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Entry 2018/05/02
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映画ワンデイ23年のラブストーリー | 動画をフル無料視聴!PandoraやDailymotionよりも配信で快適に見る

  • Writer :
  • 若松れん

映画『ワン・デイ 23年のラブ・ストーリー』は、デヴィッド・ニコルズ原作の小説「ワン・デイ」を、デヴィッド本人が脚本を手がけた作品です。

真面目な主人公エマと、プレイボーイで自由人のデクスターの23年に渡る友情と恋愛を描いたちょっぴり切ないラブ・ストーリー。

物語の背景で映し出されている壮大なスコットランドの景色、フランスの美しい街並み、イングランドの歴史ある風景も心惹かれる一幕。

今回は美しくも儚い『ワン・デイ 23年のラブ・ストーリー』を紹介します。


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映画『ワン・デイ 23年のラブ・ストーリー』の作品情報


(C)2011 Focus Features LLC. All Rights Reserved.

【公開】
2011年(アメリカ映画)

【原題】
One Day

【監督】
ロネ・シェルフィグ

【キャスト】
アン・ハサウェイ、ジム・スタージェス、ロモーラ・ガライ、レイフ・スポール、ケン・ストット、パトリシア・クラークソン、ジョディ・ウィッテカー、トビー・レグボ

【作品概要】
『ワン・デイ 23年のラブ・ストーリー』は、2011年公開された映画で1980年代のパリとロンドンを舞台に、一組の男女の23年の時を描いた切なくも温かいラブ・ロマンス。

運命的な出会いでお互いがひと目で惹かれあうも、若さを理由に違う道を選んだエマとデクスター。しかし、どんなに遠く離れても、彼らはいつも互いを必要としていた…。

愛する”友人”への思いを秘めている真面目なアン役は『プラダを来た悪魔』のアン・ハサウェイ。自由奔放なプレイボーイな親友デクスター役は『ラスベガスをぶっつぶせ』で脚光を浴びたジム・スタージェスが演じています。

映画『ワン・デイ 23年のラブ・ストーリー』あらすじとネタバレ


(C)2011 Focus Features LLC. All Rights Reserved.

1988年7月15日。イングランドエディンバラ大学の卒業式の日、学生たちはこれからの人生への期待と夢に盛り上がっていました。

エマとデクスターは、その日初めて言葉を交わして息統合。

エマの家に送り届け、いいムードになりかけましたが、エマがゴタついている間にデクスターの熱が冷めてしまいました。

服を着て帰り支度をしているデクスターにエマは、「引き止めないわ、コソコソ帰れば」と言い、デクスターは「眠りたいのかと思って…いや残るよ」と答えベッドに戻ります。

そんなデクスターにエマは、自分の性体験を話し始めました。「こういうの…苦手なの」。

すると、デクスターは、それならずっと友達でいようと提案し、ふたりは親友でいることにしたのです。

1989年7月15日。作家を目指すエマは、ロンドンで新生活を始めようと、4時間後に飛行機にのらなければならないというデクスターに、引越しの手伝いをさせていました。「この臭いは?」「タマネギと失望の臭いよ。でもそう悪くないわ」。

飛行機の時間が近づくとデクスターは、「きっと来年はロンドンで成功するよ」と、エマにエールを送り旅立ったのです。

1990年7月15日。エマは、小説家として芽が出ないままメキシカンカフェでバイトする日々を送っていました。

店にはイアンという新しいアルバイトが入ってきて、コメディアンライブをやるから見に来ないかと誘われます。

しかし、エマは仕事が終わったら帰って食べて泣きたいと断りました。

休憩時間にエマは、公衆電話からパリにいるデクスターに電話して「部屋がまだ臭うしネズミが出る。成功どころか無名」とグチをこぼすと、デクスターは「幸運までの道が険しいだけ」だと元気付けます。

そんな時、コインが無くなり電話が切れてしまいました。

1991年7月15日。生計が立てられず、未だメキシカンカフェでバイトをしているエマ。

そして、店にはテレビ業界で成功したデクスターの姿もありました。

エマは既に、マネージャーに昇格する話しがあるというとデクスターは、テキーラを持って店を去るべきだといい、仕事は大事だけど退屈な仕事のために人生を投げ出すのかとエマを叱ります。

相変わらず詩は書いているものの全くお金にならないエマは、半ば夢を諦めてかけていたのです。

しかし、デクスターは「エマに足りないのは自信だ」と。そして「君には休暇も足りない」と、ふたりで旅行に行くことにしたのです。

以下、赤文字・ピンク背景のエリアには『ワン・デイ23年のラブ・ストーリー』ネタバレ・結末の記載がございます。『ワン・デイ23年のラブ・ストーリー』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。


(C)2011 Focus Features LLC. All Rights Reserved.

1992年7月15日。ふたりは友情を壊さないために、「寝室は別々で酔っても抱きつかないこと」「イチャついたり酔って欲情しないこと」「ヌードは禁止」「裸で泳ぐのも禁止」「スクラブルゲーム禁止」という、4つのルールを設けました。

ふたりはルールを守りつつ、ほんの数日間の旅行を存分に楽しんで帰路に着きます。

1994年7月15日。デクスターの最愛の母の死を機に父との関係は悪化し、仕事にも行き詰まり精神的にどん底に陥っていました。

少しでも心を埋めようとエマに電話しますが、エマは恋人のイアンと一緒に映画を観ていたため、電話に出なかったのです。

1999年7月15日。デクスターは、プロデューサーから「君はもう古い」と番組を下ろされれる一方、エマもまたデクスターへの愛を綴った手紙をイアンに読まれ気まずい雰囲気になっていました。

エマとデクスターは上手くいかない苛立ちを、お互いにぶつけ合ってしまい、その思いはすれ違っていく。

2000年7月15日。デクスターとエマは友人の結婚式で再会。エマがデクスターから妊娠した恋人と結婚することを打ち明けられました。

そして20001年、デクスターに娘が生まれ父親になったものの、妻との関係が上手くいかず離婚していたのです。

デクスターが落ち目になっていく一方で、エマはジャズミュージシャンの恋人と同棲し、小説家としての仕事も上手くいっていました。

デクスターはエマを訪ねるも、迷惑を掛けるからと彼女の元を去ろうとしますが、デクスターへの愛を忘れられなかったエマは、彼を追いかけていきます。

2004年7月15日。仕事も順調なエマとカフェの開店準備も進んでいたデクスターは、最高に幸せな生活を送っていました。

そして翌年、エマはデクスターの子供が欲しいと願っていましたが、一向に恵まれなかったのです。

2006年7月15日。子供が出来ないことで自分を責め、落ち込むようになってしまったエマ。

そのことでデクスターに八つ当たりしますが、デクスターは「大丈夫」とエマを元気づけようと、仕事が終わったら映画を観て二人きりで食事をしようと約束しました。

机に向かっていても仕事が手につかなかったエマは、ふと何かを感じたかのようにプールに泳ぎに行きます。

その帰り、デクスターの留守電に「少し遅れるけどすぐに行くわ、朝は不機嫌でごめんなさい」と伝言を残し、自転車で約束の場所に向かいました。

しかしその途中、トラックに跳ねられて亡くなってしまったのです。

何も知らずに待ち合わせの場所にいたデクスターは、エマからの留守電を聞きながら幸せを実感していました。エマの死もしらずに。

2007年7月15日。エマを失った悲しみは癒せることもなく、デクスターの生活はすさんでいました。酒と喧嘩に明け暮れる日々。

酔って喧嘩してボロボロになったデクスターは、元妻のアパートのドアの前で倒れていました。

デクスターは元妻に「もうだめだ、何でこんなことに」と、エマの死を嘆きます。心配した元妻は、そのままデクスターを彼の実家に送り届けました。

目が覚めて実家にいることに驚くデクスター。関係が悪化してから父とは会っていなかったのです。

気まずい雰囲気のなか、テレビを見ながらスープを口にするデクスターと父。苦しむデクスターに父が掛けたのは「エマがいると思って生きてみたらどうだ?」という言葉でした。

そんな父も、妻が亡くなってから10年間そう思って生きてきたのです。

父の意外な言葉にほんの少し笑顔になったデクスターは、父がそうしてきたように、自分もエマがいると思って生きていこうと決めます。

2009年7月15日。デクスターのカフェを訪れたイアンは、既に妻も子供もいて幸せな生活を送っています。

ふたりは、毎年7月15日は嫌いだと話しながらエマの事を振り返ります。

2011年7月15日。デクスターはエマとの思い出が詰まった丘に、娘のジャスミンを連れて行きました。「エマが恋しい?」という娘にデクスターは「もちろんだパパの親友だからね」と答えます。

柔らかな風が髪を揺らすなか、デクスターはゆっくりとエマとの思い出を振り返っていました。彼女が生きていると想いながら…。

『ワン・デイ 23年のラブ・ストーリー』感想と評価


(C)2011 Focus Features LLC. All Rights Reserved.

もどかしさや切なさが心に残る作品でした。

別々の道を歩んでも、心を分かち合える大切な存在がいて、そこには底知れぬ深い愛があります。

初めからふたりが恋人として歩んでいたら、きっと親友になれなかったはず。友達でいようと選択したのは、ふたりにとってとてもいい選択だったのだと、ラストで気づかされました。

物語はすべて、二人の7月15日の出来事を中心に、若きし頃のふたり、夢に向かい成長している時期、そして、人生が熟した頃の3つの運命が描かれています。

この物語で一番大切だと思ったのは、仕事も私生活も順調だったデクスターが自信を失っているエマにかけた「君に足りないのは自信」だという言葉。

誰もが共感できる言葉だと思いました。自信があるからこそ前に進むことが出来るのです。

エマは出会いから、ずっとデクスターを愛していました。

一方でデクスターはエマがいつでも待っていてくれるという安心感から、自由に生きてこれたのだと思います。

だからこそ、エマを失ったショックの大きさは計り知れないものとなったのでしょう。

デクスターが自信を持っていられたのは、エマがいたからなのだとふたりの絆の深さに感動させられました。

また最後に娘とデクスターの会話にも深い意味があるのだと感じます。

親友は誰かと娘に聞いたデクスターに、娘は「親友はママ」だと答えます。デクスターは「パパだって悪くないぞ」というと、娘が「パパはパパだもん」と答えます。

ママもママのはずなのに、なぜ娘は「親友はママ」だといい「パパはパパだもん」だと答えたのでしょう。

それは父の言った、「エマがいると思って生きろ」という言葉に繋がっているようにも感じます。

パパの親友はエマ、だから自分にとってパパは親友ではなくパパなんだというのでしょう。

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まとめ


(C)2011 Focus Features LLC. All Rights Reserved.

ふたりの男女の23年間を、ページをめくる様に展開されていきます。

「愛情のある人間になるよう」母に言われていたデクスターが、人生最悪の出来事でそれを教わることになりました。

人の命は永遠ではないことや、いつ失われるのかもわからないものです。当たり前のことですが、とても大切なことですので、この機会に一度人生を振り返ってみませんか?

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