映画『明日の食卓』は2021年5月28日よりロードショー
2002年、第42回講談社児童文学新人賞を受賞した『十二歳』で作家デビュー後、『しずかな日々』で第45回野間児童文芸賞、第23回坪田譲治文学賞を受賞、『昔はおれと同い年だった田中さんとの友情』で第69回小学館児童出版文化賞を受賞した椰月美智子。
椰月美智子が描いた、どこにでもいる母と子どもたちのリアルで壮絶な物語『明日の食卓』を、『楽園』『糸』などの作品を精力的に生み出してきた瀬々敬久監督が映画化。
“石橋ユウ”という名前の小学3年生の息子を育てる3人の母親たちの物語を描きます。
母親役には、菅野美穂、高畑充希、尾野真千子の豪華三女優が集結。
共演は外川燎、柴崎楓雅、阿久津慶人ほか。
この記事では石橋あすみ役の尾野真千子について詳しくお伝えしていきます。
CONTENTS
映画『明日の食卓』の作品情報
【上映】
2021年(日本映画)
【原作】
椰月美智子
【監督】
瀬々敬久
【キャスト】
菅野美穂、高畑充希、尾野真千子、外川燎、柴崎楓雅、阿久津慶人、和田聰宏、大東駿介、山口紗弥加
【作品情報】
『楽園』『糸』の社会派エンタテインメントの旗手・瀬々敬久監督が、椰月美智子の同名小説を映画化。
“石橋ユウ”という同じ名前の息子を育てる3人の母親たちの物語。育児、仕事、交友関係と、さまざまな場での母親の多面性を映し出し、壮絶なドラマが誰にでも起こり得ることを訴えかける作品です。
『ジーン・ワルツ』以来10年ぶりの映画主演となる菅野美穂、映画『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』やドラマ『とと姉ちゃん』などオファーの絶えない女優・高畑充希、映画『萌の朱雀』ドラマ『麒麟がくる』などで味わい深い演技をみせる尾野真千子の三人の実力派が、主演を務めます。
幸せな生活が思いもよらない方向へと向かっていくそれぞれの「石橋家」。その様を、三人の実力派女優が、鬼気迫る演技でリアルに紡ぎだし、第一級の作品へと昇華させています。
映画『明日の食卓』のあらすじ
“石橋ユウ”という同じ名前の小学3年生の息子を育てる3人の母親たち。
神奈川在住・43歳フリーライターの石橋留美子。フリーカメラマンの夫・豊と、小学3年生の息子・悠宇と1年生の息子・巧巳と暮らしています。
大阪在住・30歳シングルマザーの石橋加奈。若くして息子・勇を授かりますが、離婚してアルバイトを掛け持ちしながら育てています。
静岡在住・36歳専業主婦の石橋あすみ。夫・太一は東京に通い勤務するサラリーマンで、10歳の息子・優がいます。夫の母が同じ敷地内の別宅で暮らしています。
それぞれが息子の「ユウ」を育てながら忙しく幸せな日々を送っていました。
しかし、些細なことがきっかけで徐々にその生活が崩れていきます。
無意識に子どもに向いてしまう苛立ちと怒り。住む場所も家庭環境も違う「3つの石橋家」の行き着く運命は…。
映画『明日の食卓』石橋あすみ役は尾野真千子
参考映像:『萌の朱雀』(1997)
映画『明日の食卓』で石橋あすみ役を演じる尾野真千子は1981年11月4日生まれ。奈良県出身。TOM company所属。
1996年、14歳の時に中学校で靴箱掃除をしている姿が映画監督河瀨直美の目にとまり、1997年『萌の朱雀』で主演デビュー。
2007年、映画『殯の森』で10年ぶりに河瀬直美監督作品で主演。第60回カンヌ国際映画祭コンペティション部門でグランプリを獲得します。
2009年広島発地域ドラマ『火の魚』でヒロインを演じ、数々の賞を受賞し、国内外で高く評価されます。
2011年にNHK連続テレビ小説『カーネーション』のヒロインをオーディションで勝ち取ります。
2013年『そして父になる』、2017年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』で数々の映画賞を受賞。
そのほか映画『ミュージアム』『ヤクザと家族 The family』や、ドラマ『はじめまして、愛しています。』『生田家の朝』など数多くの作品に出演。
映画『明日の食卓』石橋あすみはどんな役?
尾野真千子演じる石橋あすみは36歳の静岡在住の専業主婦。
年下夫の太一は東京に通い勤務するサラリーマンで、10歳の息子・優がいます。
夫の母と同じ敷地内の別宅に暮らしています。
あすみを演じた尾野真千子は、やはり母を演じるのは難しいと述懐。
母の気持ち、子の気持ちをいくら考えてもわからず、演じて怖くもあったそうです。
しかし繋がりとは素敵で美しい大切なものだと語っています。
尾野真千子の演技力の評価は
参考映像:『そして父になる』(2013)
ヒロインからバイプレーヤーまで幅広い役を高い演技力で演じ分ける実力派・尾野真千子。
ごく普通の14歳の中学生だった尾野は、その原石の輝きに気づいた河瀨直美監督に大抜擢され『萌の朱雀』で主演デビューを果たします。河瀨監督はこの作品で第50回カンヌ国際映画祭のカメラ・ドール(新人監督賞)を史上最年少で受賞。
2007年、地元・奈良県で撮影された10年ぶりの出演となる河瀬直美監督作品『殯の森』は、第60回カンヌ国際映画祭コンペティション部門でグランプリを受賞。
2009年、ヒロインを演じた広島発地域ドラマ『火の魚』が、イタリア賞(最優秀賞)や文化庁芸術祭大賞をはじめ、第36回放送文化基金賞演技賞、東京ドラマアウォード2010助演女優賞を受賞。
2011年、NHK連続テレビ小説『カーネーション』のヒロイン・小原糸子役を務め、バイタリティあふれる演技で多くの支持を集めました。東京ドラマアウォード2012主演女優賞など数々の個人賞のほか、朝ドラ初のギャラクシー賞大賞(2011年度テレビ部門)も受賞。「朝ドラ史上最高傑作」とまでいわれるほどに高く評価され、尾野自身の代表作となりました。
2013年、『最高の離婚』で大雑把な性格の妻を痛快に演じ、2度目の放送文化基金賞演技賞を受賞。「どんな役を演じても『はまり役』と思わせる、その人物造形の巧みさに大きな才能が感じられる。」と本作に止まらず幅広い演技力が高く評価されました。
同年、是枝裕和監督作品『そして父になる』に出演。作品は第66回カンヌ国際映画祭審査員賞受賞。出生時に子どもが取り違えられ苦しむ母親役を熱演し、第37回アカデミー賞で優秀主演女優賞を受賞しました。
2017年公開の映画『ナミヤ雑貨店の奇蹟』で、一人の女性の19歳、27歳、51歳の3世代を演じ分け、第30回日刊スポーツ映画大賞助演女優賞、第41回日本アカデミー賞優秀助演女優賞を受賞しています。
本作『明日の食卓』で演じるのは、年下の夫と優等生の息子に囲まれ暮らしているあすみ役。何不自由なく暮らしているかにみえながら、実は大きな問題を持ち苦悩している女性を圧巻の演技で魅せます。
瀬々監督は、あすみがサイコな息子の暴走を食い止めるためには魂の叫びしかなく、尾野の演技はまさにそこに至っていると評しています。
尾野真千子の公式SNSの紹介
残念ながら尾野真千子の公式SNSはみつけられませんでした。
まとめ
椰月美智子による同名小説を、『楽園』『糸』の瀬々敬久監督が映画化した問題作『明日の食卓』。
“石橋ユウ”という同じ名前の息子を育てる3人の母親たちの物語を、菅野美穂、高畑充希、尾野真千子という豪華実力派を迎えて描きます。
一見裕福で満ち足りた生活を送るかのように見えながら、実は家庭に大きな問題を抱えて苦悩する主婦・あすみを演じる演技派・尾野真千子に注目です。
注目の映画『明日の食卓』は、2021年5月28日よりロードショーです。