2020年1月、私たちは衝撃の真実を知る。
イーストウッドの第40作、勇敢な警備員の身に起きた実話を描くサスペンスドラマ『リチャード・ジュエル』。
全世界待望、クリント・イーストウッドが放つ衝撃作『リチャード・ジュエル』は、2020年1月17日(金)より日本全国ロードショーです。
全米で11月21日に初披露され、早くもアカデミー賞最有力の声が上がっている本作より、FBIがジュエルに迫る緊迫の場面写真が到着いたしました。
また、日本時間2019年11月21日(木)(※現地11月20日(水))にアメリカにて行われたワールドプレミアの模様もあわせてお伝えします。
CONTENTS
映画『リチャード・ジュエル』の場面写真
今回、リチャード・ジュエル(ポール・ウォルター・ハウザー)がFBIに事情聴取される場面写真が到着しました。
事件の第一通報者であるジュエルを第一容疑者と断定して捜査を開始したFBIは、彼を犯人と断定する証拠品を押収のために自宅に押しかけます。
その最中、弁護士のワトソンが席を外した隙を見計らって、無防備なジュエルに対してFBIがボイスサンプルを強要。
「公園に爆弾がある。爆発まで30分」。犯行予告の音声とジュエルの声が合致すれば事件の早期解決となります。
逮捕を急ぐFBIのトム・ショー(ジョン・ハム)は、同僚と共にジュエルを睨みつけるように受話器を渡そうとしますが…。
この後、リチャード・ジュエルはFBIの求めに応じるのか。そして、事件はどんな展開を見せていくことになるのか。
今後の展開が気になる、緊迫感に溢れた場面写真ですね。
映画『リチャード・ジュエル』のワールドプレミア
日本時間2019年11月21日(木)(※現地11月20日(水))、LAチャイニーズ・シアターにてワールドプレミアが実施されました。
本プレミアには、御年89歳のクリント・イーストウッド監督はもちろん、主演のポール・ウォータ・ハウザー、サム・ロックウェル、ジョン・ハム、キャシー・ベイツなど、豪華キャストが登壇。
ひょうが降るほどの荒天の中、各国からの取材陣と、公開を楽しみにする多くのファンが集まる注目度の高いイベントとなりました。
ワールドプレミア概要
【日程】
2019年11月21日(木)(現地時間:11月20日(水))
【会場】
チャイニーズ・シアター(カリフォルニア州・ロサンゼルス)
【登壇者】
クリント・イーストウッド(監督/製作)、ポール・ウォルター・ハウザー(主演リチャード・ジュエル役)、サム・ロックウェル(弁護士ワトソン・ブライアント役)、ジョン・ハム(FBI捜査官トム・ショー役)、キャシー・ベイツ(ジュエルの母ボビー役)ほか
今この作品を公開する理由
画像:ワールドプレミアでのイーストウッド監督
レッドカーペットにはリチャード・ジュエル役を務めた主演のポール・ウォルター・ハウザーをはじめ、ジュエルの敵となるFBI捜査官役のジョン・ハム、赤い服と赤い口紅が印象的なキャシー・ベイツ、ひげを蓄えワイルドなサム・ロックウェルなどそうそうたるキャストがレッドカーペットを歩きました。
そして、クリント・イーストウッド監督もレッドカーペットに降臨。御年89歳の巨匠が、ポップコーンを頬張るおちゃめな場面もありました。
本作でリチャード・ジュエルという人物を題材にしたことについて問われると、「ジュエルは、ひどい悲劇の犠牲者だったからだよ。彼は、「疑わしきは罰せず」という扱いを受けなかった。彼は、適切な調査をされずに(犯人だと)判断されたんだ。それは、憲法に反することだし、僕らが信じているすべてのことに反している」とコメント。
さらに今この作品を公開する理由については「今世界で起きているのととても似たことだからだよ。人々は、ちゃんと確認する前に、早まった判断をするんだ」と、この時代だからこそ伝えたいテーマを語ります。
そして、日本のファンにメッセージを求められると「お会いできてうれしいよ。ビバ・ジャパン!」笑顔を見せました。
リチャード・ジュエルの母も登壇
画像:ポール・ウォルター・ハウザーとボビー・ジュエル
主演のポール・ウォルター・ハウザーはにこやかにコメントに応じました。
作品について問われると、「僕はこの映画が大好きだよ。僕にとってものすごく大切なものだ。クリントと仕事をするのは喜びだったし、とても奥行きのあるキャラクターや意義のあるストーリーを語るのは嬉しかった」と、イーストウッドとの仕事はもちろん、リチャード・ジュエルを演じることは、自身の中で大きな経験だったと語ります。
そしていよいよ作品がお披露目される事には「僕は多くの観客がこの作品を楽しんでくれることにとても興奮している。人々は一礼して(映画館を)後にするよ。そして自身、それか誰か知っている人をリチャード・ジュエルの中に見出すんだ。(今ここに)リチャードが僕らと一緒にいて、僕らと一緒に祝うことが出来たらよかった。彼の魂はここにいるよ。そして、彼の母親がここにいる」と、なんとリチャード・ジュエルの母ボビー・ジュエル本人も、このレッドカーペットへの登壇が実現したことを明かしました。
作品と今の社会の関連について
画像:ワールドプレミアでのポール・ウォルター・ハウザー
さらに、作品と今の社会の関連について「残念なことに、この映画はいつも今日的な意味を帯びている。僕らが同じ間違いを犯し続けている限りは、歴史は繰り返されるんだ。FBIのようなグループの人々は、もっとちゃんとわかっているべきだ。リチャード・ジュエルは、88日間も捜査をして何も見つからなかったうえに、彼の人生を台なしにしたんだ。この映画はそれを明らかにすると思う。歴史と真実に光を当てているんだ。だから僕らは今夜ここにいるんだ。リチャード・ジュエルを称賛し、彼のストーリーを語るためにね」と強くメッセージを送りました。
映画『リチャード・ジュエル』の作品情報
【日本公開】
2020年(アメリカ映画)
【原作】
マリー・ブレナー バニティ・フェア 「American Nightmare―The Ballad of Richard Jewell」
【原題】
RICHARD JEWELL
【監督・製作】
クリント・イーストウッド
【製作】
ティム・ムーア、ジェシカ・マイヤー、ケビン・ミッシャー、レオナルド・ディカプリオ、ジェニファー・デイビソン、ジョナ・ヒル
【脚本】
ビリー・レイ
【キャスト】
サム・ロックウェル、キャシー・ベイツ、ポール・ウォルター・ハウザー、オリビア・ワイルド、ジョン・ハム
【作品概要】
『アメリカン・スナイパー』(2014)、『ハドソン川の奇跡』(2016)、『15時17分、パリ行き』(2018)、『運び屋』(2018)と、実話を基に“衝撃の真実”を描いてきたクリント・イーストウッド監督。
監督40本目となる本作にて、1996年のアトランタ・オリンピックで起こった爆破テロ事件の“真実”を描きます。
キャストはアカデミー賞俳優のサム・ロックウェル、キャシー・ベイツらが集結しました。
映画『リチャード・ジュエル』のあらすじ
1996年、警備員のリチャード・ジュエル(ポール・ウォルター・ハウザー)は米アトランタのセンテニアル公園で不審なリュックを発見。
その中身は、無数の釘が仕込まれたパイプ爆弾でした。
テロを未然に防ぎ一時は英雄視された彼ですが、現地の新聞社とテレビ局がジュエルを犯人であるかのように書き立て、実名報道したことで状況は一変。
さらに、FBIの徹底的な捜査、メディアによる連日の過熱報道により、ジュエルの人格は全国民の目前でおとしめられていきました。
そこへ異を唱えるため弁護士ブライアント(サム・ロックウェル)が立ち上がります。
そして、ジュエルの母ボビ(キャシー・ベイツ)も息子の無実を訴え続けますが、3人の前に立ちはだかるのは、巨大国家アメリカ政府とマスコミで…。
まとめ
画像:ワールドプレミアでのサム・ロックウェル
全米で2019年11月21日に初披露され、いち早く鑑賞したメディアで大反響を巻き起こしている本作。
「実話を基にしたこの作品を賞賛せずにはいられない!」(バラエティ誌)、「イーストウッドによって計算しつくされた作品。すべてのディティールが、最高の瞬間へとつながる、至福の時を感じて欲しい」(Indiewire)、「イーストウッドは英雄的行為の記念碑とそれが粉々に砕け散るまでを描き切った」(ロサンゼルス・タイムズ紙)、など、賞賛の声が続々と上がっています。
米レビューサイト・ロッテントマトでも92%のハイスコア(11.27時点)をマークし、実在の人物を演じたキャストの熱演へも高評価です。
ハリウッドレポーターは「全キャストの演技がベスト! 作品賞、主演男優賞(ポール・ウォルター・ハウザー)、助演男優賞(サム・ロックウェル)、助演女優賞(キャシーベイツ)のノミネート最有力。」と紹介、デッドラインも「超激戦の今年のアカデミー賞主演男優賞だが、ハウザーのノミネートは間違いない。全キャストの演技が素晴らしく、ベイツ、ロックウェルもノミネートされるだろう」と、早くもアカデミー賞最有力の声が上がっています。
巨匠クリント・イーストウッド監督がアカデミー俳優を迎えて贈る『リチャード・ジュエル』は、2020年1月17日(金)より日本公開です。