恐怖、その原点へ…。大人気シリーズ「死霊館」のアナベルシリーズ1作目『アナベル 死霊館の人形』。
本作はシリーズ1作「死霊館」にて冒頭に登場した人形、「アナベル」にフィーチャーされたスピンオフ作品です。
今回は正に恐怖の原点「アナベル人形」を取り扱った、『アナベル 死霊館の人形』を紹介していきます。
映画『アナベル 死霊館の人形』の作品情報
【公開】
2014年(アメリカ映画)
【監督】
ジョン・R・レオネッティ
【キャスト】
アナベル・ウォーリス、ウォード・ホートン、トニー・アメンドーラ、アルフレ・ウッダード、ケリー・オマリー、ブライアン・ホウ
【作品概要】
今作はあの「死霊館」シリーズではあるものの、あくまでスピンオフ扱いになっており、監督やキャストも大幅に入れ替わっています。
監督のジョン・R・レオネッティは、「死霊館」シリーズのジェームズ・ワン監督の下で撮影監督を務める人物で、過去には『バタフライエフェクト2』の監督も務めています。
主役のアナベル・ウォーリスは、『X-MEN: ファースト・ジェネレーション』などに出演しています。
映画『アナベル 死霊館の人形』のあらすじとネタバレ
ある女性看護師が、「死霊館」シリーズの主人公であるウォーレン夫妻の元へやってきます。その看護師は母親から貰った人形の話を始めます。
その人形には「アナベル・ヒギンズ」という7歳の女の子の霊が憑いているというのです。可哀そうに思った看護師たちは一緒に暮らしましたが、不可解なことが起きるようになったのです。
ウォーレン夫妻はその人形を引き取ると、自分の部屋に保管しました。(第1作『死霊館』の冒頭と同じ始まり方。アナベル人形については今作で、詳細が明らかになります。)
プロローグから1年前、ジョンとミアの夫婦はキリスト教徒で、子供が生まれるのを楽しみにしていました。
教会で礼拝した後、隣のヒギンズ夫妻に家まで送ってもらいます。ヒギンズ夫妻の娘は2年前に家出をしています。
ジョンは帰ると、ミアにアンティーク人形をプレゼントしました。ミアは、人形を集めるのが趣味でした。
プレゼントがあった夜、隣のヒギンズ夫妻が襲われます。様子を見に行ったジョンが帰ってくると、血まみれのジョンが「救急車」を呼べといいました。
ミアが警察を呼んでいると、何者かに家へと侵入され男に腹部を刺されます。(この時女性もいます)
男性は駆けつけた警官に射殺され、女性は人形を抱いて自殺します。
刺されたミアでしたが、お腹の子供に異常はありませんでした。医者は念のため、安静にしておくようミアに言います。
警察の捜査により、ジョンとミアを襲った犯人は、ヒギンズ家の家出したアナベルと恋人の犯行としました。
ミアは人形を見ると、あの日の事件を思い出すようになりました。ジョンはミアに頼まれ、その人形を外に捨てることにしました。
その頃から2人の周りでは、ミシンが動いたり奇妙なことが起きます。ジョンは研修で、2日間留守にすることになります。
その間、触っていないのに台所でぼや騒ぎが起きます。足を”ナニカ”に捕まれたミアでしたがなんとか外へと脱出します。
急いで帰るジョンは、ミアが無事に出産したことを知ります。火事の件は自分ではなく、呪われているので帰りたくないと言い、引っ越すことになりました。
映画『アナベル 死霊館の人形』の感想と評価
今作にて、『死霊館』のアナベル人形が起こした恐ろしい事件の一端を垣間見れた、といったような気分になりました。
アナベル人形は『死霊館』にて、一見すると序盤の所謂噛ませ犬的な事件のようですが、とんでもありません。このアナベルに関わったことで不幸になったミアとジョン、そして命を落としたエヴリンが被害者です。
ですが、エヴリンにとってこのアナベル人形の事件は果たして不幸だったのでしょうか?エヴリンは娘の話以降、どこか死ぬことで贖罪を求めているようでした。
娘の死は、自分に責任の所在があり死ぬのは自分が良かった、と言ってる所にも察せます。そんなエヴリンが最後、救えなかった娘と重ねていたミアの為に死ねたのは何処か救いがあるようにも感じます。
まとめ
今回は『死霊館』の前日譚、『アナベル 死霊館の人形』を紹介しました。
監督がジェームズ・ワンから変更になり、シリーズのテイストが失われないか心配でしたが、その心配はなく、非常に面白かったです。
また、「アナベル」シリーズには第2作『アナベル 死霊人形の誕生』があり、なんと2019年には新作が公開されることが発表されています。
「死霊館」シリーズに興味はあるが、どこから見たらいいかわからない方は今作『アナベル 死霊館の人形』から入ると、『死霊館』を見る時に系列順にすんなり入れるのでおすすめです。