『あらののはて』の長谷川朋史監督のオリジナルドラマが
2025年7月26日(土)〜 8月8日(金)池袋シネマ・ロサにてレイトショー公開決定!
映画『架空書影。』は、門真国際映画祭グランプリ、うえだ城下町映画祭で特別賞を受賞した『あらののはて』(2021)の監督長谷川朋史による2話構成のオリジナルドラマです。
第一話「書架の物語」では、未来から来たと嘯く少女ツムギの出会いと別れを、第二話「埋めてくる」では、有名作家のゴーストライター、マリが直面する危機をシニカルに描いています。
(C)ソフィアコレクション・ルーツシネマ・長谷川朋史
このたび、長谷川朋史監督の映画『架空書影。』が、2025年7月26日(土)〜 8月8日(金)池袋シネマ・ロサにてレイトショー公開決定!
さらにポスターと特報が解禁となり、主演の峰平朔良と長谷川朋史監督のコメントも到着しましたので、ご紹介いたします。
CONTENTS
映画『架空書影。』とは?
2021年公開された、門真国際映画祭グランプリ、うえだ城下町映画祭で特別賞を受賞した『あらののはて』の長谷川朋史監督による二話構成のオリジナルドラマです。
第一話、第二話を通して主役を演じるのは、『MOON and GOLDFISH』(2022)『Polar Night』(2023)で主演を務め注目を集めている峰平朔良。
第一話『書架の物語』では、生徒会長の健一郎役にTBSドラマ『下剋上球児』の井上遥。未来からきたエージェントの睦月役にSNSフォロワー200万人以上、バスケットボール女子インフルエンサーとして大活躍のすみぽん(高倉菫)が登場します。
第二話『埋めてくる』では、ゴーストライターの秘密を知る遊助役に『無頼』(2020)『僕たちは変わらない朝を迎える』(2021)の髙橋雄祐など、新進の実力派俳優が名を連ねています。
また、音楽には『とおいらいめい』の上久保汐李、監督の長谷川朋史が第一話、第二話を通して脚本・美術・撮影を務めました。
【『書架の物語』受賞歴】
第8回岩槻映画祭入選、第2回彩の国市民映画祭入選、おおぶ映画祭オフィシャルセレクト、第1回アートファインディング映画祭入選、福岡インディペンデント映画祭入選、第7回いぶすき映画祭銅のいぶすき賞、日本映像グランプリ ジュリー・クリスティ賞
【『埋めてくる』受賞歴】
Lemino ROBOT 短編映画コンペ2025入選
映画『架空書影。』特報
映画『架空書影。』主演・監督コメント
主演:峰平朔良
(C)ソフィアコレクション・ルーツシネマ・長谷川朋史
まだ自分の中の何かが変わるような本には出会ったことはありませんが、心の元気がなくなった時に読み返す本は、清水杜氏彦さんの「少女モモのながい逃亡」です。
昔のソ連時代をモデルに描かれたもので、政府の暴走や大飢饉で家族を失った少女が自由を求めて国から逃亡する物語です。
終盤の、枯れた地を歩くボロボロのモモがついに倒れた時に見る景色は物凄く残酷で、物凄く生きていて、物凄く美しい。この描写はいつも心揺さぶられます。社会のルールの中で器用に暮らしていけばいいものを、苦しむと分かっていても自分が選んだ道を突き進む姿は、どんなに辛いことがあっても諦めなくていいんだ。自分を信じて続けてていいんだ。欲しいものを求め続けていいんだ。と思わせてくます。
そういう意味では、めげそうになっている私の心を元気な心へと変えてくれる一冊です。
さて、この映画は本にまつわる2つの物語が合わさった映画です。
大きなテーマとして「本」について考えながら見るとまた一段と面白いかもしれません。
最後まで読んでくださりありがとうございました。ぜひ劇場で。
監督・脚本・撮影:長谷川朋史
(C)ソフィアコレクション・ルーツシネマ・長谷川朋史
1970年代に幼少期を過ごした私は、当時NHKで放送されていた「少年ドラマシリーズ」に夢中でした。筒井康隆、光瀬龍、星新一、眉村卓、そうそうたる作家の名著を原作に放送された作品の中でも、「なぞの転校生」眉村卓と「七瀬ふたたび」筒井康隆の二作品には強い衝撃を受けました。そこから両作家の小説を読み漁り、自分でもキャラクターやストーリーを作って妄想の世界に浸っていました。
『架空書影。』はそれらの小説に漂う得体の知れない不安感、淡い恋愛幻想、そんな影響を色濃く反映した映画です。
第一話の「書架の物語」では、まだ出会っていないのに失恋が運命づけられた高校生の男女をタイムスリップというSFの古典的手法で描き、第二話の「埋めてくる」では小説家のゴーストライターをしている女優の“ゴースト”をサイコサスペンス風のメタフィクションとして描きました。
タイトルの『架空書影。』は存在しない本の表紙を意味します。
様々な本に出会って自分の人生観や運命が変わったように、たとえ幻の本であっても、この映画があなたの心を揺り動かす一冊になってほしいと強く願っています。
映画『架空書影。』の作品情報
(C)ソフィアコレクション・ルーツシネマ・長谷川朋史
【公開】
2025年(日本映画)
【監督・脚本・撮影・編集・美術】
長谷川朋史
【音楽】
上久保汐李
【演出補・編集】
大橋隆行
【助監督】
木下千加
【録音】
寒川聖美
【キャスト】
第一話「書架の物語」
峰平朔良、井上遥、すみぽん(高倉菫)、森田雅之、桜望華奈、前塚彩結、菅野郁弥、岩崎世奈、笹生翔也、森あす花、 竹内瞳、児玉夏実、浅野紗幸、青柳佑成、早瀬まつり、片桐乃々佳、三島竜太、中原椛
第二話「埋めてくる」
峰平朔良、髙橋雄祐、笹生翔也、新門岳大、竹田百花、田中心太、アリファルハン、山本大誠
映画『架空書影。』のあらすじ
【第一話「書架の物語」】
本に興味のない生徒会長の健一郎(井上遥)は、「本が禁止された未来の世界から来た」というツムギ(峰平朔良)と図書室で出会い惹かれます。
彼女の言葉を妄想と聞き捨てていた健一郎ですが、生徒会書記の睦月(高倉菫)からツムギが学校の生徒ではないと聞かされ、さらに学校司書の早川(桜望華奈)と共謀して、学校の蔵書を盗み出そうとしていることを知り……。
【第二話「埋めてくる」】
人気小説家、鬼山(竹田百花)が死にました。アトリエに駆けつけた担当編集者の秀太(笹生翔也)は、そこに監禁されていたマリ(峰平朔良)を偶然見つけて救出します。
作家の死を公にしたくないマリは、遊助(髙橋雄祐)から聞いた「絶対に見つからない場所」に死体を埋めることにしたのですが……。
まとめ
このたび、長谷川朋史監督の映画『架空書影。』の2025年7月26日(土)〜 8月8日(金)池袋シネマ・ロサにてレイトショー公開が決定しました。
映画『架空書影。』は、架空の小説を巡る2つの不思議なオリジナルドラマです。
「第一話 書架の物語」は、書籍が禁じられた未来からきた少女ツムギの物語。「第二話 埋めてくる」は、人気作家のゴーストライター・マリの物語が、それぞれ展開します。
2週間限定上映の本作をぜひ劇場のスクリーンでご覧ください。
映画『架空書影。』は2025年7月26日(土)〜 8月8日(金)池袋シネマ・ロサにてレイトショー公開!