恋愛映画の金字塔『男と女』、その53年後の物語――。
恋愛映画の金字塔と評される『男と女』(1966)の53年後の物語を、同じ監督と同じキャストで描いた『男と女 人生最良の日々』。
『男と女 人生最良の日々』は、2020年1月31日(金)より、TOHOシネマズシャンテ、Bunkamuraル・シネマほかで全国ロードショーされます。
映画公開に先駆け、ポスタービジュアルとシーン写真が解禁されました。
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シリーズの原点となる映画『男と女』について
1966年製作のフランス映画『男と女』は、妻に自殺されたレーサーの男ジャン・ルイ(ジャン=ルイ・トランティニャン)と、スタントマンの夫を目の前で失った女アンヌ(アヌーク・エーメ)の2人が、互いの子どもを通じて知り合い、次第に惹かれ合っていく過程を描きます。
恋愛映画の金字塔として評価されたこの作品は、アカデミー賞外国語映画賞にカンヌ映画祭グランプリ(パルムドール)を受賞。
監督のクロード・ルルーシュや、主演キャスト2人の名を広く知らしめたと同時に、監督の盟友である作曲家フランシス・レイによる、「ダバダバダ…」のスキャットが全編に流れる主題歌も世界中で大ヒットし、多数のアーティストにカバーされています。
1986年には、同じ監督とキャストによる続編『男と女II』も製作されており、本作『男と女 人生最良の日々』は、その更に続きを描いた作品となります。
映画『男と女 人生最良の日々』のティザービジュアル
このほど解禁となったティザービジュアルは、第一作『男と女』と本作『男と女 人生最良の日々』でのジャン・ルイとアンヌ2人の表情を、それぞれ同じ角度から捉えたシーンで構成。
「『男と女』から53年。運命の恋がまた始まる…」のキャッチコピーが添えられており、美しいが緊張感ただよう表情からは一変、穏やかな微笑みをたたえる二人の姿を捉えています。
「人生最良の日々」の意味とは
ルルーシュ監督によると、タイトルの「人生最良の日々」は、フランスの小説家ビクトル・ユゴーの言葉「人生最良の日々はまだ生きられていない」から引用したとのこと。
その理由は、「私はこれまで過去よりどんなに困難であっても、今生きている現在を愛し続けてきた」、「未来はあまりにも大きな疑問符なため恐れてしまう。現在が一番単純明快であり、我々に属しているもの」だと、これまでの自分の人生を導いてくれた、とても重要な言葉であるとしています。
映画『男と女 人生最良の日々』の作品情報
【日本公開】
2020年(フランス映画)
【原題】
Les Plus Belles Années d’une vie
【監督・脚本】
クロード・ルルーシュ
【キャスト】
アヌーク・エーメ、ジャン=ルイ・トランティニャン、スアド・アミドゥ、アントワーヌ・シレ
映画『男と女 人生最良の日々』のあらすじ
まばゆいばかりの衝撃的なロマンスから、長い年月が経ち、元レーシング・ドライバーのジャン・ルイは、今は老人ホームに暮らしており、かつての記憶を失いかけていました。
ジャン・ルイの息子は、次第に衰えていく父親の姿を見かねて、彼がずっと追い求めていた女性アンヌを探す決心をします。
果たしてアンヌは、ジャン・ルイと再会し、2人の物語を思い出の場所から始めることができるのでしょうか…。
まとめ
本作は、2019年のカンヌ国際映画祭で初お披露目となり、監督やキャストが思い出の地に再集結。
上映後は、20分にも及ぶスタンディングオベーションが鳴り止まないほどの喝采を浴びました。
第一作の『男と女』を観ていないと、本作も楽しめないのでは?と思いがちですが、ルルーシュ監督によると、「まだ一度も『男と女』を見ていない人にも分かるように構成した」とのことで、その心配は杞憂に終わりそう。
前作に続き主演のジャン=ルイ・トランティニャンとアヌーク・エーメ2人の、年齢を重ねたがゆえの重厚な存在感は観る者を魅了。
昨年惜しくもこの世を去ったフランシス・レイによる、お馴染みの「ダバダバダ…」のスキャットで始まるテーマ曲は、本作でも作品に彩りを加えています。
「本作は、私たちの人生のある瞬間をリアルに映し出している。過去と現在の映像を組み合わせることで、どちらも鮮やかに描くことができる。そうすることでこの作品は、だれもが自分に置き換えられるような、普遍的な物語になる。ふたりは新しいスタートを迎える」とのメッセージを寄せているルルーシュ監督。
53年の時を経て新たに紡ぎ出したラブストーリーを、是非ともお見逃しなく!
映画『男と女 人生最良の日々』は、2020年1月31日(金)より、TOHOシネマズシャンテ、Bunkamuraル・シネマほかで全国ロードショーです。