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Entry 2019/03/28
Update

谷川俊太郎がイゾール・ミュルトリエを絶賛!映画『アマンダと僕』公開日と予告編・本ビジュアル解禁

  • Writer :
  • 石井夏子

映画『アマンダと僕』公開日は2019年6月22日(土)!

© 2018 NORD-OUEST FILMS – ARTE FRANCE CINÉMA

第75回ヴェネチア国際映画祭オリゾンティ部門でマジックランタン賞を受賞し、第31回東京国際映画祭にて審査員の満場一致で東京グランプリ&最優秀脚本賞の2冠に輝いた映画『アマンダと僕』。

この度、公開日が2019年6月22日(土)に決定し、シネスイッチ銀座、YEBISU GARDEN CINEMAほかにて全国順次公開となりました。

本ビジュアルと予告編が解禁となり、詩人の谷川俊太郎からも絶賛コメントが到着!

映画『アマンダと僕』について

悲しみを抱えて、寄り添って生きる青年と少女…。

主演は、フランスで主演作が立て続けに公開される大注目の若手俳優ヴァンサン・ラコスト

アマンダ役には、監督が見出した奇跡の新星イゾール・ミュルトリエ、そして恋人レナ役は『グッバイ・ゴダール!』(2017)のステイシー・マーティンが好演。

監督は短編映画『Charell(シャレル)』(2006)がカンヌ映画祭で批評家たちに絶賛されたミカエル・アース。『25歳の夏休み』(2010)『サマー・フィーリング』(2016)などで、何かを失った者たちが再び歩みを進める姿を撮り続け、フランス映画の伝統を未来へ繋ぐ才能の持ち主と言われています。

人間が立ち直る力を、静かに感動的に祝福している」(ハリウッド・リポーター)、「深く胸を打つ、まさに完璧な映画!」(フィガロ)と世界が大絶賛しています。

さらに第31回東京国際映画祭では、審査員満場一致で東京グランプリ&最優秀脚本賞の2部門受賞に輝きました。

映画『アマンダと僕』本ビジュアル


© 2018 NORD-OUEST FILMS – ARTE FRANCE CINÉMA

愛する人を突然奪われ、遺された人たちは、どのように折り合いをつけながらその先の人生を歩んで行くのか。

その一つの答えを、本作は青年と少女に寄り添って映し出します。

解禁されたポスタービジュアルは、二人が横に並んで歩く姿に「ふたりなら、きっと乗り越えられる――」とコピーが。

ダヴィッドを見上げるアマンダの表情はどこか不安気。

ダヴィッドは優し気な表情でそんなアマンダを見守っているようです。

また、ポスター下は透き通るような白色の背景が、自転車を押して歩くアマンダの姿を包み込みます。

映画『アマンダと僕』予告編

予告編では、夏の日差しが溢れるパリで、仲の良い姉、美しい恋人と穏やかな時間を過ごす青年ダヴィッドの姿が冒頭に映し出されます。

ですが突如、急スピードで走る2台のバイクが不穏な様子を見せます。

突然の悲劇で姉を失い、遺された一人娘アマンダを引き取ることになり、悲しみも癒えぬまま、ある選択を求められるダヴィッド。

互いに向き合い方を模索しながらも、寄り添って生きる青年と少女の姿からは、観るものに勇気と感動を与える上質な人間ドラマを想起させます。

そして、予告編の最後には、谷川俊太郎の絶賛コメントが紹介されており、本作で監督が見出したという奇跡の新星イゾール・ミュルトリエの生命力溢れる純真な演技にますます期待が膨らみます。

谷川俊太郎コメント

予告最後に浮かび上がる、谷川俊太郎からのコメントをご紹介

いわゆる泣ける映画とは次元の違うリアルな涙に心を打たれる
この映画を見たというより、この映画でアマンダとともに生きた、と言いたい
――谷川俊太郎(詩人)

アマンダ役のイゾール・ミュルトリエの自然な演技は、本当にアマンダが存在していると信じさせてくれます。

谷川俊太郎の言うように、本作でアマンダとともに同じ時間を歩み、生きてみませんか?

映画『アマンダと僕』の作品情報


© 2018 NORD-OUEST FILMS – ARTE FRANCE CINÉMA

【日本公開】
2019年(フランス映画)

【原題】
AMANDA

【監督・脚本】
ミカエル・アース

【協同脚本】
モード・アメリーヌ

【音楽】
アントン・サンコ

【キャスト】
ヴァンサン・ラコスト、イゾール・ミュルトゥリエ、ステイシー・マーティン、オフェリア・コルブ、マリアンヌ・バスレー、ジョナタン・コーエン、グレタ・スカッキ 

【作品概要】
「日常的で些細な出来事を、美と抒情性で描写する」ことが映画作りの目的だとミカエル・アース監督が語るように、隅々まで美しさに満ちた作品。

悲しみを受け止める人々の繊細な心情描写は監督の過去作にも共通。光の扱いに長けたアース監督は仏映画の伝統を未来へ繋ぎます。

突然の父親役に戸惑う青年と、彼に頼るしかないが逆に励ます側にも回る少女の関係は微笑ましくも痛ましく、悲劇に見舞われるパリの光景は美しい故に大きな衝撃を残しました。

主演のヴァンサン・ラコストは2018年にフランスで主演作が3本公開される若手の代表格であり新スターです。

アマンダ役のイゾール・ミュルトリエは本作が初の演技経験。

映画『アマンダと僕』のあらすじ

夏の日差し溢れるパリ。

便利屋業として働く青年ダヴィッドは、パリにやってきた美しい女性レナと出会い、恋に落ちます。

穏やかで幸せな生活を送っていましたが、突然の悲劇で大切な姉が亡くなり、悲しみに暮れるダヴィッド。

彼は、身寄りがなくひとりぼっちになってしまった姪アマンダの世話を任されることに…。

若いダヴィッドには親代わりになるのは荷が重く、アマンダは母親の死を理解できずにいました。

しかし、消えない悲しみを抱えながらも二人の間に少しずつ絆が芽生えはじめ…。

まとめ

君が笑えば、世界はまた輝きだす。

イゾール・ミュルトリエ演じるアマンダを見ていると、失ったものは戻らないけれど、いつか笑える日が来ると信じさせてくれます。

24歳のダヴィッドと、7歳のアマンダ。兄妹でも親子でもないふたりが、ともに歩んで行く姿を丁寧に描いた秀作です。

映画『アマンダと僕』は6月22日(土)より、シネスイッチ銀座、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次公開

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