韓国初の民間による駅舎の誕生秘話とは
観客動員数260万人を突破した映画『Be With You ~いま、会いにゆきます』で観客を魅了したイ・ジャンフン監督待望の3年ぶりとなる新作『手紙と線路と小さな奇跡』が2022年4月29日(金・祝)シネマート新宿ほか順次公開されます。
ホームなどの駅の設備はすべて住民の負担で設置されたという実話をモチーフに、人間味溢れるコミカルさと温かい感動を描いた一作です。
映画『手紙と線路と小さな奇跡』について
韓国の東部にある国内初の私設駅である両元(ヤンウォン)駅。
道路が整備されていないため、町へ移動する際に線路を歩いて通らなければならなかった住民からの請願により、臨時乗降場として1988年に開業されました。
ホームなどの駅の設備はすべて住民の負担で設置されたという実話をモチーフに、イ・ジャンフン監督が感動的な作品を生み出しました。
登下校だけで5時間かかるため、村に駅を作ることを夢見る数学大会1位の天才高校生・ジュンギョン役に、『それだけが、僕の世界』や『ただ悪より救いたまえ』で数々の映画賞を受賞した演技派パク・ジョンミンが扮します。
近年もヨン・サンホ監督が手掛けたNetflixオリジナルシリーズ「地獄が呼んでいる」に出演した人気俳優です。
ジュンギョンをサポートするクラスメイトである自称“女神(ミューズ)”のラヒ役には、『EXIT イグジット』(2019)など俳優として目覚ましい活躍が続く少女時代のイム・ユナ。
『工作 黒金星と呼ばれた男』(2018)や『KCIA 南山の部長たち』(2020)などでさまざまなキャラクターを演じ湧けるベテラン俳優イ・ソンミンが、ジュンギョンの父親で機関士のテユン役を務めます。
韓国で最も小さな駅作りを通して描かれる夢への挫折と希望、人と人の絆が紡ぐラストは、温かな笑いと感動できっと観る人すべての背中を押してくれるにちがいありません。
彼らが巻き起こす奇跡と夢の行方をぜひスクリーンで確かめてください。
映画『手紙と線路と小さな奇跡』の予告動画
予告動画の冒頭、まず初めに目に飛び込んでくるのは「数学大会1位」という文字です。主人公・ジュンギョンが非凡な才能の持ち主であることがくっきりと伝わってきます。
その後、ジュンギョンのやさしい声で、大統領に宛てた請願書が読み上げられます。それは、この映画のテーマがはっきりわかるメッセージです。
「村には道路がありません。冗談のようですが、線路しか通っていないのです。駅を作ってください」
その後、コミカルな音楽に乗せて、駅作りのために奮闘するジュンギョンやラヒたちの青春が映し出されます。
「自分の夢」を叶えるために、「村に駅を作る夢」を実現させようとする彼らの情熱が伝わってくる予告動画となっています。
映画『手紙と線路と小さな奇跡』の作品情報
【日本公開】
2022年(韓国映画)
【監督・脚本】
イ・ジャンフン
【キャスト】
パク・ジョンミン、イム・ユナ、イ・ソンミン、イ・スギョン、チョン・ムンソン
映画『手紙と線路と小さな奇跡』のあらすじ
行き来できる道は線路しかないのに、肝心の駅がない村。
今日、大統領府に54通目の手紙を送ったジュンギョンの夢はただ一つ。それは村に駅を作ることでした。
駅なんてとんでもないという原則主義の機関士の父・テユンの反対にもめげず、姉のボギョンと村に残り、高校まで往復5時間の通学路を通うジュンギョン。
彼は天才的な数学の才能の持ち主で、教師から一目置かれる存在でした。
ジュンギョンは、彼の非凡さを一目で見抜いたクラスメイト、自称“女神(ミューズ)”のラヒと共に、説得力のある手紙を書くための努力を始めます。
正書法の講義、テレビに出て有名になるための“高校生クイズ”、1位の大統領賞獲得に向けた数学大会の受験まで。駅の実現に向けさまざまな難関に挑むジュンギョンでしたが…。
まとめ
韓国初の私設駅の開業までの実話を基に描く愛と感動の物語『手紙と線路と小さな奇跡』。
大ヒット作『Be With You ~いま、会いにゆきます』で知られるイ・ジャンフン監督の3年ぶりとなる待望の新作映画です。
夢を追うがゆえに経験する挫折、そしてそれを乗り越えた先に見えてくる希望が、ユーモアを交えながら温かく綴られます。
葛藤を抱える父と息子の深い家族愛にも注目です。
映画『手紙と線路と小さな奇跡』は、2022年4月29日(金・祝)シネマート新宿ほか順次公開です。