映画『友罪』は、5月25日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー。
『64ロクヨン』の瀬々敬久監督と瀬々組スタッフが再び集結して放つ犯罪にまつわるストーリー。
偶然出会い、心通わす友人となった男が実は、かつて世間を騒がせた少年殺人鬼“少年A”だったことを知った時、どういう選択をすべきなのか?
究極の選択ともいうべきものに直面した男。そして、自身や家族の過去に今も縛られる人間たちが二人に関わっていく、贖罪の連鎖の物語。
映画『友罪』の作品情報
【公開】
2018年(日本映画)
【原作】
薬丸岳
【脚本・監督】
瀬々敬久
【キャスト】
生田斗真、瑛太、佐藤浩市、夏帆、山本美月、富田靖子、奥野瑛太、飯田芳、小市慢太郎、矢島健一、青木崇高、忍成修吾、西田尚、村上淳、片岡礼子、石田法嗣、北浦愛、坂井真紀、古舘寛治、宇野祥平、大西信満、渡辺真起子、光石研
【作品概要】
ミステリー作家の薬丸岳の同名小説を実写映画化の演出に、『64ロクヨン』などで知られる瀬々敬久監督が務め、キャストは生田斗真と瑛太がダブル主演を果たしたヒューマンドラマ。益田役に生田斗真、鈴木役を瑛太が演じたほか、共演者に佐藤浩市、夏帆、山本美月、富田靖子たち実力派俳優も出演。
映画『友罪』のキャラクター
益田純一(生田斗真)
町工場で働き始めた元記者。少年期の出来事に罪の意識を持ち続けています。
鈴木秀人/青柳健太郎(瑛太)
純一と同じ時期から町工場で働く青年。ある重大な過去が…。
藤沢美代子(夏帆)
鈴木と出会う女性。東京で男に騙されて仕事をさせられています。
杉本清美(山本美月)
純一の元恋人。新たな事件に淳一と鈴木が関わっていることを知リマス。
白石弥生(富田靖子)
鈴木の更生を担当した。更生の仕事に没入したため家族は崩壊。
山内修司(佐藤浩市)
息子が自動車事故で人を殺めたために家族を解散したタクシー運転手。
映画『友罪』のあらすじとネタバレ
元雑誌記者の益田純一は、編集方針を巡って編集者と暴力沙汰を起こしてしまい、書き手として廃業していました。
日雇い生活を繰り返す中、社員寮のある町工場に職を得るようになります。
同時期に鈴木という同世代の男性とともに試用期間に入った益田は、慣れない仕事に悪戦苦闘。
一方、鈴木は多くの技能・資格を持っていて不愛想だが即戦力ともいえる人材でした。
益田は学生時代に友人がいじめを受け自死したことに、罪の意識を感じていました。
ギリギリまで友人の側にいた益田だったが、最後の最後でいじめる側に回ってしまい、その直後に友人は自ら命を絶った…。
そのことから今でも友人の家族のもとを訪ねては、罪の意識を和らげる代わりにひと時の息子の代わりをしています。
一方の鈴木は、仕事からの帰り道に男から追いかけられている美代子と出会います。
彼女はかつて男に騙され、アダルトビデオに半ば強引に出演させらた過去があり、そことから逃れるために人目を避けるように暮らしています。
ある日、作業中に益田は事故を起こし、指を切断する重傷を負います。
しかし、鈴木の冷静な対応と駆け付けた中年タクシー運転手の山内のおかげで何とか指は元に戻りました。
この山内という運転手、過去に息子が交通事故を起こし、二つの家族の子供の命を奪ったという過去をもっていました。
他人の家族を壊してしまったので、山内は自分たち家族も解散させるべきとして、一家離散。
そんな山内のもとに、息子が結婚をすると話が飛び込んできて山内は怒りを覚えます。
映画『友罪』の感想と評価
贖罪の連鎖の物語
本作『友罪』は犯罪の映画です。
ただ、犯人を描いたり、犯人を追う警察や探偵を描いたりしているわけでもない。
被害者についても間接的にしか描いていない。
ここに登場するのは、自分や家族が犯した罪と過去を抱える人々が主人公。
そして、その罪に対して贖罪を考え、どういう風に償うかを悩み続ける姿が描かれています。
犯罪や憎しみの連鎖というものを描いた作品が多い中、これは贖罪の連鎖を描いた物語となっています。
罪というものには、ありとあらゆる側面があることを、この映画は教えてくれます。
まとめ
ジャーナリストの夢を諦め、町工場で働きはじめた益田、同時期に入社した同世代の鈴木。
無口な鈴木はどこか影があり、周囲を避け、交流を控えていましたが、互いは一緒に働くなかで歩み寄ります。
しかしそんな矢先、益田は鈴木が17年前の連続児童殺傷事件の犯人ではないかと疑い出すと…。
これまでにはない犯罪映画は、贖罪の連鎖を描いた物語になっています。
それを繊細なまでに演じた生田斗真&瑛太のダブル初演ほか、佐藤浩市、夏帆、山本美月、富田靖子の共演者の演技に注目です。
映画『友罪』は、5月25日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー。ぜひ、お見逃しなく!