Cinemarche

映画感想レビュー&考察サイト

SF映画

映画『リライト』あらすじ感想と評価レビュー。ロケ地・尾道を舞台に描く大林宣彦監督へのリスペクトに満ちた青春タイムリープストーリー

  • Writer :
  • 谷川裕美子

映画『リライト』は2025年6月13日(金)より全国ロードショー

池田エライザ主演のタイムリープミステリ映画『リライト』が2025年6月13日(金)より全国ロードショーとなります。

法条遥の同名小説を原作に、『ちょっと思い出しただけ』(2022)の監督・松居大悟と『サマータイムマシン・ブルース』(2005)の脚本家・上田誠が初タッグを組み、オール尾道ロケを刊行しました。

映画初出演の阿達慶のほか、橋本愛、久保田紗友、石田ひかり、尾美としのりらが共演します。

未来からやってきた転校生と輝くひと夏を過ごした主人公の美雪。彼女が10年後に知った真実とは何だったのでしょうか。甘苦い青春をたっぷり味わえる本作の魅力をご紹介します。

映画『リライト』の作品情報


(C)2025「リライト」製作委員会

【日本公開】
2025年(日本映画)

【原作】
法条遥

【監督】
松居大悟

【脚本】
上田誠

【編集】
瀧田隆一

【キャスト】
池田エライザ、阿達慶、橋本愛、久保田紗友、倉悠貴、前田旺志郎、山谷花純、長田庄平、マキタスポーツ、津田寛治、石田ひかり、尾美としのり

【作品概要】
法条遥の同名小説を映像化したタイムリープ×青春ミステリ映画です。

監督を『ちょっと思い出しただけ』(2022)や『くれなずめ』(2021)など数々の青春映画で知られる松居大悟、脚本を松居監督の創作活動のきっかけとなった戯曲『サマータイムマシン・ブルース』(2005)他、“時間もの”で高い評価を獲得している上田誠が務めます。

大林宣彦監督作『時をかける少女』(1983)へのオマージュを込め、尾道オールロケが行われました。

主演は、俳優のみならず歌手、モデル、映画監督として表現の領域を拡張し続けている池田エライザ。美雪の同級生役には橋本愛、倉悠貴、久保田紗友、前田旺志郎ら若手実力派俳優が集結します。

300年後の未来からやってきた保彦役には、本作で映画初出演を果たす阿達慶が抜擢されました。尾道にゆかりの深いベテランの石田ひかりと尾美としのりが世界観に奥行きを与えています。

映画『リライト』のあらすじ


(C)2025「リライト」製作委員会

高校3年の夏。美雪は、転校生として現れた未来人の保彦と恋に落ちます。彼はある小説を読み、この時代に憧れてタイムリープしてきていました。

7月21日、10年後にタイムリープした美雪は27歳の自分から一冊の本を見せられ、「あなたが書く小説」と告げらます。それは保彦がこの時代にやってくるきっかけとなった小説でした。

タイムリープから戻った美雪は「物語を書いて、必ず時間のループを完成させる」と約束し、保彦は未来へ帰っていきます。

10年後、作家になった美雪は小説を完成させますが、運命の日に高校生の美雪は現れませんでした。

いったい何が起きたのか謎を探るなか、同窓会に参加した美雪は、同級生から驚きの真実を知らされ……。

映画『リライト』の感想と評価


(C)2025「リライト」製作委員会

尾道の美しい風景を舞台に描かれる、青春タイムリープストーリーです。大林宣彦監督へのリスペクトあふれるオマージュを散りばめながら、複雑な迷路に迷い込んだかのような物語が展開します。

このファンタジーの聖地でなら、こんな不思議な出来事もあり得るかもしれないと思わず納得させられてしまうことでしょう。大林監督の名作メインキャストを務めた尾美としのり、石田ひかりの姿を見て、深い感慨を覚える方も多くいらっしゃるかもしれません。

ごく平凡な高校に現れた謎の転校生・保彦。彼は未来からやって来たタイムリーパーでした。彼と過ごしたひと夏が、主人公の美雪の人生を変えることとなります。保彦のタイムリープを完成させるために、作家となって約束の小説を書くことが彼女の目標となりました。

しかし出会いから10年後、保彦に関して思いもかけない真実が隠されていたことが明らかとなります。いったい何が起きているのかと心つかまれ、最後までスクリーンから目が離せなくなることでしょう。

まったく予想もしなかった展開に驚かされると共に、青春時代の甘さ苦さと、年月を経て変わったものと変わらなかったものを見て、切なく胸を締め付けられるに違いありません。

池田エライザのふんわりとした穏やかで優しい空気感と、橋本愛の凄味ある演技の対比の素晴らしさも見どころです。高校時代とその10年後を演じ分ける、クラスメート33名全員の演技にも注目してください。

ただひとり、保彦役の阿達慶だけは17歳の現役高校生です。阿達の初々しさが、保彦の神秘性をより際立たせています

まとめ


(C)2025「リライト」製作委員会

未来からタイムリープしてきた魅力的な転校生・保彦と、彼を迎え入れたクラスメート33人との不思議な絆を描く青春ストーリー『リライト』。尾道の美しい海と山が、ファンタジーの世界をやさしく包み込みます。

予想外の展開にぐっと引き込まれると共に、生徒同士が繰り広げる人間ドラマにも魅了されます。高校時代を眩しく見つめる、大人になった生徒たち。保彦というミステリアスな少年が、その輝きを永遠に閉じ込めたのかもしれません。

映画『リライト』は2025年6月13日(金)より全国ロードショーです。



関連記事

SF映画

アルマゲドン|ネタバレあらすじ感想とラスト結末の評価。SFおすすめでマイケルベイ監督が人類滅亡の危機が迫る地球を描く!

第71回アカデミー賞視覚効果賞ほか3部門ノミネートされたSFアクション超大作! マイケル・ベイが製作・監督を務めた、1998年製作のアメリカのSFアクション超大作『アルマゲドン』。 アメリカ・テキサス …

SF映画

『流転の地球 -太陽系脱出計画-』あらすじ感想と考察評価。中国SF大作映画として脱出前日譚を描く

映画『流転の地球 -太陽系脱出計画-』は3月22日(金)より全国の劇場でロードショー 「SF」映画と言うジャンルは鑑賞者が求める視覚効果のクオリティが年々高くなる一方であることもあり、突飛すぎるアイデ …

SF映画

韓国映画『エンドレス 繰り返される悪夢』あらすじとキャスト紹介

目覚める度に繰り返す同じ“1日”。それは“最愛の娘”や“妻”という家族が事故に遭う2時間前だった…。 愛する人を救うため、時に抗う2人の男の死闘を描くタイムループ・スリラー『エンドレス 繰り返される悪 …

SF映画

映画『未来惑星ザルドス』あらすじネタバレと感想!ラスト結末も

理想郷ボルテックスが人類にもたらしたのは果たして幸福だったのか?! スリリングな冒険要素とエロティシズムを融合させたSF大作『未来惑星ザルドス』をご紹介します。 CONTENTS映画『未来惑星ザルドス …

SF映画

LOGAN(ローガン)ネタバレと感想!ヒュー・ジャックマン演技評価も

見届けよ!最後のウルヴァリンの雄姿!2017年6月1日全国公開の映画『LOGAN ローガン』。 ヒュー・ジャックマンは17年間に渡って演じてきたウルヴァリンはこれが最後です。 『LOGAN ローガン』 …

【坂井真紀インタビュー】ドラマ『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』女優という役の“描かれない部分”を想像し“元気”を届ける仕事
【川添野愛インタビュー】映画『忌怪島/きかいじま』
【光石研インタビュー】映画『逃げきれた夢』
映画『ベイビーわるきゅーれ2ベイビー』伊澤彩織インタビュー
映画『Sin Clock』窪塚洋介×牧賢治監督インタビュー
映画『レッドシューズ』朝比奈彩インタビュー
映画『あつい胸さわぎ』吉田美月喜インタビュー
映画『ONE PIECE FILM RED』谷口悟朗監督インタビュー
『シン・仮面ライダー』コラム / 仮面の男の名はシン
【連載コラム】光の国からシンは来る?
【連載コラム】NETFLIXおすすめ作品特集
【連載コラム】U-NEXT B級映画 ザ・虎の穴
星野しげみ『映画という星空を知るひとよ』
編集長、河合のび。
映画『ベイビーわるきゅーれ』髙石あかりインタビュー
【草彅剛×水川あさみインタビュー】映画『ミッドナイトスワン』服部樹咲演じる一果を巡るふたりの“母”の対決
永瀬正敏×水原希子インタビュー|映画『Malu夢路』現在と過去日本とマレーシアなど境界が曖昧な世界へ身を委ねる
【イッセー尾形インタビュー】映画『漫画誕生』役者として“言葉にはできないモノ”を見せる
【広末涼子インタビュー】映画『太陽の家』母親役を通して得た“理想の家族”とは
【柄本明インタビュー】映画『ある船頭の話』百戦錬磨の役者が語る“宿命”と撮影現場の魅力
日本映画大学