Cinemarche

映画感想レビュー&考察サイト

新作映画ニュース

映画『ラストムービー』キャストと監督をデニス・ホッパーが務めた怪作!予告編とメインビジュアルが解禁

  • Writer :
  • 石井夏子

ハリウッドの異端者にして鬼才、デニス・ホッパーによる革命的傑作が31年ぶりの劇場公開。

『イージー★ライダー』製作50周年にあたる2019年、1988年以来31年ぶりの公開が決定したデニス・ホッパー監督の第2作『ラストムービー』


©1971 The Hopper Art Trust, All Rights Reserved

2019年12月20日(金)より新宿シネマカリテほか全国順次ロードショーされる本作の予告編、メインビジュアルが完成しました。

スポンサーリンク

映画『ラストムービー』とは?

©1971 The Hopper Art Trust, All Rights Reserved

インディペンデント映画史上空前の興行収入を叩き出した初監督作『イージー★ライダー』(1969)でカンヌ映画祭・新人監督賞受賞、アカデミー賞の脚本賞にもノミネートされ一躍時代の寵児となったデニス・ホッパー

彼が最終編集権を含む完全なクリエイティヴの自由を得て、念願の企画を映画化した渾身の監督第2作が本作『ラストムービー』です。

本作は、映画のロケ隊を主軸に描かれ、現実と虚構が入り乱れていきます。

舞台は標高3800mにあるペルーの村。そこではハリウッド映画のロケーション撮影が行われていました。

映画撮影に魅せられた村人たちは、撮影隊が去ったあと自ら“本物の映画”を作りはじめます。暴力や死でさえも、すべての行為は“本物”となっていきます。

現地に残ったスタントマンのカンザスは村人たちの映画撮影に巻き込まれ、狂気の世界へと入り込んでいき…。

あらすじを読んだだけでもぞくぞくする世界。4K修復が施された最新素材での劇場上映は見逃せませんね。

映画『ラストムービー』の予告編

この度、解禁された予告編には、冒頭にストーリーが説明された後に、馬に乗りテンガロンハットを被ったデニス・ホッパー演じるカンザスの姿が映し出されます。

続けて、映像は西部劇の撮影風景に移りますが、そこで監督役を演じているのは、本物の映画監督であり、ホッパーの友人であったサミュエル・フラー。

その撮影を見ていた村人が、撃たれて屋根から落ち死んだ演技をしている男を、本当に死んでしまったと動揺している姿、赤い車の後部にくくりつけられている血だらけ男など、次第に村が不穏な空気に包まれていく様が描かれます。

©1971 The Hopper Art Trust, All Rights Reserved

そして、遂に“映画”の真似を始めて、藁のような草で作ったカメラで撮影を始める村人たち。

カンザスは、その村人たちの作る映画『ラストムービー』の主役に抜擢され、演技と本当の境目の無い村人たちの狂気の映画撮影に巻き込まれていくのでした。

スポンサーリンク

映画『ラストムービー』のメインビジュアル

©1971 The Hopper Art Trust, All Rights Reserved

予告編と同時に解禁された、メインビジュアルには、遺影のようなホッパーの姿が捉えられ「死に場所を、探せ」とキャッチコピーが添えられています。

完成した映画は1971年ヴェネチア国際映画祭で好評を博すが、観客を戸惑わせる難解な内容と前衛的な構成に困惑したユニバーサルのトップにしてハリウッド最大の権力者ルー・ワッサーマンは再編集を指示。

それをホッパーが断固拒絶したことで、映画は短期間での公開後ほぼお蔵入りの状態となったんです。

この騒動でますます酒とドラッグに溺れたホッパーは、映画監督としてはその後約10年間の空白期間を迎えることになったいわくつきの作品です。

映画『ラストムービー』の作品情報

©1971 The Hopper Art Trust, All Rights Reserved

【製作】
1971年(アメリカ映画)

【4K版日本公開】
2019年

【原題】
THE LAST MOVIE

【監督】
デニス・ホッパー

【製作】
ポール・ルイス

【撮影】
ラズロ・コヴァックス

【脚本】
スチュワート・スターン

【キャスト】
デニス・ホッパー、ジュリー・アダムス、ロイ・エンジェル、サミュエル・フラー、ピーター・フォンダ、ミシェル・フィリップス、クリス・クリストファーソン

【作品概要】
エグゼクティヴ・プロデューサーはマイケル・グラスコフ、製作はポール・ルイス、監督・編集・主演はデニス・ホッパー。

ホッパーとスチュワート・スターンの原案を基に、スターンが脚本を書きました。

スポンサーリンク

映画『ラストムービー』のあらすじ

©1971 The Hopper Art Trust, All Rights Reserved

ビリー・ザ・キッドの映画を撮るサミュエル・フラー監督一行を見つめるスタントマンのカンザス(デニス・ホッパー)は、毎夜繰り広げられるクルーの乱痴気騒ぎに嫌悪感を抱いていました。

撮影終了後も村に残った彼は、ペルー女性のマリア(ステラ・ガルシア)と平穏な生活を送りますが、金採掘にうつつをぬかす友人ネヴィル(ドン・ゴードン)を通じて知りあった金持ちのアメリカ人夫婦一行との酒とドラッグに溺れていきます。

次第にアイデンティティを失い、この腐敗の象徴とも言うべきアメリカ人の妻(ジュリー・アダムス)から侮辱されたことにより、不条理の世界へとはまってゆき…。

まとめ

©1971 The Hopper Art Trust, All Rights Reserved

映画とは、芸術とは何かを問いかける、過激な芸術映画にして失われた傑作が今現在、問いかけるものは何か―。

公開に期待が高まります。

映画『ラストムービー』4K修復版は2019年12月20日(金)より新宿シネマカリテほか全国順次ロードショーです。

©1971 The Hopper Art Trust, All Rights Reserved

関連記事

新作映画ニュース

映画『37セカンズ』あらすじとキャスト。日本公開が2020年2月に決定した話題作とは

すでに海外で話題騒然。 第69回ベルリン国際映画祭観客賞・CICAE(国際アートシアター連盟)賞の2冠! 今や世界的映画作家の登竜門となっている「サンダンス・インスティチュート/NHK賞」の2016年 …

新作映画ニュース

映画『愛がなんだ』の名場面を再現して大盛況!舞台挨拶付き完成披露試写会リポート【テアトル新宿】

岸井ゆきの“肩トン”で大照れ 恋愛映画の旗手、今泉力哉監督のもとに多彩な俳優陣が名を連ねて映画化した『愛がなんだ』。 2019年4月19日(金)の公開を記念し、3月12日(火)に東京・テアトル新宿にて …

新作映画ニュース

中国映画『芳華 Youth』純愛ラブストーリーと青春の苦味を閉じ込めた本編映像解禁。時代を生き抜いた若者の姿を逞しく描く

中国では公開から1ヶ月で約230億円突破の大ヒットを記録! 『唐山大地震』(2015)『戦場のレクイエム』(2009)など中国を代表する巨匠フォン・シャオガン監督。 2019年4月12日(金)より公開 …

新作映画ニュース

河瀨直美映画『朝が来る』あらすじ。辻村深月の原作小説を映像化し2020年公開!

『あん』『光』の河瀨直美監督最新作、いよいよ始動! 樹木希林を主演に迎え、国内外でヒットとなった『あん』(2015)、第70回カンヌ国際映画祭コンペティション部門選出、同映画祭にてエキュメニカル審査員 …

新作映画ニュース

映画『ともしび』あらすじとキャスト。シャーロット・ランプリング最新作【ヴェネチア映画祭主演女優賞】

2017 © Partner Media Investment – Left Field Ventures – Good Fortune Films シャーロット・ランプリング …

【Cinemarche】今週のおすすめ映画情報
【柄本明インタビュー】映画『ある船頭の話』百戦錬磨の役者が語る“宿命”と撮影現場の魅力
映画『ある船頭の話』2019年9月13日(金) 新宿武蔵野館他 全国公開
【望月歩×文晟豪インタビュー】映画『五億円のじんせい』の公開に思いを馳せる
【平田満インタビュー】映画『五億円のじんせい』名バイプレイヤーが語る「嘘と役者」についての事柄
【阿部はりか監督インタビュー】映画『暁闇』若さが抱える孤独さに共に“孤独”でありたい
【エリック・クー監督インタビュー】斎藤工との友情の映画制作とアジア発の若き映画作家たちの育成に努めたい
映画『凪待ち』2019年6月28日(金)TOHOシネマズ日比谷ほか全国公開【主演:香取慎吾/監督:白石和彌】
【白石和彌監督インタビュー】香取慎吾だからこそ『凪待ち』という被災者へのレクイエムを託せた
【Cinemarche独占・多部未華子インタビュー】映画『多十郎殉愛記』のヒロイン役や舞台俳優としても活躍する女優の素顔に迫る
日本映画大学
FILMINK
国内ドラマ情報サイトDRAMAP