Cinemarche

映画感想レビュー&考察サイト

新作映画ニュース

映画『デニス・ホッパー/狂気の旅路』公開日は12月20日。ドキュメンタリーでハリウッドの異端児の半生をたどる

  • Writer :
  • 松平光冬

映画監督にしてアーティスト、デニス・ホッパーの実像に迫るドキュメンタリー

映画監督、写真家、そしてアートコレクターと、多彩な顔を持っていた俳優デニス・ホッパー(1936~2010)。

ALONG FOR THE RIDE LLC, (C) 2017

彼の激動の半生を追ったドキュメンタリー映画『デニス・ホッパー/狂気の旅路』が、2020年12月20日(金)より新宿シネマカリテにて公開されます。

映画公開に先駆け、ティザービジュアルおよび予告編が解禁となりました。

映画『デニス・ホッパー/狂気の旅路』について

ALONG FOR THE RIDE LLC, (C) 2017

本作は、稀代の俳優デニス・ホッパーに憧れ取り憑かれた、1978年生まれのニック・エベリング監督によるドキュメンタリーです。

エベリングが、同じくホッパーに魅了され、約40年にわたり右腕的存在とだった人物サティヤ・デ・ラ・マニトウと共に、彼と縁の深い多くの友人知人たちを訪ねます。

実弟のデヴィッドから、ヴィム・ヴェンダース、デヴィッド・リンチといった監督たち、さらには建築家のフランク・ゲーリー、画家兼映画監督のジュリアン・シュナーベルといったアーティストたちの証言を交えつつ、エベリングが収集した貴重な未公開映像をもとに、ホッパーの激動の半生をひも解いていきます。

1960年代には写真家としても活躍し、当時の新進気鋭アーティストであったアンディ・ウォーホルらとの親密な交流や、美術コレクターとして多くの作品を所有していたなど、ホッパーが備えていた美のセンスが、本作で明らかとなります。

映画『デニス・ホッパー/狂気の旅路』の予告編

このたび解禁となった予告編は、監督のエベリング自ら編集

『ラストムービー』の舞台となったペルーのチンチェロを、サティヤが再び訪れるシーンから始まり、『ラストムービー』のシーンは勿論のこと、ホッパーが出演した『アメリカの友人』(1977)、『地獄の黙示録』(1979) の一部シーンや、『ブルーベルベット』(1986)でのデニス・ホッパーとデヴィッド・リンチ監督とのオフショットも公開。

さらには ホッパーの自宅のアートコレクションも垣間見れる内容となっています。

映画『デニス・ホッパー/狂気の旅路』の作品情報

ALONG FOR THE RIDE LLC, (C) 2017

【日本公開】
2019年(アメリカ映画)

【原題】
Along for the Ride

【監督】
ニック・エベリング

【製作】
ニナ・ヤン・ボンジョヴィ、シェリー・アン・ティンモンズ

【キャスト】
デニス・ホッパー(アーカイブ出演)、サティヤ・デ・ラ・マニトウ、デヴィッド・ホッパー、ステラ・ガルシア、ジュリー・アダムス、フランク・ゲーリー、ヴィム・ヴェンダース、デヴィッド・リンチ、エド・ルシェ、ジュリアン・シュナーベル

映画『デニス・ホッパー/狂気の旅路』のあらすじ

ALONG FOR THE RIDE LLC, (C) 2017

俳優、映画監督、写真家、アートコレクターなどの多彩な顔を持っていたデニス・ホッパー。

狂気にも似た欲望に取り憑かれた彼の人生は、常に多くの挫折と苦難、依存症の苦しみが付きまといました。

本作は、そんなホッパーの生涯の長きにわたる右腕だった、サティヤ・デ・ラ・マニトウの視点から、この希有なアーティストの半生をたどります。

同時公開はデニス・ホッパー監督第2作『ラストムービー』

本作と併せて、ホッパーが1971年に製作・監督した『ラストムービー』も同時公開されます。

この映画は、処女作『イージー★ライダー』(1969)の成功の勢いを借りたホッパーが、最終編集権を含む完全なクリエイティヴの自由を得て製作。

しかし、編集作業に1年も要するなどの混迷を極めた末に、その難解な内容と前衛的な構成に困惑した映画会社ユニヴァーサルとホッパーが衝突。

作品自体は最終的に完成はするも、短期間での公開の後にお蔵入り状態となり、ハリウッドから干されたホッパーは酒とドラッグに溺れ、長らくの低迷期を迎えることとなりました。

日本では1988年に劇場公開されるも、その後のVHS発売以降は一度もソフト化やテレビ放送もされていなかった、この幻ともいえる作品が大スクリーンで見られます。

まとめ

ALONG FOR THE RIDE LLC, (C) 2017

ハリウッドの異端者にして鬼才と評されたデニス・ホッパー。

そうした異名が独り歩きする中、はたして彼の実像とは一体どういう姿だったのか?

ドキュメンタリー映画『デニス・ホッパー/狂気の旅路』と、彼の才気が爆発した監督作『ラストムービー』は、そんな彼をひも解くことのできるまたとないチャンスとなっています。

映画『デニス・ホッパー/狂気の旅路』は、2020年12月20日(金)より新宿シネマカリテにて、デニス・ホッパー監督『ラストムービー』と同時公開


関連記事

新作映画ニュース

河瀨直美映画『朝が来る』あらすじ。辻村深月の原作小説を映像化し2020年公開!

『あん』『光』の河瀨直美監督最新作、いよいよ始動! 樹木希林を主演に迎え、国内外でヒットとなった『あん』(2015)、第70回カンヌ国際映画祭コンペティション部門選出、同映画祭にてエキュメニカル審査員 …

新作映画ニュース

『ストリート・オブ・ファイヤー』あらすじとキャスト。劇場シネマート新宿ほかデジタル・リマスター版公開へ

ウォルター・ヒル監督『ストリート・オブ・ファイヤー』のデジタル・リマスター版は、7月21日(土)よりシネマート新宿ほか公開! あの伝説のロックンロール映画の新ビジュアルが2パターンが公開され、また、懐 …

新作映画ニュース

アイネクライネナハトムジークの音楽主題歌は斉藤和義。プロフィールと過去作の評価解説も

映画『アイネクライネナハトムジーク』が2019年9月20日より全国ロードショー! 『アヒルと鴨のコインロッカー』『重力ピエロ』など数多くの作品が映像化されている大人気ベストセラー作家・伊坂幸太郎。 伊 …

新作映画ニュース

吉本芸人くっきーと河本準一が映画『ある船頭の話』にキャスト出演。オダギリジョー監督とは幼馴染の仲!

ヴェネチア映画祭出品作にまさか過ぎる追加キャスト! 文明の波がひたひたと押し寄せ、新しいものが古いものに取って代わろうとしている山奥の村を舞台に、「本当に人間らしい生き方とは何か」を世に問う問題作が完 …

新作映画ニュース

『ロマンチック金銭感覚』K’s cinema《金銭感覚上映》限定開催×監督陣インタビュー解禁!鑑賞料金は観客の《アナタ》が決める名物企画が実現

お金って何だろう?  お金についての本質を考えてみよう。 普段私たちが何気なく財布に入れている「お金」、そして「幸せ」の本質を問いかける、やさしさとユーモアに満ちた新感覚ファンタジックドキュメンタリー …

【坂井真紀インタビュー】ドラマ『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』女優という役の“描かれない部分”を想像し“元気”を届ける仕事
【川添野愛インタビュー】映画『忌怪島/きかいじま』
【光石研インタビュー】映画『逃げきれた夢』
映画『ベイビーわるきゅーれ2ベイビー』伊澤彩織インタビュー
映画『Sin Clock』窪塚洋介×牧賢治監督インタビュー
映画『レッドシューズ』朝比奈彩インタビュー
映画『あつい胸さわぎ』吉田美月喜インタビュー
映画『ONE PIECE FILM RED』谷口悟朗監督インタビュー
『シン・仮面ライダー』コラム / 仮面の男の名はシン
【連載コラム】光の国からシンは来る?
【連載コラム】NETFLIXおすすめ作品特集
【連載コラム】U-NEXT B級映画 ザ・虎の穴
星野しげみ『映画という星空を知るひとよ』
編集長、河合のび。
映画『ベイビーわるきゅーれ』髙石あかりインタビュー
【草彅剛×水川あさみインタビュー】映画『ミッドナイトスワン』服部樹咲演じる一果を巡るふたりの“母”の対決
永瀬正敏×水原希子インタビュー|映画『Malu夢路』現在と過去日本とマレーシアなど境界が曖昧な世界へ身を委ねる
【イッセー尾形インタビュー】映画『漫画誕生』役者として“言葉にはできないモノ”を見せる
【広末涼子インタビュー】映画『太陽の家』母親役を通して得た“理想の家族”とは
【柄本明インタビュー】映画『ある船頭の話』百戦錬磨の役者が語る“宿命”と撮影現場の魅力
日本映画大学