不朽の名作『エレファント・マン』40周年記念
鬼才デイヴィッド・リンチが自ら監修し4K修復版となって日本“緊急”公開決定。
第53回米アカデミー賞にて、作品賞、主演男優賞、監督賞など主要8部門ノミネート、同年の英国アカデミー賞では作品賞と主演男優賞、製作デザイン賞を受賞した『エレファント・マン』。
この言わずと知れた不朽の名作が本国公開から2020年で40年を迎えるにあたり、デイヴィッド・リンチ監督自身の監修によりデジタルリマスター化しました。
幻想的な世界観はそのままに、より美しく蘇った『エレファント・マン 4K修復版』として、2020年7月10日(金)より、新宿ピカデリーほか全国にて緊急公開されます。
本ニュースに合わせまして、ポスタービジュアル、場面写真、予告編も合わせて解禁となりました。
映画『エレファント・マン 4K修復版』について
本作は、19世紀のロンドンで“エレファント・マン”と呼ばれた実在の青年ジョゼフ・メリックの生涯と彼を取り巻く人々の交流を描いた感動作。
長編映画デビュー作『イレイザーヘッド』(1977)でカルト的な人気を得つつも、当時、弱冠33歳だった新鋭デイヴィッド・リンチ監督の名を一躍世界中に轟かせることとなった作品です。
日本では1981年5月に公開され、国内外合わせたその年の全公開作品の中でナンバーワンの配収を記録。社会現象とも言える一大ブームを巻き起こしました。
米タイム誌が選ぶ「カラー時代のモノクロ映画ベスト10」で、『ベルリン・天使の詩』(1987/ヴィム・ヴェンダース)、『シンドラーのリスト』(1993/スティーヴン・スピルバーグ)などを抑え、堂々の1位を獲得しています。
フランケンシュタインやドラキュラなどが登場する、怪奇映画監督としても知られるフレディ・フランシスが撮影監督として参加。
彼がこだわったモノクロ映像特有の光と影、19世紀末の退廃的なロンドンの町並みが、この度の4K修復にて、より幻想的によりクリアになったことで、メリックの喜びと絶望のコントラストも一層鮮やかに映し出しています。
キャストは、本作で英国アカデミー賞主演男優賞に輝いたジョン・ハート、オスカー俳優アンソニー・ホプキンス、名優サー・ジョン・ギールグッドらそうそうたる面々がそろっています。
映画『エレファント・マン 4K修復版』の予告編
この度解禁されました予告編は、修正前、修正後の映像が比較できます。
エレファント・マンとして見世物小屋に立つ青年ジョン・メリック(ジョン・ハート)の姿を初めて見て、衝撃で涙するトリーヴズ医師(アンソニー・ホプキンス)の姿や、好奇の目にさらされ民衆に追いかけられるメリックが「僕は動物じゃない、僕は人間なんだ」と死に物狂いで訴える場面などが切り取られました。
差別や偏見がいまだ無くならない世の中で彼の真っ直ぐなメッセージが胸を打つ予告編です。
映画『エレファント・マン』の作品情報
【製作】
1980年(アメリカ・イギリス合作映画)
【4K修復版日本公開】
2020年
【原題】
The Elephant Man
【監督】
デイヴィッド・リンチ
【キャスト】
アンソニー・ホプキンス、ジョン・ハート、アン・バンクロフト、ジョン・ギールグッド、ウェンディ・ヒラー、フレディ・ジョーンズ
映画『エレファント・マン』のあらすじ
19世紀のロンドン。優秀な外科医トリーヴズ(アンソニー・ホプキンス)は、見世物小屋でエレファント・マンと呼ばれる青年メリック(ジョン・ハート)と出会います。
極端に身体が変形したメリックの姿を目にしたトリーヴズは、大きな衝撃を受け、彼を研究対象として病院で預かることに。
当初は物も言えず怯え続けるメリックを誰もが知能も低いと思っていましたが、ある日、知性溢れる穏やかな性格であることが発覚。
その後、新聞で取り上げられたメリックの元を舞台女優のケンドール夫人(アン・バンクロフト)を始め、上層階級者が訪れるようになります。
トリーヴズは、自分も形を変えた見世物小屋の興行師と同じなのではないかと悩みますが…。
まとめ
様々な人間の内面に宿る、美しさ、残酷さが見せつけられる本作で、人間の尊厳をD・リンチは丁寧に描き出しています。
人間としての一生を全うしたいと願うメリックが選択する結末は、永遠に映画ファンの心に涙と共に刻まれ続けることでしょう。
本国公開から40年、実話を基にした感動の名作を鬼才デイヴィッド・リンチ監督が自ら監修し、美しく蘇った不朽の名作『エレファント・マン 4K修復版』は、2020年7月10日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。
多くの映画館の再開を祝し、お客様への感謝の意を込めて、特別に鑑賞料金は1100円均一とのこと。ぜひ劇場でお楽しみください。