の借金と今回の取引でなくしたお金+1万ほど上乗せした額をきちんと返すようフランクに迫ります。

明け方、フランクは行きつけのバーに行くと、トニーの姿を見つけると激しい暴力を振るい、血まみれになるほど殴り続けます。

昼になり、ミロの部下であるラドヴァンが、お金を手っ取り早く集めれるよう、自分が行う借金の取立てにフランクを連れて行きます。

借金をしている男にキツく言うフランク以上に、ラドヴァンは無理難題を押し付けてでも、今すぐお金を集めるよう脅し続けます。

仕舞いにはショットガンを男に手渡し、それを使って銀行強盗してでもお金を手に入れて来いと脅迫を迫ると、さすがのフランクも仲裁を入れようとします。

しかし思いつめた男は、そのショットガンでフランクとラドヴァンを脅すも直ぐに返り討ちにあい、結局男はその銃で自死自殺します。

フランクの借金返済のアテはなくなり、彼はヴィクのもとへ向かいパーティーに誘いました。

その後トイレで、お金がないはずなのに、ある男から薬物や携帯を調達して欲しいと頼むフランク。

パーティではヴィクが写真家に安い娼婦扱いされたことでひどく塞ぎこんでしまい、フランクも自身の借金のこともあり慰めようとはしません。

結局彼女の家で、それぞれが薬物に溺れて夜は明けていきます。

金曜日

深夜、約束の麻薬を手に入れるよう頼んだ相手の女が、まだ国外でパーティに参加していないといわれ、フランクは焦ります。

ミロに借金を返済する日は既に過ぎており、フランクはイライラが募っていきます。

彼女のプレゼントを用意はしていても、全く祝える気分ではないフランクはさらにヴィクに強く当たってしまいます。

土曜日

フランクが彼女の家から出ようとすると、ヴィクが飼い犬が入院している動物病院まで送って欲しいと頼んできますが、フランクはその日に薬物を頼んでおいた女と落ち合うことになっていました。

結局ヴィク同席のもと、フランクの車で取引が行われますが、彼は支払うお金など持っていません。

あきれた相手の女でしたが、突然そこへラドヴァンらが借金の取立てに現れます。

女とヴィクを車から降ろし、お金を要求するとフランクは代わりに今さっき女から貰った薬物を渡します。

しかしそれは砂糖に膨らし粉を混ぜただけの偽モノであり、フランクは刃物を突きつけられ、今度は今日中に更に多い金額を返済するよう脅されてしまいます。

ヴィクをその場においていき、フランクがまず向かったのは実家。

母親の心配をよそに、お金を受け取るとそそくさと家を出て行くフランクは、次に先の取引をした女に本当のブツのありかを聞き出そうとし、それはアムステルダムにあると白状します。

更にフランクの強引な集金活動はつづき、ジムでは顔見知りから拳銃を突きつけ現金を奪う強行が続きます。

そしてミロのところへ行くと、やはり金額が足りないためにミロの逆鱗に触れてしまい、拷問にかけられます。

しかしその時持っていた銃でなんとかミロたちのところから逃走します。

フランクはヴィクの家に倒れこむように逃げ込むのでした。

日曜日

フランクはヴィクと、今の街を出ようと誘います。

手当も済んだフランクたちが向かったのはラドヴァンの部屋でした。

ラドヴァンの隙をついて殴りかかり、銃で脅していると、部屋から娼婦が出てきたこともあってか、フランクはそのまま立ち去ります。

ヴィクとクラブに行くと、今度は密売人から薬物を買います。

その時ミロから電話が入り、彼はお互い警察に目をつけられてるからより良い取引をしないかと提案します。

しかしそのことに勘付いたヴィクは、とっさにフランクの薬物を奪って、タクシーに乗り込み何処かへ行ってしまいます。

途方にくれたフランクは、自分が今ミロの所へ行けばどうなるかを想像するしかありませんでした。

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3.映画『プッシャー』の感想と評価


(C)1996 Balboa Enterprise ApS. All rights reserved.

今作は一人の男が薬物の密売を行いながらも、借金がどんどん増えて首が回らなくなっていく様を描いたものですが、それと同じくらいに、ダメな男の日常も描いています。

特徴的なのが会話劇。車に乗って移動する時もフランクやトニーは、ここでそのまま書いたら秒速で記事が削除されるようなお下劣な会話を繰り広げます。

よく考えたら猥褻なシーンは全く無いので、おそらく会話がいかがわしすぎてレイティングが付けられているんじゃないかと考えてしまうほどです。

それと、個人的にはマッツ・ミケルセン演じるトニーのおバカ加減が、フランクの借金で首が回らなく様よりも強烈な印象を与えてきます。

あらすじでそういったシーンも細かく書くと、膨大な分量になるほど救いようのないバカッぷり。現在のマッツ・ミケルセンからはおよそ想像がつきません。

個人的に一番好きなおバカシーンは、密売を行う駐車場で回し蹴りを披露(何で?)したら、強烈な捻挫をするというシーンです。

ちなみに、監督のバイオレンスシーンは初期作から健在で、低予算にも関わらずショットガンで自死を図るシーンは迫力満点です。

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まとめ

『プッシャー』公開当時、レフン監督はまだ無名で『ドライヴ』の成功から過去作もどんどん注目されるようになりました。

中でも今作はすでに監督の才能が垣間見えることもあってか、既に2回リメイクがなされるほどです。

強烈な色彩演出もすでに初期作から取り入れられており、細かい演出が今の作品にも息づいていると分かります。

マッツ・ミケルセンの有名になる前の作品として、ファンの方もぜひ見てみるといいと思います。トリロジー2部目の『プッシャー2』はトニーが主人公なので、興味のあるかたはそちらもぜひ。

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