少年の子ども時代が夏とともに終わりを告げる。
2019年6月1日(土)よりYEBISU GARDEN CINEMA、アップリンク吉祥寺ほか全国順次ロードショーされる映画『メモリーズ・オブ・サマー』。
デビュー短編『ヤクプ』(1997)がカンヌで絶賛されたアダム・グジンスキ監督が自身の体験をもとにつくりだした本作は、1970年代末のポーランドの小さな町を舞台に、12歳の少年の目を通して描かれる、切なくも忘れられない一夏の記憶です。
このたび本作の本予告映像が完成いたしました。夏の暑さと、切なさに満ちた予告映像をお楽しみください。
映画『メモリーズ・オブ・サマー』の本予告映像
解禁となった本予告では、水辺で走り、泳いで遊ぶ少年たちが映し出されます。そのなかの1人が主人公のピョトレック。
映画のタイトルが出た後、走る汽車とそれを自転車で追いかけるピョトレックと母の姿が。
そして都会から、彼らの家の隣に越してきた少女・マイカがやってきます。彼女は田舎の暮らしが退屈でたまりません。
マイカへの淡い思いを抱きながら、母親とふたりで楽しく夏休みを過ごしているピョトレックでしたが、やがて母親の隠しごとを察する様子や、秘密を持つ母の意味深な表情に気付き始めます。
離れて暮らす父と久しぶりに再会を果たし、家族は幸せな時間を過ごすのですが…。
予告は「それは、僕が子どもでいられた、最後の夏だった」というナレーションと、タイトルコールで幕を閉じます。
楽しげで色彩鮮やかな遊園地での映像と、切ないナレーションとの対比に、胸が締め付けられる予告編です。
主人公を演じたマックス・ヤスチシェンプスキとは
主人公の少年ピョトレックを演じたマックス・ヤスチシェンプスキは、ワルシャワの小学校に通っていたときに、グジンスキ監督に見出された逸材。
主人公に適した少年がなかなか見つからず、撮影自体を延期し、2年間かけて探したといいます。
マックスは本作で初めて演技に挑戦し、ポーランドの映画祭ネティア・オフカメラ2017で『ライジングスター賞』を見事受賞しました。
映画『メモリーズ・オブ・サマー』の作品情報
【日本公開】
2019年(ポーランド映画)
【原題】
Wspomnienie lata(英語題:Memories of Summer)
【監督・脚本】
アダム・グジンスキ
【キャスト】
マックス・ヤスチシェンプスキ、ウルシュラ・グラボフスカ、ロベルト・ヴィェンツキェヴィチ
【作品概要】
デビュー短編『ヤクプ』(1997)がカンヌで絶賛された1970年生まれポーランド出身のアダム・グジンスキ監督。
アダム・グジンスキ監督自身の体験をもとに本作をつくりだしました。
ポーランドを代表し、世界で活躍するロベルト・ヴィェンツキェヴィチが出演しています。
主人公ピョトレックを演じたマックス・ヤスチシェンプスキは、演技初挑戦ながら、ポーランドの映画祭ネティア・オフカメラ2017で『ライジングスター賞』を受賞しました。
映画『メモリーズ・オブ・サマー』のあらすじ
1970年代末、夏。
ポーランドの小さな町で、12歳のピョトレックは新学期までの休みを母ヴィシアと過ごしています。
父は外国へ出稼ぎ中。
母と大の仲良しのピョトレックは、母とふたりきりの時間を存分に楽しんでいました。
ですがやがて母はピョトレックを家に残し毎晩出かけるようになり、ふたりの間に不穏な空気が漂い始めます。
ピョトレックは、都会からやってきた少女マイカに好意を抱きますが、彼女は、町の不良青年に夢中に。
それぞれの関係に失望しながらも、自分ではどうすることもできないピョトレック。
そんななか、大好きな父が帰って来ますが…。
まとめ
☀️FROM DIRECTOR☀️
「大人は、意識してか知らずか、子どもとの間にある境界線を飛び越えてしまいます。自分の弱さにかまけて、他人を傷つけ、その信頼を利己的な目的に利用することもあるでしょう」
「この希薄で見えない境界線というものが、いつも私の関心を惹いてきました」#ポーランド #映画 pic.twitter.com/gClyoSoMpB
— 映画「メモリーズ・オブ・サマー」6/1公開 (@m_of_s_movie) May 8, 2019
ポーランドの気鋭の映像作家、アダム・グジンスキ監督が、自身の体験をもとに描く思春期の輝きと揺らぎ。
鮮やかな色彩とエモーショナルな映像は、観る者の心を切なく締め付けます。
少年期特有の“揺らぎ”を繊細に捉えた本作にご期待下さい。
映画『メモリーズ・オブ・サマー』は2019年6月1日(土)より、YEBISU GARDEN CINEMA、UPLINK吉祥寺を皮切りに全国順次ロードショーです。