ポン・ジュノ監督、ギエルモ・デル・トロ監督らも大絶賛!
史上最年少の26歳で金馬奨の最優秀新人監督賞を受賞作。
最新作映画『ロングデイズ・ジャーニー』のビー・ガン監督の原点とも言える初長編映画『凱里ブルース(かいりブルース)』。
『ロングデイズ ・ジャーニー』のビー・ガン監督がその名を知らしめた初長編映画『凱里ブルース』が、2020年6月6日(土)より渋谷シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開される予定です。
公開日決定とともに日本版予告編及びポスタービジュアル、場面写真も解禁しましたのでご紹介します。
映画『凱里ブルース』について
本作の監督を務めたビー・ガンは1989年生まれで現在31歳、中国貴州省凱里市の出身。
長編デビュー作となる本作『凱里ブルース』は26歳の時に撮られました。
低予算での製作で出演者のほとんどが監督の家族や親戚、友人であり、故郷である凱里でロケを行った同作は、瞬く間に各国の映画祭で評判を呼び、スイスのロカルノ国際映画祭でワールドプレミア上映されると新進監督賞と特別賞を受賞し、各国のメディアやジャーナリストから驚きと称賛を持って向かえ入れられました。
その時の興奮を、後に新華社通信は、「過去五年で一番優れた中国国産映画」「中国映画を五十年進歩させる」と絶賛されたと伝えています。
その後もフランス・ナント三大陸映画祭で中国人としては、ホウ・シャオシェン監督の『恋恋風塵』(1986年)以来となる黄金の熱気球賞〔グランプリ〕を受賞、さらに中華圏のアカデミー賞とされる金馬奨では最優秀新人監督賞とFIPRESCI賞に輝くなど、その圧倒的な才能を世界に見せつけた傑作です。
映画『凱里ブルース』の予告編
この度解禁された日本版予告編では、『パラサイト 半地下の家族』でアカデミー賞作品賞ほか4部門を受賞したポン・ジュノ監督から「ビー・ガンはこの先20年間の映画界を牽引する監督のひとりである」と大絶賛のコメントが掲載されています。
同じく同賞で『シェイプ・オブ・ウォーター』が作品賞・監督賞を受賞したギエルモ・デル・トロ監督からも「魂の彷徨に関する驚くべき処女作」とこちらも手放しで作品を褒め称えています。
映画『凱里ブルース』のポスタービジュアル
この度、解禁されたポスタービジュアルには、上段に「ひとの想いは、時の流れの中にさまよう。ひとの魂は、水の流れの狭間にたゆたう」と詩的なキャッチコピーが。
また、山間の深い緑と山吹色のコントラストがキャッチコピーと連動し、哀愁を誘うポスタービジュアルに仕上がっています。
映画『凱里ブルース』の作品情報
【日本公開】
2020年(中国映画)
【原題】
路边野餐
【監督・脚本】
ビー・ガン
【キャスト】
チェン・ヨンゾン、ヅァオ・ダクィン、ルオ・フェイヤン、シエ・リクサン/ルナ・クオック
映画『凱里ブルース』のあらすじ
凱里の小さな診療室に身を置いて、老齢の女医と幽霊のように暮らすシェン。
刑期を終えてこの地に帰還したときには、彼の帰りを待っていたはずの妻はこの世になく、しばらくして可愛がっていた甥も弟の策略でどこかへ連れ去られてしまいました。
シェンは甥を連れ戻すために旅に出ます。
そして辿り着いたのは、ダンマイという名の、過去の記憶と現実と夢が混在する不思議な街でした…。
まとめ
参考動画:映画『ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ』の予告編
2020年2月28日(金)より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ渋谷ほかで公開されるビー・ガン監督の最新作『ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ』では、革新的な後半60分の3Dワンシークエンスショットが話題となっていますが、『凱里ブルース』でも後半40分間のワンシークエンスショットが使われています。
その他にも、共に凱里の高低差を活かした地形でロケを敢行した浮遊感あふれるカメラワーク、過去と現在を行き来するテーマなど、共通点が多く見受けられる2作品となっています。
映画『凱里ブルース』は、2020年6月6日(土)より渋谷シアター・イメージフォーラムほか全国順次ロードショー予定です。
ぜひ2作品あわせてご鑑賞ください。