柳本光晴原作の『響~小説家になる方法~』を『君の膵臓をたべたい』の月川翔監督が映画化。
主演は欅坂46の不動のセンター平手友梨奈が映画初出演にして初主演。
共演に“キミスイ”の北川景子、小栗旬が月岡監督作品で再タッグを組んだほか、アヤカ・ウィルソン、高嶋政伸、柳楽優弥、北村有起哉、野間口徹、笠松将、板垣瑞生、吉田栄作が脇を固めています。
CONTENTS
映画『響 HIBIKI』の作品情報
【公開】
2018年(日本映画)
【原題】
柳本光晴
【監督】
月川翔
【脚本】
西田征史
【キャスト】
平手友梨奈、北川景子、アヤカ・ウィルソン、高嶋政伸、柳楽優弥、北村有起哉、野間口徹、小松和重、黒田大輔、板垣瑞生、吉田栄作、小栗旬、笠松将
【作品概要】
この作品が映画初出演となる欅坂46の平手友梨奈主演で、文芸界を舞台に15歳の天才女子を主人公にした柳本光晴の人気漫画「響 小説家になる方法」を映画化。
主人公の響役を平手友梨奈が演じ、編集者の花井役を北川景子が務めます。また響が所属する文芸部の部長で、響の圧倒的な才能との差に苦しむ女子高生・祖父江凛夏役を8年ぶりの実写映画出演となるアヤカ・ウィルソンが集結。
演出は『となりの怪物くん』『センセイ君主』の月川翔。
映画『響 HIBIKI』のキャスト&キャラクター
平手友梨奈(鮎喰響 役)
15歳の高校一年生。文才と感性については天才的だが、ストレートな言動や感情空回りと軋轢をしばしば生む。
北川景子(花井ふみ 役)
『木蓮』の編集者で響と出会う。
アヤカ・ウィルソン(祖父江凛夏 役)
ベストセラー作家を父に持つ、作家志望。
高嶋政伸(神田正則 役)
自分にプラスになることだけを選ぶ『木蓮』編集長。
柳楽優弥(田中康平 役)
『木蓮』の新人賞を響と分け合った若手作家。
北村有起哉(鬼島仁 役)
かつての芥川賞作家。響曰くかつての天才。
野間口徹(矢野浩明 役)
響を追う週刊誌の記者。
板垣瑞生(椿涼太郎 役)
響の幼馴染で同級生。
吉田栄作(祖父江秋人 役)
ソフエストという熱狂的な読者をもつベストセラー作家
小栗旬(山本春平 役)
芥川賞に執念を燃やす作家。
映画『響 HIBIKI』のあらすじとネタバレ
文芸不況を憂う『木蓮』の新人賞応募部門に一つの作品が届きます。品名は『お伽の庭』。
規定ではネットでの応募だけで手書き作品は規定外であったものの、編集員の花井ふみが偶然手に取ったことで新人賞の候補作の中の一つとなります。
作者は鮎喰響。連絡先も何もないながらも作品の完成度の高さから、内々の審査で圧倒的な票を集めていきます。
『お伽の庭』という小説がにわかに話題になっていたころ、当の作者鮎喰響は高校一年生の春を迎えていました。
幼馴染の涼太郎を誘って文芸部に入部しようとしたところ、そこをたまり場にしていた上級生に追い払われます。
それでも食い下がる響に対してリーダー格のタカヤは「殺すぞ」と脅されます。
その高圧的な言葉に対して、響は何も言わずに襟首をつかんできたタカヤの指を逆に折り返します。
「殺す」という言葉に対して「殺されないよう」に対応しただけど涼しい顔で響は言ってのけます。
突然の凶暴さに文芸部部長の凛夏ですが、人数も足りていないので二人を部活に招きます。それでも人が足りず、もめごとを起こした響に責任を取って部員を集めてくるように言います。
響が向かったのは昨日指を折ったばかりのタカヤでした。タカヤは条件として屋上から飛び降りろといいます。
これにも表情を全く変えない響。気が付くと彼女は宙を舞っていました。
幸い生垣がクッションになっていたことでケガもなかった響。響のたたずまいにタカヤもちろん凛夏も圧倒されます。
映画『響 HIBIKI』の感想と評価
平手友梨奈、衝撃のスクリーンデビュー
何はともあれ、この映画は平手友梨奈の存在に尽きると言っていいでしょう。
原作者も他にいないといった響役に大抜擢されましたが、これはもうちょっと他の人間が演じるパターンは考えられないほどのはまり具合。
平手友梨奈という少女の人気アイドルグループ欅坂46の不動のセンターという現在の立ち位置と役どころのシンクロ率の高さもありますが、見るものを惹きつける圧倒的な主役としてスクリーンのど真ん中に躍動しています。
北川景子、小栗旬以下共演者が脇役芝居に徹している部分もありますが、平手友梨奈の主役度が引き立ちます。
ただのアイドル映画だと思うと見事に裏切られる鮮烈な作品として、映画女優平手友梨奈誕生の瞬間を見ることができる作品として必見の映画です。
まとめ
本作品『響 HIBIKI』の独断感想と評価
映画『響 HIBIKI』は、9月14日(金)より全国公開。