映画『梟ーフクロウー』は2024年2月9日(金)より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町ほかにて全国ロードショー!
朝鮮王朝時代の「仁祖実録」(1645年)に残された‟怪奇の死“にまつわる歴史的な謎に、斬新なイマジネーションを加えて誕生した映画『梟―フクロウ―』。
本作は、韓国エンターテイメント界の最高峰を決める百想芸術大賞で作品賞・新人監督賞・男性最優秀演技賞の3冠を受賞。
観客の無限の想像力を刺激する作品で、2022年の韓国年間最長No.1記録を樹立しました。第59回大鐘賞映画祭でも新人監督賞、脚本賞、編集賞の3部門を受賞し、公開後も注目を集め続けています。
このたび、映画『梟ーフクロウー』の劇場公開を記念し、キャストのリュ・ジュンヨルとユ・ヘジンのオフィシャルインタビューを紹介!
『梟ーフクロウー』は、史実に残された最大の謎に迫る全感覚麻痺のサスペンス・スリラー。盲目の天才鍼医ギョンスを演じるリュ・ジュンヨルさんと朝鮮王朝第16代国王・仁祖を演じるユ・ヘジンさんを迎えて、韓国映画『梟ーフクロウー』の役作りと魅力を伺いました。
リュ・ジュンヨル×ユ・ヘジンのオフィシャルインタビュー
──ユ・ヘジンさんは、これまで演じてきたコミカルな役柄のイメージを覆し、本作『梟ーフクロウー』で初めて王の役に挑まれましたが、どのような点に気を配り演技をされましたでしょうか。
ユ・ヘジン(以後、ヘジン):自分自身の持っているカラーを王の役を演じる際に、どう溶け込ませれば良いかと大いに思案をしました。朝鮮王朝第16代国王・仁祖の心理的な変化を表現するために、彼の心理状態と合った役を演じと試み、特殊メイクなどは使用せずに、顔の筋肉の僅かな痙攣を操る努力をしたんです。
──一方で、盲目の鍼医を演じたリュ・ジュンヨルさんはいかがですか。
リュ・ジュンヨル(以後、ジュンヨル):初めて盲目の人物を演じることになり、感情を表現することは、僕にとっての大きな挑戦となりました。目で演技をすることができないという、大きな壁がありましたから。
例えば、目が見えない演技をしている間は、感情を表現することがとても難しかったですね。視覚以外の感覚全てを研ぎ澄ませ、また使うことでギョンスの感情を伝えようと懸命に努力しました。
──盲目の人を演じたリュ・ジュンヨルさんの演技をどのように思われましたか。
ヘジン:ジュンヨルの演技は、より繊細になっていました。これは表現が容易な役柄ではありません。
そんな彼は、全ての細かいディテールにまで細心の注意を払っていましたね。
──ところで、ヘジンさんは『王の男』以来、17年ぶりにアン・テジン監督と再びタッグを組まれたそうですね。
ヘジン:当時のようにデビューを果たす監督とは、今は違っています。
アン・テジン監督は注意深い視点から映画全体を見ていました。この作品の特徴である昼夜に隠された謎を巡る、スリルに満ちた映画にマッチしていたように思います。
映画『梟ーフクロウー』の作品情報
【日本公開】
2024年(韓国映画)
【監督・脚本】
アン・テジン
【キャスト】
リュ・ジュンヨル、ユ・ヘジン、チェ・ムソン、チョ・ソンハ、パク・ミョンフン、キム・ソンチョル、チョ・ユンソ
【作品概要】
『梟ーフクロウー』は、『王の男』(2005)で助監督を務め、本作で長編監督デビューを果たしたアン・テジンが手がけました。
朝鮮王朝時代の記録物「仁祖実録」(1645)に残された史実をベースに、盲目の鍼医が遭遇する事件の顛末を描きます。
2019年の『金の亡者たち』『毒戦 BELIEVER』のリュ・ジュンヨルが主役の盲目の鍼医を務め、『タクシー運転手~約束は海を越えて~』(2017)のユ・ヘジン、テレビドラマ『愛の不時着』(2019~20)のパク・ミョンフンなども共演。
本国韓国では年間最長No.1 記録を樹立し、百想芸術大賞映画部門、韓国映画評論家協会賞など、各映画賞において25冠もの栄誉に輝きました。
映画『梟ーフクロウー』のあらすじ
盲目の天才鍼医ギョンスは、病の弟を救うため、誰にも言えない秘密を抱えながら宮廷で働いています。
しかし、ある夜、王の子の死を‟目撃“し、恐ろしくも悍ましい真実に直面。
見えない男は、常闇に何を見たのか―?
追われる身となった彼は、制御不能な狂気が迫るなか、昼夜に隠された謎を暴くために闇常闇を駆ける―。
絶望までのタイムリミットは、朝日が昇るまで―。