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Entry 2025/06/25
Update

『ストロベリームーン』映画原作ネタバレあらすじ感想と評価レビュー。純愛小説のピュアな思いが‟令和イチ泣ける”と評判のラブストーリー!

  • Writer :
  • 星野しげみ

ピュアな純愛小説『ストロベリームーン』が実写映画化決定!

高校1年の男子・佐藤日向と入学式の日に出会った美少女・桜井萌。萌は自身の病気を隠して日向と交際を始めます。余命という期限のある幸せで切ない時間を過ごす2人の姿が描いた、芥川なおの恋愛小説『ストロベリームーン』。

この純愛小説が実写映画になります。映画『ストロベリームーン』は、2026年10月17日(金)に全国公開

残り少ない人生をかけて日向と付き合う萌の一途さ、全てを知っても萌との一瞬一瞬を大切にしようとする日向。2人のピュアな愛は、一緒に見つめた6月の満月・ストロベリームーンの言い伝えとともに読者の心に響きます

映画公開に先駆けて、小説『ストロベリームーン』をネタバレありでご紹介します。

小説『ストロベリームーン』の主な登場人物

【佐藤日向】
主人公。高校生1年生の時に萌と知り合う

【桜井萌】
美少女の高校1年生。なぜか日向にアピールする

【福山凛太郎(フーヤン)】
日向の同級生。

【川村健二(カワケン)】
日向の同級生。

【高遠麗】
日向の同級生であり、幼馴染みの美少女

小説『ストロベリームーン』のあらすじとネタバレ


『ストロベリームーン』書影(著者・芥川なお/すばる舎より)

高校の入学式で、遅刻してきた佐藤日向。おそるおそる校門を入ったところで美少女と出会いました。

同じような新品の制服を着ているので新入生だと思った日向。どういうわけか、彼女は日向に良く話しかけ、「また後でね」などと言いました。

その後、新入生の教室で日向は彼女が同じクラスであることを確認し、とても驚きました。

彼女の名前は桜井萌。教室でもなぜか積極的にアプローチしてきて、出会った初日から付き合うことになります。

それは、日向と仲の良い福山と川村にも内緒のセンセーショナルな出来事でした。

美少女の萌と平凡な容姿の日向。どうして僕なんかと……。日向は不思議でたまりませんが、日向も萌の可愛さに一目ぼれしていたのですから、嬉しくてたまりません。

新学年が始まってすぐに、桜井萌は学年一の美少女の座を、日向の幼馴染みの高遠麗と争うほどの人気が出てきます。

1学期中に行われる学園祭や体育祭を通して、萌の可愛さがますます評判になり、告白するスポーツ少年や先輩たちが多いのも、日向をやきもきさせます。

しばらくすると、2人は付き合っていることを公にしようと決め、日向は福山と川村にも教えます。

萌はいつも、男子から告白されると「付き合っている人がいるから」と断っていました。そんな日向と萌はメッセージのやり取りから、ついにデートをするようになります。

「ねえ、佐藤君、ストロベリームーンって知ってる?」。好きな人と一緒に見ると永遠に結ばれる神話がある赤い満月「ストロベリームーン」は、萌が一番見たいものでした。

その年の萌の誕生日6月4日は、ストロベリームーンの日でしたので、2人はストロベリームーンを見に行くことにしました。

決行日の夜。親に嘘ついて夜出てきたと言う萌。2人は高台にある温泉施設の公園で2人は神秘的なストロベリームーンを観ます。

日向は右手で月に手を重ね、萌も左手で手をかざします。日向の右手と萌の左手が一つになりました。萌の小指には日向がプレゼントしたピンキーリングがはめられていました。

幸せなひとときを満喫して、2人は帰路につきました。ですが、萌の家の前には萌がいないことに気が付いて両親が心配して待ち受けていました。

「君は夜遅くまで女の子を連れだして、どういうつもりだね」「萌は身体が弱いのよ」

心配し怒る両親に一生懸命に説明する萌ですが、日向は萌のお父さんから「今日は帰ってくれ」と言われ、そのまま帰宅しました。

以下、赤文字・ピンク背景のエリアには小説『ストロベリームーン』ネタバレ・結末の記載がございます。小説『ストロベリームーン』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。

萌は次の日から学校を休み続けます。日向が萌のことを担任の先生に聞くと、入院していると聞き出せたのですが、口止めされているらしく入院先は教えられないと言われました。

そのことを聞きつけた川村と福山の提案で市内や近隣の大きな病院をすべて3人で手分けして回り、萌が隣の市の大きな総合病院に入院していることが分かりました。

心配でたまらなくなった日向は、萌が入院しているという、自転車で片道1時間かかる病院へ駈けつけました。

日向を見た萌の母親は驚きますが、あまりに真剣な様子に好感を示し、萌のいる病室へ案内し面会を許してくれました。

萌は実は中学3年生の時に心臓の病気で余命1年と宣告されていたのです。それでも、どうしても高校に行きたいという萌の思いを尊重し、高校へ進学させました。

そして始まった萌の高校生活はとても楽しそうでした。萌を笑顔にさせてくれた日向には本当に感謝していると、萌のお母さんから言われました。

安静にしていなければならないのに、普通に高校生活を送り、病気は徐々に悪化しているそうです。萌の生命は燃え尽きようとしていました。

ショックで自暴自棄になった日向。帰り道で自転車で暴走をし、大転倒します。ボロボロに横たわっていた日向を助けたのは、幼馴染みの高遠麗でした。

実は麗は日向のことが好きだったのですが、日向は麗を女性ではなく友人としてしかみていませんでした。「大丈夫だから」と麗から逃げるように走りさり、帰宅します。それから、日向はしばらく落ち込んだ日を過ごしました。

7月4日、萌の母親から病院へ来て欲しいと連絡が入ります。急いで病院へ行くと、萌の症状が悪くなり、今日明日が山場だと言うのです。

そして、萌のお母さんから萌が意識がなくなるまで書いていた日記を渡されました。

そこには萌が初めて自分の余命を知った時のことや、ゲームセンターで知らない女の子にゲームでとったぬいぐるみをあげる日向を見て一目ぼれしたことが書いてありました。

彼に会いたいと思っていたら、同じ高校で受験していた彼を見かけ、こっそりと名前を調べたこと。そして晴れて高校1年生になったら、彼つまり日向と同じクラスになり、積極的に彼女にしてもらったこと。

そして、高遠麗から「なぜ日向と付き合うのか。日向のことは自分の方がよく知っている」と言われたことも。萌は麗に「日向君がどんなに優しくて周囲のことを考えられる人だってことは、私もよく知っているの」と言ったと、日記には綴られていました

日向は、萌の気持ちを知り、2人で過ごした日々を改めて愛おしく思います。

萌にある物をプレゼントしようと、日向は病院から飛び出します。向日葵畑のオジサンに頼んで軽トラック一杯分の向日葵をもらい、病院へ。病室内を「変わらぬ想い」の花言葉を持つ向日葵でいっぱいにしました。

「萌ちゃん、一緒に見に行こうと言っていた向日葵もらってきたよ」。必死に呼びかける日向の声に、萌は少しだけ意識を取り戻し、「向日葵、綺麗だね」と呟きました。そして萌は天国へ旅立ちました。

それから2週間がたっても、毎日涙にくれる日向。そんな時、8月15日が日向の誕生日だからと、萌のお母さんが現代美術絵画展の優秀作品展に連れていきました。

萌からのプレゼントとして、現代美術絵画展の優秀作品「題名:あなたのしあわせな未来 桜井萌」と題された一枚の絵画を日向に見せます。

日向らしき男性を中心にいかにも幸せそうな4人家族の絵でしたが、女性の顔だけが書かれていませんでした。

日向には自分のことを忘れて幸せになって欲しいのに、どうしても女性の顔を書くことが出来なかったという萌。そこだけが未完成のままの絵を前にして、日向は改めて萌の気持ちを知りました。

そして、11年がたちました。

この年のストロベリームーンは、6月4日でした。医師として毎日忙しく働いている日向は、病院の屋上であの日と同じように美しい月を見上げています。

「萌ちゃん、僕も何も変わっていないよ。僕はずっと君を想っている。あの絵の横にいるのは萌ちゃんであって、他の誰でもないんだよ」。

佐藤日向は桜井萌が大好きです。ずっと変わらぬ想いのまま……。

日向は、心の中で呟きました。

小説『ストロベリームーン』の感想と評価

「ストロベリームーン」とは、6月の満月のこと。これは、アメリカ先住民が6月の満月を、イチゴの収穫時期と関連付けて「ストロベリームーン」と呼んだことに由来します。

本作のタイトルにも使用されている「ストロベリームーン」には、好きな人と一緒に見ると永遠に結ばれるという言い伝えがあります。

他にも「変わらぬ愛」の花言葉を持つ向日葵も登場させたりと、物語には恋愛女子が好みそうな要素を多く含んでいます。

このようなこともこの作品が人気のあることの要因の一つかと思えます。

また、『君の膵臓をたべたい』や『四月は君の嘘』のような泣ける恋愛小説では、恋人の片方が病死したりするのがお決まりです。本作も同じようなストーリー展開なのですが、真っ直ぐすぎるほど真っ直ぐなピュアな恋愛が読者の心に響くのではないでしょうか。

美少女の萌が日向に魅かれた理由は何か。余命を知ってから書き続けている萌の日記が読者にも披露された時、新たな悲しみが襲います。

2人の思い出のストロベリームーン。いつまでも永遠に純粋な恋を語り継いでくれることでしょう。

映画『ストロベリームーン』の見どころ

映画では、主人公の初々しい高校生たちを、當真あみと齋藤潤といったフレッシュな2人が演じます。

萌役を演じる當真あみは、NHK大河ドラマ『どうする家康』(2023)などの注目作に出演し、現在大躍進中。本作で長編映画初主演を務めます。

「限られた時間を全力で過ごす萌の姿が愛おしく、そんな萌を支える家族や友達、そして日向くんの優しさに心が温かくなりました」と語り、萌の明るさの裏に隠された悲しみと儚さを、リアルに体現するそうです。

萌に告白される純朴な同級生・佐藤日向役は、『カラオケ行こ!』(2024)で第48回日本アカデミー賞新人俳優賞をはじめ数々の映画賞に輝き、「室井慎次」シリーズ(2024)に出演した齋藤潤が演じます。

病気を打ち明けられないまま恋をした萌と幸せな時を過ごす日向。若手キャストの當真あみと齋藤潤の‟儚くも強い愛の表現”が、見どころの一つと言えます。

映画では、13年後の日向たちが登場します。おそらく大人になった日向が高校生の頃を回想する形で、物語は展開するのでしょう。

日向は大人になってから、萌の日記を読むのかもしれません。思い出の中で生きる恋人は永遠に愛しい存在のままなのでしょうが、大人目線で振り返ってもあの時の気持ちは全く変わらないのでしょうか

改めて振り返ったとき、新たな愛が展開するのかどうか。映画のラストにも注目です。

映画『ストロベリームーン』の作品情報


(C)2025「ストロベリームーン」製作委員会

【日本公開】
2025年(日本映画)

【原作】
『ストロベリームーン』(著者・芥川なお/すばる舎より)

【監督】
酒井麻衣

【脚本】
岡田惠和

【キャスト】
當真あみ、齋藤潤、杉野遥亮、中条あやみ、池端杏慈、黒崎煌代、吉澤要人、伊藤健太郎、泉澤祐希、池津祥子、橋本じゅん、田中麗奈、ユースケ・サンタマリア

まとめ

切なくて泣ける恋愛小説『ストロベリームーン』を、ネタバレありでご紹介しました。

本作は『余命10年』(2022)などの脚本を手がける岡田惠和と、『恋を知らない僕たちは』(2024)などの監督を務める若手実力派監督酒井麻衣のタッグによって実写映画化が決定しています。

映画『ストロベリームーン』は、2026年10月17日(金)に全国公開

ストロベリームーンのシーン、向日葵畑のシーン、どれをとっても真実の愛に溢れ、甘酸っぱい初恋そのままを永遠に抱く2人の姿に胸ときめくことでしょう。映画の公開が楽しみです。





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