『3月のライオン』『聖の青春』に次ぐ、新たな将棋映画がここに誕生!
どん底の僕を起こしてくれたのは、人間以上に独創的なAI将棋だった。
河瀨直美監督を審査員長に迎え、2017年に発表された第1回木下グループ新人監督賞で、241本の中から栄えあるグランプリに選ばれた作品『AWAKE』。
映画『AWAKE』が2020年12月、新宿武蔵野館ほか全国にて公開されることが明かされました。
主演は、2021年のNHK大河ドラマ『青天を衝け』主演が決定し、飛ぶ鳥を落とす勢いの俳優・吉沢亮。
プロ棋士とコンピュータ将棋ソフトとの対局・将棋電王戦をモチーフにしたオリジナルストーリーの本作をご紹介します。
CONTENTS
映画『AWAKE』について
本作は、2015年に実際に行われ、当時、ネットユーザーや将棋ファンの間でかなりの物議を醸した棋士VSコンピュータの対局(※)に着想を得て、山田篤宏監督が書き下ろした完全オリジナルストーリー。
天才に敗れ棋士になる夢をあきらめた主人公が冴えない大学生活を送っていたある日、ふとしたことで出会った AI 将棋のプログラミングに新たな夢を見出し、かつてのライバルと再戦を果たす青春物語です。
日本アカデミー賞最優秀助演男優賞を受賞した『キングダム』の二役など、たぐい稀な演技力で観客を魅了してきた吉沢亮が、これまでのイメージを覆す、内気で周囲との関わりを持つのが苦手な青年・英一役を、動きが少ない芝居の中で複雑な感情の変化を表現し、その演技力の底知れなさを再認識させてくれます。
共演に、31歳にして芸歴30年を誇る若手実力派・若葉竜也、映画・ドラマ・舞台と幅広いジャンルで活躍する落合モトキ、第92回キネマ旬報ベスト・テン新人男優賞を受賞し注目が集まる寛 一 郎。
更に、馬場ふみか、川島潤哉、永岡佑、森矢カンナ、中村まことら、確かな実力を持つ面々が顔を揃えました。
脚本・監督は、山田篤宏。ニューヨーク大学で映画を学び、これまで乃木坂46のミュージックビデオや短編映画で実績を積んできた40歳の俊英が商業映画デビューを果たします。
※・・・2015年4月11日に行われた将棋電王戦FINAL第5局、棋士VS「AWAKE」戦。開始からわずか49分、21手という異例のスピード決着となりました。将棋プログラム・AWAKE」の開発者は、元奨励会員という経歴の持ち主、また、棋士の手がコンピュータの習性をついたものであったことから、当時、ネットユーザー、将棋ファンの間で物議を醸しました。
キャスト・監督のコメント紹介
吉沢亮のコメント
参考:吉沢亮&STAFFの公式Twitter
弊社でメンズノンノと言えばスタイル抜群の鈴木仁さんが活躍中ですが、発売中の9月号では吉沢がヴァレンティノさんで表紙にお呼ばれしております✨表紙が重なると色々な表情や衣装を楽しんで頂きたいね、と吉沢も一緒に相談。是非他の表紙たちと並べて見てくださいね‼️
実は屋外で撮影していました pic.twitter.com/qBAotuFi9F— 吉沢亮&STAFF (@ryo_staff) August 8, 2020
とにかく脚本の面白さにやられました。素晴らしいスタッフ、キャストの皆さんと少しずつ形にして行く時間はとても幸せで、個人的に今まで出演した作品の中で一番好きです。将棋以外何もなかった男が、仲間との出会いや衝突、ライバルとの再会を通して、沢山の大切な物を見つけて行く青春ストーリー。勝ち負けにこだわるのか、勝ち方や負け方の誠実さ、美しさにこだわるのか。とても素敵な映画になったと思います。
若葉竜也のコメント
参考:若葉竜也のInstagram
将棋に「まぐれ」や「運」での勝利は一切なく、己の実力だけで闘う棋士という方々に、昔からすごく惹かれていたので、オファーを頂いて、嬉しかった反面、大きなプレッシャーもありました。棋士から滲み出る勝負師の緊張感や、独特な異物感、将棋盤の前での振舞い、そして、駒を操る美しい手。将棋の駒も触った事がない一介の俳優が体現するのは、並大抵の事ではない、と強く感じました。
将棋を題材にした映画と聞くと退屈で静かで THE 邦画と言うイメージがあるかもしれませんが、ドエンタメです。将棋のルールがわからない方でも楽しんでいただけます。なぜなら将棋のルールがわからない人も制作スタッフの中にいて、意見を聞きながら撮影したので。そして、矛盾するかもしれませんが、個人的には、将棋映画ではなく、最高の青春映画だとおもっています。期待してください。
落合モトキのコメント
「うわ!これは頭がキレッキレの役だなぁ、専門用語多めだな~」というのが最初の感想(笑) 主演の吉沢さんは是非共演してみたかった役者さんでしたし、周りのキャストの方も実力のある役者さん達ばかりでしたので、これは頑張らないとなと(笑) 監督がどんな絵を撮るのか非常に楽しみでしたし、この作品は早くみんなに観てほしい!と台本を読みながらクランクインを待ちわびていました。
僕の勝手な偏見で将棋は年配の方が趣味でやっている物という古風な先入観がありまして。。。しかし最近では藤井(聡太)さんのタイトル獲得最年少記録更新の話題もあり、若い方も将棋を目にする機会が多いかと思います。人間と人工知能どちらが強いのか!?誰もが疑問に思うこの題材をエンターテイメントとして面白く描いている作品だと思います。AWAKEにかける男達の情熱を見て楽しんで頂けたら!
寛 一 郎のコメント
AI将棋対天才棋士というのは、今までの将棋映画とは一味違う、少し突飛な設定だなという印象を持ちました。その中で葛藤や苦悩などをうまくエンターテイメントとして落とし込んだ作品になってると思いますし、脚本を読んだ印象でした。
吉沢さんと若葉さんの鬩ぎ合いは勿論のこと、その狭間にいる人間やそれによって動かされる人間もうまく描かれてると思います。
馬場ふみかのコメント
参考:馬場ふみかの公式Twitter
— 馬場ふみか (@fuuumika_b) April 12, 2020
私自身これまで全く将棋というものに触れてこなかったので、こんな世界があるんだなと驚きました。将棋がとても注目されている今、私もこれをきっかけに将棋についてすこしでも知ることができるんだなとわくわくしました。
とても緊張感のある対局のシーンはもちろん見どころです。私も実際に見ていてぐっと集中して前のめりになってしまいました。ただ、将棋だけでなくそれぞれの成長していく姿もぜひ見ていただきたいです。
森矢カンナのコメント
参考:森矢カンナの公式Instagram
きっと前世からの因縁なのかまたは友情なのか、(主人公とライバルの)二人の強い結びつきを感じました。そして将棋を詳しく知らない私でもおもしろくて、一気に読み進めた脚本でした。
影があるから光がある。情熱をもって向き合うことの美しさ、勝ちという一つを求め続ける二人の目を、是非映画を観て感じてほしいです。
山田篤宏監督のコメント
「長かったなー」というのが率直な気持ちです。自分のせいが大半なんですが、もっと早くここ(デビュー)までたどり着ける気でいました。あとは、楽しんで観てもらえるかが期待半分、怖さ半分。そして、撮影決定したときもそうだったんですが、実際公開するその日まで、何が起こるかはわからないので全く気は抜かないぞと思っています。
吉沢さんは高い演技力はもちろんですが、陰陽どちらの引き出しもお持ちで、本作のキャラクターとしては陰の方の魅力を作り上げてもらえると思ったこと(がキャスティングの決め手)です。若葉さんは台詞がかなり少ない役でもあるので、逆にちょっとした表情や仕草、そして雰囲気で、若手プロ棋士としての圧倒的なリアリティを実現できる、その力に賭けました。
将棋の対局を元にした話ではありますが、「将棋が一切わからなくても楽しめる」よう、すごく工夫しました。将棋ファンもそうでない人も楽しんで頂ければありがたいです。
映画『AWAKE』の作品情報
【日本公開】
2020年(日本映画)
【監督・脚本】
山田篤宏
【キャスト】
吉沢亮、若葉竜也、落合モトキ、寛 一 郎、馬場ふみか、川島潤哉、永岡佑、森矢カンナ、中村まこと
映画『AWAKE』のあらすじ
大学生の英一(吉沢亮)は、かつて奨励会(日本将棋連盟の棋士養成機関)で棋士を目指していました。
降格したら奨励会を去らなければならない大一番、同世代で圧倒的な強さと才能を誇る陸(若葉竜也)に敗れた英一は、プロの道を諦め、普通の学生に戻るべく大学に入学。
幼少時から将棋以外何もしてこなかった英一は、急に社交的になれるはずもなく、ぎこちない学生生活を始めるものの、なかなか友人もできません。
そんなある日、ふとしたことでコンピュータ将棋に出会う英一。
独創的かつ強い。まさに彼が理想とする将棋を繰り出す元となるプログラミングに心を奪われた英一は、早速AI研究会の扉をたたき、変わり者の先輩・磯野(落合モトキ)の手ほどきを受けることになります。
自分の手で生んだソフトを強くしたい。将棋以外の新たな目標を初めて見つけ、プログラム開発にのめり込む英一。
数年後、コンピュータ将棋の大会で優勝した英一は、棋士との対局である電王戦の出場を依頼されます。
最初は申し出を拒否する英一でしたが、相手がかつてのライバル・陸だと知り…。
まとめ
多くの映画企画の中から、第1回木下グループ新人監督賞(グランプリ)に選ばれた本作。
2015年に実際に行われ、当時、ネットユーザーや将棋ファンの間でかなりの物議を醸した棋士VSコンピュータの対局に着想を得て、山田監督が書き下ろした完全オリジナルストーリーです。
棋士の道を諦めながらも、コンピューター将棋のプログラミングに夢中になっていく主人公役を吉沢亮がどのように演じるのか、期待が高まりますね。
映画『AWAKE』は2020年12月、新宿武蔵野館ほか全国にて公開です。