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映画『タナーホール』あらすじと感想レビュー【ルーニー・マーラ主演】

  • Writer :
  • 西川ちょり

2017年12月16日より、下北沢トリウッドにて「歳末青春大セール!ティーンムービー傑作選」という特集上映が行われます! 

日本未公開映画の紹介、上映を企画・運営するGucchi’s Free Schoolによる選りすぐりの傑作ティーンムービー8本が勢揃い!

今回ご紹介する映画は全寮制の女子校が舞台の、ルーニー・マーラ初主演作品『タナーホール』(2009)です。

1.映画『タナーホール』の作品情報

【公開】
2017年(アメリカ映画)

【原題】
Tanner Hall

【監督】
フランチェスカ・グレゴリーニ、タチアナ・ボン・ファーステンバーグ

【キャスト】
ルーニー・マーラ、ブリー・ラーソン、ジョージア・キング、エイミー・ファーガソン

【作品概要】
アメリカの田舎町にある全寮制の女子校タナーホールに一人の転入生がやってくる。多感な少女たちの友情と恋愛を描くルーニー・マーラ初主演作品。

2.映画『タナーホール』のあらすじ

全寮制の伝統ある女子校、タナーホールに在籍しているフェルナンダは、 長い夏休みが終わり、寮に戻ってきました。

親友のケイトとルーカスタが目ざとく彼女を見つけ、元気に出迎えてくれました。

そんな彼女たちに一人の転入生が近づいてきました。彼女の名はヴィクトリア。実は、フェルナンダとヴィクトリアは幼馴染でした。

フェルナンダの脳裏に幼い頃の記憶が蘇ります。

あの日、フェルナンダは、ヴィクトリアの祖母が可愛がっていたインコをヴィクトリアがわざと逃したところを目撃してしまったのです。

幼い彼女にとっては大変ショキングな出来事でした。彼女はそれまで、悪いことは偶然起こるものだと思っていたのです。悪意というものの存在を初めて知った瞬間でした。

なにやら学園に嵐がやって来る予感がしました。

学園には一人だけ男子生徒がいました。校長が特別に自分の息子、ピーターを通わせているのです。

ケイトは先生のジョージの気を引こうと、時に色仕掛けで迫ります。勿論、女子高生の他愛ないいたずらに過ぎません。

それが思いもよらぬ結果を招いてしまうことになろうとは、ケイトは思っても見ませんでした。

週末、フェルナンダは母の友人と会うことになっていました。気晴らしになるからと母に勧められたのですが、あまり気乗りしないでいました。

車で迎えに来たのは、友人ではなく、その夫のジオでした。初めは戸惑っていたフェルナンドでしたが、音楽の趣味が合い、レコート屋に連れてもらったりしているうちに徐々に親しくなっていきます。

ヴィクトリアは、外出日以外にも外出出来るように、門の鍵を手に入れようとしていました。フェルナンダたちにピーターから鍵を貰うと宣言します。

キーを手に入れたと見せびらかすヴィクトリア。実際は、ピーターには言い出せず、鍵の入っているガラスケースを割って、鍵を盗み、スピアキーを作ったのです。

折しも、街では収穫祭が催され、移動遊園地などで賑わっていました。

校則を破ることにためらっていたフェルナンダたちも、ピーターがくれた鍵なら大丈夫だろうと都合のいいように解釈。四人は夜、こっそり寮を抜け出します。

そんな四人のちょっとした冒険心が思わぬ波紋を招くことに…。

フェルナンダとジオの関係は? 四人の友情の行方はどうなっていくのでしょうか?

3.映画『タナーホール』の感想と評価

『ドラゴン・タトゥーの女』(2011)、『サイド・エフェクト』(2013)『キャロル』(2015)などで知られるルーニー・マーラの映画初主演作。

ケイト役のブリー・ラーソンと共に今やアメリカ映画界を代表する女優となった二人が女子校生を演じている貴重な作品です。

ヴィクトリア役のジョージア・キング、ルーカスタ役のエミリー・ファーガソンも着々とキャリアを積み活躍中です。

学校の先生への恋心、既婚の男性に惹かれる想い、校則への反抗、母娘関係、LGBTまで、彼女たちの様々な悩みが描かれます。

ブリー・ラーソンがお色気担当だったり、結構ベタな演出も見られますが、ルーニー・マーラの落ち着いた佇まいや、冒頭とラストの彼女によるクールなナレーションのせいか、どこか詩的な雰囲気が全体を覆っています。

しかしなんといってもこの映画の見どころは、若い彼女たちが見せる一瞬の躍動です。

冒頭、フェルナンダが校舎の窓から彼女を呼ぶ友の姿を見て、ぴょんと跳ねる瞬間、あるいは、フェルナンダとケイトがダンスのペアになる際の迷いのない接近など、自然なアクションが観るものの心をとらえます。

こうした若い演技者の演技を超えた躍動、息吹が画面に確かに息づいていることも、青春映画が私達を魅了する要因の一つではないでしょうか。

若き日の彼女たちの輝きを是非映画館のスクリーンで堪能してください!

4.まとめ

監督、脚本のフランチェスカ・グレゴリーニ、タチアナ・ボン・ファーステンバーグは、自身も寄宿学校出身だといいます。

作品には、彼女たちの経験が多く投影されているのかもしれません。

高校時代というのは、学校という小さな世界を、自分を取り巻く唯一の世界だと思っていたりするものですが、寄宿学校ならさらにその度合は深まるのではないかと想像されます。

だからなおさら、学外が魅惑的に見えるのでしょう。実際、映画は、遊園地のシーンを実にきらびやかに描き、ほんの少しだけ映るレコード屋の店先さえ、魅力的なものとして映し出します。少女の目となることに成功しています。

本作は12月16日より、下北沢トリウッドにて「歳末青春大セール! ティーンムービー傑作選」の1本として公開されます。

少女たちの多感な心の機微を是非感じ取ってみてください。

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