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Entry 2018/12/11
Update

映画『ガルヴェストン』あらすじとキャスト。上映公開される劇場情報も【エル・ファニング&ベン・フォスター共演】

  • Writer :
  • 中村綾子

アメリカでエドガー賞を主宰している探偵作家クラブの処女長編賞候補にも挙がった犯罪小説『GALVESTONE(原題)』の映画化。

日本公開に向けて邦題を『ガルヴェストン』にあらためて、2019年に新宿シネマカリテほかでの公開が決定しました!


COPYLIGHT 2018 EMERALD SHORES LLC – ALL RIGHTS RESERVED

身体を売って生きるしかなかった少女と、余命宣告を受けた殺し屋という、明日をも知れぬ2人の危険な逃避行を描いた映画『ガルヴェストン』。

解禁されたキャストのエル・ファニング&ベン・フォスターのティザービジュアルの紹介と、上映する劇場情報をお伝えします。

映画『ガルヴェストン』のティザービジュアル解禁


COPYLIGHT 2018 EMERALD SHORES LLC – ALL RIGHTS RESERVED

今回解禁されたビジュアルは、今までにない大人びた表情で遠くを見つめるエル・ファニング。

その横には、ベン演じるロイの覚悟が感じられる一言が添えてあります。

COPYLIGHT 2018 EMERALD SHORES LLC – ALL RIGHTS RESERVED

もう1つは、ベン・フォスターが男臭くもどこか優し気な表情を見せています。エル演じるロッキーの決意の言葉が刻まれています。

2人の憂いを帯びた表情とそれに対するコピーが、物語への想像意欲をかきたてます。

映画『ガルヴェストン』とは


『逃亡のガルヴェストン』 (ハヤカワ・ミステリ) ニック・ピゾラット著、東野さやか翻訳

原作者はドラマシリーズ「TRUE DETECTIVE」や映画『マグニフィセント・セブン』などの脚本家としても知られるニック・ピゾラット。

2010年にニック・ピゾラットが発表した犯罪小説『逃亡のガルヴェストン』(早川書房刊)の映画化。

アメリカ探偵作家クラブの主催するエドガー賞処女長編賞で、2011年の候補作にもなったというその小説は、『レオン』や『ドライヴ』など男と女の命を懸けた純愛を描いた数々の傑作を彷彿とさせます。

本作の監督を務めたのは、フランスを代表する国際派女優のメラニー・ロラン。

参考映像:『Respire』(2014)

近年は監督としても活躍している彼女は、『Respire』という作品でカンヌ国際映画祭の評論家週間に正式出品されるなど、高評価を得ています。

繊細なストーリーテリングと映像美だけではなく、時に目を背けたくなるほどに荒々しいヴァイオレンスまでも見事に描きっています。

2019年に日本公開される映画『ガルヴェストン』も、サウス・バイ・サウスウエスト映画祭、トロント国際映画祭(惜しくもキャスト不参加により上映中止)などに選出されるなど、話題は尽きません。

またこの映画化にあたり、原作者のニック・ピゾラットが自ら小説の脚色の作業を勤めていましたが、当たったが、メラニー・ロラン監督が脚本に手を入れた結果、原作者の思いとは違う作品になったそうです。

ニック・ピゾラットは脚本家としてクレジットされるのを拒否した為、クレジットの脚本はジム・ハメットという実在しない人物になっています。

女優としてだけの評価でなく、メラニー・ロランは監督としも評価されています。その彼女がどのようなことを原作者の意図に反してまで映画化したかも注目です!

そのほか、少女ロッキーを演じるのは、『メアリーの総て』の女優エル・ファニング。

姉ダコタ・ファニングとともに日本でも圧倒的な知名度と人気を誇っています。

参考映像:『メアリーの総て』(2017)

エル・ファニングは、子役時代からデヴィッド・フィンチャー、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ、ソフィア・コッポラ、ニコラス・ウィンディング・レフンら多くの名監督に愛され引っ張りだこの女優です。

しかし、これまでのエル・ファニングのイメージとは違う、悲惨な境遇から抜け出すために身体を売って生きるしかなかった若い娼婦を熱演し、新境地を開拓しました。

共演は、『インフェルノ』『最後の追跡』などで知られる実力派曲者俳優ベン・フォスター。

裏の社会で生きてきた、余命いくばくもない殺し屋のロイを演じています。

映画『ガルヴェストン』作品情報

【公開】
2019年(アメリカ映画)

【原題】
GALVESTON

【原作・脚本】
ニック・ピゾラット

【監督】
メラニー・ロラン

【キャスト】
エル・ファニング、ベン・フォスター、リリ・ラインハート、アデペロ・オデュイエ、ボー・ブリッジス

【作品概要】
2011年、エドガー賞の処女長編賞候補にも挙がった、ニック・ピゾラットの犯罪小説「逃亡のガルヴェストン」が原作の作品。

フランスの国際的女優、メラニー・ロランが監督を務めます。

悲惨な境遇の娼婦ロッキー役には、『メラニーの総て』のエル・ファニング。これまでとは印象の異なった役を熱演し、新境地を開拓しています。

相手役で共演するのは、ベン・フォスター。『インフェルノ』や『最後の追跡』などで癖のある役を演じることの多い彼が、余命宣告を受けた殺し屋、ロイを演じます。

映画『ガルヴェストン』のあらすじ

故郷を捨て、殺し屋として裏社会で生きてきたロイ(ベン・フォスター)。

彼はある日突然「末期ガン」と診断され余命幾ばくもないことを告げられます。

もともと こんなチンケな人生に執着はないと思っていたロイですが、それでも死への恐怖に追い込まれていきます。

ある夜、ロイはいつものようにボスに命じられるまま“仕事”に向かっていました。

その“仕事先”で、ロイは突然何者かに襲われてしまいます。

組織に切り捨てられたことを悟った彼は、とっさに相手を撃ち殺し、その場にとらわれていた少女(エル・ ファニング)を連れて逃亡します。

ロッキーという名前のその少女は、家出をし行くあてもなく身体を売って生活していたといいます。

全てを失い孤独な平穏を願いながらも少女を見捨てることのできないロイと、他に頼る者もなく孤独な未来を恐れるロッキー。

傷だらけの2人の、果てなき逃避行が幕を開けます…。

まとめ

アメリカの優れた処女長編作品に贈られるという、エドガー賞処女長編賞の候補に選ばれた小説が原作の映画『ガルヴェストン』。

娼婦という役で、これまでに見た事のないエル・ファニングの大人びた表情に注目する一方、エル演じるロッキーと、ベン・フォスター演じるロイとの逃避行の行方にも目が離せません。

孤独を愛する男と、心に深い傷を負った少女の切ない愛の結末を劇場でご覧ください。

映画『ガルヴェストン』は2019年新宿シネマカリテほかで、全国ロードショー!

ぜひ、お見逃しなく!

映画『ガルヴェストン』を上映する劇場情報

*12月11日現在、『ガルヴェストン』の劇場公開日は発表をされていません。
今しばらくお待ちください。

【関東地区】
東京 新宿シネマカリテ 2019年
東京 ヒューマントラストシネマ渋谷 2019年
神奈川 川崎チネチッタ 2019年

【東海地区】
愛知 ミッドランドスクエア シネマ 2019年

【近畿地区】
大阪 シネ・リーブル梅田 2019年

上記に記載した情報は、2018年12月11日時点でのものです。作品の特性からセカンド上映や順次全国公開されることが予想されます。お近くの劇場をお探しの際は必ず公式ホームページを閲覧の上、お出かけください。

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